Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【クイズ】フィアットの「車名数字」を小さい順に並べてください^^

2014-07-08 | くるま。
ということで、タイトルの通りです^^

で、問題は、これです!
少なくともこの日本で生きていくうえでは、
なーーーーんの役にも立たない知識ですw








■数字並べ■


【ヒント】!(ってほどでもないけどw)


※3車種だけ、数字書いてあります!

※実はパンダは「フィアット141」だったりします。

※基本的には登場年代順で数字がつくようですが、例外があります。



※数字以外の車名があるクルマ
4番:リトモ
8番:パンダ
12番:ポルスキ ポロネーズ
15番:ディーノ(でもこの数字は果たしてフィアットの数字なのかは定かではないのですが)


※イタリア本国にはなかった現地法人オリジナル

2番
11番
12番
13番

※ぼくはいぢわるなので(汗)、
有名なスポーツタイプ(アバルトなど)やクーペなどの派生モデルは外し、
セダンがメインだったものはそれを出しています。

※これで駆動方式(FF、FR、RR)まで回答出来たら、あなたは「数字フィアット博士」です!
間違いない!

ご回答例:4-3-5-7-1-2...

さあ、チャレンジーー!



>>ああ、こういうコンテンツっておれらしいなあ。
うん、うん、自分でもそう思います。


>>フィアットといえばパンダやウーノ、いまは500が有名ですが、
かつてはこういう地味ーで堅実な(でも実用車としては非常に優れていた)クルマをたくさん作っていました。
その堅実なクルマ造りの歴史は、実はいまの最新モデルにもきちんと、
見事なまでに昇華されて継続しています。それを知ってほしくて、この数字並べを作りました^^


>>といいつつ、自分で作っておいて何ですが、これ、難しいと思います(涙
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【くるま】外車、夢の80年代(その2)

2012-04-03 | くるま。




「まだ外車が外車だったころ」...1980年代の雑誌を見て涙を流そうという記事、
「外車、夢の80年代(その1)」の、ようやく続きでございます。
お待たせいたしました(汗


ちなみに、1984年のCG誌の外車特集の中身が渋すぎて、
明らかに一般向けじゃないそのラインナップに泣くという記事もその前にあったりします(^^;



さてさて、前回同様、ネタ本は、「ル・ボラン」の1983年6月号。
「その2」では、チラ見せしたもう一個の素敵な特集、「ヨーロピアン・ミニ・ワールド」をお送りいたしましょう。

この特集の前口上は、
「ライバルに差をつけたい!
これはカー・マニア共通の夢である。(中略)自己主張をさらに満足させたいのなら、
個性豊かなヨーロピアン・ミニに限る(後略)。」





で、内容は、1983年当時の欧州小型車11台を集めた比較試乗記事になってるのですが、
その11台は、以下。


・Fiat PANDA 45
・Innocenti Mini
・BL Mini 1000
・Autobianchi A112 Abarth
・Renault 4 GTL
・BL MG Metro 1300
・Renault 5 GTL
・Citroen Visa GT
・Lancia Delta 1500
・VW Golf Ci
・VW Jetta Ci



ご覧のように、クラスはバラバラではありますけど、
イタリア、イギリス、フランス、ドイツ各国の、
魅力的で、いまよりもキャラクタが濃厚で個性的、お国の違いが顕著に現れていた頃の
クルマたちを11台、うまい具合に集めてます。



一応、ページ構成的には3セグメントに分けて説明してあるので、早速見てみましょう...。


そのひとつめ...。




ご覧の通り、まずはパンダ、A112、ミニ、イノチェンティミニの今で言う、Aセグメント対決です。

パンダは「45」ですので、まだOHVで、リアにオメガアクスルも持たない初期型。
それにしても平面ガラス、ハンモックシートなど、
ミニマムな仕様で最高のパッケージやデザインを持ったパンダは、
いまもって魅力いっぱいですね。
鉄板グリルの初期モデルは、ジウジアーロの描いたパンダの設計思想をより濃く出していますよね。

ミニ1000も、クラシックなスタイルでも、初代ミニ末期の「クラシカル風」でもなく、
シトロエン2CVクラブのような「中途半端な近代化」が施された頃会いで、
そういうところが80年代ラヴな自分には萌え萌えですねえ(^^

