Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.241 ちょっとチグハグな感じ 最後のプレジデント(3代め・PGF50)

2010-08-30 | セダン蒐集癖。
最近このコーナーで最終型のシーマを掲載しましたが、今日はそのシーマをベースにしたプレジデントです。






1965年から日産のカタログに載り続けるプレジデントは、なんとこのモデルでもまだ3代め。
なんとなく「みんなが思うプレジデント(250型)」は2代目っぽいんですが、実際は
150型の大幅マイチェンなので、実は初代。
そして2代めはインフィニティQ45ベースでした。


3代めは型式名PGFG50。前述の通りシーマ(F50型)がベースなので、形式名もそれを踏襲していますね。

Q45ベースのときと同じように、外観をそれらしくして遮音性能を良くしたモデルなのですけど、
なかなかパルテノン神殿グリルをうまく消化していた2代めに比べて、
3代めはどうも今一歩なんですよねえ。


ベースのシーマが全体的には構丸い葉巻型で、顔も威圧的というよりはスラント気味のデザインなのに、
多少モダナイズドされてるとはいえグリルだけ妙に切り立って四角いんですね。



で、前後バンパーもなんだか妙に四角く見えるので、ちょっとチグハグな感じが否めません。
そして元のシーマと同じ、「妙に幅が狭く見える」特徴も引き継いでしまっていて...。
ひらべったいボディじゃないのが、そう見えさせるのかもしれないですね。




>>ところで、会社が千代田区にあるせいか、このプレジデントは毎日良く見かけます。
このクルマの販売台数って決して多くないはずなのですが、
こういう「場所によって売れているように思えてしまう」ことってありますよね。
浜松界隈にいたとき、カルタスクレセントって売れてるんだなあ!て感心していたら、
そういえば周りのクルマが結構な割合でスズキのクルマばかりだった、なんてことを
思いだしました...。

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【てつどう】藤沢駅のホームにある電車型KIOSK

2010-08-27 | てつどう。
先日所用があって藤沢に行った時、
東海道線の上りホームに鎮座している「あるもの」が目に留まりました。


それがこれ。。。









80系のクハ86を模したKIOSK(駅売店)。


クハ86をかたどった売店が前々からあったことは知っていましたが、
それが藤沢駅だったことは忘れていたので、見つけてびっくりしました。
ぱっと見た目80系というだけで、再現性は低いのは確かで出来はそれなりですが、
こういうものを作ろうという気概がいいね!





ちなみに番号は国鉄フォントで「クハ86 023」になってます。
わざわざ国鉄フォントにしてあるあたりが憎いですし、この「86023」も、
それなりに意味のある番号なんで、ニヤニヤしてしまいました。



80系電車は、1950(昭和25年)、
それまでの「電車は近距離の通勤用、長距離列車は客車(機関車が引っ張る列車)」という概念を覆した、
いわゆる「湘南電車」。

長距離でも電車が使用できる、といった運用方法を実現したこの80系の存在なくして、
ほとんどの旅客輸送を電車で行っている現在日本の鉄道の姿=「電車王国」
があるといっても過言ではありません。

つまり、80系で成功した「長距離運用できる電車」の概念は、
その後の東海道新幹線の登場にも影響したのです。
新幹線は世界でも当時では類を見ない「電車による高速列車」でした。
欧州をはじめとした鉄道大国でさえ、長距離・高速列車は、(いまなお基本的に)機関車+客車の方式だったのです。
ちなみに、TGVでさえ厳密には電車ではなく、「両端に機関車を配置した客車列車」です。



80系はその運用だけにとどまらず、鮮やかな「2トーンカラー」で出たことも凄かった。
それまで茶色1色だけだった電車を見慣れていた人々には、相当なインパクトがあったでしょうね。
そしてもう1点忘れてはいけないのが、「湘南顔」と言われる、この鼻筋の通った2枚窓のデザイン。
ゆるやかに真ん中に落ちる塗り分け「金太郎塗り」とともに、当時の鉄道デザインで大流行したのでした。


