#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【地営業】片山玲一郎

2012-09-24 | TOKYO
行商のりんご売り「ムカイ林檎店」三鷹店の片山さん。

彼自身もなんだか不思議なアウラを出す人。
ジャズピアニストでもある。

店舗を持たず、クルマにりんごを積んで、
道売りで商売する。訪問販売もする。

ことばは一言、「りんごいりませんか?」

あとは相手とのコミュニケーション、対話がすべて。
片山さんはYouTubeで、「ゼロか100のところがいい」と語った。

ピアノもりんごも、崖っぷちに立たされた状態で、
自分の持ってる100%を出すところがいいと。

行商は初めの「つかみ」がすべて。
「りんごいりませんか?」と引き留めてからの
笑顔や次の売り言葉がどう伝わるか。

それはステージでピアノを弾くそのときの
初めのフレーズが、観客にどう届くか…と同じだと。

その切羽詰まった感が、「生きている」と感じられて好きだと。

行き交う人々を何百人、何千人と声掛けしてきただけあって、
ひとの気持ちをつかむ直感力、鋭敏な感性が養われるという。

 I & I Revolution

…とは、レゲエのフレーズだけど、
ひとりひとりが向き合って「対話」をすればわかり合える…を地で行く行商スタイル。

デジタルに頼らないその実直な姿勢で10年。
ホンモノだと思った。


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【地営業】高月美樹

2012-09-14 | TOKYO
LUNAWORKSの高月美樹さん。

旧暦ダイアリーを企画制作されて9年目。

03/11の震災で大きく瓦解した日本社会。
これを転機ととらえ、今こそ旧暦の感覚を…と高月さん。

太陽のめぐりと月の満ち欠けを節とする旧暦は
日本人が培ってきた自然との駆け引きが息づいている。

  昔の人々は今よりも不便な生活をしていました。
  天候や気象による危険にさらされ、
  それゆえに周囲の変化に敏感に過ごし、
  鋭い観察力を持って生活を守り、
  さまざまな暮らしの知恵を編み出していたようにおもいます。

地球の呼吸を感じること…それは、黒岩さんのいう「地球の棲まい手になる」と同義。

そういった古きニッポン人の叡智をみると、
今の世の中は、なんと無感覚な生き様なのか…と思ってしまう。

見えない、聞こえない、匂わない、触れない何ものかを、捉えるチカラ。
なぜ人間は、ふと月を見上げ思いを馳せることで、気が安らぐのか。
人知を超えた大いなるチカラの存在を感入ることで、自身を翻弄する現代の瑣事よりももっと大きな流れ…
連綿と連なるいのちの連鎖を、自分の中に発見するからかもしれない。

沖縄は今でも旧暦社会である。
そのことについて、高月さんと少しお話をしたかったのだが、
撮影に集中している間に、機会を逸してしまった。

旧暦には、これからのニッポンを建て直す答えがある。
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【地営業】黒岩哲彦

2012-09-13 | TOKYO
合同会社++のお披露目会は、「地営業MARKET」と称して
すでに起業されている方々のお話を聞くことで、
間接的に++の目指しているものを共有してもらおうというカタチ。

初回はやま森カフェのオーナー大久保さん。
「地産地消」の、まさに「地域の文化と風土と人を大切に、
 400年後の未来を思い描きながら、マイナスの状況をプラスに
 変えていく事業を「母メシ」で実践している話だった。

つづいて、エクセルギーハウスの建築家、黒岩哲彦さん。

ボクはこの人の考え方に心酔していて、
特に産業構造の集大成が住宅なのだから、
住宅の仕組みを変えれば、社会は変わる…という視点に
ものすごく共感している。

そんでもって10分という短い時間の中で、
エクセルギーとはなんぞや…という話をされたのだけれど、
室温の考え方ひとつ取ってみても、輻射熱…という概念があるかどうかで、
その室温の捉え方が違ってくる…ということを壁温度を測りながら説明された。

構造体の基本を覆す話だから、
話せば10分じゃ利かないのだけど、
結論はこうだ。

 「地球の棲まい手になる」

小さな微生物から虫や鳥、大小様々な生物たちと
同じ風をうけ、同じ雨を浴び、同じ光に気持ちよくなる。
「ちきゅうのいきもの」として同じ目線で体感する。
そのことがどれだけ命喜ぶ生き方か、を実践していきたい。

