Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【くるま】ちょっとだけ、西武自動車のおはなし。

2011-08-24 | くるま。





ところで、ieが最近買ったVISA、正規ものなので、あたりまえなのですけど、
西武自動車扱いのクルマだってことに、ふと気がつきました。



その西武自動車(新西武自動車)と言えば、
1960年代の半ばから、2002年(西武自動車としては1995年まで)まであった、
日本の輸入車に多大な影響を与えた偉大なるインポーターでした。
残念ながらいまはもうありません。


西武自動車販売は創業当初は横浜に本社を置き、シボレー・ホールデンを輸入していたのですが、
1971年ころ、にフィアット・フェラーリ・シトロエン・サーブを扱っていた
「西欧自動車」を吸収合併したことによって、シトロエンやサーブの販売を始めた経緯があります。
フィアットの販売からは撤退、フェラーリに関してはコーンズに販売権を譲渡、
そして、1977年からは新東洋企業からプジョーの取り扱い引き受け、
ここで僕らが思う、「西武=シトロエン、プジョー、サーブ」のイメージがかたまります。



60...なんだっけ?な604も、西武で入れてました。




xantia。京都にて。1998年。


その後1995年、なんと!西武自動車はアメリカ・クライスラーの日本法人である
「クライスラージャパンセールス」に吸収合併されてしまったのです!

でも、西武はシトロエンへの愛を捨てられなかったのでしょう、
ジープの販売会社となった際に、シトロエンの輸入販売を続けるために、
新西武自動車を設立したのでした。えーん、泣ける話です。


その一方でサーブは、ミツワに取り扱いが移り、さらに1997年からはヤナセが輸入販売を開始、
新西武はマツダ(というかユーノス)がシトロエンの販売から撤退したあとも
日本におけるシトロエンの総輸入代理店としてがんばったのですけど、
2002年、シトロエンがついに日本法人「シトロエン・ジャポン」を設立。
輸入権をシトロエンジャポンに移行させたことで新西武はシトロエン事業から撤退することになり、
ここで西武-新西武自動車の歴史は終わることになったのでした(涙




小生の2001年型C5 2.0。エアコンは30度以上で効かないし、LDSも漏れっぱなしだけど、
まだ乗ってますよー!元気です(汗)。新西武もの!




で、これまたふと思い立ち、過去所有車(実家含む)のインポーターをまとめてみたのですが...。

・JAX/2台(R5バカラR19TXE
・日英/1台(スッド1.2ti
・ミツワ/1台(サーブ900ターボ16
・伊藤忠/1台(スッド1.5スーパー
・キャピタル/1台(縦R5GTL
・ブルーライオン/1台(プジョー206XT
・西武・新西武/7台(VISA GTプジョー505 V6ZX 1.8ブレークxantia V-SXC5 2.0
実家のBX19TRSとxsara1.6SX)
・チェッカー/1台(パンダ1000CL) 
・並行/1台(2CV6チャールストン


ということで、西武・新西武が突出してました...!




...それにしても、西武自動車って、すごいと思います。
イチインポーターなのですけど、
日本に魅力ある輸入車を根付かせた功績は相当なものです。
それまで本国仕様でなく、アメリカ仕様の4灯丸ライトや牙を抜かれた排ガス対策、
無粋な5マイルバンパー装着をされた「北米仕様」が日本に入っていたころ、
西武は基本欧州仕様のまま、日産からの技術協力なども得つつ自社で触媒を開発し、
クーラーも単なるつりさげる場合以外も504などではダッシュに違和感なく埋め込む等しただけでなく、
外観は本国の黄色く濁るオメメの欧州仕様で日本に入れるようにしてくれたりしていたのです。




美しきかな505。西武自動車の手でなければ、北米仕様が日本に入っていたのかも!?




>>ちなみにie、西武といえば、すごく小さいころから「クハ1411萌え」って言ってました。
相変わらず、いやな子供ですw


>>これがクハ1411。電動車を持たない、制御車だけのグループです。

>>戦災復旧という名目だけど、まんま戦前のクハ55と同じ設計で、昭和30年すぎても作っていた、
なんとも西武らしい電車です。好きだったなあ。


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【セダン蒐集癖】Vol.275 ジャガー新世代の旗手 「XF」にケンジントンの面影を勝手に見る

2011-08-17 | セダン蒐集癖。



ジウジアーロ御大が好きな方なら、
彼の作品、ジャガー・ケンジントン(kensington。1990年)を憶えておられると思います。


当時ジャガーといえばXJシリーズが象徴するように、低いスタイルが特徴的だったのです。
とくにトランクは低く長く、大型3ボックス・セダンらしい伸びやかさを持っていました。