80系の先頭車(クハ86)は当初半流と呼ばれた丸い顔に類じたものだったのですが、
この「湘南顔」になったのがこの「86023(クハ86の23番目)」以降だったからなのですね。
さきほど「86023」には意味がある、と書きましたが、そういうことなのです。
まあ、それが根拠でこのナンバーがこの売店に振られているのかは謎ですが(^^;



>>80系が最後飯田線を去った1983年頃には間に合わず(小学生だったので自由に旅行が出来なかった)、
リアルな体験は実際にはありません。
東海道線の東京口からの撤退、山陽線広島界隈からの撤退も昭和50年代初頭でしたし。
乗りたかったです。

>>その山陽線で使っていた80系が、昭和60年くらいまで山陽線の柳井駅構内に留置されていた事実を知って、
見に行こうとしたら寸前に撤去されてしまっていました。
その80系が、大阪の交通科学館に保存されたことを知ったのは、その後のことでした。

>>皮肉にも、大阪のクハ86は初期車で湘南顔ではないのです。
なので、この「藤沢駅のレプリカ風」が、80系湘南型電車を伝える存在になっています。
ちなみにレプリカといえば、ある病院の院長が本物のクハ86の設計図使って敷地内に
クハ86を作られていたそうです(現在解体済み→見に行けば良かった!)。
てことはますますこの藤沢駅の「レプリカ風」が貴重なことに(汗
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【ルノーな話】うもれていたい。ずっといたい。

2010-08-25 | ルノーな話。
まあ、日本でもメーカーの工場の生産車がストックされていることは当たり前のようにあるわけで、
それはどこの国のどこの工場でも一緒...。




でも、こういう景色は、日本では絶対にありえない...(あたりまえだけど)

































まわり全部ルノー。見渡す限り全部ルノー(涙
うひゃあ。
車種が限定された日本のイベントで集まったルノーと違う、ふつうのルノーの世界!



ああ、この場所にうもれていたい...(^^;




>>偶然の拾い画像なので、どこの工場かわかりまへん...。

>>真っ白で黒バンパーのカングー2の商用仕様(カングーエクスプレス)とか、クリオツアラー、かっこええわあ。
右のほうにクリオツアラーの低廉版かなにかがいませんか?窓周りのブラックが省略されているやつ...。
うーん、これも萌え萌えだなあ。

>>さらに良ーく見るとコレオスとか、クリオ2キャンパス、ロガンとか、いろいろいますね。
ん?キャッシュカイの7人乗りもいる?
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【セダン蒐集癖】Vol.240 「剛」を手に入れたセドグロ? Y32セドリック 

2010-08-23 | セダン蒐集癖。


Y32です。登場して19年。早いですねえ。


それにしてもY31もなかなか街を走っているのを見られませんが、
このY32も最近ではすっかりそんなめったに見ないクルマの仲間入りしてしまった感じがします。

Y32は、セダンがY31のままキャリーオーバーしたことを受け(で、いまでも作っているわけですが...)、
ハードトップ専用のボディで、しかも3ナンバー専用で登場しました。
しかもそれまで「セドグロの4ドアHTの象徴」でもあったピラーレスHTも、
ついにBピラーが設えられたことでその歴史を終えました。

それに合わせたのか、6ライトで細いモール・細いピラーを持っていたY31に比べて
外観も骨太な感じで、なかなかスタイリッシュ。
セドグロに「剛」というイメージがついたなあ、と当時は思ったものです。


Y31は前傾姿勢でかなりそれまでのセドグロに比べたらスタイリッシュでしたが、
「剛」かどうかでいえば430系のイメージを引き継いでいる気がするんですよね。
まあだからといって「柔」では決してないんですが。




