一部あるいはすべての走行にドライバー(人間)が関与しないで走る車のことです。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)(*1)では、課題として11の科学技術を挙げていますが、そのうちのひとつ「 自動走行システム」(*2)では、自動化レベル及びそれを実現する自動走行システム・運転支援システムを以下の4つに整理しています。
レベル1:加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う状態、安全運転支援システム
レベル2:加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態、準自動走行システム
レベル3:加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態、準自動走行システム
レベル4:加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーが全く関与しない状態、完全自動走行システム
2016年度には、簡易なレベルの自動運転車が登場しそうです。例えば、以下のようなものが知られています。
・テスラモーターズジャパン:電気自動車「モデルS」(オートパイロット、オートレーンチェンジ、オートパーク機能)
・アウディジャパン:「アウディA4」(トラフィックジャムアシスト:アクセス、ブレーキ、ハンドル操作)
・日産:「パイロットドライブ1.0」技術(混雑高速道路の単一車線で自動運転)の搭載車
2020年には、レベル3の自動運転車が市販されることが期待されているようです。
*1)内閣府の科学技術政策のひとつ。総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために新たに創設するプログラム。http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/index.html
*2)内閣府:SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)>自動走行システム>研究開発計画、2016.5.21