イノチェンティミニは、非デトマゾ!すごくクリーン、すごくプレーン、
すごくモダン。さすがガンディーニだと唸らずにはいられません。
この写真見て、ますます欲しくなってしまいました(って、どこにも売ってないよw)。
ちなみに、外観はこんなにモダンですが、中身は「あの」ミニのままなんですよ。
エンジンは最初はミニのA型そのもの、998ccと1275ccを積んでいたのですが、
82年にはダイハツ・シャレードの3気筒に変更されました。

なお81年にマイナーチェンジされる前は、もっとプレーンで質素なデザインでした。




A112はジュニアだとなおよかったんでしょうが、ここはイタリアン・スポーツとしての
参戦ということになっているようです。
でもいまや貴重になった、ヘッドライト下にターンシグナルランプがついた後期型の「初期顔」ですね。
日本に入っていたのは1050ccの70HP版だったでしょうか。
ああ、いいなあ、サソリ飼ってみたい、一生に一度は。



続いてふたつめ。



ルノー4GTL、MGメトロ、ルノー5GTL、シトロエンVISA GTの4台で、いうならばBセグメントにあたりますでしょうか。

ルノー4GTLは2CVと並ぶフランス濃縮袋のひとつですね。
ルノー4(R4)は、ルノーらしさ・ルノーの良さがたっぷり詰まった、良い意味での旧さを持っています。
濃厚なルノーの味、そしてフランス車の味もこれでもかと押し寄せてくるのです。
しかもそれが「我慢しなければならない」ほどの年式の古いクルマではなく、
80年代後半の「ちょっと、古い、クルマ」のレベルで運転できます。
そして実用的な車体、別段日常では不満のないパワー、トドメは1960年代そのままのスタイル。
R4は、そんな魅力で一杯なのです。
友人が乗っていたので、ずいぶん自由に使わせてもらえました。いい車だったなあ。

・のちに日本でもスマッシュヒットとなったローバー114のもとにもなった、MGメトロ1300です。
カンタンに言うと、「あの」ミニの後継車として1980年に登場しました。
メトロには、998ccと1275ccのエンジン・前輪駆動・4速トランスミッションとサスペンションなど、
Miniの機構が一部受け継がれ、サスペンションはアレグロと同じ「ハイドラガス」が採用されています。
オースチン・MGともに「メトロ」という名前でしたが、MG版はさすがに「MG」だけあって、
スポーティな味付けが施されていました。

・俗に「縦サンク」と呼ばれる、初代ルノー5のGTLです。
外観は近代的ですが実際には中身はR4のままで、縦置きのFF、左右で長さの違うホイールベースを持ちます。
初代サンクのデザインはいまもって傑作の誉れ高いものですね。
可愛いヘッドライト、短いフロントオーバーハング、得も言われぬリアのスタイル、
細くてハイトの高いミシュラン、3穴の貧相な鉄チンホイール...。
乗れば柔らかいサスが生む、優雅な大ロール。回しても回してもハンドルが切れない、
すっごくスローなステアリングレシオ。古い、ふる~いフランス車の味(^^


なつかしいなー。遠出がほんとに楽なクルマでした。


・そして、キターーー、シトロエンVISA GT
この本は1983年のものなので、1982年に日本に西武の手で導入されたVISA GTは、最新のクルマであったのでしょうね。
日本には最上位グレードのGTだけが入りましたが、ほんとは素のモデルも正規輸入してほしかったですね。
ちなみにこの本では、
「フレキシビリティの高いエンジンによる動力性能、乗り心地を重視したハンドリング、
居住性の良い室内を確保したこのビザGTは、すべての性能が高い次元で調和している優れた車」
と、ベタぼめされてます(汗



