#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

琉球カウボーイよろしくゴザイマス!

2007-10-30 | BOOKS&MOVIES
純粋に沖縄県産ムービーである。
役者陣もスタッフ陣も監督も、
ほぼ100%うちなーんちゅ。

こんなに地域限定な映画が成立するのは、
やはり島国沖縄だから…だと感激する。

まずもって根っこから違うのだ。
ヤマトとうちなーでは、出所が違うのだ。
…そんな声高に言っても仕方ないのだが、
 ホントに感動してしまった。

エンドロールに出てくる名前が
今、身近にお仕事をしている人たちばかり。
そんな映画、今までなかった。
できることなら、自分の名前も加えたかった。(T_T)

●當間早志監督の「See Me?」

 主演の幸地尚子は、
 7年前から自社管轄の施設で
 アルバイトをしてくれていた。

 「ヒジヒジ」の奈須茂樹さんは、
 沖縄に来て初めてのお仕事で、
 酒造メーカーの新商品キャラクターとして
 出演いただいてからのお付き合い。
 CDデザインもやらせてもらった。
 沖縄に根付かせてくれた恩人とも言える。

 そんなふたりのキャラクターが
 余すことなく出色したステキなショートストーリーだ。
 沖縄のカルチャーを正面切って捉えている監督の目線がすばらしい。

●福永周平監督の「Happy☆Pizza」

 まさに今、一緒になって悪戦苦闘してくれている監督。
 一番ノリに乗ってる彼だから、成立した作品…だと思う。

 全編をアルベルトさんの音楽で演出した潔さに、脱帽。

 最後まで飽きさせない造り。
 とても3日間で撮影したとは思えない完成度。
 だからこそ、その3日間はとても集中されたんだろうな…とアタマが下がる。

 手のつけられない悪徳彼氏役の内田周作君とは、
 最近お仕事をごいっしょさせてもらった。
 クセのある空気感をもった良い役者だ。

●大城直也監督の「マサーおじいの傘」

 ものすごく内容の濃いショートストーリー。
 この完成度は何?と思うぐらいすばらしい。

 大城監督には、要所要所でお世話になっている。
 いっしょに東京までキロロの撮影に行った。
 空撮に合成で、オレンジ色の衣装を着た群衆を動かしたりもした。
 とにかく映像アイディアが豊富な人。
 最近ではこんなTVCMも。
 au沖縄セルラー電話TVCM

 そんな監督が、ご自身の原点である糸満にこだわって
 糸満に伝わる格言「意地のいじらぁ手引き、手のいじらぁ意地引き」を核に、
 実在した「マサー文徳」さんのエピソードを絡めたストーリーは、
 キャスティングの力も加わり、秀逸の仕上がり。

 38分とは思えない時間の流れを感じた。

3本どれも見逃せない沖縄県産ムービー。
ぜひとも足を運んでくだされ。

東京では11月10日からテアトル新宿にて。
写真は「Happy☆Pizza」助監督の與那嶺くん。



琉球カウボーイよろしくゴザイマス!
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御法川法男さん

2007-10-29 | works
御法川法男さん。
「みのもんた」の本名だ。

水道メーター製造会社
(株)ニッコクの取締役社長でもある。

今回、ひょんなことから
お仕事の依頼を掛けることになった。

コネクションがまったくない。

真っ正面からぶつかるしかない。
当然、ギャランティで破談するだろう。
それは間違いない。

しかし、当たらないわけにはいかない。
クライアントが望んでもいるわけだ。
実際の数字を提示して、諦めてもらうしかない。

(株)ニッコクの代表番号から掛けてみる。
「みのもんたさんのマネジメントはこちらですか?」

事の次第を説明して、
なんとか担当マネージャーにつなげてもらう。
今一度、説明を差し上げて…
鼻で笑われることを承知のうえ、
なんとか丁重に金額を聞き出そうとするが…。

「考えてご連絡いたします。」

意外な展開。
無碍に断るでもなく、
しっかり考えていただけるとは。

電話を切ってから、唖然とする。


Wikipediaを鵜呑みにすると、
御法川法男さんの
月曜日から金曜日のスケジュールは…

3時起床
3時半出発
4時半TBSリハーサル
5時半?8時半生放送
8時半から11時移動他
11時日テレリハーサル
12時?14時生放送
15時?17時広尾のジム
18時?21時半各局入り収録
21時半?22時半食事、帰宅
24時就寝

