前回に引き続いて、
僕の思い出深いクルマ・アルファスッドについてのお話を。
クオリティがひどいと言われたスッド、でも、素晴らしいところも
無論、ありました。
それは、走りです。
とはいえ、パワーは大したことありません。
僕が乗った2台目のスッド1.2tiは、当時のスポーティバージョンでしたが、
たかだか68psしかありませんでしたし、1台目のスッド1.5スーパーも
85psなのです。車重がいくら軽くても、カタログデータなどを基準にしたら
速い車には決して入りません。
でも、でもなのです。
アルファスッドは、アルファロメオが手がけただけあって、
走りには凝りに凝ったメカニズムを採用してきたのです。
まずはフラット4エンジン。
水平対向・ボクサーエンジンを採用したのは、
可能な限り重心を低くして、操縦性を良くしようということなのですが、
アルファスッドの開発に関与したルドルフ・フルシュカの影響が大きいと
言われています。
彼は、同じような水平対向エンジンの、
ポルシェやVWの設計に携わった経歴を持っていたのです。
さらに、ブレーキは当時の水準では贅沢な4輪ディスク、
しかもフロントはエンジンの脇に置かれる、
「インボードディスクブレーキ」という凝りよう!
これはバネ下の重量を軽くすることが出来るので、
ハンドリングの向上に寄与するものです。
これらのメカニズム(低い重心、凝ったシャーシ)は
素晴らしいロードホールディング性能とハンドリングをもたらしたのです。
僕のボロスッド1.5も、かの有名な自動車評論家小林彰太郎氏が
「コーナリングは夢のよう」と言っていたとおり、
ほんとうに素晴らしかったです。
基本的にパワーよりも足が勝っているシャーシは、
操縦性に優れ、そして切れ味が鋭く、快音を響かせるエンジンとともに
まさに「夢のような」ドライビングが楽しめました。
その後に乗った1.2tiは、これまたパワーが無い車でしたが、
その分アクセルはべた踏み!
軽いノーズと相まって
ひらりひらりとワインディングを駆け抜けることが出来ました。
それでいて広い室内と大きなトランクを備えたアルファスッドは、
実用的なファミリーカーだったのです。
いかにもアルファらしいくるまでした。
諸般の事情で2台ともあまり長い時間は所有しませんでしたが、
僕にとってスッドは特別な存在です。
もし、金銭的に許されるなら、仏車しか買えないとかさんざん言っているくせに
また買っても良いかな、なんて思っちゃったりするほどなのです。
>>スッドの後継車のアルファ33は、
合理性や生産性を増すために、理想主義で設計されたスッドと異なり、
4輪ディスク、インボードブレーキなどの凝ったメカニズムは廃止されました。
でも33はスッドの印象が色濃く残っています。後期モデルはクオリティも
だいぶあがっていますから、これまた狙い目だったりしますし、
アルファ145の初期モデルは、この33のフラット4エンジン
(要は、スッド直系のエンジン)なのです!
これもいいかも!?ああ、スッド馬鹿、どうもこの南イタリアの系統から
逃れられないようです...(笑
僕の思い出深いクルマ・アルファスッドについてのお話を。
クオリティがひどいと言われたスッド、でも、素晴らしいところも
無論、ありました。
それは、走りです。
とはいえ、パワーは大したことありません。
僕が乗った2台目のスッド1.2tiは、当時のスポーティバージョンでしたが、
たかだか68psしかありませんでしたし、1台目のスッド1.5スーパーも
85psなのです。車重がいくら軽くても、カタログデータなどを基準にしたら
速い車には決して入りません。
でも、でもなのです。
アルファスッドは、アルファロメオが手がけただけあって、
走りには凝りに凝ったメカニズムを採用してきたのです。
まずはフラット4エンジン。
水平対向・ボクサーエンジンを採用したのは、
可能な限り重心を低くして、操縦性を良くしようということなのですが、
アルファスッドの開発に関与したルドルフ・フルシュカの影響が大きいと
言われています。
彼は、同じような水平対向エンジンの、
ポルシェやVWの設計に携わった経歴を持っていたのです。
さらに、ブレーキは当時の水準では贅沢な4輪ディスク、
しかもフロントはエンジンの脇に置かれる、
「インボードディスクブレーキ」という凝りよう!
これはバネ下の重量を軽くすることが出来るので、
ハンドリングの向上に寄与するものです。
これらのメカニズム(低い重心、凝ったシャーシ)は
素晴らしいロードホールディング性能とハンドリングをもたらしたのです。
僕のボロスッド1.5も、かの有名な自動車評論家小林彰太郎氏が
「コーナリングは夢のよう」と言っていたとおり、
ほんとうに素晴らしかったです。
基本的にパワーよりも足が勝っているシャーシは、
操縦性に優れ、そして切れ味が鋭く、快音を響かせるエンジンとともに
まさに「夢のような」ドライビングが楽しめました。
その後に乗った1.2tiは、これまたパワーが無い車でしたが、
その分アクセルはべた踏み!
軽いノーズと相まって
ひらりひらりとワインディングを駆け抜けることが出来ました。
それでいて広い室内と大きなトランクを備えたアルファスッドは、
実用的なファミリーカーだったのです。
いかにもアルファらしいくるまでした。
諸般の事情で2台ともあまり長い時間は所有しませんでしたが、
僕にとってスッドは特別な存在です。
もし、金銭的に許されるなら、仏車しか買えないとかさんざん言っているくせに
また買っても良いかな、なんて思っちゃったりするほどなのです。
>>スッドの後継車のアルファ33は、
合理性や生産性を増すために、理想主義で設計されたスッドと異なり、
4輪ディスク、インボードブレーキなどの凝ったメカニズムは廃止されました。
でも33はスッドの印象が色濃く残っています。後期モデルはクオリティも
だいぶあがっていますから、これまた狙い目だったりしますし、
アルファ145の初期モデルは、この33のフラット4エンジン
(要は、スッド直系のエンジン)なのです!
これもいいかも!?ああ、スッド馬鹿、どうもこの南イタリアの系統から
逃れられないようです...(笑