CEDAR Produce Vol.2『胎内』@SPACE梟門
2012年の演劇ユニット「僕たち私たち」でチラシVIから関わった『胎内』。
三好十郎の重厚な社会批判が織り込まれた作品で、
演劇の舞台写真を初めて撮影した作品でもあり、思い入れが深いのだけれど、
何より主演の花岡金吾を務めた雄大とは、大震災で共にボランティアをした仲。
佐知さんと共にピースボートの災害ボランティアに合流し、
石巻まで同行した貴重なつながりを持つ同志なのだった。
ボクはその石巻の作業中、廃材で膝に深傷を負う苦い経験もしたので、
3.11の記憶と共にオノレのカラダに深く刻まれている時間。
その延長線上にある『胎内』は、おそらく死ぬまで振り返る作品となるだろう。
今回も松森望宏さん演出の強烈な世界観で、まざまざと心を揺り動かしてくれた。
5年の月日で、政情はますます思考停止のインポテンツに成り下がっている。
どこまで「戦後」を引き摺り、「出口なし」を誤魔化し続けるのだろうか。
「大震災」の教訓は、どこに行ったのか。何度観ても絶望的な気持ちになる。
2012年の演劇ユニット「僕たち私たち」でチラシVIから関わった『胎内』。
三好十郎の重厚な社会批判が織り込まれた作品で、
演劇の舞台写真を初めて撮影した作品でもあり、思い入れが深いのだけれど、
何より主演の花岡金吾を務めた雄大とは、大震災で共にボランティアをした仲。
佐知さんと共にピースボートの災害ボランティアに合流し、
石巻まで同行した貴重なつながりを持つ同志なのだった。
ボクはその石巻の作業中、廃材で膝に深傷を負う苦い経験もしたので、
3.11の記憶と共にオノレのカラダに深く刻まれている時間。
その延長線上にある『胎内』は、おそらく死ぬまで振り返る作品となるだろう。
今回も松森望宏さん演出の強烈な世界観で、まざまざと心を揺り動かしてくれた。
5年の月日で、政情はますます思考停止のインポテンツに成り下がっている。
どこまで「戦後」を引き摺り、「出口なし」を誤魔化し続けるのだろうか。
「大震災」の教訓は、どこに行ったのか。何度観ても絶望的な気持ちになる。
「1960イチキューロクマルvol.3」@中野テレプシコール
作・出演/立石裕美 Yumi Tateishi
美術コーディネート/福島奈央花 Naoka Fukushima
写真UPしました。
【on_Flickr】1224_YUMI
2年ぶりの『イチキューロクマル』。3度目の正直…というか、
作品の質が飛躍的に「硬直」した舞台だった。
「踊りを志す上での矛盾や葛藤が、主に日本社会と自分自身との會田に立ち塞がる障壁に起因している」
と気づいてからの愚直なクリエイションが、見事に起ち上がった「渾身」の作品だったと思う。
立石裕美の2011年から2017年までのあいだに、いったいどれだけの変化があったのか。
そのトリガーとしての「大震災」が、彼女のからだに何をもたらしたのか、
具体的なものは知る由もないが、踊りが確実に世界と直結する行為であることを、
彼女は身を以て訴えていると思った。
それはつまり、「生きる」ことが世界の映し鏡であることを、体現する行為とも言えた。
今日1日で3度の「提起」お疲れ様でした。臓物にしかと居残る作品でした。
作・出演/立石裕美 Yumi Tateishi
美術コーディネート/福島奈央花 Naoka Fukushima
写真UPしました。
【on_Flickr】1224_YUMI
2年ぶりの『イチキューロクマル』。3度目の正直…というか、
作品の質が飛躍的に「硬直」した舞台だった。
「踊りを志す上での矛盾や葛藤が、主に日本社会と自分自身との會田に立ち塞がる障壁に起因している」
と気づいてからの愚直なクリエイションが、見事に起ち上がった「渾身」の作品だったと思う。
立石裕美の2011年から2017年までのあいだに、いったいどれだけの変化があったのか。
そのトリガーとしての「大震災」が、彼女のからだに何をもたらしたのか、
具体的なものは知る由もないが、踊りが確実に世界と直結する行為であることを、
彼女は身を以て訴えていると思った。
それはつまり、「生きる」ことが世界の映し鏡であることを、体現する行為とも言えた。
今日1日で3度の「提起」お疲れ様でした。臓物にしかと居残る作品でした。
直会 nao-raiクリスマスコンサート@渋谷 l’atelier by APC
尺八:石垣征山