…とのこと。3時間しか寝る時間がない。

「1週間で最も長時間(21時間42分)、テレビの生番組に出演する司会者」として、
ギネスワールドレコーズの認定も受けているらしい。

とにかく多忙なのである。
どう考えても、沖縄のお仕事を受けるすき間が…ない。

ま、わかっちゃいるけど。
期待してしまう。

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NOVA、会社更生法申請

2007-10-26 | Photo-diary
NOVA、大阪地裁に会社更生法適用を申請 社長を解任

ついに、恐れている事態へ。

大阪本社へ電話をかけてみたところ、

「お電話ありがとうございます。
 株式会社NOVAです。
 わたしたちは2007年10月26日
 大阪地裁に「会社更生法」の手続きを行い、
 保全命令を受け、業務を停止しております。」

報道によると、負債総額は439億円。

生徒が前払いした受講料は約255億円で
破産法制では受講料の返還について、
講師、社員らの給与や金融機関などへの融資返済などに比べ
優先順位が低いとされ、受講料の大半は返還されないとみられる。

…受講料の大半は返還されないとみられる。

マジすか?
(T_T)

開いた口が塞がらない。



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You're still a young man/TOWER OF POWER

2007-10-26 | MUSIC
You're still a young man, baby
Oo oo,
don't waste your time.

You're still a young man, baby
Oo oo
don't waste your time.

Down on my knees
Oh, Heart in hand
I was accused of being too young
But I'm not so young
Can't you understand
That I think like a man

You're still a young man
baby Oo oo don't waste your time.
(Oh No, no Baby)

You're still a young man baby
(I'm not wastin my time)
Oo oo don't waste your time.

Back, once again
Oo Oo Just beggin you please
Darlin, think twice,
About me
Cause I'm not so bad
I could make you happy
I'm not a mad man

亀田一家の騒ぎを聞いて
アタマの中で流れてきたのが、
この楽曲。

TOWER OF POWER
1972年の「BUMP CITY」収録。

学生の時にカヴァーした。
最後のトランペットを鳴らすのが
ボクの役目だったのだが、
なかなか上手く吹けなかった。

I was still a young man.

…ということ。

TOWER OF POWER
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すてきなあたしの夢/AJICO

2007-10-23 | MUSIC
すてきなあたしの夢を
少しの間聴いてよ
きれいな海と青空
口唇をおく君の膝と

もしも世界をつなぐ光を
神様の手が隠すのなら
あたしはそうねこの目を裂いて
きっと真っ赤な河を描き
貴方の中に色を見つけよう

去年よりたくさん花が
音楽のように咲いたよ
この夢が本当になって
一体何が変わるのかな

広い世界の小さな朝
確かなものに包まれた日々
こぼれる日差しに言葉は踊り
風が吹くよに抱きしめあえた
そんな居場所は遠い記憶
あたちは此所で笑顔をためす
貴方のない乾いた舗道で

すてきなあたしの夢と
ある日の嘘に気づいたんだ

すてきなあたしの夢を
明日の午後にかなえよう
心が水に溢れて
鏡のように空を写した

もしも世界をつなぐ光を
神様たちが隠すのなら
わたしはそうねこの目を破り
きっと真っ赤な河を探す
広い世界の小さな朝
確かなことに包まれた日々
こぼれる日差しに言葉は歌う
抱き締めあえた
愛の記憶は
何処でとぎれるの