最後に、みっつめ。




Cセグメントに相当する、ランチアデルタ1500、VWゴルフCi、ジェッタCiが、この特集のトリをつとめます。

ランチア デルタ1500、いいですねえ。そう、非スポーツモデル、非HF、非インテグラーレですよ。
これもまたジウジアーロ先生の作品ですね。オーバーフェンダーのないプレーンなスタイルは、
スケッチそのまま飛び出して来たようなイタリアン・モダン・デザイン!
なおこの特集のクルマは、3ATです。イタ車なんでMTで乗りたいですけど、
こういうクルマをオートマでタラーンって流すのも悪くないですね(^^;
1500のエンジンは、DOHCではなく、リトモ用のふつうのOHCです。そんなとこも、なんだかいいのだ。




ゴルフはまだ「1」のころ。
派生セダンであるジェッタも含め、この当時からすでに「スタンダード」としてトータルで高い完成度を誇っている、
と評されています。
「市街地走行から高速クルージングまでをこなすフレキシブルなエンジン、
剛性の高い足回りによる安定した走りっぷりが光る。
装飾やデザイン面でこれといった目玉は無いが、昨日と実用性、動力性能、価格を含め、
日常の足として全体にバランスの取れた仕上がりは、世界に通じるベスト・セラーカーであることを再認識させられる」
とのことで、いつまでも、いつの時代も、「6」になった今でも、ゴルフはこのクラスのベンチマークなのですね。
それにしても、華の無いこの実用性を突き詰めたスタイル、これこそ「実用車のカガミ」。
一瞬、直線定規だけで引かれたようなデザインですが、実はどこもまっすぐなところがない。
ジウジアーロ先生の仕事の凄さを、知らされますね...。


15年くらい前に描いたゴルフ1。



>>2012年になった今、ここに並ぶ11台は、30年くらい前のクルマたちになるのですが、
古いといえば古いし、でも実際自分はVISAを日常に使っています(夏以外はw)ように、
クラシックというわけでもない。
それでいて、各国、各メーカーの特徴的な設計、個性的なスタイル、
独特の存在感はまだまだ濃密にあった、そんないい時代です。

>>そして、いま。これらの「らしさ」は薄くなったとは言うものの、
それでもフィアットはフィアットだし、ルノーはルノーだし、
ランチアはランチアだし、シトロエンはシトロエンなんですね。
まあ...ミニはBMWになってしまいましたが、でもやっぱり、ミニらしいといえばらしい。
あ、シトロエンもVISAとDS3が同じメーカーのクルマとは...いや、そんなことは、無いですよね。

>>逆にいえば、ここまでの個性があったからこそ外車はガイシャだったわけだし、
現在は、それがないからこそ、ガイシャといしてではなく、
ふつうの選択肢の俎上に乗ることが出来ているのでしょうね。


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【くるま】外車、夢の80年代(その1)

2012-01-25 | くるま。
以前、1984年のCG誌の外車特集の中身が渋すぎて、
明らかに一般向けじゃないそのラインナップに泣くという記事を書いたのですが、
今回も同様に、「まだ外車が外車だったころ...」1980年代の雑誌を見て涙を流そうという記事でございます(笑


なぜかたまに家から出てくる古いクルマ雑誌。捨てないでいた親父か、自分をほめてあげたくなります(笑
そんな今日の本は、ル・ボランの1983年6月号。
ieは小学5年生、ボトムズにはまっていたころですね(どうでもいい情報w)。





まず表紙からして、渋い。ポンティアックの6000です。ってマイナーだなあw(嬉
オールズモビル・カトラスなどと兄弟でしたっけ。

第一特集は「AMGチューン」ってありますが、それよりも(汗)やはり目が行くのが、
「現地試乗:ヨーロッパ・ニュー・モデル プジョー205/フィアット・ウーノ/
ルノー・フエゴ・ターボ/オペル・コルサTR・・・」
ですよね(笑


というわけで開いて見る。
「AMGチューン特集」はさらっと流し(汗...それでもこのころは外観も派手ではなく、
パワーアップを主眼とした「チューナー」のイメージが今より強くて面白い)、


そして現地試乗特集へ(わくわくわくわくw



で、いきなりのお出迎えが、ほい、ルノー・フエゴ・ターボ(滝涙



って記事を良く見たら、しかもターボディーゼルだった(号泣

R18(ディズユイット)をベースに作られた「スペシャリティクーペ」がフエゴ。
実はルノー・カラベルあたりからR15(ケンズ)・R17(ディセット)、そしてこのフエゴにいたるまで、
この手のスペシャリティを欠かした事のないメーカーだったりします。
いまもラグナクーペとかありますし。

