レノボ・ジャパンが、2015年2月11日に発売した、法人向けのパソコンです。「脱着式ウルトラブック」という修飾語がつけられています。
画面部分をキーボードから切り離せるようになっていて、分離した画面側をタブレットとして使用できるようです。
タブレット部分の厚みは9.6mmで重さが約795g、キーボード(プロキーボード)装着時は約1.4㎏(約1.7kg)とのことで、薄型軽量化が実現されています。タブレットとして使用する場合のバッテリ駆動時間は最大で16時間とのことです。
その他、OSはWindows8.1、8.1Pro、CPUは米インテルのCore M/CoreMvPro、画面は11.6型、メモリは4GB、8GBなどです。
価格は、税込で14万4720円~となっています。
ニュースリリース(2015.2.10)のサイトは、http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2015/02/0210-2.shtmlです。
米デルの日本法人が2015年1月27日に国内で販売開始したタブレットです。米国で開催の国際家電見本市CES2015(ラスベガス、2015年1月6日~9日)にて発表されました。
「最薄フォームにイノベーションを凝縮」といったフレーズ、また「8.4型、Android4.4搭載、薄さ6mm、高解像度(2560×1600)、インテルRealSense Snapshot Depth背面カメラ」などのキーワードがつけられています。
厚さが6mmというのは世界最薄だそうです。また、背面カメラとして搭載された”Intel RealSense Snapshot Depth”カメラ(800万画素)は、3次元カメラとなっており写真撮影後にピントを合わせる位置を変えられるとのことです。
その他、サイズは215.8×124.4×6.0(mm)、重量は約305g、駆動時間は最大約9.8時間(5,900mAh)などです。
価格は4万8980円(税抜)です。
販売開始のブログ記事(2015.1.27)のサイトは、https://www.dell.com/ja-jp/blog/dell-android-dell-venue-8-7000/です。
「異なるクラウド」とか「自社サーバー」とか言うようなハードウェアの物理的な制約をソフトウェアによって隠し、より柔軟に運用できるようにした、時間や場所に縛られずに仕事をできる環境のことです。
仮想デスクトップ(※)分野のソフトウェア最大手である「シトリックス・システムズ(Citrix Systems, Inc.)」(米フロリダ州)が、力を入れているサービスです。SDミーティング、SDサポート、SDコラボレーションなどが考えられています。
※ ローカル端末内にOSやアプリを置かず遠隔地のサーバー上で一元化しローカル端末からインターネット経由で操作できるようにした方式。VDI(Virtual Desktop Infrastructure)とも呼ばれます。ネット環境があればどこからでも自分のデスクトップへログインできるためテレワークとの親和性があります。
関連記事(2014.12.26)のサイトは、https://xtech.nikkei.com/it/atcl/interview/14/262522/122600100/です。
サーバー上に仮想的に作られたパソコンをタブレットなどの実端末からネットワーク経由で操作できるようにする技術のことです。VDI(Virtual Desktop Infrastructure)とも呼ばれます。
「仮想デスクトップ」を利用すると、クライアントパソコンのデスクトップ環境(と同じもの)をネットワークに接続されたタブレット端末などに映し出せるので、いつでもどこでも同じデスクトップ環境で処理を実行でき利便性が向上します。
仮想デスクトップは、勤務先において、そこに設置されたパソコンを使用することなく、個人が所有する端末を持ち込んで業務に使用する形態、いわゆるBYOD(Bring Your Own Device)方式を支援する技術となっています。
パナソニックが、2015年1月23日に発売した、4K(即ち、フルハイビジョンの4倍)の解像度での撮影ができるビデオカメラです。
「高画質4K30p対応(※)。高速・高精度「4KハイプレシジョンAF」を搭載」といったフレーズが付けられています。
※ SDカードに記録する場合のSDスピードクラスはClass10以上が必要。
逆光でも補正することにより自然な明るさで記録できたり、映像から静止画を取り出せたりできるようです。また、サブカメラがついていて、「ワイプ撮り」と呼ばれる、2つの場面を同時に撮影できる機能が搭載されているとのことです。さらに、子画面にスマホで撮影した映像を、親画面に本ビデオカメラのメインカメラで撮影した映像をそれぞれ表示させ、両画面の映像を結合して記録することもできるようです。
