【初回作成日:2011/1/4、最終改版日:2012/12/25】
“白芝”で検索してこのページに来られた方へ
(特にモンハン3G用に白芝を検討されている方へ)
白芝に関する手っ取り早いの説明ページを作成しておりますので、
こちらのエントリも合わせて参照ください。(2011.12.15 冒頭部追記)
【2012.12.25 追記】
下記の白芝の性能(ベンチマーク)に関する記載内容についてですが、
新しいカードリーダー環境(USB3.0)で測定しなおしたところ、
全然違う(より良い)値で計測されています。詳しくは
「新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみる」のページを参照ください。
私はSDカードを使用するデジカメを使い始めて5年以上経ちますが、
使っているカメラが安物のコンパクトデジカメかつ、XGAのような低解像度で
撮影することが多かったこともあり、記録媒体のSDカードには特にこだわりは
ありませんでした。
(高解像度で連写したりしないので、データ転送速度にこだわりはなかった)
また、SDカードは家電量販店でメジャーメーカー品を買うと高いので、
もっぱらパソコンショップで安い海外生産品を使っていました。
ところがデジカメで動画を撮影するようになると、撮影中にメディアエラーで
録画が異常終了する不具合が度々発生するようになり、SDカードの品質を
真面目に考えなければならない状況になりました。(;´Д`)
ネットで調べると、東芝の白いSDカード(通称:白芝)の評判が高かったので
試しに買って使い始めたところ、それ以降、撮影エラーがものの見事に
ぱったりと止まり、思わず笑ってしまいました。
「こんなんだったら、とっとと高品質のカード買っときゃよかった」と。
それ以来、メインのデジカメには白芝(8GB)を使っていたのですが、
先日16GBタイプの白芝を買ったので、ちょっくらベンチマークにかけて
性能の差を調べてみました。
合わせて、手持ちもSDカードについてもベンチマークを取ってみました。
※ 2011/2/1 追記:
白芝8GB(Class10)とSandiskのMicroSD 16GB(Class4)を追加しました。
※ 2011/8/15 追記:
白芝4GB(Class10)と任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB)を追加しました。
※ 2011/10/12 追記:
白芝32GB(Class10:SD-T32GR6WA2)を追加しました。
※ 2012/7/29 追記:
白芝16GB(Class10:ST-T16GR6WA2)と、
任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB)を追加しました。

白芝の16GB(Class10)タイプと8GB(Class6)タイプ(表)

左が16GBタイプ、右が8GBタイプ(裏)
16GBは「SD-T16G」、8GBは「SD-F08G」と書かれています。
16GBの正式な型番は「SD-T16GR6WA」となっています。
8GBの方は、箱を捨ててしまったので正確なところは判りませんが、
恐らくSD-F08GR5W6だと思われます。(;´Д`)
※ 2011/8/15 追記分

白芝4GB(Class10)と任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB) on 3DS
8/11に1.5万円に値下げされたばかりの3DSを予約購入したのですが、
それに併せて白芝4GB (Class10、型番:SD-T04GR6WA)を購入。
実はこの白芝は、3DSにSDカードが標準添付されていることを知らずに
先走って購入したもの。(;´Д`)
でも、せっかくなので両方のカードの性能を調べてみます。
※ 2011/10/12 追記分

白芝32GB (Class10) のパッケージ (型番:SD-T32GR6WA2)
最初のコメントの方のように、最近「白芝の質が落ちた」という話をちらほら
聞くようになりました。ネットの評判では型番の末尾が「WA2」のタイプは
ハズレらしいとのこと。(ただし真偽不明)。
とりあえず私自身は32GBのSDカードが欲しかったところでもあったので、
“人柱上等!”の意気込みで、最新の白芝を買って試してみました。
※ 2012/7/29 追記分

