元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

電源ケーブルの交換は効果絶大!

2006-09-16 07:59:49 | プア・オーディオへの招待

 先日はオーディオ装置用に電源タップを購入したことを書いたが、今度はタップから各機器を繋ぐ電源ケーブルを交換してみた。今回も特段効果を期待してのことではない。単に電源タップを比較的見栄えの良い製品を選んだため、それに繋ぐコードも見かけがショボい付属品ではルックス面で満足できず、今回の購入に踏み切っただけの話。オーディオ(&ヴィジュアル)機器って見た目も大事だしね(爆)。

 当初は有名メーカー品を物色していたのだが・・・・なんと結構高いではないか。よく売れているクラスが2万円前後、上を見れば十数万円、中には30万円を超えるものもある。ケチな私は2万円どころか一本当たり1万円も出したくなかったので、とりあえず店頭で扱われている一般メーカー品はすべて無視し、今回は個人あるいは少人数で家内制手工業的に作成しているところからネット通販を利用して手に入れることにした。

 いくつかのサイトを閲覧して検討した結果、決めたのはshima2372という工房だ。価格も一本当たり1万円未満であり、送料無料、しかも複数購入すると割引があるという特典に惹かれた(笑)。購入したのは機器側のイントレットが3ピン式のものと2ピン式(メガネ型)のもの、計2本である。

 実際にセッティングして聴いてみたら・・・・驚いた!

 音が以前と違うのだ。音像の質量がグッと増し、輪郭も定位も明瞭度がアップした。前後の距離感も出てくる。それでいて押しつけがましさは皆無。特にドラムスやピアノの実在感にはハッとさせられる。要するに“安心して聴ける音”に変貌したのである。電源タップを交換してもほとんど変わらなかったのに比べ、今回の効果は“劇的”でさえある。2ピン式(メガネ型)のものはチューナーに繋いだが、これもラジオ放送のアナウンスに存在感が出てきてびっくり。音質に対する電源ケーブルの重要度は想像を完全に上回っていた。

 いくらマニアや評論家が“電源ケーブルをちゃんとしたものに交換すれば音質は向上する”と言おうが、私はイマイチ信用していなかった。もちろん厳密に言えば音が変わることは予想できる。しかし、電源コードを替えたところで、それ以前に発電所から一般家庭のコンセントまでは膨大な伝送路が存在するわけで、たかだかコンセントから機器までの通路をいじってみたところで焼け石に水だと思っていたのである。少なくともスピーカーケーブルやRCAケーブルを替えた際の効果と比べ、電源ケーブル交換の効果は微々たるものだと信じていた。しかし・・・・今回ばかりは私は間違っていた。電源ケーブルの見直しはオーディオの必須事項だったのだ。

 このコードに使われている線材は米国Belden社のものだ。同社は業界の最大手で、製品ラインナップは数千点にもなるが、日本に正規輸入されているオーディオケーブルは数点に過ぎないから、たぶんこの業者は個人輸入の形で調達し、それに適当なプラグを付けて製品化しているのだろう。これまでBelden社の音作りに接したことはなかったが、今回ケーブル交換によって得られた効果により、この“明瞭で手堅い音”こそが同社のサウンドであることが垣間見える。Belden製品のほとんどが業務用で、世界各国のレコーディングスタジオで幅広く使われているという事実も納得できた。

 最終的に3ピン式のものはアンプに繋いだのだが、CDプレーヤー用にも一本欲しくなってきた。次回は試しに一般メーカー品の“売れ筋のクラス”の製品を買ってみて、傾向の違いを楽しみたいと思う。
コメント (5)
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