BIKEBIND自転車日記ブログ2

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キャンフィールドブラザーズが提唱する、マイクロドライブ

2013-12-25 04:00:00 | 自転車
面白い、実に面白いアプローチです。







http://singletrackworld.com/2013/12/canfield-adds-9-36t-steelalloy-capreo-cassette/
http://canfieldbrothers.com

これはシマノの小径車用コンポ、カプレオのシステムを利用した、現在のコンパクトドライブを越える(今の端数設定は12Tを突破した11Tトップをベースに設定されているので、コンパクトドライブなのです)、マイクロドライブということです。構成は9~36Tに設定。もちろん10速対応です。トップ3枚がスチール、その下はレコン製アルミの一体削り出しです。ちょっと前にレオナルドの9Tトップも見かけましたが、こちらはローギヤのキャパシティがシマノを越えないように設定されているので、10速ユーザーならほぼ無改造で突っ込むことができるでしょう。

キャンフィールドはワイド化ではなく、金属の塊である歯を小さくすることによりトップに応じて小さくなるフロントチェーンリングによって相対的にロー側の拡大にもなるというアプローチに出ました。うーん、やりますね!

そして問題となるであろうハブもしっかり用意してあります。フリーボディの狭さから、一瞬シングルスピード用かと思ってしまいました(苦笑)。対応にはカセットボディのみを用意するかと思いきや、親切ですね。もちろん135、142、150ミリという主要なエンド幅に対応しています。

古くて新しい命題、歯数設定に各社意欲的に取り組んでいるようです。




BMW・i3の製作工場を見てみよう

2013-12-25 01:40:00 | その他
BMWの次世代を担うであろう技術が投入されたi3とi8。特にi3は電動モーターオンリーのモデルと充電用のエンジンを備えたモデルが用意されるコンパクトカーです。

シャーシにはアルミを採用し上部の居住区にはカーボンを採用しており、製作工程は徹底してオートメーション化が図られています。カーボンがここまで人の手を介さないで出来るとは、驚きです。











カーボンセクション


充電池一杯(笑)


アルミフレーム、真ん中にカバーの付いた充電池がすでにセットされている


完成!







http://www.bmw.com/com/en/insights/corporation/bmwi/concept.html#lifedrive

乗っかっている時点ではもちろん立体ですが、上、下、右、左のパネルを接着して完成されます。カーボンファイバーの前段階の糸は三菱レーヨンのPAN系のようです。それを意図度アメリカのSGL車でファイバー化しているとのこと。パネルは原糸からシートにされ、RTM式で樹脂を注入されます。量産品に求められる生産時間の短縮、ハイサイクルタイプのカーボン製作は多くの会社が様々なアプローチで挑んでいますが、BMWはRTM式を選んだようです。ここらへんはどこが正解とは言えませんが、BMWという信頼あるメーカーが採用したという事実はこれからのカーボン作成の指標の一つになるでしょう。

でシャーシは井桁状のアルミ角パイプで形成されており、その中心に畳のごとく巨大なバッテリーユニットが納められています(バッテリー電池は複数並べられています)。その上にカーボンシェルを乗せて、諸々を組み付けます。ここら辺はテスラに似ています。カーボン部はモノコックと言っていいでしょうが、車輪の付くシャーシ部は一応別なので、これは何式と言えばいいのでしょう? ハイブリッド式?

とにもかくにもここまでカーボンを採用したのは、量産車としてはこのi3が世界初となるんでしょう。フェラーリとかマクラーレンは一般的ではないので除外です(笑)。価格は電気モーターのみが500万円ほど、エンジン付きが550万円ほどです。もちろん高価です。それでもここまでカーボンを採用していてこの価格は……、安いでしょう! それもあのオートメーション工程が貢献しているかと。アルミボディのクルマはホンダやアウディなどが実績がありますが、メジャーとは言えません。ひょっとすると一足飛びにカーボンボディのクルマが普及するのかも知れませんね。