白芝16GB(Class10)と任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB) on 3DS LL
7/28に発売されたばかりの3DS LLと新しい白芝を買ったので、
3DS LL標準添付のSDカードと白芝をベンチマークにかけました。
性能測定環境
・カードリーダーは、ThinkPad X201s 本体内蔵のSDカードスロットを使用
・SDカードはSDフォーマッター 2.0(Panasonic)で初期化直後に測定
・ベンチマークソフトは、FDBENCHを使用

SDフォーマッターの起動画面

SDフォーマッターで8GBのカードを初期化
白芝の測定結果
白芝8GB (SD-F08G:Class6)の測定結果 …2010年8月購入品

白芝16GB (SD-T16G:Class10)の測定結果 …2010年12月購入品

白芝8GB (SD-T08G:Class10)の測定結果 …2011年1月購入品

白芝4GB (SD-T04GR6WA:Class10)の測定結果 …2011.8.15追加

白芝32GB (SD-T32GR6WA2:Class10)の測定結果 …2011.10.12追加

白芝16GB (SD-T16GR6WA2:Class10)の測定結果 …2012.7.29追加

結果としては、
・白芝の実Write性能は、約13.5~15.5MB/sもあって優秀。
・特にClass6版(絶版)は、Class6とは思えないほど高性能。
・型番の末尾が“WA”であるClass10版の白芝は、
発売当初はClass6版より若干性能が劣っていたが、
後期の製品はClass6版よりも高性能になった。
・型番の末尾が“WA2”である最新のClass10版の白芝は、
Read性能はとても良いが、Write性能は低下している。
特にRandom Writeの性能が酷いことになっている。
その傾向は2012.7月末時点でも変わっていない。
という感じになっています。
今回、型番末尾“WA2”のClass10版の白芝を初めて試してみましたが、
最初にスコアを見た感想は「そんなに言うほど悪くはないじゃん」
という感じでした。Random Writeの性能を除いてですが。
私がSDカードに求めているのは、デジカメで撮影した動画の書き込みが
安定して行えること、つまり“連続書き込み(シーケンシャルライト)”の
性能なので、“WA2”版でも問題は無さそうに思えます。
ただしこれはベンチマークのスコア上の話で、実際に使ってみないと
判らない部分もありますので、今後実際に使って試してみたいと思います。
しかし“WA2”版になって、Random Writeの性能が強烈に劣化している点は
とても気になります。白芝のRandom Writeのスコアは元々良くはなかったのですが、
WA2になって、スコア的には前のClass10版(WA)の4分の1、Class6版の5分の1に
悪化しています。安物のClass4 microSDにすら完敗しています。
これだと、デジカメで連写したり、PCからSDカード上のファイルをちまちま
更新するようなRandom Writeが発生する用途では、旧版の白芝と比較して、
目に見えて性能劣化が体感できるのではないかと思われます。
これが“WA2”版になって酷評されている原因ではないかと。
それにしても後述の任天堂3DS標準添付SDカードもそうですが、最近の東芝の
SDカードはRandom Write性能が出ていないのは何か原因があるんですかね…
とりあえずこれから白芝を購入される方は、用途を考えてからご検討ください。
なお、新しい白芝(WA2)でも、Read性能は(Randam Readを含めて)旧白芝と変わらぬ
良好なスコアが出ているので、
「書き込み頻度が少なく、読み込みが高速だと体感速度の向上が見込める用途」
には向いていると思います。
従って、Wii/DSi/3DSでダウンロード販売されたゲーム(特に大容量モノ)を使う人には、
新しい白芝も決して悪くはない選択肢だと思います。
おまけ: 白芝コレクション
せっかくなので、手持ちの白芝を並べてみました。
写真はクリックするとXGAサイズに拡大します。

白芝大集合 (表)
左から順に4GB、8GB(上段はClass6)、16GB、32GBタイプ。
Class6版とClass10版の見た目の違いは、Classを示す○の数値部分のみです。
Class10版では、型番の末尾が“WA2”のものは「SDHC Memory Card」の部分が
青文字になっています。

