#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

とにかく餃子。

2005-11-27 | memories
宇都宮にはCI(コーポレイトアイデンティティ)全盛の
1988年に一度、足を運んでいる。

その時は看板業者のアルバイトとして
宇都宮にある銀行のCIを全面変更する大工事に参加した。

大きな袖看板を4tトラックに括り付け、
東京から高速を飛ばして、宇都宮の中心に入った。

銀行の閉店後、袖看板の取り替え、
ガラス面の意匠シート貼り替え、入り口真鍮サインの付け替え…と
作業は明け方まで続き、宇都宮の餃子は遠のいた。

作業も終盤にさしかかり、眠気も頂点に達した頃、
ガラス面のカッティングシートを貼り替え中に、
ボクは大きな失態を演じた。

カッター作業で小指を切り落としかねたのだ。
夜中に見る鮮血は、若輩にはきつすぎた。
自分に対して無性に腹が立ち、ズキズキ痛む小指を憎んだ。

結局、悪態をついたボクを除いたメンツで
職人たちは宇都宮の餃子にありついた。

ボクは4tトラックの助手席で、突っ伏したまま
恨めしく餃子の赤い看板を眺めていた。



宇都宮の餃子。



着いたら、とにかく餃子にありつこう。
…新幹線の車中でそんなことばかり考えていた。


Comments (2)
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宇都宮…朝の出勤風景

2005-11-27 | Photo-diary
朝の7時半。
JR宇都宮駅に降り立つビジネスマン、学生を待ち受ける。

太陽がしっかりと光を放ち、
休日明けの萎えた気持ちを奮い立たす。

それでも学生は、心ここにナシ。

皆一様に寝ぼけ眼にだらしなく集団で歩く。
宇都宮の女子校だろうか…バスを待つ集団。

紺色の制服が、さらにどんより紺色を増して
朝の風景に重たく鎮座している。

「ニンニクたっぷりの餃子を朝から食べてこい!」

ひとりごちた息がニンニク臭かった。


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新幹線で宇都宮へ

2005-11-26 | Photo-diary
沖縄から東京、そして宇都宮へ…。
空港から新幹線へと乗り継いでの出張はめずらしい。

仕事で新幹線に乗るのも、10年ぶりか。

東京、上野、大宮、宇都宮…。
車窓は街中から冬の色あせた風景へ。

宇都宮はかつて、ぬいぐるみ工場が多くあったという。
今では、需要が中国に流れ、職人さんも老いてしまい、
ひと頃の活気もなくなってしまった。

そんなかつてのぬいぐるみ工場に足を運び、
オーダーした着ぐるみの進捗を確認するのが、今回の仕事。



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憂国忌

2005-11-25 | memories
今日11月25日は三島由紀夫の命日…憂国忌である。
しかも、生きていれば80歳…という節目の年。
奇しくも行定勲監督が「春の雪」を映画化され、
改憲論争で自衛隊の存在が取り沙汰されることもあって、
三島由紀夫が没後35年を経て、再び注目されている。

ボクと三島の出会いは24年前、中学1年の時になる。

大阪の男子校に通うこととなり、
徒歩通学から電車通学へと生活圏が一挙に広まり、
それまでの情報量からは想像だにせぬ情報の殴打に遭遇し、
無垢な精神が、翳りを持ち始めた頃…。

同級のインテリ徳川君が下校の道すがら、「三島由紀夫」を口にした。
…ショッピングモール内の書店に立ち寄った時であった。

「三島由紀夫って生まれた時の記憶があったんだって。」

「彼は昭和元年に生まれて45年に死ぬまで、すべてを自分の意志で決めたんだ。」

「つまり、自分の人生を意識的に生き抜いた人だったんだよ。」

徳川君の言っていることが、当時のボクにはまったく理解できなかった。
ただただ同級の彼が発する「意識的」という言葉に戸惑い、「三島由紀夫」に戸惑った。

その時、書店で導かれるまま眼にした「三島由紀夫」の朱色の背表紙と
大胆なレイアウトの新潮文庫に、言いしれぬ興奮を覚えたのを、今でも覚えている。

とにかく、ボクはその時「知的興奮」に目覚めたのだった。


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神楽坂本多横丁

2005-11-22 | Photo-diary
気を取り直して、神楽坂へ。
飯田橋から坂を上がる。

天気のせいもあって
人々で賑わっている。

和服姿で昼食をとる女性達。
老舗の軒先に並んで、席の順を待つ夫婦。
江戸情緒を堪能すべく、料亭を訪ねる外人家族。

ふと思って、横丁に曲がってみる。

賑わいは遠のき、往来の人はまばらになる。
静かな佇まいに…逆光の演出。

…記憶のフラッシュバックに襲われた。
Comment (1)
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マクドナルド永田町店

