BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

2011 ロックショックス・ドメインダブルクラウン

2010-04-01 21:45:00 | 自転車




http://www.velovert.com/Information_VTT/2426/Rock-Shox-une-nouvelle-Domain-double-T-

ロックショックスは当たり前なんですが、世界の流れをしっかり掴んでいますねー。ロックショックスとフォックス。この2大メーカーはよく勉強しています。日本のメーカーにも爪の垢でも煎じて飲ませたいほどです。最先端を知る、流行を知る、新たな流れを作り出す。メーカーの視点でもありますが、製品の進歩はユーザーのメリットにも繋がります。

リリック、レベレーション、そして新型セクター。ロングストロークで軽量&高機能の分野にきっちりと新製品を投入してきます。

そして新製品

ドメイン
ダブルT


今までも非常に良い価格と性能のバランスで、ロックショックスの隠れた名作だったドメインがいきなりDHモデルを追加します。ピュアDH以外は180ミリクラスでもシングルクラウンになる傾向だったサスペンションでは、面白い目の付け所です。

トラベルは200ミリ、インナーチューブは35ミリ。ドメインなのでインナーチューブをスチールにして価格を抑えているはずです。ダンピングはモーションコントロールISです。十二分なスペックです。

モーションコントロールの魅力はそのダンピング特性だけではありません。

セッティングが簡単に出せること。

これに尽きます。これまでの密封型やカートリッジ式で設計者が考えた本来性能を出し切るというのはちょっと難しいものがありました。しかしMCはエマルジョン方式(オイルと空気が混ざることを前提とした方式)で簡単に設定できるダンパーです。入れるオイルの粘度と量だけに気を使えばいいので、十中八九、規定の性能を発揮できます。

性能って色々あります。そのなかであまり語られないのがセッティングのしやすさです。これにはもっと注目して良いと思います。そして重視すべきことです。せっかく高級で高性能でも、その実力を発揮させるのにショップの手にも余るような製品では、意味がないことを知って欲しいです。

修理に出したら1ヶ月返ってこない。シーズンが刻々と過ぎていく……。そんなの馬鹿らしいと思いませんか? 
なにかトラブルがあっても容易に直せる。極端な話、富士見でも1時間くらいあれば走れるようになる。それは美点です。トラブルは場所を選んでくれませんから。

ホイール固定はマクスルでも軽量モデルの、マクスルライトの20ミリスルーアクスルです。

マクスルも非常に高得点です。それは前にも書きましたが、オーバートルクで締めすぎる危険性が減ると言うことです。
ボクサーのスルーアクスルボルトをナメてしまった人がどれほどいたことか……。(涙)でも本当はあれで済むくらいのトルクで十分だったんですけど。

このドメインはある意味理想の体現かもしれません。

なにより魅力的なのがその価格。
660ドルというのですから、ブッチギリの安さです。

これがあれば、かなり手頃にDHバイクが組めます。

私の期待の星だった、SRサンツアーはなんだか価格がすんごく高くなってしまっていますし……。

私が何より薦めたいのは旧車レストアですね。フルサイズDHバイクが浸透してもう、10年近くになりますか。初期のモデルでも200ミリのトラベルを持つ製品は多いですが、今のサスペンションは性能が全く違います。ロックショックスはモーションコントロール以降は特に違います。35ミリインナーチューブも初期のボクサーに比べれば剛性が全く違います(2010年にモデルチェンジしたボクサーとサイズ的には同じスペックなんですよ)。

グレード的にはダウンしたと思うかも知れませんが、これは本当に良い製品だと思います。

足回りという言葉があるように、タイヤ、ホイール、ブレーキ、そしてサスペンションはバランス比重によっていかようにも性能は変わります。

このドメインを投入することで、ブレーキの効きも良くなるでしょう。タイヤもついでに最新型に変えれば、面白いほど性能が変わりますよ!


あとは若者ですか。思いっきり使い倒してほしいです。鉄のインナーチューブなのでボクサーより重いですが、確実にタフです。



そうか、こいつはここら辺のために出してきたのか……、
おそるべしスラム!


追記

おお!

スプリングが2種類、クラウンもトールタイプとショートタイプが付属しますか!

なんて素晴らしい……。

http://hagoromo.blogspot.com/2010/04/rock-shox-domain-dual-crown.html

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひとつ可能性としてスチール&めっきインナーなので、窒化チタンとかDLCコーティングで改造できそうですね。 (F.R.O.)
2010-04-01 23:44:09
それでダンパーもモーションコントロールDHとかにすれば重さを除けば相当デキのよいものになるんではと(笑)
返信する
F.R.O.様 (bikebind)
2010-04-02 13:07:10
いつも書き込みありがとうございます。

たしかに面白そうですねー。良いところに頼みたいですね。マニトウ・スプライスは1年で窒化コートが禿げてしまいましたから……(苦笑)。

ダンパーもいじり甲斐がありそうです。

でも一方でこうも思うのです。

この値段だからこそ価値があると。ちゃんと基本通りのメンテナンスをして使い倒すことにこの製品の本質はあるのではないかと。

カヤバの開発者の人が「インナーチューブはメッキで十分だよ」と言っていたのも記憶に残っています。
返信する

コメントを投稿