白芝大集合 (裏)
SDカードの並び順は表と同じです。
これまでは「SD-」で始まる型番が書かれてあったのですが、
型番の末尾が“WA2”のタイプより変更されています。
参考: その他SDカードの測定結果

白芝の他に、次の手持ちのSDカードの性能を測定しました。
1. adataの16GBタイプ(Class6)
→ 動画録画時にエラーが発生するカードです。
2. adataのmicroSDカード8GBタイプ(Class6)
→ 測定時はアダプタを付けてSDカードサイズに変換しています。
3. TranscendのmicroSDカード4GBタイプ(Class2)
→ 同じく変換アダプタを付けています。
1. adataの16GBタイプ(Class6)の測定結果

このSDカードは短時間の録画(データ書き込み)だと問題ないのですが、
録画時間が長くなるとエラーがでていました。
ベンチマークを見ると、read性能は白芝と同程度出ていますが、
write性能が全然イケてない(白芝の約半分)であることが判ります。
大容量データの連続書き込みに耐えられないのが原因なのかな。
2~3年前に買った古いタイプの廉価品なので、まあこんなものかと。
ただし7MB/s出ているので、Class6の性能は満たしてはいます。
あとRandom Writeの性能が白芝を凌駕するほど、異常によいです。
2. adata microSD 8GBタイプ(Class6)の測定結果

このmicroSDカードは昨年買った(というか付いてきた)ものです。
大容量のread/write性能は上の廉価版SDカードよりも出ていませんが、
小サイズの描き込みは上のSDカードより出ていることが判ります。
3. Transcend microSD 4GBタイプ(Class2)の測定結果

Class2ということで性能は全然期待していなかったのですが、
値を見るとそれ程悪くはないといったところでしょうか。
4. SanDisk microSD 16GBタイプ(Class4)の測定結果 (2011.2.1追記)

書き込み頻度が低く、書き込み速度も遅くても構わない用途である
音楽プレーヤー用に買った安っすいバルク品です。write性能がClass2並で
全然イケてないのですが(値段相応か?)、read性能は白芝並のハイスコアが
出ている点が特筆ものです。音楽プレーヤー用にはこれで十分ですね。
5.任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB)の測定結果 (2011.8.15追記)

3DSに添付されていた2GBのSDカードです。
MADE IN JAPANの東芝製で、型番は「SD-M02G」。
SDHCではない無印のSDカードなので、Class表記はありません。
Read性能は白芝並の約17.4MB/s、Write性能は10MB/s近く出ており、
質の良いClass6相当のカードのように思えます。
標準添付のカードにしては、いいものを使ってるのではないでしょうか。
ただしRandam Writeの性能が異様に低いです。
まぁ、保存するゲームデータなんてサイズ的にはたかがしれているので、
起動時間に直結するRead性能が出ていれば体感上は問題ないと思いますが。
6.任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB)の測定結果 (2012.7.29追記)

