光(紫外線・赤外線・可視光)を通信媒体とする新しい無線通信規格で、無線LANのWi-Fi(Wireless Fidelity)のようなモバイル通信が実現できます。”ライファイ”と読み、フルネームが”Light Fidelity”です。
発行ダイオード(LED)の光を高速に点滅させて通信を行うようです。人間の目には通常の照明と変わりないようです。Wi-Fiに比べ、高速かつ低遅延での送受信が可能なようです。
ただ、Li-Fiでは光が壁などの障害物を貫通できないため、教室や会議室など送受信機から見通せる範囲での使用に限られるようです。従って、Wi-Fiで構築したネットワーク全体をLi-Fiで置き換えることは無理なようです。その一方で、通信範囲の外からの不正接続を避ける安全なネットワークの構築が可能なようです。
また、旅客機の機内、病院および原子力発電所など、Wi-Fiでは電子機器の使用に注意が必要な場所であっても、Li-Fiでは光のためその心配はないようです。
Li-Fiの標準規格として「IEEE802.11bb」が2023年7月に承認されているようです。この規格に従って製品も出ているようです。例えば、pureLiFi社(2012年設立、スコットランド。日本の代理店は”太平貿易※”社)のダウンライト型のアクセスポイントやスマホなどへ組み込める送受信機です。
※ https://www.taiheiboeki.co.jp/optical-wireless-communication/lifi/purelifi/