セドリックのCMじゃないんですけども...日産のCMも好きだったなあ。



セドリックとグロリアは兄弟車でしたが、性格付けはY31あたりから前者がより高級志向、
後者はよりスポーティに、といった性格付けがされていて、Y32もその路線を継承。

Y32のグランツーリスモはY31よりもさらに外観上でも明確に「スポーティ」が推し進められて、
丸目4灯のいで立ちを採用。それでいてエアロパーツは控えめで、「大人のGT」感をより一層漂わせていました。


この個体は、このテールランプとアルミホイルからするに、セドリックのグランツーリスモの前期型。
ちなみにセド・グロ両方ともにグランツーリスモがラインナップされつつも、
イメージリーダー的にはそれぞれブロアム・グランツーリスモが起用されていました。


このクルマ、バブル期の設計・販売で、同時期のクラウンがこけたこともあって
それなりに販売台数はありました。
またバブル期設計の良さで、装備はかなりのもの。間接照明なんて、かなり凝ったものでしたよね。



>>ie、このクルマ結構好きです。
Y31以降で、いまのフーガも含めてもしどれか選べと言われたら、
これにするかもしれないです。
内装の趣味も良かったし、なんというか、完成度が高いような気がします。
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【てつどう】「赤くない電車」京急新1000形にフクザツな思い

2010-08-20 | てつどう。



関東民鉄でありながら18m車体で標準軌、
緩急列車の差が激しくあからさまにライバル会社に戦いを挑むといった
関西の民鉄的要素がとても高い京急が好きなんですが、
その理由のひとつに、コダワリを持っていることがあります。

先頭車は電動車でないといけないとか、
ボルスタレス台車全盛のこの時代においてもなお、ボルスタレス台車の採用をしないとか、
ステンレス車やアルミ車といった無塗装の電車がふつうになった昨今でも、
「赤く塗った」電車を出し続けてきたことなど、枚挙にいとまが無いです。

実際には「無地でも出せる」アルミ車は1500形、新1000形、2100形など、かなりの両数にのぼるのに、
これらの車両はすべて、「赤い電車」でした。



でも、その京急も、ついに時代の流れに押されたのか、コストダウンという避けられない状況を受け止めたのか、
2007年(もう3年前なのね...)から登場した
新1000形の6次車から、ステンレス車体で塗装しないという形態で電車を送り出してきました。

しかも、俗に言う「走るンです」車体を持って。






たしかにほかの会社よりは、貼られるシール部分が多く、赤い電車のイメージを残そうという努力は見られますし、
塗装しないということに関するコストダウンはかなりのものでしょう。
こればかりは仕方ないことなのではないかと思うのです。


でも、それよりも問題にしたいのは、これは実は京急だけに限らないのですけど、
デザイン的に猛烈に退化しちゃった感じがすることです。

「走るンです」車体は、基本的にE231系と同様、側板と屋根を雨どい部分で結合するという作り方のために、
雨どいが低く、張り上げ屋根じゃないんですね。
これだけでも、デザイン的に美しかったそれまでの新1000形などよりも、垢ぬけない感じがしてしまいます。
しかも、走るンです車体は、側窓のRが妙に大きく、古臭い。
ドアの窓の抑え方も含め、フラッシュサーフェス化が進んだ鉄道車両が、
これら一連の車体を持つ電車が大量に増えたことで、一気に古臭くなったような気がするのです。


新しい電車でも、美しい外観を持つ日立のAトレイン、工法は独特ながらも、
まだ屋根のRが薄く、見栄えもする日車の車体などは、ステンレス・アルミ車でもいいと思うんです。






京急の新1000形に至っては、前面も退化してます。
ワイパーカバーがなくなったとかそういうレベルではなく、
ガラスのむこうに全部収まっていたヘッドライトや方向幕といったものが
ステンレス車バージョンでは個別に無造作に穴を穿って配置されたような感じで、
窓のデザインもなんだか、ただ四角いだけ。それの周囲を黒く塗って丸いブラックフェイス風にしてる感じ。
それまでは、ちゃんとガラス自体がブラックフェイスの造形になっていたのに...。