3DS LLに添付されていた4GB(Class4)のSDHCカードです。
MADE IN KOREA(朝鮮製)で、メーカーはLexarですが、
型番は裏面を見ただけではよく分かりませんでした。
見たままの情報を書くと次の通りです。
6214121A
41295-OC4-4GBBM A
1312B
Read性能は約18MB/sと良好ですが、Write性能は約6.4MB/sしかなく、
3DS標準添付(東芝)のSDカードと比べると今市感があります。
(ただしClass4の性能は満たしているので、文句を言う筋合いはないですが)
このカードの特筆すべき点は、Random Write性能が高い点にあります。
Random Write性能だけは、SLC時代の旧白芝をも上回っています。
価格や白芝の入手方法についての補足
白芝はMADE IN JAPANですが、海外向けパッケージなので家電量販店では
売っていません。入手するにはAmazon等の海外品を扱っているお店から
通販で買うことが現実的な入手方法となります。
また海外向け製品を勝手に日本で使っている状態なので、カード不具合時の
メーカーのサポートは無いものと思った方がよいでしょう。
そうしたリスクがあるとはいえ、性能と国内品との価格差は魅力的です。
2011/1/3時点で、ヨドバシドットコムでの16GBのSDカードの価格は
次の通りです。
・東芝 SD-E016G4 (Class4) ・・・ 5,980円
・SunDisk SDSDX3-016G-J21N (Class6) ・・・ 6,310円
※ 13%ポイント還元なので、ここから実質約800円引き
Class4や6のカードが6000円前後なのに対して、同じく2011/1/3時点で
白芝16GB(Class10)はAmazonの最安店で3,700円(送料無料)となっています。
【2011/9/21追記】
白芝16GBは、2011/9/20時点で2000円程度まで下がっています(驚)
ショップによっては、購入後1年間の不良交換サポートを行っているところも
あるので、こうした店舗を活用するのも手かと思います。
【2011/12/5追記】
真偽の程は判りませんが、最近ネットで白芝が生産終了になったとの
話を耳にしました(本当だとすれば残念ですが…)。
白芝以外のSHDCカードに関してですが、他のネットでの評判を見ると
SANDISK社の「Extreme」や「Extreme Pro」シリーズが高性能で人気の
ようです(ネットでは“駅”とか“駅Pro”とかいわれていますが)。
一応ご参考までに。
“白芝”で検索してこのページに来られた方へ
(特にモンハン3G用に白芝を検討されている方へ)
白芝に関する手っ取り早いの説明ページを作成しておりますので、
こちらのエントリも合わせて参照ください。(2011.12.15 冒頭部追記)
【2012.12.25 追記】
下記の白芝の性能(ベンチマーク)に関する記載内容についてですが、
新しいカードリーダー環境(USB3.0)で測定しなおしたところ、
全然違う(より良い)値で計測されています。詳しくは
「新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみる」のページを参照ください。
私はSDカードを使用するデジカメを使い始めて5年以上経ちますが、
使っているカメラが安物のコンパクトデジカメかつ、XGAのような低解像度で
撮影することが多かったこともあり、記録媒体のSDカードには特にこだわりは
ありませんでした。
(高解像度で連写したりしないので、データ転送速度にこだわりはなかった)
また、SDカードは家電量販店でメジャーメーカー品を買うと高いので、
もっぱらパソコンショップで安い海外生産品を使っていました。
ところがデジカメで動画を撮影するようになると、撮影中にメディアエラーで
録画が異常終了する不具合が度々発生するようになり、SDカードの品質を
真面目に考えなければならない状況になりました。(;´Д`)
ネットで調べると、東芝の白いSDカード(通称:白芝)の評判が高かったので
試しに買って使い始めたところ、それ以降、撮影エラーがものの見事に
ぱったりと止まり、思わず笑ってしまいました。
「こんなんだったら、とっとと高品質のカード買っときゃよかった」と。
それ以来、メインのデジカメには白芝(8GB)を使っていたのですが、
先日16GBタイプの白芝を買ったので、ちょっくらベンチマークにかけて
性能の差を調べてみました。
合わせて、手持ちもSDカードについてもベンチマークを取ってみました。
※ 2011/2/1 追記:
白芝8GB(Class10)とSandiskのMicroSD 16GB(Class4)を追加しました。
※ 2011/8/15 追記:
白芝4GB(Class10)と任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB)を追加しました。
※ 2011/10/12 追記:
白芝32GB(Class10:SD-T32GR6WA2)を追加しました。
※ 2012/7/29 追記:
白芝16GB(Class10:ST-T16GR6WA2)と、
任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB)を追加しました。

白芝の16GB(Class10)タイプと8GB(Class6)タイプ(表)

左が16GBタイプ、右が8GBタイプ(裏)
16GBは「SD-T16G」、8GBは「SD-F08G」と書かれています。
16GBの正式な型番は「SD-T16GR6WA」となっています。
8GBの方は、箱を捨ててしまったので正確なところは判りませんが、
恐らくSD-F08GR5W6だと思われます。(;´Д`)
※ 2011/8/15 追記分