そんな黒岩さんの愚直な心に、あらためて共感した。

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【aug_25】合同会社++

2012-09-12 | TOKYO
合同会社++(たすたす)の++は、社名でもあり、方法でもある…と、共同代表社員のヒラクくん。

前回のブログでも書いたのだけれど、考え方の筋道を組み替えれば、
人間どうしの理解度も高まり、より高次のムーブメントが生まれ得る…とするのが、
この「++」には込められている。

「+」=「たす」=「tasse」(仏:ティーカップ)
一杯のお茶を沸かすほどの熱量でも、「++」すれば大きなエネルギーに。
小さな力も「++」すれば、大きな力に。
適切な方向への小さな変化を足し合わせて行けば、大きな成果が生まれる。

そのためには、お互いが「多様さを認め合って共歓する」ことがまずもって必要だし、
お互いの理解度を高め足りないところは「補い合って共跳する」フレキシブルさも求められ、
それぞれが争うのではなく「利害を超えて共創する」気概を持たなくてはならない。

これって、まさに現代の動きに直結していて、
08/30の論壇時評で高橋源一郎も
「デモ」によってもたらされる社会について語っていた。

NYで突然起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」は
格差社会の是正を訴えたデモ行動だったのだけど、
デモに参加した人々は「リーダーをつくらずコンセンサス方式で議論を行う」ことで物事を決めていった。

  「意見がごちゃごちゃに分かれて複雑になって、
   ときには時間がかかることもある…本当に言いたいことっていうのは言葉のニュアンスの中にあって、
   とことん意見を交わさないとなかなか出てこない。そして互いに耳を傾けあうような環境じゃないとね」

高橋はここに、独裁を拒む、もっとも有効な知恵を感じる…と書く。

さらに小熊英二の著作を例にとり、
  
  「参加者みんなが生き生きとしていて、思わず参加したくなる「まつりごと」が、民主主義の原点です。
   自分たちが、自分個人を超えたものを「代表」していると思えるとき、それとつながっていると感じられるときは、
   人は生き生きとします。動くこと、活動することと、他人とともに「社会をつくる」ことは楽しいこと」

誰かが楽しい社会を作ってくれるのを待つのではなく、
「社会をつくる」プロセスひとつひとつが、自分を変え、それに関わる相手を変えていく。
変わっていくことは楽しい…と人々が知ったとき、そこに「人がデモをする社会」が生まれる…と。

   「楽しさや解放感がある時の、人間の学び方は、広い、深い、早い」

相手を罵倒せず、否定せず、理解を深めることで、「++」となって、社会が変わってゆく。

100%思案しつくす…ことで、応えてゆこうとする、その姿勢は、
まさに次代の人間の在り方だと、思うのだった。




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【aug_25】やま森カフェ

2012-09-12 | TOKYO
お披露目会の会場となったやま森カフェのオーナー、大久保親子。
いつものテンションでお出迎え。

大久保さんは、株式会社やまもりの代表として、
地営業者の「おいたち」を語ってくれた。

地営業とは、「地域の文化と風土と人を大切に、400年後の未来を思い描きながら、
       マイナスな状況をプラスに変えていく」仕事を実践すること。

生態系と人間の営みが、調和している社会をつくる。
…地球の住まい手になる…ということ。
 その謙虚さが、今のニッポンには失われかけている。


夕食会ではやま森特製の、地元の食材をつかった美味しい料理がふるまわれた。


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【aug_25】やぼろじ

2012-09-12 | TOKYO
国立にあるやぼろじにて、合同会社++(たすたす)のお披露目会。

気持ちよい夏の陽射し。

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【oxford_pirates】土谷朋子

2012-09-12 | ACT!
土谷朋子さんは、なんかつかみどころのない感じが、味。

ひょうひょうとしている…その存在感がおかしい。

on_Flickr_0824_ox_pirates

でも、みんな楽しそうに舞台で演じているから、
こちらもなんだか幸せな気持ちに。

また、次回も観てみたい劇団。

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【oxford_pirates】野村沙月

2012-09-12 | ACT!
野村沙月さんは、劇団「のむらんぷ」主宰。

表情の豊かな、愛苦しいキャラの女優さん。

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【oxford_pirates】畑雅之

2012-09-12 | ACT!
畑雅之さんは、劇団の主宰。

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【oxford_pirates】大間剛志

2012-09-12 | ACT!
【oxford_pirates】

大間剛志さんは、見たまんまの個性的な俳優さん。

on_Flickr_0824_ox_pirates
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【aug_24】山高帽の深すぎるかぶり方