バンドネオン:仁詩
ヴァイオリン:水村浩司
チェロ:印田陽介
ピアノ:三枝伸太郎
パーカッション:熊本比呂志
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1221_NAORAI
尺八:石垣征山
バンドネオン:仁詩
ヴァイオリン:水村浩司
チェロ:印田陽介
ピアノ:三枝伸太郎
パーカッション:熊本比呂志
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1221_NAORAI
『 スタン!スタン!』@楽道庵
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Afghanistan
#Rajasthan
#madhu
#SharangSharang
#photobybozzo
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Afghanistan
#Rajasthan
#madhu
#SharangSharang
#photobybozzo
『 スタン!スタン!』@楽道庵
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Afghanistan
#Rajasthan
#madhu
#SharangSharang
#photobybozzo
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Afghanistan
#Rajasthan
#madhu
#SharangSharang
#photobybozzo
『 スタン!スタン!』@楽道庵
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
アフガニスタンとインド・ラジャスタンの音楽と踊りの一夜で、「スタン!スタン!」。
インド西部のパキスタンと接する砂漠地帯をラジャスタンというらしい。
そのエリアのフォークソングとダンスが、素晴らしかった。
madhuさんのキレキレの動きと、衣裳に魅了されまくり。
インド古典音楽とは趣きの異なる牧歌的な、
それでいて非常にリズミカルな異国情緒溢れる楽曲と踊り。
シャランシャランのアフガニスタンダンスも華麗でステキだったけど、
madhuさんのプリミティブなパワーには、心奪われました。また観たい。
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Rajasthan
#madhu
#photobybozzo
写真UPしました〜!
【on_Flickr】1217_STHANSTHAN
アフガニスタンとインド・ラジャスタンの音楽と踊りの一夜で、「スタン!スタン!」。
インド西部のパキスタンと接する砂漠地帯をラジャスタンというらしい。
そのエリアのフォークソングとダンスが、素晴らしかった。
madhuさんのキレキレの動きと、衣裳に魅了されまくり。
インド古典音楽とは趣きの異なる牧歌的な、
それでいて非常にリズミカルな異国情緒溢れる楽曲と踊り。
シャランシャランのアフガニスタンダンスも華麗でステキだったけど、
madhuさんのプリミティブなパワーには、心奪われました。また観たい。
ちゃるぱーさ 佐藤圭一(ラバーブ)
ちゃるぱーさ やぎちさと(歌、トンバク)
寺原太郎(バーンスリー)
池田絢子(タブラ)
madhu(ラジャスタンダンス)
シャランシャラン 上村菜々子(アフガンダンス)
シャランシャラン 中井菜津美(アフガンダンス)
#Rajasthan
#madhu
#photobybozzo
宮代町立笠原小学校@象設計集団
1982年の建立。
とにもかくにも、この笠原小学校のような学校はもう日本では建てることができないかもしれません。
小学校の校長と、町民と、設計者のコンセプトが一致してはじめてできる、
逆にいえば、そのようなコンセンサスをつくれる指導者がいなければ、このような小学校は生まれないでしょう。
この建築のコンセプトは一言でいえば「大自然」。
およそ「機能的」といわれる計画から逸脱しても、言葉にできない魅力を空間化し、
子供たちにとっても大人にとっても多様な身体感覚を体験できる場所になっています。
学校全体を見て回って気付くのは、
