ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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最近というかしばらく前からですが、気になっていることがあります。閉店したバイク屋さんも言っていたのですが、中古車をヤフオクもしくは知り合いから購入し、修理やカスタムはネットで部品を買い、ユーチューブを見て作業する人が多くて仕事が減ったと言っていて、収益が改善する見込みがなさそうなので、余裕がある間に閉店すると決めたそうです。ユーザーの立場からすると、車両を安く買って自分でできる部分は作業して、安くあげるというのは理解できますが、結果的にバイク屋さんが減少していくという事態になっています。また、バイク屋さんも修理の際にサービスマニュアルを見るのではなくネットの情報やユーチューブを見て作業をしている場合もあるようです。業界内の話ですが、車両を仕入れて販売前に売り物にするために整備しますが、その際も、社外部品や中古部品を使用し経費を押える場合もあるようですが、中古部品や海外製部品を使った場合は、長く持たないことが多いようです。色々なことで、経費を押えて安くあげるということは必要なことですが、結果的に全体的なレベルが落ちているような気がします。また、ショップも自分の店で販売した車両しか修理しないところも多いようです。理由も理解できますが、業界として、良い方向ではないと思います。

  

コンディションレベルチェックパックでお預かりです。ダミーダクト(社外品)が大き目で、チョークレバーが接触し、戻せなくなっています。また、ラジエターから抜けてくる空気の出口を塞いでいますので、熱がこもりやすく冷却効率が悪いです。

  

社外品を組み合わせた足回りですが、中古品で劣化があることと、組み立て具合が良くないので、正常に機能していないようです。中古品を購入した場合は、消耗部品を交換もしくは、オーバーホールし、機能を正常に戻してから組み立てた方が良いと思います。

  

エンジン始動前と始動後のエンジンオイルの油面です。エンジン関係は、あまり音大が無い様に思います。

  

 

各フルードは、量のみ点検です。

  

リアサスは、純正部品のオーリンズですので、車種設定があっていないとは思いますし、リザーブタンクが大きい様に思います。

  

フロントの倒立サスは、ワイズギア製だと思いますが、若干オイルが滲んでいることもあり、オーバーホールした方が良いと思います。

  

フロントブレーキですが、キャリパー自体は清掃で良いと思いますが、ホイールにガタがあり、ローターが正常に回らず、パッドを押し戻すので、ブレーキの1回目のストロークが大きいです。

  

リアキャリパー自体は、問題ないと思いますが、ベンチレーテッド用の純正キャリパーをソリッドタイプの社外品のローターと組み合わせているので、キャリパーとローターのセンターがずれており、ピストンの出方がおかしいです。リアホイールももともと右にオフセットがある社外ホイールですが、さらに右に寄せているので、おそらく9mmほどのオフセットになっていると思います。

  

ラジエターのカバーですが、社外品の場合でデザイン性のあるものは、冷却効率が純正より落ちる場合が多いです。クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いようですが、交換時期不明です。

  

バッテリーは、液式なので、外から液面が見えます。液面は、真ん中ぐらいです。

 

液式バッテリーとすると、電圧と容量は平気そうです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

ガソリンタンクは、過去に、錆び取りを行われたような気がします。少錆びはあります。マフラーは4本出しで4気筒バラの排気になっていることと、リアバンクのエキパイが短いので、低回転のトルクが出しにくいです。

  

エアクリーナーは、社外品のようです。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無さそうです。

  

ステアリングダンパーがついていましたが、ハンドルストッパーとのストロークの兼ね合いが悪かったので、取付位置を修正しました。プラグキャップはNGK製です。純正のゴムキャップが移植されていましたが、ゴムキャップ自体が溶けています。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、プラグキャップに防水性がないので、錆びています。ヘッドライトは、社外品で、純正より暗いです。また、切り替えが効かず、ハイビーム時は、上下同時点灯になりますが、ハイビームの方がロービームより暗いです。

  

ギアオイル交換t竜です。交換した部品ですが、ガソリンタンクのエアベントチューブがマフラーで溶けていたので、切断しました。

 

最終チェックと試乗です。キャブレターは、機能的には生きているようなので、点検&調整と同調を行いました。同調が合っていない(バタフライバルブが空いている)とパイロットスクリューが生きていても反応しません。同調調整を行う場合の方法は、サービスマニュアルを参照してください。要整備事項を説明の上、納車になりました。足回りは、正常に機能しないと危険です。

2020.10.22 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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