白芝4GB(Class10)と任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB) on 3DS
8/11に1.5万円に値下げされたばかりの3DSを予約購入したのですが、
それに併せて白芝4GB (Class10、型番:SD-T04GR6WA)を購入。
実はこの白芝は、3DSにSDカードが標準添付されていることを知らずに
先走って購入したもの。(;´Д`)
でも、せっかくなので両方のカードの性能を調べてみます。
※ 2011/10/12 追記分

白芝32GB (Class10) のパッケージ (型番:SD-T32GR6WA2)
最初のコメントの方のように、最近「白芝の質が落ちた」という話をちらほら
聞くようになりました。ネットの評判では型番の末尾が「WA2」のタイプは
ハズレらしいとのこと。(ただし真偽不明)。
とりあえず私自身は32GBのSDカードが欲しかったところでもあったので、
“人柱上等!”の意気込みで、最新の白芝を買って試してみました。
※ 2012/7/29 追記分

白芝16GB(Class10)と任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB) on 3DS LL
7/28に発売されたばかりの3DS LLと新しい白芝を買ったので、
3DS LL標準添付のSDカードと白芝をベンチマークにかけました。
性能測定環境
・カードリーダーは、ThinkPad X201s 本体内蔵のSDカードスロットを使用
・SDカードはSDフォーマッター 2.0(Panasonic)で初期化直後に測定
・ベンチマークソフトは、FDBENCHを使用

SDフォーマッターの起動画面

SDフォーマッターで8GBのカードを初期化
白芝の測定結果
白芝8GB (SD-F08G:Class6)の測定結果 …2010年8月購入品

白芝16GB (SD-T16G:Class10)の測定結果 …2010年12月購入品

白芝8GB (SD-T08G:Class10)の測定結果 …2011年1月購入品

白芝4GB (SD-T04GR6WA:Class10)の測定結果 …2011.8.15追加

白芝32GB (SD-T32GR6WA2:Class10)の測定結果 …2011.10.12追加

白芝16GB (SD-T16GR6WA2:Class10)の測定結果 …2012.7.29追加

結果としては、
・白芝の実Write性能は、約13.5~15.5MB/sもあって優秀。
・特にClass6版(絶版)は、Class6とは思えないほど高性能。
・型番の末尾が“WA”であるClass10版の白芝は、
発売当初はClass6版より若干性能が劣っていたが、
後期の製品はClass6版よりも高性能になった。
・型番の末尾が“WA2”である最新のClass10版の白芝は、
Read性能はとても良いが、Write性能は低下している。
特にRandom Writeの性能が酷いことになっている。
その傾向は2012.7月末時点でも変わっていない。
という感じになっています。
今回、型番末尾“WA2”のClass10版の白芝を初めて試してみましたが、
最初にスコアを見た感想は「そんなに言うほど悪くはないじゃん」
という感じでした。Random Writeの性能を除いてですが。
私がSDカードに求めているのは、デジカメで撮影した動画の書き込みが
安定して行えること、つまり“連続書き込み(シーケンシャルライト)”の
性能なので、“WA2”版でも問題は無さそうに思えます。
ただしこれはベンチマークのスコア上の話で、実際に使ってみないと
判らない部分もありますので、今後実際に使って試してみたいと思います。
しかし“WA2”版になって、Random Writeの性能が強烈に劣化している点は
とても気になります。白芝のRandom Writeのスコアは元々良くはなかったのですが、
WA2になって、スコア的には前のClass10版(WA)の4分の1、Class6版の5分の1に
悪化しています。安物のClass4 microSDにすら完敗しています。
これだと、デジカメで連写したり、PCからSDカード上のファイルをちまちま
更新するようなRandom Writeが発生する用途では、旧版の白芝と比較して、
目に見えて性能劣化が体感できるのではないかと思われます。
これが“WA2”版になって酷評されている原因ではないかと。
それにしても後述の任天堂3DS標準添付SDカードもそうですが、最近の東芝の
SDカードはRandom Write性能が出ていないのは何か原因があるんですかね…
とりあえずこれから白芝を購入される方は、用途を考えてからご検討ください。
なお、新しい白芝(WA2)でも、Read性能は(Randam Readを含めて)旧白芝と変わらぬ
良好なスコアが出ているので、
「書き込み頻度が少なく、読み込みが高速だと体感速度の向上が見込める用途」
には向いていると思います。
従って、Wii/DSi/3DSでダウンロード販売されたゲーム(特に大容量モノ)を使う人には、
新しい白芝も決して悪くはない選択肢だと思います。
おまけ: 白芝コレクション
せっかくなので、手持ちの白芝を並べてみました。
写真はクリックするとXGAサイズに拡大します。