2012-09-12 | ACT!
東中野RAFTでおこなわれた
オックスフォード・パイレーツ公演
「山高帽の深すぎるかぶり方」。

個性的な俳優さん、4人が繰り広げる
ちょっと不思議なおとぎ話。

表情を追っているだけで
観ている方が楽しくなっちゃう。

とても魅力あふれるメンバーだった。

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【aug_23】新宿グローヴ座

2012-09-12 | DANCE
コンドルズのLIVEを観に、ひとり新宿グローヴ座へ。

初めて来る場所だ。

舞台袖が丸見えで、出待ちのメンバーの様子まで見えた。
客席上手にはカメラマンが望遠で演舞を撮っている。
静寂の中で、シャッター音が響く。
「こんなに響いちゃ、気が散るな」
自省を込めて、一瞥する。

2回目の舞台となる「Knockin'on Heaven's Door」は
小道具としての7つのドアがとても面白く使われていて、
2時間半もの長時間、飽きもせず笑い転げていた。

やっぱり、彼らは凄い。近藤良平は凄い。

スズキ拓朗さんや、平野慎太郎さんなど、
個別の舞台を拝見したメンバーもいて、
より一層の親近感。

全国ツアーできるダンスカンパニーなんて、
ニッポンじゃ彼らしかいない。

見終わってみて、純粋に楽しめたことが
なんだか誇らしかった。

もっと、もっと、ダンスを観て欲しいな。
肉体の交歓を。
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【aug_23】コンドルズ

2012-09-12 | DANCE
コンドルズ
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【sep_05】日経の社説といしいしんじの蓄音機

2012-09-05 | Mement_Mori
写真は飯舘村立臼石小学校。
線量過多により警戒区域に指定、現在閉鎖中。
子どもたちは川俣町の仮設小学校に通う。

08/31の日経の社説「原発ゼロを性急に選んでいいのか」を読む。

この社説によると原発ゼロを選択することは
石油危機の二の足を踏むことになるので賢明ではない…という。

   1970年代の二度の石油危機を通じ、ひとつのエネルギー源に依存しすぎる危うさを学んだ。
   政府が原発ゼロを選べば資源国が日本の足下をみるのは避けがたい。多様なエネルギーの
   選択肢を手中にとどめておくことこそ、広い意味で国の安全保障にほかならない。

そして、地球温暖化の課題解決に背を向けるべきでは…ないと。

さらに、原発を止めれば石油や天然ガスの輸入額が3兆円余分にかかるので、
日本の経済収支が赤字に転じる可能性があり、燃料調達費と電力不足のダブルパンチで
日本経済に多くの面でマイナスの影響力を与える…と。

   電力は暮らしや産業の基盤であり電気は現代社会の「血液」といえる。
   万が一にも途絶すれば、経済や社会がまわらなくなる。
  
      (中略)

   世界では427基の原発が稼働し75基が建設中だ。多くは電力需要が増える新興国などに建つ。
   世界は原子力を必要としており、安全の向上に日本の技術と経験を役立てられるはずだ。
   政府が主催した意見聴取会などには原発ゼロを求める声が多く寄せられた。
   原発ゼロに慎重とされる30代以下の意見が少なく、世代間の偏りも指摘される。
   
推進派が論じ立てる「国益」「国防」「安全保障」「電気代高騰」「世界は原子力を必要としている」は、
いわば外堀を固めて外部の目線で原子力の必要性を説くいつもの論法である。

