気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“キュレーション型ネットサービス”とは

2012-03-24 23:37:11 | Weblog
博物館や図書館などの管理者や館長のことを「Curator(キュレーター)」と呼びますが、ITの世界においてインターネット上の情報を収集しまとめたり、あるいは収集した情報を分類しつなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有したりすることに対して「キュレーション」という言葉が使われています。

最近、キュレーション型サイトが広がりを見せているようです。キュレーション型ネットサービスの提供企業として、米タンブラー社(https://www.tumblr.com/)、米ピンタレスト社(http://pinterest.com/、画像共有SNS運営)などが知られています。

このサービスの利用者は、ネット上に流通している画像などを、その発信者を明示した上で使用し独自の編集により新しいコンテンツとして発信することができるとのことです。個人だけでなく、企業なども広報の手段としてこのサービスを活用する動きが登場しつつあるようです。

タンブラー社の場合には、そのサイト内にブログを開設でき、サイト内の他の利用者のブログ内に投稿された写真や動画などを「リブログ」というボタン操作によって自分のブログ内で利用することができるようになっているようです。開設されているブログ数は2012年3月時点で4900万件にも達しているとのことです。

また、ピンタレスト社の場合、現在、当社の画像共有サイトの利用者数は1000万人とのことで、他の利用者が投稿した写真を「リピン」ボタンによって自分のWebページに取り込むことができるようです。

上記のいずれのサイトの場合も、利用者登録の際に、著作権者の権利を侵害しないことについて同意する必要があります。

日産自動車はEVのリーフ宣伝用に、また楽天はCSRの取り組み紹介用に、タンブラーサイト内のブログにより、この種のサービスを利用しているようです。

また、類似のサービスとして、NHN japanの「NAVERまとめ」(ネット上で見つけたあらゆる情報を1つのページにまとめ保存し紹介できる、http://matome.naver.jp/)、ロケットスタートの「nanapi」(http://nanapi.jp/)、kamadoの「Clipie」(http://clipie.it/)などが知られています。

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