きれいな海と青空
口唇をおく君の膝と

     ●

「ネットやテレビの情報で想像がつく」
世界はそんなにヤワなもんじゃない。
なんのためにジャーナリストが命を張って
最前線で報道を試みるというのだ。

なぜ世界はこんなに不理解に溢れているんだ!?
なぜ毎日何万人の人間が飢餓で苦しんで死んでいくんだ!?
八億人の飢餓

懸命に自分の命を燃焼させていないから、
そのような疑問にも辿り着かないのだろう。

     ●

昔、親しくしていた女性がいた。
彼女は文章がうまく、賞に入選もし、
実際、作家になろうとしていた。

しかし、順風満帆とコトが運ばなかった。

次々と職を変え、そのたびに無理をし、
カラダを壊し、眠れない日々を過ごしていた。

それでも自分の疑問を言葉に綴り、
世界と対峙することで、命を燃焼させていたのだ。

世界を知ることで、自分を知る。

彼女の確固とした信念…
しかし実直ゆえに世間とうまく渡り合うことができず、
…とうとう彼女は、…吐血した。

「上からも下からも血が止まらなかったのよ。」

エジプトからの手紙には、こう綴ってあった。

「だから、とにかく日本を離れたかった。
 日本を離れて、遠いところでぼんやりしたかった。
 ホントは死にたかったのかもしれない。
 でもね、ピラミッドに沈む夕陽を見ていたら、すっきりしたの。
 世界は広い…って。
 たとえ日本で私が受け入れられなかったとしても、
 どこかの街が、私を必要としているかもしれない。
 日本の枠組みがすべてだ…そんな狭い意識に縛られていたのかも。
 夕陽を見て、ひととおり涙を流して…そしたら、スッキリしちゃった。」

ボクは、世界を思う時、
いつも彼女の気持ちを思って、こころを新たにする。

あたしは此所で笑顔をためす。
貴方のない乾いた舗道で。

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2005年世界旅行/ゆらゆら帝国

2007-10-23 | MUSIC
ヘリコプターに乗っていた子供3人
1人は2人とずっといたくて乗り込んだ
その日は天気がすぐれなくて 荒れそうだ
おまけに進路が定まら なく悩んだ
アメリカ 中国 シンガポール タイ インド キューバ チリ
フランス ウルグアイ トンガ コンゴ アイスランド チェコ
どこだって すぐ行けるんだ
行こうと思えば行けるさ だって
この空は続いてるんだ 燃料さえありゃ行けるさ

風船3個飛んでいった 北の方へ
国境なんて点線さ 世界地図じゃ
ところがなんだかわからない 壁があって
おまけに天気がすぐれなくて 荒れそうだ
アンゴラ ハンガリー ドイツ スイス イングランド ペルー
オランダ リトアニア ガーナ トーゴ ルーマニア マリ
どこだって すぐ行けるんだ
行こうと思えば行けるさ だって
この空は続いてるんだ 風さえあれば行けるさ
どこだって すぐ行けるんだ
この空は続いてるんだ
どこだって すぐ行けるんだ
この空は続いてるんだ

ザンビア 韓国 アイルランド ハイチ タンザニア 
エジプト ニカラグア ロシア トルコ ニュージーランド チャド
モザンビーク ユーゴ サウジアラビア ギニア ケニア シリア サモア ボツワナ
パナマ リビア バハマ イラク フィジー

どこだって すぐ行けるんだ
行こうと思えば行けるさ だって
この空は続いてるんだ 羽さえあれば行けるさ
どこだって すぐ行けるんだ
この空は続いてるんだ
どこだって すぐ行けるんだ
この空は続いてるんだ

      ●

20代 海外旅行離れのワケ (日経MJ新聞)

最近の20代の海外旅行離れが進んでいる。
10年前の六割強。ものすごい減衰ぶりだ。

その理由にも驚いた。
「海外に行く必要性を感じない」16.27%
「海外に関心がない」15.6%
「言葉が心配」14.02%
「なんとなく心配」9.89%

「高い料金を支払ったあげく想定外の不快な思いはしたくない」
「国内は好奇心の赴くまま安心して冒険できるから楽しい」
「東京にいればみんながうらやましがる体験ができる」
「リラックスすることが目的の休暇なのに、長期休暇が取れず海外旅行は忙しない」
「ネットやテレビの情報で想像がつくから」

これだけの理由を聞いているだけでも、
これからの日本は大丈夫か…と思ってしまう。

Comments (2)
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空洞です/ゆらゆら帝国LIVE@沖縄

2007-10-21 | MUSIC
ぼくの心をあなたは奪い去った
俺は空洞 でかい空洞
全て残らずあなたは奪い去った
俺は空洞 面白い
バカな子どもが ふざけて駆け抜ける
俺は空洞 でかい空洞
いいよ くぐりぬけてみな 穴の中
どうぞ 空洞

なぜか町には大事なものがない
それはムード 甘いムード
意味を求めて無意味なものがない
それはムード とろけそうな
入り組んだ路地であなたに出会いたい
それはムード 甘いムード
誰か 味見してみな 踊りたい
さあどうぞ ムード