XJ



ところが、実際にはこのデザインテイストはトヨタの初代アリストに流用された、
とも噂されるこのケンジントン、
どちらかというと丸っこく、縦方向へのボリュームもありました。
これって、XJの前のジャガーのメインストリームであった、
Sタイプ、Mk.IやMk.IIの「丸さ」が再現された!とieは思い、興奮した覚えがあります。



Mk.II


「丸っこいジャガー」は、一時期、このケンジントンよりさらにクラシカルで、
まさにMk.IIのようなデザインでリンカーンLSをベースに開発された「Sタイプ」や、
それよりはもう少し現代的な解釈が施されたモンデオベースの小さなジャガー「Xタイプ」
にも見られましたね。


Stype




で、ようやく今回の話のネタである、「XF」なわけです。
これは「Sタイプ」の直接的な後継車にあたるクルマなのですが、
デザインは大幅に見直され、随所にジャガーのエッセンスをちりばめながらも、
フォルムは若々しく、スタイリッシュなものになりました。





このXFといい、現行のXJといい、
ジャガーってときどきこういう思い切ったことをするのが面白いです。
ただし、前任たる「Sタイプ」のデザインが単なる
レトロフィーチャー気味なところが多少あったことを考えると(でもieは結構好きです)、
古臭さを払拭しようと試みられた「XF」のこのスタイルは十分理解できるものです。



ところで、話しをケンジントンに戻しますと、
ieはこのXFを見た時、なぜか真っ先にケンジントンを思い出しました。
決してデザインが似ているわけでもないし、XJの新型へのプロポーサルだったケンジントンと
XFには何の関連性もないのですが、
でもあの当時、ジャガーといえば「XJ」という印象だった時代に、
斬新なフォルムなのに、伝統的なアイコンをきちんと持っていたデザインを送り込んできた
ジウジアーロすごいなやっぱり、と感じたのですね。

なので、なぜか今でも、XFやXJといった「新しいフォルムのジャガー」には、
ほのかにケンジントンの面影を感じてしまうieなのでした。




>>伝統と斬新さというのはデザイン的に両立するのは大変なことで、
でもそれを実現しているクルマって、やっぱりいいなって思うのです。

>>話がそれるのですけど、そういう意味では「シトロエンC6」って、すごいなあ、
って感じで結局フランス車の話題で終わってしまうのでした(汗


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【再掲載】夏の話題:17年ゼミに自然と「数学」の摂理を思う

2011-08-10 | 思うこと。

いよいよ盛夏、日本各地で猛暑となってしまっていますね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか...。体調管理には気をつけましょうね。

ところで、ブログでアクセス解析を導入しているのですが、
夏らしいというか、どこかで取り上げられたのか、
2年前のエントリー、「17年ゼミに自然と「数学」の摂理を思う」のページに
アクセスがとても多かったので、まるまる再掲載しちゃいます!
個人的にも面白い話で、未読の方はぜひご一読を...(^^;

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夏本番です。暑いですね。


そんな中、セミの声を聞くと、夏だなあってすごく思いますよね。


で、今日はそんなセミにまつわる、自然がもたらすちょっと不思議なお話をひとつ。


唐突ですが、「17年ゼミ」ってご存知ですか。
北米に生息する、17年間に一度大量に発生するセミです。

17年に1度、なので、幼虫は、なんと17年もの間、土中にいるわけです。


これまたなんでまあ、こんなに長い間地上に出てこないのでしょうね?






日本でわたしたちがよく耳にするセミの中でいえば、
たとえばアブラゼミは羽化するまで6年といわれています。

これだけでも長いのに、17年ゼミの幼虫でいる時間の長さ...。




でも、この「17年という長さの理由」を知ったとき、
自然界に存在する「数学」のチカラを感じて、鳥肌が立ったのでした...。




17年ゼミは、「周期ゼミ」と呼ばれ、他には13年ゼミがいます。
13年にしても長いですね。

これら周期ゼミは毎年毎年羽化して夏を賑やかすふつうのセミたちと異なり、
すべてが13年周期、17年周期で一斉に羽化するのが特徴です。
しかも、彼らは決して同じエリアに住まないので、偶然にも同じ年に
発生したとしても、バッティングはしないそうです。

13年、17年分が一度に成虫になるわけで、周期ゼミの生まれる年には
生息地の北米ではセミの声が騒音になるほどだそうです。
なんでも1兆匹!とかなんとかですから、その数たるや相当なもの。



ところで、
自然に対して生物というものは、何らかの武器を持って生きています。
猛獣なら牙。弱い草食獣なら集団行動。
毒のある蛇や、擬態をする昆虫も武器を持っていると解釈できます。