「建物の中」というのは教室ぐらいで、
あとは半屋外か緑の多い屋外(校庭)のどちらかしかないんですね。
かといって、子供たちは教室から出ない子に育つのではなく、
寒くても外で遊んだり、多くの建築的仕掛けを上手につかって、
鬼ごっこや高オニ、泥警(ドロケイ)などをしていたり、
校庭でも同様に起伏を利用して遊ぶ子供たちを見ることができます。
「笠原小学校の卒業生で、大学生になった時に
自分の小学校と他の人の小学校があまりにも違うことに気づき、
その自分を形作る多くは笠原小学校のおかげだ。
だから、笠原小学校の影響についての卒業論文を書きたい。」
以上『建築家の卵のブログ』より。
物化した思想が血肉となる好例。
いかに人間は空間に左右されるのか、
私たちを取り囲む建築がどのような思想を背景としているのか、
そこで培われた思考が何を生み出してきたのか…などを考えると、
心底怖くなる。思潮を甘く見てはいけないということです。
自分たちの考え方は、周りの環境にどれだけ依存しているか。
このような小学校が、建物が、もっともっと建てられなくてはいけないのです。
1982年の建立。
とにもかくにも、この笠原小学校のような学校はもう日本では建てることができないかもしれません。
小学校の校長と、町民と、設計者のコンセプトが一致してはじめてできる、
逆にいえば、そのようなコンセンサスをつくれる指導者がいなければ、このような小学校は生まれないでしょう。
この建築のコンセプトは一言でいえば「大自然」。
およそ「機能的」といわれる計画から逸脱しても、言葉にできない魅力を空間化し、
子供たちにとっても大人にとっても多様な身体感覚を体験できる場所になっています。
学校全体を見て回って気付くのは、
「建物の中」というのは教室ぐらいで、
あとは半屋外か緑の多い屋外(校庭)のどちらかしかないんですね。
かといって、子供たちは教室から出ない子に育つのではなく、
寒くても外で遊んだり、多くの建築的仕掛けを上手につかって、
鬼ごっこや高オニ、泥警(ドロケイ)などをしていたり、
校庭でも同様に起伏を利用して遊ぶ子供たちを見ることができます。
「笠原小学校の卒業生で、大学生になった時に
自分の小学校と他の人の小学校があまりにも違うことに気づき、
その自分を形作る多くは笠原小学校のおかげだ。
だから、笠原小学校の影響についての卒業論文を書きたい。」
以上『建築家の卵のブログ』より。
物化した思想が血肉となる好例。
いかに人間は空間に左右されるのか、
私たちを取り囲む建築がどのような思想を背景としているのか、
そこで培われた思考が何を生み出してきたのか…などを考えると、
心底怖くなる。思潮を甘く見てはいけないということです。
自分たちの考え方は、周りの環境にどれだけ依存しているか。
このような小学校が、建物が、もっともっと建てられなくてはいけないのです。
劇団チョコレートケーキ『あの記憶の記録』@シアターウエスト
5年前の初演の衝撃は、相当なものだったのだろうと。
ゾンダーコマンドの存在は今ほど知られていなかったはず。
ナチスはユダヤ人大量虐殺の死体処理を同じユダヤ人に強いていた。
『サウルの息子』でその事実を知ってはいたけど、
『野火』や『ゆきゆきて神軍』のように、
戦場では人間の尊厳がどんどん壊れていくのだ。
生き延びてしまった故の苦悩たるや。
『熱狂』ヒトラーの人間味と、
『あの記憶の記録』の地獄を見知ったユダヤ人の凄味と。
「憎しみ」の応酬は人間社会の歪みを増幅されるだけ…だということを、
ガツンと見せられた。
骨太の2作。年末のこの時期にこそ、観る価値あり。19日まで。
ミラ役の祥子さん、写真は苦手です(笑)。
5年前の初演の衝撃は、相当なものだったのだろうと。
ゾンダーコマンドの存在は今ほど知られていなかったはず。
ナチスはユダヤ人大量虐殺の死体処理を同じユダヤ人に強いていた。
『サウルの息子』でその事実を知ってはいたけど、
『野火』や『ゆきゆきて神軍』のように、
戦場では人間の尊厳がどんどん壊れていくのだ。
生き延びてしまった故の苦悩たるや。
『熱狂』ヒトラーの人間味と、
『あの記憶の記録』の地獄を見知ったユダヤ人の凄味と。
「憎しみ」の応酬は人間社会の歪みを増幅されるだけ…だということを、
ガツンと見せられた。
骨太の2作。年末のこの時期にこそ、観る価値あり。19日まで。
ミラ役の祥子さん、写真は苦手です(笑)。