#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

第一印象/山之口貘

2007-10-04 | MUSIC
魚のような眼である
肩は少し張っている
言葉づかいは半分男に似ている
歩き方が男のようだと自分でも言い出した
ところが娘よ
男であろうが構うもんか
金属的にひびくその性格の音が良いんじゃないか
その動作に艶があって良いんじゃないか
そう思いながら ひたいにお天気をかんじながら
ボクは帰ってくる
ボクは両手をうしろにつっぱって
ボクの胴体を支えている
ボクは緑の日向に足を投げ出している
足の甲に蠅がとまる

蠅の背中に娘の顔がとまっている

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徒労にまみれて坐っている

2007-10-04 | works
表現者ってなんだろう。

表現力ってなんだろう。

アーティストは自分の世界を
他者に共感してもらえるよう、
その表現力を高める。

広告クリエイターは、クライアントの思いを
消費者に共感してもらうよう、
その表現力を高める。

似て否なり。

広告クリエイターは
翻訳業もしくは接客業。

翻訳業でしっかり思いが伝われば、
それは幸せ。評判にもなる。
接客業でしっかり思いを伝えれば、
それは徒労。非難ごうごうだ。

「伝われば」と「伝えれば」

この違いは大きい。
共感にワンウェイはありえない。
「伝えれば」にレスポンスはいらない。
つまりは…投げっぱ…だ。

クライアントの思いの丈を
そのまま押し込んだ広告は
完成度も落ちるし、表現力も落ちる。

吐露を受け止めれば、徒労に終わる。

そんなわけで、
こんな時間に徒労にまみれて坐り込んでいる。

ああ、表現力を高めたい。

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