ですので、周期ゼミは、
大量発生することを武器として、「種の保存」を行っていると考えられています。
つまり、同じ時期一斉に出てくればいかに多くの捕食者がいても
子孫を残せる、ということなのでしょう。





そんな中、この「周期」の数字が13年、17年なのを見て、
何か気がつかれませんでしたか。

そう、これらは「素数」なのです。
素数とは自らの数字と1以外の数字で割り切れない。



周期ゼミは、彼らの生命の黎明期にはきっと、13年、17年以外にも
1年から9年、そして
10年、11年、12年、14年、15年、16年、18年...っていたのではないでしょうか。
素数以外の繁殖周期を持つセミたちも。



でも、そうなると問題が起きる。

周期ゼミの武器は大量発生にあるわけで、
他の周期を持つセミどおしで羽化したら、今度は捕食者への心配では無く、
自分たちの食料を心配する必要が出てくるのです。
そうなれば、種の保存はままならなくなっていく。

つまり、周期ゼミは他の周期ゼミと決して同時発生してはいけないのですね。
10年ゼミというのがいたとすると、
次に羽化する10年後には、2年ゼミも5年ゼミも出てきてしまう!
10は、2と5で割り切れるからです。
同様に、15年ゼミも、16年ゼミも、18年ゼミも、どれも何らかの数字で割り切れる。


で、そうなると素数にいきつく。
13年、17年は、自分の種以外に「常に同じ年に発生する相手がいない」!
13年ゼミ、17年ゼミが「もし」同じ時期に出るなら、221年に1回しかないのです。
しかも、実際には生息場所も違うので、決して交わることは無い...。


きっと、その自然の摂理の中で、素数を持つ13年と17年ゼミだけが残った...。。
周期ゼミが素数でなければならない理由がそれです。


同じ素数でも11年や19年、23年は無いじゃんか、と言われれば、
この説の根拠が揺らぐらしいのですが、
だけど、もしこの説が本当に近いなら、
自然の摂理の恐ろしさと偉大さ、
僕らが普通に暮らすこの世界にも存在する「数」の力、
目に見えない何か大きな自然の見えざる手の大きさに畏怖してしまうのです...。



>>トップ写真はまさに17年ゼミ。
と、間に挟んでいる写真は、セミをモチーフにした有名な宇宙からお越しの方々、
「チルソニア星のセミ人間」様と、「バルタン星人」様です。
クールすぎるぜ、デザイン!
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【シトロエンVISA】当時のオプションアクセサリーカタログを見て次の一手の悦にいる(笑

2011-08-08 | シトロエンVISA GT。



さていよいよ8月、夏本番です。
思いのほか暑くは無い感じだった東京ではありますが、
これからは、暑さも増していくのでしょうか。
で、わがVISAはつりさげ後付けクーラーがついているものの、
いざ猛暑の中で作動させたとしても、その効果は、まあそこそこで(涙)、
結局は窓を開けて走るほうがまだ涼しい
(外気33度、車内45度なので「相対的に涼しい」w)という
いつもの「日本の夏、旧車の夏」にあいなりました(爆




それはさておき。

VISA、外観のオールペンされたグリーンにクリーム色ホイルのマッチングは
すごーく好きで、いつか先にオールペンした場合は
薄い色+サイドモール外しなんてのもいいな、やってみたい、とは思っているのですが。

とはいえ、基本、モディファイはあまりしないように、いまのままで乗ろう、
ゴテゴテつけないようにしようと思っていた矢先...
こんなものを見つけてしまった。



当時のVISAのオプションカタログの画像...(号泣



思い切り80年代初頭の雰囲気で、どうにもこうにもな感じもまたいいのですが、
古いクルマに古い純正オプションっていうのはすごく魅力的なアイテムで、
その当時感を一気に引き上げてくれるのですね。

ということで、わくわくしながら見て行く事にしましょう(笑



まずは外装編...。




■いきなり後付けオーバーフェンダー!これってクロノと同じやつかなあ。
さすがに外観はいじる気が無いので、これじゃいらんなあ。




■おおお!キャンピングを牽引するための後付けミラー。こういうアイテムって
すごく欧州ぽいですね。




■となれば、もちろんフックも!
これは牽引するものが無くても(笑)、正直くっつけたいアイテム。
左下のはキャンピングカー用のデフレクターだな...すごい、こんなのあったんだ!




■一気にクラシカルな印象が増す、すてきなアイテム・リアの「泥除け」。
へへマークがまぶしいぜ!
さらに、おお、このキー付きフューエルキャップは、ieのVISA代についてるのそのものだ!