その他、動画の有効画素数は829万、記録メディアは内蔵メモリーが64GB、外部メモリとしてはSDカード/SDHCカード/SDXCカード、撮影時間は210分、本体サイズは幅65mm×高さ73mm×奥行161mm(付属バッテリー使用時)、本体重量は362g、などです。
オープン価格ですが、14万5000円前後(税抜)と想定されています。
プレスリリース(2015.1.8)のサイトは、http://news.panasonic.com/press/news/data/2015/01/jn150108-1/jn150108-1.htmlです。
アドバンスト・メディア社とサトーが共同開発した、iPod touchを利用した音声認識による物流業界向けのウエアラブル型ヴォイスピッキングシステム(ウェアラブル型音声認識ソリューション)です。2015年1月14日に開催された「ウェアラブルEXPO」にも出展されたようです。
システムへの情報の入力は、パソコンやハンディ端末上のキーボード操作でなく機器に接続されたマイクへの発話で対応可能です。それをシステムが音声認識技術で自動的に認識してくれます。具体的には、音声認識機能を備えた出庫管理アプリをiPodに搭載し、腕にはバーコードスキャナーを装着します。ヘッドセット経由で出庫指示を音声で受信したり作業の完了を音声で登録したりします。
ハンズフリー(手操作不要)・アイズフリー(目視確認不要)を実現でき、倉庫や物流センターにおけるピッキングや検品等の業務の生産性や作業精度の向上が期待できます。
ソリューションを紹介するサイトは、http://www.sato.co.jp/products/application/voice_solution.htmlです。
紹介の動画サイトは、https://www.youtube.com/watch?v=5XUslFgtsiAです。
日本マイクロソフトが、2014年7月17日に発売したタブレットです。発売時の予約数が、前機種の「サーフェスプロ2」の25倍と高かった上、その後も好調を維持しているようです。
サーフェスプロ2からの改善点として、以下のようなものが挙げられています。
①画面サイズが10.6型から12型へ大きくなったこと
②厚さが約3割薄くなり約9.1mmになったこと
③重さが100g以上軽くなり約800gとなったこと
④スタンドの角度が自由に変えられるようになったこと
OSは「Windows 8.1 Pro Update(64ビット)」とのことです。
その後、周辺アイテムも充実してきているようです。純正のドッキングステーション(※)を利用すると複数のUSBポートを利用して機能拡張ができるようです。また、他の企業からも専用ケースや画面の保護シールなどが発売されつつあるようです。
※ 3つのUSBポートと2つのUSB2.0ポート、ギガビットイーサネット、オーディオ端子、ミニディスプレーポートが搭載されています。
価格は、記憶容量が64GBの最も安いモデルで8万円前後と想定されているようです。
一般向けのサーフェスプロ3をOffice Premium搭載モデルとして刷新されたものが2014年10月17日より発売されていますが、そのプレスリリース(2014.10.1)のサイトは、http://news.microsoft.com/ja-jp/2014/10/01/141001-surface/です。
KDDI(au)が2014年12月25日に発売したスマートフォン(以下、スマホ)です。
「つくる自由! ウェブ新世紀ハジマル」といったフレーズがつけられています。
搭載されているOS(基本ソフト)が、米AppleのiOSでもなく、また米Googleのandroidでもなく、米モジラ財団の「ファイアーフォックス(Firefox)」です。
フィアアーフォックスは、HTML5をはじめとするWeb標準技術をベースとするオープンなモバイルプラットフォームで、インターネットをすべての人々の利益になる方向へ発展させるため、独自の仕様を指向しないオープンなエコシステムとなっています。
ファイアーフォックス搭載のスマホは海外では販売されているようですが日本ではこれが最初のようです。メールやWeb閲覧などは、iOSやandroid搭載の従来のスマホと同様ですが、従来のスマホ上で利用できるアプリは必ずしも今回のスマホ上でそのまま利用できるとは限らないようです。
このため、従来のスマホのライバルにはなりにくいのですが、ファイアーフォックスはスマートTV(パナソニック製)にファイアーフォックスが搭載されたりしていることなどから、スマホ以外の機器との連携の可能性も考えられ、今後の動向が注目されるところです。
