元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

電源タップを買ってみた。

2006-09-02 07:28:57 | プア・オーディオへの招待

 オーディオ機器用に電源タップを購入してみた。ただし、実質的な効果を期待してのことではない。家庭用音響機器の動作にとって電源周りが大事である・・・・というのは、ここ十数年間に出てきた“定説”だが、私は多くのユーザーには関係のない話だと思っている。なぜなら、いくら壁コンセントや電源ケーブルを高品質のものに替えようが、電気が通ってくるのは細い屋内電力線だし、供給元は他の電化製品と共有である。完全にオーディオ機器用の電源を200Vかそこいらの別ルートにして、配線ケーブルも奢ればよいのだが、それが出来るのは一戸建ての持ち家で、しかも使用者自身が世帯主でないと難しい。ましてやアパートや借家なら不可能に近いだろう。

 そもそも電源タップの使用など“やむを得ない方法”でしかない思っている。タップを使うより、ケーブルを壁コンセントに直接差し込む方が少しでも音質が良いに決まっているではないか。しかし、私が住む社宅は、誰が設計したのか知らないが、壁コンセントがヘンテコな位置に据え付けてあり、ほとんどの電化製品にタップが必要という状態に追い込まれている。オーディオ機器もその例外ではない(脱力)。かといってホームセンターで売っている安物タップでは見てくれがあまりにも悪く、仕方なく専用のタップを導入した次第。

 機種はオヤイデOCB-DXsにした。たかがタップにしては値段が高い。もちろん、巷では数十万円もするタップがいくつか存在することは知っているし、それに比べるとこの製品は安価な部類だ。でも、一般世間的にはボッタクリとも言える価格なのは確か。本当はメーカー品ではなく自主製作しているところから“産地直送品”(かなり安い)を通販で買いたかったのだが、当方の都合でケーブルを90度に曲げる必要があり、通販品で使われる業務用のゴッツいケーブルではフレキシビリティに難があるため断念。結局、条件に一致したのは柔らかいケーブルを使っているオヤイデのこの製品しかなかったのだ。

 で、繋げた印象だが・・・・多少落ち着いて見通しの良い音になったとは感じるが、びっくりするような変化はない。まあ、予想通りだ。ちなみに、実家のメイン・システム(通常は壁コンセントから直取り)にも繋げてみた。聴きやすい音にはなったが、情報量は明らかに落ちている。やっぱり電源タップは“必要悪”なのだと思う。

 だが、安物タップよりは見てくれは随分と良くなった。あとはアンプやプレーヤーの付属品である頼りない電源ケーブルを順次見栄えのする製品に替えていくだけ。“あまり音が変わらないのに、無駄な出費だ!”と思われるのは承知の上である。だって所詮オーディオってのは“見栄”の部分があるから、見た目を整えるのも大事なことなのである(笑)。

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2 コメント

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S/Nがよくなりました (Sugar)
2006-09-09 12:55:56
たびたびです。

拙ブログでお分かりのように私もオヤイデのタップ使っております。壁コンの変更が一番でしたが、タップの感想は、まさに同一でした。逆説的ですが、存在感がないのが、いいという感じです。
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オヤイデは「モヤイデ」? (元・副会長)
2006-09-09 20:38:42
 オヤイデは「モヤッとしている」という評が以前あったようですが(笑)、そうでもないと思いました。もっとも、オーディオ用のタップは今のところこれ以外に使用したことはないもので、真相は藪の中ですが(再笑)。



 思うところがあって、実家のシステムにもタップを導入する予定です。今度は別のところのやつを使ってみようかなと(たとえば、賛否両論喧しいwinter072氏の製品とか ^^;)・・・・。その折はブログ上でもリポートしたいと思います(^^)/。
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