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#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

The top of creators その3

2007-10-13 | works






        歩き 疲れては

           草に埋もれて寝たのです

               歩き疲れ 寝たのですが

                     眠れないのです





        山之口貘の詩が、やっぱり染み入る。
        この超越した世界を持つ人が、
        真のCreatorだと、あらためて思う。

        この人が、ボクにとっての目指すべき山だ。
        ピラミッドは、いらない。






The top of creators その2

2007-10-13 | works
そもそも、地元ビール会社の要望もキツイ。
臨機応変に対応するには、企業体力が必要だ。

クオリティの部分、表現の部分、
ビールCM特有の様式美があり、
そのテクニカルな到達を求めてくる。

ここでも疑問を挟む余地は、ない。

いかに職人たるか。

求められているのは、その手腕だけ。

「The top of creators」を得るために
どれだけの代償を払えばいいのか。
精神的な忍耐だけが、ものを言う。

真にCreatorと呼ばれる者は、
そのような型にはまった創造を良しとはしない。

しかし、沖縄の広告業界では、
ピラミッドを登攀することでしかCreator足れないのだ。


       「……。」


いやいや、そんなことはないけどね。
ちょっと追い込まれているだけだよ。



The top of creators その1

2007-10-13 | works
地元ビール会社のTVCMを手がけることになって、
紆余曲折・悪戦苦闘を繰り返しているのだが、

さまざまな場面で、
ビール会社のTVCMを経験することが、
クリエイターの証とでも言うようなセリフを聞かされて
半ば困惑している。

沖縄の広告業界が非常に小さな世界なため、
地元ビール会社のTVCMは、
金字塔として崇められているのが、その原因だ。

さまざまな制作会社の人間が一様に武勇伝を語る。
まるで戦場から帰還した兵士のように。
聳え立つピラミッドに登頂した登山家のように。

その経験則がすべてに通用するかのように。

ピラミッドを擁する地元ビール会社の広告担当は、
制作会社の歩兵どもを右に左に翻弄し、
あらゆるセオリーを突きつけ、「倣え!倣え!」と鞭をふるう。

その中で無事に登頂したものだけが、讃えられ
「The top of creators」の功名を得る。

どこの業界も似たようなものなんだろう。

沖縄だから、規模が小さいためにわかりやすいんだ、とも思う。

自分もその功名を得たいがために、辛抱強く踏ん張っていることも事実だ。
疑問をはさんでしまったら、たがが外れてしまう。