ぼくの心をあなたは奪い去った
俺は空洞 でかい空洞
全て残らずあなたは奪い去った
俺は空洞 面白い
バカな子どもが ふざけて駆け抜ける
俺は空洞 でかい空洞
いいよ くぐりぬけてみな 穴の中
さあどうぞ 空洞
空洞
空洞
空洞
空洞

     ●

8月25日に発売されたチケット。
2ヵ月も前のことだったのに、
ついに10月20日の昨日、当日迎えた。

桜坂セントラルは
昼間から人だかり。

晴れ渡る空、沖縄、そしてゆらゆら。

本人とは、リハ前少しだけ言葉を交わすことが出来た。
あいかわらず訥々と「ひさしぶりだね、元気?」。
この飄々とした感じから、あのパフォーマンスが生まれるのか…と
疑問に思うほど、力が抜けている。

開場18時。
予想通りの満員御礼。
年齢層は比較的若めか。
しかし、あのゆらゆらを一目見ようと、
さまざまな人種が集まった。

開演19時。
みっしり埋まった客席から歓声があがる。
めずらしく坂本が一言、「こんばんわ。」
それを受けてどっと沸く会場。
新譜の「やさしい動物」から演奏スタート。

もうそこからは怒濤のギタープレイ。
これでもかこれでもかの音のうねりが、
こちらをトランス状態に持って行く。

ものすごいパルスが、会場内を行き来する。
上がっては下げ、上がっては下げする波動にもみくちゃにされ、
脳内オーガズムは最高潮に。

これぞ、プロフェッショナル。
一切媚びずにひたすらプレイに徹する、その姿勢。
観客は、ただその業を堪能すればいい。

2時間ものパフォーマンスで、
五感すべてが潤った、
そんな充溢した至福の時間だった。

ありがとう、坂本慎太郎。





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NOVA ストライキ

2007-10-20 | Photo-diary
英会話のNOVAが最悪の事態だ。

給料遅配が原因で
外国人教師が全員、ストライキに突入。

NOVAまた給与遅配(産経新聞)

そんなことは露知らず
予約した時間に教室へ行ってみると…
日本人スタッフが申し訳なさそうに
「今日はレッスンお休みなんです」

外国人教師へ給料が払えず、
ストライキに入っている…という。
給料の支払いが済めば、
なんとか復旧できるかもしれないが、
すでに日本人スタッフも足りない状態で、
外国人教師たちも、昨日ほとんど解雇されたので、

「正直申し上げると、かなりむずかしい状況です」

9月末に突然「国際通り校」が閉鎖され、
こりゃヤバイな…と思ったのもつかの間。
1ヶ月も待たず、全校閉鎖の状態だ。

NOVAは完全前払いのポイント制なので、
すでにレッスン料は60万円ほど支払われている。

このまま倒産…となると、
約30万円ほどが未回収に。

全国のNOVA受講生は
目も当てられない状況だ。


英会話NOVA
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ゆらゆら帝国で考え中。

2007-10-16 | memories
今週末、「ゆらゆら帝国」が沖縄上陸する。
結成10年で、初の沖縄ライブだ。

ボクが沖縄に来た1998年、彼らはメジャーデビューした。
そのニュースを聞いて、喜び勇んでCDショップへ向かった。

あの坂本慎太郎が、メジャーデビュー!?

1989年の結成以来、約9年の下積み生活。
CDから流れてきた音楽は、衝撃的だった。
「すげえ、完成されている」
坂本ワールドが、確立されている。

今となってはこれだけのカリスマスターだ。
その才能の留まることを、知らない。

       ●

MusicCLIP集が発売されたのでさっそく購入、
デビュー当時から今までの映像を振り返ってみた。

「発光体」の頃は、ボクの知っている坂本慎太郎だった。
ギター小僧で、オタクな印象、そしてあどけない。
しかし、「ラメのパンタロン」からの彼は、
もはやスーパースターのオーラを全身から出している。
背筋もピンとして、威厳がある。

スターを自覚している顔だった。

       ●

1987年、高校3年生のとき、
ボクは「すいどーばた美術学院」の門をたたき、
美術大学受験を公なものとして、自分を追い込んだ。

美術大学を目指す当時の学生や浪人生は、
とにかく個性的で、見る奴見る奴、興味深かった。
自己主張が激しく、それでいて他人を遮断する膜も厚かった。
こわれやすい自我を抱かえて、路頭に迷う、
オオカミの衣を借るこひつじたちだった。