■妙な造形のルーフラック。これまた、満載にして遠出したいなあ。
車内は4人、積みきれない荷物は屋根に満載。これもまた欧州らしい正しい使い方!
やばいこれは欲しい!積むものが無くても(笑




■わはは、リアのルーバー!いかにも80年代な感じだ...。
でもこれつけたらリアワイパー動かないよね?(涙
静電気除去の垂らしゴム...こういうのもいい...。これは欲しいなあw



で、いよいよ内装編...すごいよw





■メーターフードの上にあるのはドライブコンピュータ?
ひゃー、なんだそれ!欲しい欲しいw
CXのserie2用と同じっぽいスポットライト。これも欲しい!
パワーウインドウはいらないなあ。
あと謎のアイテムが多いね..。でもカタログの字がつぶれててなんだかわからないよ...。



そして、来た!シートカバー...。



その1「Saharienne(サハラ)」。
レース使いがとってもおしゃれな一品(汗
なにが凄いってドアまで統一してカバーリングするんだ!
ところどころに使われる手紙の封筒調?の小物入れもgood...。
でもドアにもシート横にも小物入れつけても、VISAはその空間が狭いから
手がろくに入らんぞ(笑





その2「Smash」
テニスボールの軌跡を追ったデザインか?ラインが青(紺)と赤っていうのに
フランス人のこだわりを感じる(意味不明
それにしても背中に穿った穴はほんとにテニスラケット挿すくらいしか使えないね(笑




その3「Transat」
強烈なマリン調!? VISAにはたしかにこんな抜けたイメージがあるといえばあるけど、
すごいねこの色使い!
フロントシートには何がのっかってるの?薄いクッションをベルクロか
バンドで着けるんだね。おしゃれだー(涙
バックレストの大きな小物入れは魅力的。
ちなみに「transat」とは、折りたたみ式のデッキチェアのことを指すらしい。




その4「Pull-over」
こ、これはすごい。
たしかに、プルオーバー...っていうかとっくりセーター(涙
さすがのシートカバー大国日本にも、こんなヘッドレストカバーは無いよね(号泣
だけどこのカバーは夏は暑苦しいよなあ。



うーん、どれがいいかな...どれにしようかな...
このシートカバーはある意味究極のドレスダウンだなあ、
そうなると外しに外して「4」かなあw...
GTにとっくりセーター調っていうこのギャップはダサいぞ、とか、
考えてもまったくどうにもならないことを考えて
昼も夜も更けて行くのでありました(爆




>>いくらなんでも向こうのネットオークションでも
当時のVISAの純正オプションは手に入らないと思うのだけど、どうなのだろ?

>>あ、さすがに使用済みのシートカバーはいらないですw
ってことはデッドストック!?
となるとますます手に入らないし...
そもそもを言えば、シートカバーいらないです(笑
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【セダン蒐集癖】Vol.274 和製ジャガー風、2代めシーマ。結構好きなんですコレ。

2011-08-01 | セダン蒐集癖。
ということで、2代めのシーマなのであります。






初代シーマは、すでにこのコーナーでも登場しておりますが、
BMWなどのような「ハイエンドオーナードライバーズカー」
というポジションを国産車に作ったことと、初代ディアマンテとならんで、
3ナンバーが国産車にとってふつうであるということを進めた立役者なのですが、
初代シーマデビューからちょうど3年(!短い!)で2代めシーマが登場します。


2代めから「セドリックシーマ」「グロリアシーマ」を「シーマ」に統一した以外にも、
セドリック・グロリアHTのワイドボディ的だった「ピラーレスHT」を廃し、
プレスドアを持つフツーのセダンとなりました。


そのスタイルは、初代シーマの持つクリーンで品の良いデザイン処理、
シンプルな灯火類などを維持しつつ、
まるでジャガーのようなわずかながらのトランクのラインが沈んだようなイメージに変更。
でもあくまでもさらっとしたメッキ類の使い方を堅持し、
上品なイメージでまとまっていたように思います。


エンジンはそれまでのシーマの、いや「シーマといえば」な、255psを誇った
VG30DETを頂点としたV6エンジンだけの体系ではなく、
VH41DE型V型8気筒4.1Lをフラッグエンジンに据えました。
これは、NAエンジンでVG30DETの暴力的なまでの加速を再現するために必要な排気量だったこと、
さらにはシーマの上級車種としてインフィニティQ45が当時あり、
これが4.5Lだったために、微妙に排気量を下げて設定したのでした。


...まあ、実際には後期型にはそのVG30DETはこのシーマに、「ツーリングシリーズ」用で
追加されたのですけどもね...(涙



>>キャビンが大きくなり全高もあがり、後席の居住性も良くなったこのシーマ、
でもスタイルはかなりいいと思います。
切り立ったフロント・リア、高級車らしからぬ小ぶりなテールランプ、
メッキのないウインドウまわりなど、なかなか上品だったなあー。

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