白芝大集合 (表)
左から順に4GB、8GB(上段はClass6)、16GB、32GBタイプ。
Class6版とClass10版の見た目の違いは、Classを示す○の数値部分のみです。
Class10版では、型番の末尾が“WA2”のものは「SDHC Memory Card」の部分が
青文字になっています。

白芝大集合 (裏)
SDカードの並び順は表と同じです。
これまでは「SD-」で始まる型番が書かれてあったのですが、
型番の末尾が“WA2”のタイプより変更されています。
参考: その他SDカードの測定結果

白芝の他に、次の手持ちのSDカードの性能を測定しました。
1. adataの16GBタイプ(Class6)
→ 動画録画時にエラーが発生するカードです。
2. adataのmicroSDカード8GBタイプ(Class6)
→ 測定時はアダプタを付けてSDカードサイズに変換しています。
3. TranscendのmicroSDカード4GBタイプ(Class2)
→ 同じく変換アダプタを付けています。
1. adataの16GBタイプ(Class6)の測定結果

このSDカードは短時間の録画(データ書き込み)だと問題ないのですが、
録画時間が長くなるとエラーがでていました。
ベンチマークを見ると、read性能は白芝と同程度出ていますが、
write性能が全然イケてない(白芝の約半分)であることが判ります。
大容量データの連続書き込みに耐えられないのが原因なのかな。
2~3年前に買った古いタイプの廉価品なので、まあこんなものかと。
ただし7MB/s出ているので、Class6の性能は満たしてはいます。
あとRandom Writeの性能が白芝を凌駕するほど、異常によいです。
2. adata microSD 8GBタイプ(Class6)の測定結果

このmicroSDカードは昨年買った(というか付いてきた)ものです。
大容量のread/write性能は上の廉価版SDカードよりも出ていませんが、
小サイズの描き込みは上のSDカードより出ていることが判ります。
3. Transcend microSD 4GBタイプ(Class2)の測定結果

Class2ということで性能は全然期待していなかったのですが、
値を見るとそれ程悪くはないといったところでしょうか。
4. SanDisk microSD 16GBタイプ(Class4)の測定結果 (2011.2.1追記)

書き込み頻度が低く、書き込み速度も遅くても構わない用途である
音楽プレーヤー用に買った安っすいバルク品です。write性能がClass2並で
全然イケてないのですが(値段相応か?)、read性能は白芝並のハイスコアが
出ている点が特筆ものです。音楽プレーヤー用にはこれで十分ですね。
![]() | Sandisk microSDHC 16GB Class4 SD変換アダプター付属 サンディスク バルク品SanDiskこのアイテムの詳細を見る |
5.任天堂3DS標準添付のSDカード(2GB)の測定結果 (2011.8.15追記)

