旧型Vmaxのオーナーの方は、長く所有されている場合が多いですが、しばらく連絡が無いと売却したかなと思うこともあります。ただ、乗ら無くなっても所有していて、何年かぶりに車検の依頼があったりします。この場合、保管状況で、整備にかかる費用がかなり変わってきます。
5年間乗っていない状態で、レッカー入庫で、整備して車検です。バッテリーは完全にダメなので、新品をお持込です。
このバッテリーは、有名ですが、バイク用ではないので扱っていませんが、お持込の場合は交換しています。エンジン始動前に各部点検と油脂類交換です。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換です。
エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換です。エアクリーナーは、純正なので、とりあえず清掃のみです。
ダイヤフラムの貼り付きや、回転は無いので、平気そうです。スパークプラグ(JR8C)も使えそうです。
ピストンを上から見てチェックし、油分を足し、セルモーターで、新品のエンジンオイルを各部に回します。一応、点火火花の状態もチェックです。最後に一旦エンジンをしてみたのですが、キャブレターが劣化したガソリンで詰まっていました。キャブレターを全分解で清掃です。
ブレーキキャリパーは、前後とも点検清掃です。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。写真を忘れましたが、フロントフォークオイル交換も行い、ダストシールとトップキャップOリングも交換しました。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
車検切れなので、仮ナンバーを借りて移動です。車検は多摩陸事です。
今回交換した部品類です。今回は、最低限の油脂類交換とバッテリー交換、キャブレター分解清掃で、走行できましたが、ガソリンは入れ替えです。また、ガソリンタンクから燃料ポンプ、配管は、そのままでしたので、走行するとゴミがキャブレターに溜まるので、3回ほど、追加清掃しました。
最終チェックと試乗です。とりあえず走行可能にし、車検も通し納車になりましたが、5年間不動でしたので、タイヤ交換は、スピードスターさんを紹介し、少し乗って機械的な状態を戻してもらい、動かして不具合が出たら、再度修理することにしました。オーナーも乗るのは5年ぶりでしたので、しばらくオーナーと車両の両方の慣らしです。
2022.04.10 作業担当 ヤダ(矢田)