ぱっと見は同じようなブラックフェイスなんですけど、ただ塗ってあるだけなのか、
造作としてのそれなのか、の違いは個人的には大きい。
まあ確かに、この作り方なら、コストダウンにはなると思いますが...。



これが新1000形のアルミ車。ワイパーがカバードされているのでスッキリした印象。



>>コストダウンは仕方ないです。それは会社が生き残るため、仕方のないこと。
車内の見つけがグレードダウンしたといっても、それがゆえに乗客が減るわけではないし、
新しい車両はバリアフリーも、省エネ化も、進んでいる。

>>だけど、京急には正直、こだわって欲しかったような気がしたんですよね。
それに、関西(阪急、近鉄など)はまだ、こだわりと高いクオリティを保っていて、
頑張っていると思うんです...。関東でもメトロの16000系のように、
高い質感とデザインを持って出てくるものもあるだけに、なんとも残念なのでした。
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【セダン蒐集癖】Vol.239 これもまた正規輸入車!ポンティアック ボンネビル

2010-08-18 | セダン蒐集癖。




ポンティアックはGMの中でも若者向けというスタンスで、比較的安価で外観は派手、
スポーティ路線のブランドだったのですが、
いよいよ2010年末をもって「ポンティアック」は消滅してしまうそうですよ。


で、今日はポンティアック ボンネビルなんですが。

最初見た時、名前が思い出せなかったw
グランプリ、グランダム、えーと、違う...あ、ボンネビル!

そのくらい日本ではマイナーなアメ車です。でもすごいのは、
これ正規輸入車だったはずなんですよ。ヤナセでほんの少しだけ売っていたような気がします。

ちなみに、前回のビュイックパークアベニューの兄弟車のルセーバのポンティアック版がボンネビルだったりします。
ややこしいね。



>>なおこのボンネビルは8代めにあたり、本国では1992~1999年まで作ってました。
兄弟車は前述のとおりビュイック・ルセーバ、オールズ88です。
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【ルノーな話】日本で買える旧型ルノーマスター...FROM茨城

2010-08-11 | ルノーな話。



ルノーは商用車をもってしても足回り、シートなどがいいというのは、
基本が商用車であるエクスプレスやカングーの素性の良さからも推して知ることが出来ますが、
これらのサイズ以上のトラフィックやマスターといった商用バン
(日本車で言うキャラバン、ハイエース、ダイナよりも上のクラス)も、
乗ったら相当にいいことが想像されます。

基本的に商用車が好きなie(あ、いかん商用車のコーナー完全に停めてます...汗)、
しかもルノーが好きとくれば、このブログ内でも何度か登場したりしてます。


で、表題のとおりなんですが,
ヤフオクで旧型(先々代)ルノーマスターが出品されていました(カテゴリは「その他」)!
フローム茨城。
価格は最低価格40万なり。いくらで売ってくれるのでしょうね...(気になる)。


espace3さんから茨城にマスターがあるよ、という情報は聞いていたのですが、
これかなあ。っていうか、これしかないよねえ(涙


くわしくはそのページの下のほうにたくさん写真があるので見ていただくとして。

平成9年式の右ハンドル、ガソリン。
おおもとは沖縄の福祉施設で使用されていたそうで、現在エアコンが効かないらしい。
ベースがイギリス仕様なのはマイル表示のメーターから明らか。

それにしても日本語のちゃんとした(印刷の体裁はコピーだけど)マニュアルがあるってことは、
ある程度(片手くらいだと思うが...)日本に入って来たってことなのでしょうかね。
だ、誰が(どこが)入れたのかしら。ちょっと知りたいですね。


