BIKEBIND自転車日記ブログ2

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2010 日東

2009-10-25 23:55:00 | 自転車
一時はスギノとともにどん底にいた日東。ところが、シマノSTI対応のハンドルを出してから、あれよあれよと業績を立て直していきました。スギノもコンパクトドライブで立て直したかのように見えましたが、シマノがリリースするとあっという間にダメダメになってしまいました……。

日東の勝因はただ形がよかっただけでなく、リーズナブルな価格でしょう。さらに最近はアメリカでも人気があるようです。

もちろん日東ほどSTIにフィットした形状もなかなかありません。カンパのエルゴパワーのように上面がほぼ完全にフラットになるのは、握っていて非常に気持ちがいいです。





M179STI

7900タイプのSTIに対応したモデルです。上ハンドル部を平らに潰すことで、より一層の快適性を実現しています。リーチは80ミリ、ドロップは131ミリ。ドロップは結構ありますが、ショートリーチは魅力ですね。ただ重いですよ! 310グラム! おうっ!! すごいですね!





これも新型。アナトミックシャロータイプです。

名前は……、失念していまいました!

日東は完成車へのスペックインがアンカーを除き、ほとんどありません。主にリプレイス用です。最近はハンドルクランプがオーバーサイズが定着しているので、対応製品にも熱心です。



カンパニョーロ、フルクラムが新型クイックをリリースしてきたので、対応品のスタンドアダプタも出してきました。

7年くらい前、STI対応モデルを出したばかりの日東は本当に死にそうでした。話してくれる社員の人も露骨に不安がっていました。ちゃんと色を揃えた方がいいと言うと「色を増やすと余ったときに不安で……」と、まあ悲しくなる言葉ばかり話していました。

ところが今回はまあ、明るかったです。よほどうまくいっているのでしょう。

同じように昔から日本の輪界で頑張っている、三ヶ島とキャットアイがワールドビジネスサテライトで取り上げられましたねと水を向けると「ええ、うちにも依頼が来ましたが、断りました。企業秘密ばかりなんで」と爽やかに応えていました。

シマノちょいちょい

2009-10-25 14:38:00 | 自転車
まず、セイントホイールは2010年は発売されません。残念です。7900系ホイールも全く出来ていません。従って販売されません。基本的にはすでに出回っている情報以上の情報はないと言っていいでしょう。





前も取り上げながら書き損じていました。トレッキングバイク用のスルーアクスルです。サンツアーとの共同開発みたいです。

驚いたのですが、私の目の前で「こんなの何にも意味無いよ」と言っていた人がいました。

はあー、一体何を見ているんですかね?

確かに成功する確率は少ないと思います。しかし20ミリ、15ミリスルーアクスルがもたらした意味、変化は絶大です。フロントフォーク、ヘッドチューブのオーバーサイズ化に頼ってきたフロント周り剛性を一変させる能力があります。高価があるかどうか分からない前面投影面積の減少化よりも(そもそもライダーの空気抵抗が8割以上を占めるので、自転車の空気抵抗を5%くらい減らしたところでほとんど影響はない。ポジションが変わる方が、自転車よりも遙かにタイムに影響する)、横方向への剛性の向上の方がはるかにメリットは大きいでしょう。特に下りには絶大な効果があるはずです。

このスルーアクスルは見るべき所はシャフト部分ではありません。ハブとフォークの接触面積です。この部分が決定的に剛性に影響を与えます。

わたしは将来、ロードへ流用してもいいと思います。トゥーリオ・カンパニョーロがクイックを発明して70年以上経ちます。新たな能力を手に入れてもいい時期が来ていると思います。

下の写真の金属の棒はスルーシャフト用の触れ取り棒です。全てのスルーシャフトに対応します。






別府選手の実機です。

ホイールが新型かと思いきや……、7850です。というかステッカーだけが新型です(汗)。まだまだ先みたいですね、7900の名前を冠したホイールは。


さりげなく一番注目のホイールです。

WH-MT65

3万円半ばの価格でありながら、チューブレス対応です。タイヤを含めても5万円を切りますね。高性能なタイヤは自転車の走りを確実に変えます。XTのように変なラインも入っていないですし、比較的併せやすいホイールではないでしょうか?

ロードのアルテグラでも実売5万円を切る価格ですから、シマノはチューブレスに本気ですね。


6Hローターや7,8速用のフロントディレーラーです。

ここら辺のフォローをし始めましたねシマノは。今まで過去のモデルを突き放してきた同社は夢屋シリーズでも7800対応製品を投じるなど、方向転換をしていますね。



LXもブレーキを変えています。これはトレッキングバイクユーザーに多い、4フィンガースタイルのブレーキです。今のブレーキは非常に高性能になったので、2フィンガースタイルが当たり前になりましたが、ヨーロッパでは根強い人気があるようです。



29er対応のハブ。

聞いた人が残念ながら知らなかったので聞き出せませんでしたが、取りあえずフリー部分を強化しているようです。しかし『何処が?』というのは……。そのうち書き足しますね。