ニュースリリース(2014.12.23)のサイトは、http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2014/12/23/843.htmlです。
大日本印刷(DNP)が同子会社DNPデジコムと協同で開発した、BLE ビーコン(※)を活用するスマートフォン用ナビゲーションアプリです。
※ 低電力型無線通信規格のBLE(Bluetooth Low Energy)の電波を定期的に発射し、交信範囲内に通信可能な機器が近づいた場合接続処理を行うような機器。Wi-Fiのアクセスポイントと似た動作をします。
BLEビーコンに交信可能なスマートフォンが近づくと接続し、そのタイミングでビーコンの場所や付近の情報を取得するようなシステムが可能となります。
JR東日本では、このアプリを利用し、東京駅構内の160箇所にBLEビーコンを設置し、ビーコン装置からの情報を基に構内の案内を行うスマホ(注:iPhone)向けアプリ『東京駅構内ナビ』を開発し、2014.12.18~2015.2.28の期間に実証実験を行っています。このアプリは、App Atoreからダウンロード可能です。アンドロイドOSに対応したものはありません。
位置検出技術として広く利用されているGPS(Global Positioning System。GNSS、即ちGlobal Navigation Satellite Systemの一種)では、地球を周回している衛星との交信を基本としているため、駅のように複数のフロアから成る立体的構造を持つ建物の中では正確な位置の把握が困難ですが、BLEビーコンの場合は、半径2、3m程度の近距離通信を利用するため、建物の中でも交信可能な範囲では正確に位置情報を把握することが可能です。
DNPのナビゲーションアプリのニュースリリース(2014.12.18)のサイトは、http://www.dnp.co.jp/news/10105891_2482.htmlです。
スマホアプリ「東京駅構内ナビ」の実証実験に関するプレスリリース(2014.12.2)のサイトは、http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141201.pdfです。
東京駅構内ナビのサイトは、http://www.jreast-app.jp/s-navi/です。
全国の駅改札付近約3000箇所に案内看板”ステーションナビタ”を設置している「表示灯」、総計450万人(iPhone:330万、Android:120万)のユーザを抱える乗り換え案内アプリ”駅すぱあと”を提供している「ヴァル研究所」、BLE(Bluetooth Low Energy)のビーコン端末”RapiNAVI Air”を開発・販売している「丸紅情報システムズ」の3社が、2015年1月15日~3月1日の期間に実施した、駅を情報発信基地に変えられそうかを検証する実証実験です。名古屋と大阪の駅構内で実施されたようです。
この実証実験は、ICTの活用により既存の案内看板の付加価値を高めたい「表示体」、駅到着時に目的地までの情報をタイムリーに提供するなど乗り換え案内アプリのユーザビリティ向上を図りたい「ヴァル研究所」、最新のビーコン端末・管理ソリューションを普及させたい「丸紅情報システムズ」の思惑が一致し、実施に至ったようです。下記サイトを参照。
https://www.marubeni-sys.com/infinite-ideas/chousen/val/
この実証実験では、案内看板にBLEのビーコン端末が設置されていて、”駅すぱあと”ユーザーが駅改札を出るとビーコン端末とスマホとがBLEでつながり”駅すぱと”に出口周辺の地図や店舗などの情報が表示される(※)ようです。
※ 地上に設置されたビーコン端末から常時電波が発射されており、スマホ等が近づくと端末と接続し、そのタイミングでスマホのアプリがネットワークの先のサーバーと交信し検索結果として対応する情報がダウンロードされ表示される仕組みのようです。
なお、実験では、BLEビーコンの接続性などの技術的項目の他、周辺の店舗にもビーコン端末を設置し、改札出口周辺で店舗等の情報を受信したスマホの数(A)および店舗に設置されたビーコン端末から情報を受信したスマホの数(B)を計測し、対比させることにより情報提供による客の誘導効果がどの程度であったかなどを検証したようです。
効果が得られた暁には、2015年4月よりこの仕組みを駅周辺の店舗へ売り込み広告配信用事業の確立につなげていこうとしているようです。
関連ニュース記事(2015.1.16)のWebページは、https://markezine.jp/article/detail/21754です。