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気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ポケトーク(ソースネクスト他)”とは

2018-01-31 23:45:56 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

ソフト会社の「ソースネクスト」とオランダのスタートアップ企業とが共同開発した、手のひらサイズの音声通訳器です。2017年12月14日に発売されたようです。

50種類以上の言語(注:最初の機種が63言語)に対応していて、双方向の通訳が可能とのことです。クラウド上に置かれた翻訳エンジンの中から最適なものを探して通訳する仕組みです。

インターネットに接続するインターフェースとして、「Wi-Fiを用いるモデル」と「グローバルSIMを用いるモデル」の2種が用意されています。

本体の重さは90gで、価格はグローバルSIMモデルが3万2184円などとなっています。

この製品は、2017年第4四半期(10-12月)の新製品の総合ランキング(注:日本経済新聞社が選定)で第1位を獲得したようです。因みに、総合ランキングとは、「ライフスタイル提案力」「技術革新・品質向上度」「使い勝手」「健康・エコロジー度」「価格メリット」「アピール度」の総合得点の順位です。

プレスリリース(2017.10.23)のサイトは、http://sourcenext.co.jp/pressrelease_html/JS/2017/2017102301/です。


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"eSIM"とは

2017-06-17 23:37:00 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

スマートフォンなどに装着され認証に必要な契約者情報などが書き込まれている「SIMカード」は、中身の情報が固定的に利用される形態ですが、この形態とは異なり、ネットワーク側(eSIMシステム)から対応する情報をダウンロードして書き換え、複数の情報を必要に応じて使い分けられるようにした仕組みです。「組み込み型SIM(embedded Subscriber Identity Module)」とも呼ばれます。

この仕組みを利用すると、一つの端末で通信事業者を切り替えてサービスを利用できたり、逆に、ひとつの契約内容で複数の端末を切り替えて利用できるようになります。2016年10月に一般消費者向け仕様の策定が完了したようです。

国内で販売されている、eSIM対応の端末は、現状、「dtab Compact」(NTTドコモ、華為製)の1機種のみのようです。このタブレット端末に電源を投入し、所定の操作をすると、必要な電話番号や契約者情報が自動的に端末にダウンロードされ、通信サービスの利用が可能となるようです。

また、プラスワン・マーケティング("フリーテル"ブランドの格安スマホを製造・販売)は、今年度内にeSIM対応の端末を海外で販売する計画のようです。

今後の動向が注目されます。


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"NB-IoT"とは

2017-02-27 23:09:19 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

”Narrow Band-IoT(狭帯域IoT)”のことです。携帯電話回線規格である”LTE(Long Term Evolution)”のLPWA(※1)版と言われています。

※1 関連ブログ("LPWA"とは、2017.2.8)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/c22834e259df0e361731c0c0026edf2fです。

英ボーダーフォンなどヨーロッパの通信事業者が、大手通信機器メーカと組んで、定めた通信規格です。LTEの標準を定めている3GPP(3rd Generation Partnership Project)が、2016年に「Release 13」仕様として公開したものです(※2)。既存のLTE基地局を利用することができ、低コスト、低電力(小型電池で最大10年間動作可能)、カバーするエリアが広い(~10km)などの特徴があります。

※2 3GPPの関連サイトは、http://www.3gpp.org/release-13です。

スマートフォンなどで現在利用されているLTEが、5MHz~20MHz幅といった広い周波数帯を使用するのに対し、NB-IoTでは、180kHz幅と非常に狭い周波数帯を使用するようになっています。そのため通信速度が、100kbps程度となるようです。

対応製品も登場しているようで、2017年には国内の携帯電話事業者のネットワークに導入され始めようとしています。


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"LPWA"とは

2017-02-08 23:29:17 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

”Low Power,Wide Area”の頭文字をとったものです。低電力(Bluetooth LEやZigbee相当)で、かつ基地局あたり携帯電話回線並みの広いエリア(約100m~10km超)をカバーする、IoT向け無線通信技術の総称です。

消費電力とエリアの組み合わせでLPWAに相当する無線通信規格は、これまで存在しませんでした。

日本において導入の動きのある規格として「LoRaアライアンス(※)」が策定した「LoRaWAN」が知られています。免許の不要な周波数帯電波を利用し、技術仕様がオープンであることから、多くの企業がこの規格に対応したモジュールやセンサー、基地局を提供しているようです。例えば、ソフトバンク、ソラコム、NTT西日本などです。

海外においては、仏シグフォックス、米アンジェヌなどが開発を進めているようです。

※ 米国のファブレス半導体メーカー大手「SEMTECH」(https://www.semtech.com/company)を中心に2015年に設立された業界団体で、IBMやZTE、仏Orangeなどがスポンサー企業として参加しています。"LoRa"というネーミングは、Long Range(長距離)から来ているようです。


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"IMES"とは

2016-12-25 23:16:14 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

Indoor MEssaging Systemの頭文字をとったもので、屋内外の測位を「シームレス」に可能にするシステムです。JAXA(The Japan Aerospace Exploration Agency 、宇宙航空研究開発機構)が民間企業と協力して発案した日本独自の技術です。

IMESは、GPSと同じメッセージ構造を使用し、衛星軌道データの代わりに送信機からその設置場所のデータ(位置データ)を送るようになっています。このため、ユーザは、同じ携帯端末を使用して(屋外の)GPSによる位置データと(屋内の)IMESによる位置データとをシームレスに利用できるようになります。