FFである利点を最大限に生かし、床はぺったんこで超低い。くるま椅子での送迎には最高の仕様かと思います。

日本の商用車でFFなんてそうないですよね。全部床が高くて、車いすのあげさげも大変かと思いますが、
マスターのスロープなんて超短いです。
故障さえなければ(涙)、日本の福祉車両とかロケバスとか全部フランスのFF商用バンにしたらどう(ry


これは先代(の後期顔)。
ああ、日産のマークつけてモーターショーにマスターが展示された時は興奮したものですね(号泣



内装もいいですね。見慣れたスイッチ類、メータのデザインから察するに、
この旧型マスターの登場した80年代初頭(そう、実は古いんです!こんなにモダンなのに)の
ルノーらしさがあふれています。
シートもよさそうだなあ...。
こんな車だったら、果てしなく運転手出来ます(汗


旧型マスターを特徴づける丸いドアハンドル周辺の造形、そして外吊りのスライドドアも
むろんそのまま。
これってたぶん、後部の乗客が乗るエリアは別の会社で架装された
「マルチライダー(日本でも良く走っている先代マスターを元にした「ルノーバス」)」
とは違い、「純粋ルノーマスターのバス仕様」なのではないかと思います。
となると、うしろに並ぶシートもさぞいいんでしょうね。


これ茨城の仕様に近いね。おお、リア上のほうに付いているランプは本国仕様にもあるのか!



>>普通免許で乗れるんだね!これはいいな←何がだww

>>これでFBM行ったら、ルノー徳島のマスターと並んでヒーローだろうな。
上のほうの駐車場と会場を結ぶシャトルバスかなんかに使ったらどうだろうね。


>>ieが買っても使い道が無いな...キャンピングカーにする?

買いませんってばw
でも、正直ちょっと欲しい...。長野にオーベルジュ建てて、駅までの送迎用に使ったら最高だね。
あ、そのときはハイビスカス柄は取りますよ(^^;


>>おまけ1。
現行のマスター。なんでこんな顔に(汗




>>おまけ2。
旧型マスターの消防車仕様。ボンネットにユーリエの文字(滝涙


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【セダン蒐集癖】Vol.238 ビュイック「公園通り」に古き良きアメ車の面影を見る

2010-08-09 | セダン蒐集癖。


ということで、ieも大好きな
ビュイック・パークアヴェニューです。


今と違って「おおらかな」こういう「日本人の思うアメリカンセダン」って、
以前はきちんとディーラーで正規で輸入販売されていて、パークアヴェニューもそのひとつですね。
そこそこの年数が輸入されたからには、決して売れなかったわけではないということにもなります。


ビュイックはGMに多数あるブランドの中でもシボレーの上、キャディラックの下、
といった保守的かつある程度の富裕層をターゲットとしているビュイック。
オールズモビルとの統廃合をへてもなお「ブランド廃止」の話題が数年おきに出るような状況なのですが、
中国などでは大人気のブランドに育ったので、いまのところは安泰なようです。


で、このパークアヴェニューなのですが、それまでの「ビュイック・エレクトラ」
の後ガマになるモデルで、登場は90年。
全長5.2mにもなる大きなセダンですがFF駆動です。
エンジンはV6の3.8Lと、それのスーチャー版(グレードはウルトラと呼ばれます)が
日本に導入されていましたよね。


外観は優雅なデザインで、メッキ部品が多く、ギラギラな使い方が最高にアメリカンです。
いまのカクカクなアメ車もいいですけど、水平基調、直線基調という意味ではこのころのほうがより強かった。
そして細かなディティールもいい。フルサイズ時代の直線基調とエレガントさ、
繊細なモールの使い方やディティールが残っています。






そして内装はほんとに「日本人の思うアメ車」そのもの。
たまらんですわ...。最高にクールです。
色遣い、デザインテイストは80年代のクラウンみたい。
コラムシフトATで足元のコンソールが無いことはもちろん、ダッシュボード自体が水平基調でしかも絶壁。
やたらめったらボタンがついていて、操作系は洗練されているとはいえないし、わかりにくい(^^;
そしていかにもあの頃なGMのオーディオもたまりませんね。


