BIKEBIND自転車日記ブログ2

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2013 マヴィック・コスミックCXR80登場!

2012-06-11 15:27:00 | 自転車
マヴィックが面白いことをしてきました。

マヴィック・
コスミックCXR80


うーん、UCIの規制に引っかからないのでしょうか(苦笑)?



























http://www.bikeradar.com/news/article/mavic-unveils-cosmic-cxr-80-aero-wheels--34221/



基本的には流行のカムテールタイプです。リム幅は28ミリ、リムの三角の頂点も丸めてあります。これにより斜めからの風に対しても強くなるという奴ですね。80ミリも高さがあれば、通常の状態での空力は相当高いでしょうし、スーパーディープの弱点である横風に対してどこまで対応できるのか、興味深いですね。

しかしこの新作はこれだけにとどまりません。『CX01ブレード』というものをタイヤとリムの接触側面に取り付けています。これによって風がタイヤ方向から来る場合と、リム方向から来る場合の二つの状況で同じように高い空力を保とうとしています。

こういう隙間があると乱気流、ボルテックスが生じます。これがその物体に多く生じると引っ張る力が生じ、結果として走りが重くなります。このボルテックスを制する理論がカムテールであり、ディンプルであり、そしてこの『CX01ブレード』という訳です。

これはホイールとタイヤをラインナップに持つメーカーならではの製品と言えます。いくら連絡を密にしていると言っても、他社間ではなかなか難しいでしょう。マヴィックの強みが生かされた新製品と言えるでしょう。

気になるのは、明らかに空力対策のこのパーツがUCIの公認を取れるかと言うことです。もちろん、こうやって出てくるのですから、取っているのでしょうかが……。一体規制ってなんでしょうね(笑)?

あとハブですが、今のコスミック80から引き継がず新型になるようです。……ドラえもんの手……(笑)タイプの丸みを帯びたセンター部をカーボンにしてあります。ここら辺はボーラもそうなんですが、ロー&ワイドフランジでいきますね(なのでコスミックでもフェアリングタイプのものはローフランジですね)。これは剛性を過剰にしないためということもありますが、リムに対してのスポーク角の調整ということもあります。個人的には完組なんだから、それくらい計算しなさいよ! といってやりたくなるんです(笑)。そこらへんは様々な考えがありますから、難しいということも理解しているつもりですが……。

もはやエアロパーツの定番ですが、スイスのラボで風洞実験を行ったようです。カムテール理論を生かし切れば、スーパーディープの弱点である横風による取られ感がなくなるはずです。ボーラウルトラ80やエンヴェスマートシステム、そしてジップ808のようにこのジャンルも充実しつつあります。選手達には選択肢が増えてうれしいことでしょう。

ただ、一般人にはかっこよさ以外ではあんまり関係ないというのも事実としてあります。エアロホイールが生きてくるのは大体時速35キロくらいからですから。しかも集団ではなく、単独走で。アベレージ30キロオーバーというのはかなりの運動強度です。

……でもかっこいいですよね(笑)。


クアッド・パルスXCローター

2012-06-11 04:13:00 | 自転車
ここも色々なところに出しています。



パルスXC


パルス
http://www.quadbrakes.com/
はい、こんな感じでいろいろとOEMをしています。さあ、知っている形はどれほどありましたか(苦笑)?



















パルスXCは84.75グラム(160ミリ)、パルスは110.4グラム(160ミリ)となっています。なかなかの軽さではないでしょうか。

パターンを見ているとなにやらネックレスを彷彿とさせるのですが、私だけでしょうか(笑)? 

本当に面白いのですが、一部を除いて本当に似ています(苦笑)。こういうなかでどこまで個性を出せるのか? ちゃんと性能を突き詰めているのか? 寄せ集めでなくあくまで部品を調達しただけで、最終形は自分たちの製品に昇華出来ているのか? こういった根っこの部分を疎かにしないでほしいものです。


ブレーキオーソリティ・バーリーローター

2012-06-11 03:45:00 | 自転車
どこかで見たことがと思いきや……、




http://www.brake-authority.com/


供給しているとかではなく、同じ会社みたいです。なんと紛らわしい(苦笑)。

セミフローティングのアグレッシブはそのユニークなスタイルから結構話題になっていましたが、ソリッドモデルも変更になっていたとは知りませんでした。

バーリーは98グラム(160ミリ、1.8ミリ厚)、アグレッシブは121グラム(160ミリ、1.8ミリ厚)となっています。前者はXC~マラソン向き、後者はDHやアグレッシブライド向きということですね。セミフローティングという独特の形状をしています。フローティングとは、本来ならパッドと擦れ合う部分が熱ゆがみを起こしてもそれをホイール本体に伝えないために施される加工でした。ブレーキングはMTBではそれほどではないと判断したのでしょう。

ブレーキングが初めてMTB用ディスクローターをリリースしたとき、実は厚みが2.0ミリあったのです。1.8ミリバージョンはダイアテックのオーダー品だったはずです。その後1.8ミリに収斂されていくのですが、100グラムを切る軽さと引き替えに失ってしまったものを残念に思います。

ローターの厚みが2.0以上あるのは非常に限られています。しかしこの厚みは強さと放熱性の高さにもつながるモノでした。2.0ミリと1.8ミリの差はブレーキを掛けると一発で分かります。ちょっともったいなかったと思いますよ。数少ない、本家を超える性能を持つローターだっただけに。今はまた状況が違いますけどね。