そんな中に、坂本慎太郎もいた。

ストリートスライダースの蘭丸と見まがう風貌。
派手な赤い古着の上着を着て、ひょうひょうと歩いている。
いろんな奴がいたが、彼だけは特別に目立った。

夜間部と昼間部、現役生と浪人生の隔たりはあったが、
夕方に双方が入り交じるベンチの置かれた広場で、ボクは勝手に彼を意識していた。

そして、美術大学へ入学。
いろんな奴が入学式に来ていた。
「すいどーばた」の目立った連中も、多かった。
その年は特に、どばた出身の合格者が多かった…と思う。
坂本慎太郎も、いた。

       ●

大学の4年間は、近つ離れつの距離感で、
お互い刺激し合ったように思う。
ちょうど「イカ天」全盛で、
「フライングキッズ」が在学生だったことも手伝って
学内では音楽がものすごく盛んだった。

坂本慎太郎は、マイペースに自分の世界を構築していた。
突然眉毛を剃ってきて、みんなに笑われても
その後、徹底して眉毛を剃ってきていた。

授業はまじめに参加し、終わったと思ったら
とっとと居なくなった。

       ●

「ゆらゆら帝国」というバンド名で活動を始めたころ、
国分寺のライブハウスに誘われて観に行った。
絶叫する慎太郎と、おどろおどろしいサウンド。
そのギャップを、ボクはおもしろがった。

国分寺の食堂で飯を食った。
訥々と話す、坂本がいた。

その後、音信も不通となり、
ボクもカメラマンアシスタントで
私生活を完全に売り払っていたので、
彼らの活動を気にかける余裕がなかった。

気づいたら、メジャーデビューだ。

あれから約9年。
下積みから18年。
蘭丸から20年。

彼はこうやって確実にワールドを構築し、
どんどん手の届かない存在へとなっている。

ボクはどうだろう。
あいかわらず、うだつも上がらず
毎日がストレスフルで、貧乏揺すりが止まらない。

週末、彼はどんなパフォーマンスで
ボクの前に顕れるのだろう。
ボクは、どのようにそれを受け止め、消化するのだろう。

今から複雑な気持ちだ。







「ゆらゆら帝国」公式サイト
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学校へ行ってきます/ゆらゆら帝国

2007-10-16 | MUSIC
行ってきます

玄関を一歩外に出れば
そこは森の中
学校へ行ってきます

森の中は危険がいっぱい
でもぼくは大丈夫
学校へ行ってきます

森の朝は早い
いろんな動物 いろんなうるさい鳥
いろんなくさい草 へんなきのこ 刺す虫 わな
夜行性の生き物は寝床へ
おやすみ
ぼくは学校へ行ってきます

いろんな奴がぼくに話しかけてくる
いろんな花がぼくを誘う
森の中の一本道は長い
学校へ行ってきます

森の中は危険がいっぱい
でもぼくは大丈夫
学校へ行ってきます

森の中は危険がいっぱい
でもぼくは大丈夫
ぼくは大丈夫
大丈夫

学校へ行ってきます
学校へ行ってきます
行ってきます


    ●


いくつになっても親子の関係は変わらない。

森の中は危険がいっぱい。

でもボクは大丈夫。

学校へ行ってきます!

ホントに大丈夫か?

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おはようまだやろう/ゆらゆら帝国

2007-10-16 | MUSIC
ぼくらが起きる と彼らは眠る
ぼくらが眠りだすころ に彼らは起きる
地球の裏にはいる 友だち たくさん

夜空をかざる 星たちが消える
朝日がまたのぼるころ に彼らは眠る
地球の裏にはいる 友だち まだ見ぬ

夜をさがして ときめきを越えて
すべてをあきらめたあとで かすかに響く
ビートがノックをする 君の窓を

さあ
おはよう
まだやろう
おはよう
まだやろう

誰かが笑う 誰かが悲しむ
どこかで笑いあう声 どこかで悲しみ
地球の裏にはいる 友だち

ああ もう 何も求めず 何も期待せず
全てをあきらめたあとで まだまだ続く
ビートがノックをする 君の窓を

さあ
おはよう
まだやろう
おはよう
まだやろう

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HOLGAの魅力

2007-10-14 | PHOTO
中国製カメラHOLGAを使用しはじめて1ヵ月。
その魅力に、ぐいぐい引き込まれている。

露出固定。
⇒シャッタースピード固定、絞り固定。
ピント適当。
⇒4種類の人物マークで合わせるしかない。
レンズ不明瞭。
⇒四隅が必ず露出不足となって翳る。
巻き取り適当。
⇒撮影した後に巻き取りを怠ると、多重露光となる。

