今年も残り少なくなりましたが、年内の営業終了日は、まだ、決めておりません。仕事の状況次第になります。年始は、仕事が入りましたので、1月5日からの営業になりました。なんとか今年受けた仕事は、ほぼ今年中に片付きそうです。

コンディションレベルチェックパックA(点検、増締、キャブ調整)とクラッチレリーズ修理他でお預かりです。外装を外して点検から始めます。クーラントへのエンジンオイル混入はなさそうですが、量が少ないです。リザーブタンクは、空、本体内も量が減っています。とりあえず水を補充して様子見です。


バッテリーは、ゲルバッテリー(駆)でしたので、電圧と容量を点検後、始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧チェックです。充電系は平気そうです。

水温計は、振動を与えると動きます。内部の引っ掛かりが 原因です。Vブーストの動きがおかしいので、チェックしたら、全開固定になっていました。メインキーオンでチェックで全開全閉になりますが、この時点で全開固定です。モーターの点検のため、生きている純正Vブーストコントローラーを接続してみました。モーターは、正常機能していましたので、Vブーストコントローラーの内部不良です。

過去にガソリンタンクを交換したようですが、現状、内部に錆が出ています。また、ガソリンタンク脱着時に組立間違いがありましたので、修正しておきました。リアフェンダーのグロメットがありません。ステムベアリングは、若干引っ掛かりがありますが、交換レベルではないです。

トップキャップですが、エア圧が0でしたので、標準の0.4にしました。錆びがあるので、しばらくフォークオイルは交換していないようです。

ブレーキキャリパーは、なぜか汚れ具合が異なりますが、そのままでも平気そうです。ただ、右側フロントキャリパーのパッド抑え板が上下逆です。回転方向に矢印を向けます。修正しておきました。

年式としたら、フロントフォークとスタビライザーが交換されています。ただ、フロントフェンダーが前側割れあり、後ろ側傷有りです。

フロントフォークですが、オイルは漏れていませんが、ダストシールはヒビがあり、クリップが錆びています。ウォーターポンプは、下側の穴から水が漏れた形跡があり、クーラントが減っている原因だと思います。ただ、現状、ニジミ程度で漏れているレベルではないですが、リザーブタンクのクーラント量は要チェックです。

エンジン側のクラッチレリーズは、フルード漏れの形跡があります。

プラグキャップは、新車時からの部品で防水性が低く、4本とも劣化しています。エアクリーナーは、純正ではなく、NTB製です。汚れていましたので、キャブレター調整前に掃除しました。ダイヤフラムは、4気筒とも回転は見られませんので平気そうです。パイロットスクリューですが、圧入栓を抜いてあり、1~3番気筒は、回転し機能していますが、4番が固着しまわりません。機能的には、4番も作動しているようです。

ヘッドカバーガスケットは、前後ともオイル滲みがあり、漏れ始めています。スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、錆びています。左側2気筒が酷いです。

フルードは、クラッチ側が無し、また、フロントブレーキとリアブレーキは、色が異なっています。

キャブレター調整前に、最低限足りない部品を装着し、スパークプラグを交換しておきます。クラッチレリーズは、交換し、フルードを入れ替えます。

最低限交換した部品です。クラッチレリーズとスパークプラグです。

試乗チェックです。Vブーストの配線を外してあるのでブースト無しのV型4気筒です。Vブーストバルブを全閉にしてから、キャブレター同調&調整を行いましたので、良い感じです。後ほど、ご連絡致します。

別件で、店頭作業でバッテリー交換中です。



バッテリー端子電圧とヨシムラテンプゲージの表次電圧とは、約0.5ボルトほど違いが出ています。始動後の電圧(ヘッドライト消灯時)も大丈夫そうです。
2017.12.17 作業担当 ヤダ(矢田)