電力は暮らしや産業の基盤であり、電気は現代社会の「血液」。

飯舘村立臼石小学校は、暮らしの基盤であった。
それが万が一にも途絶した。福島の生活はまわらなくなった。

日経(経団連)の論理はいつもこうだ。

   弱者を排除してでも、国益を推し進めるべし。

「仕事だからしょうがねえだろ」と妻をなじるモーレツサラリーマンのようだ。
ま、そうだろう。そのように家庭を顧みてこなかった人種たちが今の日本の経済を支えている。
尖閣諸島の購入問題にしても「安全保障」の名の下、20億の税金を一個人に手渡す茶番を演じる。
「国の存亡がかかってるんだ、女子供はだまってな」的スポ根野郎が声高に叫んでいる体。

おのれの無能さ、感性のなさを露呈している。

    ●

同じ日経の日曜版、文化面にあった作家いしいしんじ氏のコラム「雷鳴とタイムマシーン」。
同じ日経の紙面を読んでる「サラリーマン戦士」たちはこのコラムを読んで、背中に雷が落ちる感覚になったのだろうか?

   真っ暗になった。雷鳴が走る。家が揺れ、空気が光り、台所でだしをとっていた妻が、「なに、どうしたの!」と、
   たまじゃくしを握ったまま駆け込んでくる。畳一畳分うしろに吹き飛ばされたボクは、アウウウ、と
   言葉にならない声を上げ、右腕をのばし、レコードのまわるターンテーブル上を指さしている。
   そこにエルヴィスがいた。

ひとに薦められ蓄音機を購入、エルヴィス・プレスリーのSPレコード「ハウンド・ドッグ」を
ターンテーブルに載せ針を落とした時の、いしい氏の反応の一部始終だ。

   ボクはこのとき、エルヴィスを「はじめて聴いた」とおもった。
   そしてふしぎなことに、くりかえしかけても、その「はじめて」は巻き起こり、
   ターンテーブル上にちいさなエルヴィスがあらわれ、腰を振ってくれる。

       (中略)

   SPレコード自体、のちのLPレコードやいわゆるドーナツ盤とちがって、電気による圧縮なしに
   演奏されているスタジオの空気振動がダイレクトに盤面に刻まれた、いわば音の原板だ。
   蓄音機も電気を使わない。LPやCDのように、アンプによって拡大された電気信号音がスピーカーから出てくるのでなく、
   SP盤上の溝の横揺れが、そのまま版画のように、いま現在の空気を震わせ、木のボディが共鳴して音楽となる。
   懐古趣味なんてとんでもない。過去と現在の空気が音楽によって直結され、煙をたてて発火する。

       (中略)
 
   ふしぎなもので、その屋敷にはいりこむとボク自身の「いま、ここ」の感覚も変化し、
   二十一世紀初頭のある日、京都という町の借家にいる、というだけでなく、もっと巨大な、
   うまれて数十年を「いま」、この地球そのものが「ここ」であると、感じられることがたまにある。
   強力な音楽はそのくらいのスケールで、時間と空間を内から押しひろげ、外から包み込む。

電気をまったく介さない、当時の空気振動がダイレクトに刻まれた音の原板を、
同じく電気を介さない、蓄音機の針が読み取る溝の横揺れをダイレクトに耳にする。

その体験によって、いしい氏は_生まれて数十年の「いま」、この地球そのものが「ここ」である_と感じるという。

時間の概念が過去から未来への直線ではなく、現在も過去も未来もひとつとなった「クラインの壺」のようなかたまりになって、「いまここ」に在る感覚。
いしい氏の生命がもつ時間と空間が押しひろげられ、外からやさしく包み込まれるような「全肯定」の感覚。

ボクはそこにこそ、明快な答えがあるように思うのだ。
この感性こそが、次の道標を示していると。

日経の社説を代表する推進派の連中は、なににおびえているのか、後戻りはできない…という。
時間概念に常におびやかされ、前をひた走るしかないような、視野の狭い印象を与える。

いしい氏のように、ひとつ立ち止まって、電気をまったく使わない蓄音機に耳を傾ければ、
人間の為し得る技の素晴らしさに、はたと気づくはずなのだ。

   万が一にも途絶すれば、経済や社会がまわらなくなる

…とおびえるのではなく、生まれてからの数十年を「いま」と感じるスタンスで、
この地球そのものが「ここ」と感じられる謙虚さでもって対峙すれば、結果は導かれるのだから。





  
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【aug_22】と向かい合う。

2012-09-03 | DANCE
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