カメラとしては、「ないないづくし」な機能性。
あまりにもアナログで戸惑ってばかりだったが、
上がってきた写真を見て、頭が下がった。

このアナログ感覚は、見事だ。
確かに撮影をする時は、かなり適当。
できるだけ被写体に意識はするが、
ピントも合わせられない、露出も合わせられない…じゃ
ほとんど「念写」に近い。

だから、空気がそのままそっくり写り込んだような仕上がりになる。

この蓮池の写真も、夕暮れ時にとりあえず撮ってみた。
予想通りの露出不足で、がっくりしながらも
よくよく見てみると、んんんん。
どこにもピントは合っていない。
全体的にぼやけた…記憶を辿るような仕上がり。

それがまた、モネを彷彿とさせるような出来映え。

この偶然性が、HOLGAの魅力。
もしかするとRolleiFLEXより相性が良いかも。

今後の撮影が楽しみ。
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沖縄県カリフォルニア州

2007-10-14 | Photo-diary
日本に居ながら、アメリカを感じることができる…。
それが沖縄の良い面だと、皮肉を込めて思う。

もっと英語力があれば、双方の国の事情が
手に取るようにわかって、国際派なポジションになれるだろう。

思いやり予算も継続予定のうえ、
米軍は、光熱費の大幅増を要求しているらしい。
中日新聞

3万人もいる住民の光熱費を肩代わり…といった
「思いやり」も面白い切り口だな、と思いながら
いつものようにA-FMをつける。

沖縄県カリフォルニア州向けラジオ放送局だ。

最近はリスニング力も高まってきて、
ラジオCMもなんとなく理解できる。

「ゴルフトーナメントが10月28日に開かれるよ、登録しよう」
基地内では、ゴルフトーナメントまで行われているのか…。

「Navy,Marineはただいま兵士募集!グリーンカードを取得のチャンス!」
…これっていったい、誰に向けた募集広告?
基地内に従事する日本人?まさか。

たしかに3万人も住んでいれば、さまざまな情報も飛び交うだろう。
フェンスの向こう側では、まったく違った国家が成立していて、
まったく違った時間軸(常識)で生活が営まれている…なんて。

小さな島で、そんなラジオが流れている現実。

ウラ返してみれば、
日本の時間軸(常識)も、強固なモノでは決してなく
いつ揺らいでも、おかしくはない。
誰も疑問を挟まないだけ…。

仕事に翻弄されていると、
いろんな部分に、ふと疑問が湧いてくる。




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The top of creators その3

2007-10-13 | works






        歩き 疲れては

           草に埋もれて寝たのです

               歩き疲れ 寝たのですが

                     眠れないのです





        山之口貘の詩が、やっぱり染み入る。
        この超越した世界を持つ人が、
        真のCreatorだと、あらためて思う。

        この人が、ボクにとっての目指すべき山だ。
        ピラミッドは、いらない。





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The top of creators その2

2007-10-13 | works
そもそも、地元ビール会社の要望もキツイ。
臨機応変に対応するには、企業体力が必要だ。

クオリティの部分、表現の部分、
ビールCM特有の様式美があり、
そのテクニカルな到達を求めてくる。

ここでも疑問を挟む余地は、ない。

いかに職人たるか。

求められているのは、その手腕だけ。

「The top of creators」を得るために
どれだけの代償を払えばいいのか。
精神的な忍耐だけが、ものを言う。

真にCreatorと呼ばれる者は、
そのような型にはまった創造を良しとはしない。

しかし、沖縄の広告業界では、
ピラミッドを登攀することでしかCreator足れないのだ。


       「……。」


いやいや、そんなことはないけどね。
ちょっと追い込まれているだけだよ。


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