BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

クラドックサイクルズ、フルカーボンバイク

2013-12-20 22:35:00 | ロードバイク
今年出来たばかりの湯気も立っているような気がする(笑)、メーカーです。ふむふむ、UDカーボンパイプをMDカーボンでラッピングしてフレームを成しているようです。





















http://www.craddockcycles.co.uk

なかなか格好いいですね。大口径チューブを使ってかなりメリハリを感じさせる作りです。ラグ式というのはいまやタイムもルックも使っていない形式となりましたが、これらカーボンバイクのオーソリティメーカーが採用していた歴史は、ラグ式の有用性を物語っても居ます。大規模製作でなければ、小回りが効く分、こちらのほうが有利な面も多いです。

といっても……、C59のラグタイプともちょっと異なります。チューブtoチューブとも言えますが、こちらは確実にラグを意識した作りになっています。まあ、中間といったところでしょうか。バッキングしていますから、加熱がオートクレーブ釜でなくても高い強度を持っていることでしょう。

フロントフォークはどうしているのでしょう? 自作であって欲しいですけど、大抵のメーカーは外注なので仕方ないといえばそれまでですけど……。クラドックのフォークは、デローザに似ているような気がします。ストレートブレードは当たり前なのですが、肩部分が近いような……。

日本のビルダーも、こんな感じで作ってくると面白いのですけど。若いビルダーも育ちつつありますが、ほとんどがクロモリオンリーなんですよね。もっと色々なバイクに興味を持っても良いと思うのですが。このクラドックのようにカーボンオンリーというのもありでしょう。またスチールフレームをこれと同じようにカーボンラッピングラグ式で作ってもまた面白いかと。傍目には全く無意味に見えるでしょうが、チューブの熱ひずみをゼロにすることが出来ますし、上手に作れば全体の残留応力もなくすことが出来ます。方法論の違いですが、熟練のビルダーの技術を異なるアプローチでしかも若い人間でも出来るようになるかもしれません。

色々と妄想できますね(笑)。