大日本印刷(DNP)が同子会社DNPデジコムと協同で開発した、BLE ビーコン(※)を活用するスマートフォン用ナビゲーションアプリです。
※ 低電力型無線通信規格のBLE(Bluetooth Low Energy)の電波を定期的に発射し、交信範囲内に通信可能な機器が近づいた場合接続処理を行うような機器。Wi-Fiのアクセスポイントと似た動作をします。
BLEビーコンに交信可能なスマートフォンが近づくと接続し、そのタイミングでビーコンの場所や付近の情報を取得するようなシステムが可能となります。
JR東日本では、このアプリを利用し、東京駅構内の160箇所にBLEビーコンを設置し、ビーコン装置からの情報を基に構内の案内を行うスマホ(注:iPhone)向けアプリ『東京駅構内ナビ』を開発し、2014.12.18~2015.2.28の期間に実証実験を行っています。このアプリは、App Atoreからダウンロード可能です。アンドロイドOSに対応したものはありません。
位置検出技術として広く利用されているGPS(Global Positioning System。GNSS、即ちGlobal Navigation Satellite Systemの一種)では、地球を周回している衛星との交信を基本としているため、駅のように複数のフロアから成る立体的構造を持つ建物の中では正確な位置の把握が困難ですが、BLEビーコンの場合は、半径2、3m程度の近距離通信を利用するため、建物の中でも交信可能な範囲では正確に位置情報を把握することが可能です。
DNPのナビゲーションアプリのニュースリリース(2014.12.18)のサイトは、http://www.dnp.co.jp/news/10105891_2482.htmlです。
スマホアプリ「東京駅構内ナビ」の実証実験に関するプレスリリース(2014.12.2)のサイトは、http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141201.pdfです。
東京駅構内ナビのサイトは、http://www.jreast-app.jp/s-navi/です。