ああ、地平線が似合いそうですよねえ(号泣




>>ゐぬ乃師匠に昨年10月に新潟(しかも頚城で)でパークアヴェニュー(氏いわく「公園通り」...たしかにそうですw)
のステアリングを握らさせてもらったのですが、
ビュイックって都会の景色にも、ダイナミックな農村風景にもマッチしていて、
ゆっくり・のんびりと、二級国道や県道を車体ゆらゆらと揺らして走らせるというのは、
実に気持ちのいい体験でした(ありがとうございました)。
なんというか、日本人に合ってる乗り物かもしれない。

>>このブログでも何度かこの話は出ますが、アメ車とフランス車って究極的には目指したいゴールは「安楽に移動する」ってことで、
同じものに近かった(過去形なのは、昔のフランス車にはその傾向が強いと思われるから)。
そこに向かう手段、方法、考え方が違うだけのことなんかなって。

>>だからieもアメ車好きなんです。こういうセダン(ワゴンでもいいが)をゆるゆると遠くまで走らせる行為って、
フランス車で遠くに行く事と相違ないですものね。
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【ルノーな話】いくらルノー好きでもこれは乗りたくない(涙) ルノーUE

2010-08-04 | ルノーな話。
...ルノー好きなieに乗りたくないルノーなどあるのでしょうか...


でも、これは正直イヤです。












そのルノーがこれ。ルノーUE。




























ってまた軍事ものかい(自己ツッコミw


ね、大丈夫、一般的に乗れるルノーじゃないんで(何が大丈夫なんだw


ということで、この間のルノーFT-17に続いて軍事ものでゴメンナサイ(大汗
今日の話はルノーUE型牽引車のお話です。


この戦車、実際には戦車ともよべない「無限軌道つき補給用トラクタ」とでも呼べるもので、
1930年代に歩兵の近代化、機械化のためにイギリスのカーデン・ロイド豆戦車のコンセプトを下敷きに設計されました。


これがカーデン・ロイド豆戦車 なんかかわいいね



あくまでも物資運搬用のトラクタなので武装は持たず、
うしろにはトレーラー(戦車砲等の場合もある)を牽引できるように
なっているなど、あくまでも物資や砲弾、大砲を運んだり、
飛行場で飛行機を牽引する目的に用いられたようです。


このルノーUEの最大の特徴は、その平べったい車体なのですが、
これはもとはといえばベースになったカーデン・ロイドがむき出しのオープンタイプだったものに対して
装甲で覆った故にこんな形になったのですが、そうなると、激しい疑問が頭をよぎるわけです。











...どこから前を見るんだい?そもそも、どこに乗るんだい?











........まさか.......うしろのほうに2つ並ぶ「お椀」は.......




いやー!やめてー!
まさかそこに頭が入るんなんていうのはやめてー!








答えはそのまさか、だったりするわけですがw








ががーん
..........やっぱりそこに頭が入るのねん(号泣


こんな感じ




ひいいいい






というわけで、ここに頭が入って、前を見るときは
お椀に入っているスリットからか、もしくはさっきの写真↑のように
ヘルメットバイザ的に持ち上げていたんですねえ...。




このお椀を壊すほども強度のあるものが倒れてきたら?
そもそもここに砲撃があったら?
砲撃が無くても外からバットでたたかれたら?

