旧型Vmaxも生産終了後17年が経過しているので、社外部品の廃番も多いです。新車がなくなった時点から社外部品販売数も減ってくるので、最近は、在庫が無くなったら廃番になる社外部品も増えてきました。他車種と共用な部品は、まだ大丈夫そうです。問題なのは、純正部品の大物と、あまり交換しない細かい部品です。特に流用の利かないVmax専用部品は要注意です。長く乗りたい方は、ある程度部品をストックしておいた方が良いと思います。
車検と整備、部品交換でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。
フロントフォークのエア圧で車高が変わり、車検時の光軸検査に影響が出るので、基本的に基準値の0.4に合わせています。車検前なので、低圧ゲージで測定したら、振り切ってしまい、針の位置がずれてゲージがダメになってしまいました。どのぐらい入っているは不明なので、タイヤ用のゲージで見ると2.2気圧でした。他店で、作業を受けた際に、フロントタイヤの基準値にされたみたいです。フロントフォークのエア圧の調整範囲は、0.4~1.0です。エア圧が高すぎるとオイルシールからオイルが漏れる場合があります。入れすぎ要注意です。(低圧ゲージは必要なので新品を買いました。)
写真は、配線修正後&作業中です。他店でメインハーネス交換を行った際に、配線の通し位置が純正指定ではなくなっており、他の部分に接触し、削れが出ていたので、基本位置及び社外部品使用場所は、適宜変更しています。
バッテリーは、LONG製後期型(通称秋月)でバイク用では無い上にサイズが少し違うので配線関係は注意が必要です。
スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、新品をお持込でしたので、交換です。点火系の部品交換後で焼けが異なっていたので、一応、4気筒とも点火火花性能を点検しました。
エアクリーナーは、K&N製なので洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換のみです。リザーブタンクキャップは締めすぎると破損するので、要注意です。写真のようにガスケットが変形している場合は締めすぎです。
クーラント全量抜き中です。
バッテリーは点検のみです。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
フロントフォークオイル交換中です。外した際に中で何か外れているような音がしたのですが、開けてみたら、分解&組立時に使用する工具が出てきました。他店で、オイル漏れ修理時に回収し忘れです。
Vmax1200の後期型は、回り止めの方法が違うので写真の工具を使うことが多いようです。フロントブレーキキャリパーの左側はオイルが付着したままでした。フロントブレーキパッドは、左右交換されているようでしたが、キャリパーが清掃されていなかったようで、パッドとローターにオイルが付着し、制動に問題がありました。
前後キャリパーは点検清掃です。フロント側のパッド押さえ板は、回転方向が分かりずらいので、矢印の刻印があります。
リアキャリパーも点検清掃しましたが、パッド押さえ板が逆向きでした。ブレーキを掛けた時にパッドの裏板がキャリパーに激突しないように回転方向に押える向きに装着してください。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。
車検は多摩陸事です。今回交換した部品類です。
消耗部品やガスケット類です。リアサスは、右側がオイル漏れしていました。
お持込の汎用ブレーキランプに交換です。リアキャリアを装着し、ウインカーも交換です。
ノロジー製のアース線追加です。フロントは、ウインカーとヘッドライトバルブ交換です。
お持込のハンドル、グリップエンド、グリップに交換です。
ワイズギア製のエンジンガードを外し、モリワキ製のスキッドパッドに交換です。
最終チェックと試乗です。車検整備時に各部整備をやり直したので特に問題は無いですが、社外部品の選択は、なかなか難しいです。入庫時にキャブレターに細かいゴミが入っていたようでガソリンの出方が安定しませんでした。納車後要注意です。納車準備終了です。よろしくお願いいたします。
2024.04.21 作業担当 ヤダ(矢田)