3DSに添付されていた2GBのSDカードです。
MADE IN JAPANの東芝製で、型番は「SD-M02G」。
SDHCではない無印のSDカードなので、Class表記はありません。
Read性能は白芝並の約17.4MB/s、Write性能は10MB/s近く出ており、
質の良いClass6相当のカードのように思えます。
標準添付のカードにしては、いいものを使ってるのではないでしょうか。
ただしRandam Writeの性能が異様に低いです。
まぁ、保存するゲームデータなんてサイズ的にはたかがしれているので、
起動時間に直結するRead性能が出ていれば体感上は問題ないと思いますが。
6.任天堂3DS LL標準添付のSDカード(4GB)の測定結果 (2012.7.29追記)

3DS LLに添付されていた4GB(Class4)のSDHCカードです。
MADE IN KOREA(朝鮮製)で、メーカーはLexarですが、
型番は裏面を見ただけではよく分かりませんでした。
見たままの情報を書くと次の通りです。
6214121A
41295-OC4-4GBBM A
1312B
Read性能は約18MB/sと良好ですが、Write性能は約6.4MB/sしかなく、
3DS標準添付(東芝)のSDカードと比べると今市感があります。
(ただしClass4の性能は満たしているので、文句を言う筋合いはないですが)
このカードの特筆すべき点は、Random Write性能が高い点にあります。
Random Write性能だけは、SLC時代の旧白芝をも上回っています。
価格や白芝の入手方法についての補足
白芝はMADE IN JAPANですが、海外向けパッケージなので家電量販店では
売っていません。入手するにはAmazon等の海外品を扱っているお店から
通販で買うことが現実的な入手方法となります。
また海外向け製品を勝手に日本で使っている状態なので、カード不具合時の
メーカーのサポートは無いものと思った方がよいでしょう。
そうしたリスクがあるとはいえ、性能と国内品との価格差は魅力的です。
2011/1/3時点で、ヨドバシドットコムでの16GBのSDカードの価格は
次の通りです。
・東芝 SD-E016G4 (Class4) ・・・ 5,980円
・SunDisk SDSDX3-016G-J21N (Class6) ・・・ 6,310円
※ 13%ポイント還元なので、ここから実質約800円引き
Class4や6のカードが6000円前後なのに対して、同じく2011/1/3時点で
白芝16GB(Class10)はAmazonの最安店で3,700円(送料無料)となっています。
【2011/9/21追記】
白芝16GBは、2011/9/20時点で2000円程度まで下がっています(驚)
ショップによっては、購入後1年間の不良交換サポートを行っているところも
あるので、こうした店舗を活用するのも手かと思います。
【2011/12/5追記】
真偽の程は判りませんが、最近ネットで白芝が生産終了になったとの
話を耳にしました(本当だとすれば残念ですが…)。
白芝以外のSHDCカードに関してですが、他のネットでの評判を見ると
SANDISK社の「Extreme」や「Extreme Pro」シリーズが高性能で人気の
ようです(ネットでは“駅”とか“駅Pro”とかいわれていますが)。
一応ご参考までに。
![]() | SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s) |
クリエーター情報なし | |
サンディスク |
![]() | SANDISK フラッシュカード SDSDXPA-016G-X46 |
クリエーター情報なし | |
サンディスク |
![]() | 東芝 SDHC カード 8GB SD-F08GR5W6 クラス6 TOSHIBA 海外向けパッケージ品東芝このアイテムの詳細を見る |
![]() | 東芝 SDHC 16GB Class10 海外パッケージ品東芝このアイテムの詳細を見る |
![]() | 東芝 SDHC 4GB Class10 高速 日本製 Toshiba 海外向けパッケージ品 |
クリエーター情報なし | |
東芝 |
ベンチマークを測ってみると、以前の青芝・黒芝CLASS4と同等程度です。
外観は以前と変わりませんが、中身は全く別のカードになってしまったと言ってもいいでしょう。
相変わらず絶賛されている方もちらほら見受けられますがねご参考まで
その性能は中国製の偽造品ですね
オークションや一部の業者も扱っているようです
幸いにしてヘンなものを掴まされたことはないですね…