2005-11-22 | Photo-diary
土曜の朝に、国会議事堂に向かう。
やはり国の機関だけあって、ガードが厳しい。

腹ごしらえをしてから挑むことにする。
マクドナルド永田町店で朝マック。

差し込む朝日が、店内を温める。
タバコの匂いが足下から這い上がってくる。
穢れた空気の対流。ファーストフードの味。

警棒を持って交差点に立つ警官が
あちこちに居るのが見える。

……。

すでに撮る気を失った自分がいた。
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身体的に撮るということ

2005-11-16 | Photo-diary
土曜の夜に、ライブを観た。
女性ボーカルがアコースティックギターをバックに唄う。
150名ほどの聴衆が静かに見守る中、カラダ全体を共鳴させて
身体的な詩をメロディに乗せて、唄っていた。

見事に聴き惚れてしまった。

2オクターブの音域を巧みに揺らし、
時には強く、時にはささやくように
カラダが反応するまま、声を剥き出しにしていた。

音楽は、やはり身体の叫びだ。

写真はどうだろう?

身体の赴くまま、感覚的に対象を捉えているのだろうか?
そして、その感情が、そのまま剥き出しに定着しているのだろうか?
写真を撮るということも、音楽と同じく
生理に真っ向反応して、しかるべきなのだ。

身体的に撮ろうと、思った。

Comments (3)
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「あぼっけ」という名のギャラリー

2005-11-15 | Photo-diary
ちょうど10日前に、水戸のはずれにある
木葉下(あぼっけ)と呼ばれる地名のギャラリーに赴いた。

沖縄との温度差15度。日本の四季を体感する。

友人山田圭一の作品を夕景、朝焼けの中で撮影する。
このギャラリーのある浅房山は、産業廃棄物のゴミ溜めとなっている。
山田はそれらの廃棄物を女子高生の巨大なケータイストラップに見立て、
入山口に吊していた。

ゴールドにペイントされ夕日に輝く廃棄物。
その美しさが人間の偽善を見事に表現していた。

展覧会の情報はこちら。会期はすでに終了している。
http://www.ne.jp/asahi/yosshi/kazu/beyond.html
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タクシーの運転技術

2005-11-09 | Philippine
初めてマニラ内をタクシーで移動した。
その運転技術には感服した。
すざまじいデッドヒートで右に左に車線変更。
クラクションをけたたましく鳴らしながら、
行き交う人々を蹴散らすように、タクシーは行く。

渋滞に巻き込まれると、こじ開けるように
ハンドルを切り、クルマを入れ込む運転手。

命を張った運転に、ひたすら踏ん張って応えた。
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Makati高層ビル群

2005-11-09 | Philippine
バラッグ街から一転、高層ビル群。
緑地も多く、建物もスマートだ。

これだけの高層ビル群を建設できる技術力が
備わっているのか…と、改めてフィリピンを思う。

Marateでは器用にはしごを使って
壁づたいに移動するペンキ屋さんを
恐々と眺めていたのだが…。

地震の恐怖はあるのだろうか?

Comments (2)
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このgapがフィリピン

2005-11-09 | Philippine
ここはMakatiといって、マニラ市内の高層ビル地帯。
グリーンベルトという緑地の多いショッピングモールの一コマ。
Malateの路上で寝ていた子供たちとは明らかに違う境遇。

つぶらな瞳は同じ輝き。

噴水の動きに目を奪われていた。
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篭屋も眠る

2005-11-03 | Philippine
クルマ社会のマニラにあって、
その移動手段は実にさまざま。
もちろん、自転車、バイクは縦横無尽なんだけど、
こういった現代版篭屋みたいなサイドカーも
とっても活躍している。
女子高生やOLが通学出勤に使っているシーンを
よく見かけた。
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子供だましのお菓子売り

2005-11-03 | Philippine
そんな動物園でお菓子売りがはびこっていたのだけど、
こうやってそのお菓子たちをクローズUPしてみると、
色みや作りがなんともフィリピンな感じだ。
チープシックな雰囲気が、ボクにはステキに見える。
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MANILA ZOO

2005-11-03 | Philippine
マニラベイそばのMalatiという街に滞在したのだけど、
そのそばにはManilaZooがあって、子供たちでごった返していた。
動物園は野放し状態で、動物たちの囲いも柵もいい具合に古びていて、
天候も曇りがちだったからか、全体的に暗い印象が残っている。

…暗く湿気っていた…といえばいいだろうか。

でも子供たちはゲンキだ。

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