いやーん、考えただけでアレが縮みます(大汗


他に頭を囲う方法が無かったのかなあ...。

頭が収まるところの狭さという意味ではスコープドッグどころの比じゃねえな...。







>>おっと、もう少しルノーUEの説明をしないといけないですね。
UEは後継のUE2と合わせ、ルノー以外にもフーガ(航空機メーカ)、ベルリエ(涙)、オチキスなどで5000両近く製造され、
敵国ドイツにその大半の3000両程度が捕獲された後も、
ドイツもUE本来の使用方法として砲弾や小部品の輸送などに活躍したというのですから、
成功作と言えたのでしょうね。
小型軽量で小さく、量産に向く、なんてあたりがルノーの作った車輛っぽくてなんだかいいんですよねえ。


>>ちなみにルノーUEが田宮から模型化されてたの知らなかったよ...やべえ、すげー欲しいー。



>>おまけ...戦車といえば個人的に大好きな「アストラッド戦車」。
スコタコのターレット付きwかわいいww大河原デザインが炸裂しています(^^



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【セダン蒐集癖】Vol.237 欧風トヨタの味はいかに? トヨタ・アヴェンシス(先代)

2010-08-02 | セダン蒐集癖。

欧風トヨタ車、アヴェンシス。

この2代めアヴェンシスは2003年に登場。
ほかのドメスティックなトヨタの車のデザインとはちょっと異なり、
比較的余計なプレスなどがなく、またありがちなデザインの破綻も少ない、
好ましいプロフィールを持つクルマです。





というのも、アヴェンシスは、初代から3代目に至る現行モデルまで、
英国で製造されている「純粋な欧州車」なのです。


そのうち、2代目のみが日本に輸入され、販売されました。俗に言う「逆輸入車」ですね。


初代アヴェンシスは日本名コロナ(10代め・T190系)、欧州名カリーナEの後継車として、
セダン、5ドアハッチ、ワゴンのボディを持って登場。
顔つき的には日本のカルディナ(2代目、T210系)と同じなので、ワゴンに関してはまんまカルディナに見えます。



で、セダン・ハッチはこうなんですけど、なんだか違和感を感じませんか。




違和感があるのは、カリーナE時代のコロナとカルディナは同じ車種のセダン/ワゴンの関係だったのに、
初代アヴェンシス=2代目カルディナのころのコロナはもう初代プレミオになっていたので、
実はカルディナ顔のセダンって日本には無いわけで、なんか変な感じなんですよねえ。

「コロナセダンってこんなんじゃなかったっけ...あれ、違うか。
でもこんなクルマあったような、あれ、でも、なんか見たことないような?」
って感じのクルマですよね(^^;




ちなみこれがハッチ うーんかっこいい!




で。2代目アヴェンシス。
日本ではネッツ店の専売車種で、ビスタの後継的な位置づけで
セダン・ワゴンが販売されていました。
見た目もちょっと他のトヨタ車っぽくないし、という理由なのか、
結構街中でも見かけましたので、販売台数はそこそこあったと思われます。


で、気になるのは「味も欧風なのか」ということですが、当時のWEBCG/笹目先生のインプレによると、
とくにそういう感じではなく、あくまでもトヨタ流...だったそうで、
そこはトヨタユーザを裏切らないというか、むしろ欧風の乗り味が過ぎると
いままでのトヨタ車に慣れた既存客は買ってくれない、
というところがあったのかもしれませんね。


ちなみに3代目はこんな派手なデザインになりました...。
ハッチバックが消え、セダン・ワゴンのみになったそうです。
シトロエンC5とかもそうなのですけど、欧州市場でもDセグメントの5ドアハッチの需要、
減っているのかしら。






>>覚えていないんですけど、このクルマを当時、どういうキャラでトヨタは
売っていたのか...ということが気になりますね。
スプラッシュのフロムヨーロッパ!的な売り方なのか、
製造が英国なだけで、あくまでもビスタの後継セダンとしてのプレゼンだったのか...。


>>英国製といえばオースター(T12)を思い出してしまったワタクシはオジサンですな(涙
あのクルマの売り方はまんま「ブリティッシュ」だったなあ。
いまさらながら、欲しいクルマだったりします(汗
コメント (23)
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