IMESはメインターゲットを歩行者としており、スマートフォンなどのモバイル機器への普及が考慮されていますが、大きな特徴として、以下の3点があります。

(1)測距しない:送受信機間の距離測定はせず位置情報をメッセージとしてユーザへ直接送信します。

(2)微弱電波を利用:微弱電波の為、その電波の送受信に対し特別な免許などは必要ありません。

(3)厳格な運用規定で運用:IMES送信機の運用についてはJAXAが運用管理規程を定義しています。

上記(1)の特徴より、以下のような利点が得られます。

・送信機間の時刻同期が不要なため送信機のコストが軽減される。

・1台の送信機との交信で位置情報を得ることができる。

・距離の測定をしないのでマルチパスの影響が少ない。

スマートフォンの普及に伴い、IMESの位置データを利用するサービスが普及していくものと考えられます。


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"MU-MIMO"とは

2016-11-03 23:56:19 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

Multiple User -Multiple Input Multiple Outputを略したものです。

無線LANの規格で、最初の頃のIEEE802.11a/b/gなどはAPと端末とが1本のアンテナで通信をしていました。このタイプは、SISO(Single Input Single Output)と呼ばれます。

その後、802.11nの規格で新たに複数のアンテナを使って通信を行う方式が導入されました。この場合、APと通信する端末が複数存在する場合には、時分割的に端末を切り替えてAPと通信するようになっています。このタイプが、単にMIMO(Multiple Input Multiple Output)あるいはSU-MIMO(Single User -Multiple Input Multiple Output)とも呼ばれています。

そして、今回のキーワードであるMU-MIMOと呼ばれるタイプは、互いに干渉しない(高度な指向性を備えた)複数の信号波を用いることにより、複数の端末と同時に通信を行えるようにしたものです。但し、AP側のアンテナ数を複数の端末に分けて同時通信しますので、端末側の通信速度はAP側の合計速度よりも低くなります。

 


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"クラウド管理型無線LAN"とは

2016-11-02 23:18:49 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

無線LANのAP(アクセスポイント)を制御するコントローラを自分のところで購入し運用するのではなく、クラウドのSaaSとして提供される機能を利用するタイプの無線LANのことです。

従来のコントローラ型無線LANに比較し、以下のようなメリットがあるようです。

(1)単体のコントローラを購入し、設置・運用する必要がない。

(2)LANやWANの複雑な設計や設定が不要であり、APをインターネットに接続されたネットワークにつなぐだけですぐに利用できる。

(3)故障や不具合が発生した場合のAP取り換え時において前の設定が新しいAPへ自動的に反映されるなど対応が楽である。

クラウド型無線LANが登場してきた背景としては、従来、APの価格を抑えるためにコントローラ側に配備させていた機能を、最近ではAP側へ安価に配備できるようになった点があるようです。


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"無線LANサイトサーベイ"とは

2016-11-01 23:38:25 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

サイトサーベイ(site survey)とは実地調査を意味し、AP(アクセスポイント)の設置など無線LANインフラを導入するにあたって事前に行う現地調査のことです。

以下のような手順で行われるようです。但し、この手順を行う前処理として、無線LANの利用エリアや用途などを知っておく必要があります。

1.フロアのレイアウト、天井の高さ、壁の厚さなど現地の状況を目視で確認する。

→APの設置位置とそこからの電波到達範囲を推定する。

2.APを設置する前の現時点の電波の状況を電波測定ツールを使用して測定する。

→その結果から無線LANで利用可能なチャネルを推定する。

3.AP(実機)を仮設置し、AP1台あたりがカバーする範囲や壁などの遮蔽物による電波減衰状況を確認する。

→上記で推定した内容が正しいかどうかを検証する。

なお、このような調査の後に無線LAN環境を構築しても、その後同じ状況が続くとは限らないため、定期的な点検が必要となるようです。

 

 


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“LBT-HP S04シリーズ(エレコム)”とは

2016-09-20 23:39:26 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

エレコムが9月中旬に発売した、ブルートゥース(Bluetooth)タイプのヘッドセットです。

「Bluetoothで通話も音楽もワイヤレスで快適に!」といったフレーズが付けられています。

スマートフォン(スマホ)と近距離無線通信のBluetoothでワイヤレスに接続するため、スマホをカバンやポケットに入れたままでも通話や音楽が楽しめるとのことです。

着脱式のイヤホンが付属していて、これを本体に付けると両耳仕様のステレオヘッドセットとなり、付けないで本体のみなら片耳仕様のヘッドセットとして利用できます。

装着感にも配慮した形状を採用しているため、音楽を聴かない時は通話用ヘッドセットとして常時装着していても問題ないようです。

通話で4.5時間、音楽再生で4時間の連続使用が可能とのことです。

また、Bluetooth接続のため、PCなどとも接続して利用できるとのことです。

オープン価格ですが、税別で2980円と想定されています。

ニュースリリース(2016.9.6)のサイトは、http://www.elecom.co.jp/news/201609/lbt-hps04_hpc12/です。

 


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“押したときだけBeacon!(三信電気)”とは

2016-08-12 23:57:48 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

三信電気が2015年11月にシステム・インテグレーター、スマホアプリメーカーに向け販売開始した、Beacon端末(BLEビーコン)です。Braveridge(ブレイブリッジ)社製です。

ボタンを押したときだけBLE電波を発信します。この電波をスマホで受信してアプリの起動やURLの表示などが行えます。

製品関連サイトは、http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000009310.htmlです。

本製品の利用シーンは、https://business.biglobe.ne.jp/hosting/blog/ などのサイトに出ています。

 

 


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