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多分これと同類

2011-11-01 14:27:00 | 自転車
やっとこさ供給が始まろうとしている話題のカーボンバイク、BMC・インペック。

今年はBMCがフレーム供給するカデル・エヴァンスが悲願のツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げたので、話題性としては遅れて良かったような気がします(笑)。

チューブからラグまで独創性に溢れるバイクなのですが、そのチューブを作っているのは多分これと同類の機械ですね。


この動画は日本メーカー・レクサスの工場のものですが、もうちょっと小規模ならタイムでもありましたね。BMCはなにやら『スターゲート』とキューブリックの映画に出てきそうな名前をつけていましたが(笑)。



こうやってオリジナルで編み込んで、後で樹脂を含浸させているのでしょう。そのあとにサーモプラスチックのラグでつなぎます。まあ細かい作り方はどこかの別冊オマケについていたので、そちらを参照してください(苦笑)。

私が思ったのは「ああ、自転車業界も本当のカーボンの使い方に気がついてきたな」ということです。もちろんバカにしている訳ではありません。各社にいる専門家は私よりもはるかに自転車を知り、カーボンの扱いに長けているはずですからね。でもコストやら技術やらの制限で実際に作り出すことができなかったのでしょう。

それはカーボンファイバーを切断せずに長く使うということ。ジャイアントも新生アドバンスドSLに『コンティニアス・ファイバー・テクノロジー』という名称で採用しています。文字通り繊維を長く使っています。これは製造の形式を問いません。そういう意味ではタイムやコルナゴも同類でしょう。

カーボンは焼いたり表面をなだらかにして塗装してしまうと、内部がどうあれ一体化したように見えてしまいます。しかし応力が掛かれば折れるところはレイアップの境目だったりするのです。

さらにレイアップされた部分は、あくまで樹脂または接着剤の力で繋がっているにすぎません。それはカーボンファイバーのような20トンとか40トンとかの桁違いな強さとは全く別物です。カーボンとつなげる、しかも出来るだけ鋭角にならないように。この考え方はこれからのカーボンフレームの一つのベースになっていくのでしょう。

ロードバイクで培われた技術がMTBにドドン!と流れ込んできていますが、耐破断性というのはロードよりもむしろMTBでメリットがある特性である気がします。最終的にはサーモプラスチックという手もありますが……。

まだまだ高級品だけなので、もうちょっと待ちたいところです。

インペックについてはかなりさらっとになってしまいました。ま、いいでしょう(笑)。そもそも今年のツールでは多用されたのが他のモデルというのは、ジョークが効きすぎです(苦笑)。記念モデルは……、ねえ(苦苦笑)?


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カデルのおっちゃんがインペックを使いたがらないそうなんですがどうなんでしょか (よぺ)
2011-11-01 18:24:19
SLRがよっぽど好きなんですかね
自分も2012年に頑張ってBMC狙いたいんですが
インペックではなくSLRのほうが欲しいです
なんかいまいちインペックには惹かれないんですよね

記事の中にカーボンの境目で割れて云々とありますが個人的にはプラ製のラグってどうなんよ?って思ってますが
ラグとパイプの接合とかラグ自体の強度とか
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よぺ様 (bikebind)
2011-11-11 23:24:24
エヴァンスがおっちゃん……。時代ですなあ(苦笑)。確かにいつのまにやら苦労人のしわが……。

インペックは今までとは違った方向で内部のことを知ることが出来たのですが、またそのうち語ろうと思います。

ただ非常に重いそうです(苦笑)。これが避けられている要因の一つであるかと。

ラグも普通のカーボンもエポキシ樹脂、すなわちプラスチックで接続されていますから……。強度は大丈夫かと。外まで出ているインペックのような形式は希ですけど。でもこれが重さの一因なんでしょう。
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