定期点検整備は、人間の健康診断と似ていますが、違うのは、人間は、自己修復機能がありますが、今の所、機械は、新品から馴染んだ状態がベストとして、後は劣化していくだけですので、定期点検整備を行い、できるだけベストだった状態に戻す努力を行わないと全体的な劣化が早くなります。整備を行ったとしても経年劣化や使用による劣化は避けられません。また、完全にダメになってから部分修理を行っても修理箇所の周辺部分のダメージは残るので、ダメになって部分修理を繰り返すと全体的な寿命は短くなります。修理の際の注意点ですが、修理の際に使用する部品について、純正新品、純正中古、社外品(カスタム部品含)の選択がありますが、耐久性やバランスを考えないと、性能が基準値から下がる場合も多いです。部品の選択は要注意です。
他店車検後の12ヶ月点検整備でお預かりです。ギアオイル交換中です。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうで。点検のみです。
若干滲んだ跡が白くなっていますが、現時点で漏れなないようです。
エアクリーナーは、K&N製ですので洗浄です。ダイヤフラムは、4番が若干回転していましたが、他は、回転や作動不良は見られないので平気そうです。
スパークプラグは、NGK製JR8Cで、今回は点検清掃のみです。フロントフォークオイル交換中です。
前後キャリパーは、点検清掃のみです。ピストンの動きがすべて悪かったので、修正済です。
リアブレーキですが、写真右側が清掃前で、パッド板が逆です。シムもなかったです。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3か所とも交換です。
フロントブレーキフルードも量が少なく、不具合が発生していましたので、修正済です。
リアブレーキフルードは、量が少なく、不具合が発生していましたので、修正済です。
エンジンオイルとオイルフィルター部は、点検のみです。オイルフィルターの蓋は、清掃後漏れは無いようです。
バッテリーは、点検のみです。
エンジン始動前と始動後の電圧です。充電系は、平気そうです。
バッテリー交換時だと思いますが、イグニッションコイルが装着されているプレートを外した際、前側をフレーム側に差し込まれていないことが非常に多いです。修正しました。
最終チェックと試乗です。最近整備されていないようで、状態が少し悪化していましたが可能な範囲で整備を行いました。以前からですが、ステムベアリングとアンダーブラケット(左側ストッパー不備)は要注意です。無事納車になりました。
2023.01.14 作業担当 ヤダ(矢田)