シトロエンCXをデザインしたロベール・オプロンが手がけたスタイルは、
ポルシェ924風のキャノピータイプのリアハッチや、ボディ前後を貫く
飾り帯などを持ち、きわめてモダンかつクリーン。
フル4シータークーペとしての実用性も併せ持っています。

そしてハイライトのひとつであるターボ・ディーゼルは、
ギャレット製のターボ+2068ccOHCエンジンで88馬力を誇っていました。
当時の日本ではスペシャリティにディーゼルを積むという発想は
きわめてユニークに受け止められたでしょうね。



で、次。うわあ、これまたノックアウトォオオオ!



アルファロメオ スプリント クワドリフォリオ・ヴェルデ(QV)!

スッドに2台乗った(1.5スーパー 4ドア・1.2ti 2ドア)に乗ったieとしては、
あとはスッドといえばクーペ・ボディを持つスッドスプリントに乗らずにはいられない!って
ずっと思っているんですが、銀バンパーのオリジナル・スプリントもいいけれど、
いかにも80年代風の近代化が図られているこの頃のも捨てがたいですねえ。

エンジンはむろん水冷フラット4。この頃は、スプリントは「スッド・スプリント1.3」と、
この「スプリントQV」に名前が別れていて、この1.5はダブル・チョークのウェーバー
ツインキャブによって105馬力を発生。915kgしかないボディを活発に走らせます。

フロントのブレーキをインボード化するなど凝りに凝った足回りを持つ
スッド系の「夢のようなハンドリング」と、
フラット4特有のビートと、アルファエンジン特有のざらついた感触を伴った
官能的とも言えるサウンドによって、本流ではないといわれるスッドも、
やはりこいつはアルファなんだ!と思わせてくれるのです。



ノックアウトものはまだまだ続きます。
はい次はコレ!



アルファロメオ GTV6 2.5!

アルファのジュリア系の後継として1970年代中葉に登場した「アルフェッタ」をベースに、アルファ6(セイ)のV6をノーズに押し込んだのがこの「GTV6」です。
その後も164、155、156、GTV、SZなどに搭載され、名機とも呼べるアルファ6用のV6は、
さすがにアルファ6のときの「悪夢の6キャブレター(涙)」ではなく
インジェクション化(ボッシュLジェトロ)され、160馬力を発揮。
ジウジアーロデザインの2+2クーペボディは、これもまた80年代特有の
ウレタン・バンパーによってモダンに改装されています。

もとよりアルフェッタは、トランスミッションをリアデフの前に置く「トランスアクスル」方式で前後重量配分を50:50とし(GTV6はさすがにこの比率が違うと思うが)、
リアサスもレーシングカーが古くは多く採用していた「ド・ディオンアクスル」とすることで、
ハンドリングと乗り心地は抜群と言われていました。
それにパワフルなV6が載ったGTV6は、さらにGTカーとしての性格も与えられ、
イタリアンGTとしてきわめて魅力的です。
...エンジンの回転数で回るドライブシャフトが泣き所なんですけどもねえ(涙



そして、お次はこれ、当時まさしく出たばかりのブランニューモデルだった、プジョー205です。



プジョー205は、激しい競争を繰り広げていたルノー・サンクとの戦いに勝つべく、1983年に登場。
従前の104よりもひと回り大きなボディは、これまでのプジョー同様にピニンファリーナのデザインによります。
今見ても色あせませんね。
この205の持つ若々しさは、それまでのプジョーにはなかったキャラクターで、
現在のスポーティなプジョーのイメージは、この205が与えたといっても過言ではありません。

日本では販売の中心が3ドアのGTIになりましたが、本来ヨーロッパではこのGRのように
5ドアで非スポーツグレードがメイン。
グレードは下からGL、GR、SR、GTとなっていました。
スポーティな外観のGTIも魅力的ですが、何もついてないこの「素」の205もまた、
本来のベーシックカーのスタイルでなんともカッコいいです。
日本でも「automatic」などがこのGRのような5ドア、装飾なしでわずかながら導入され、購入する事が出来ました。





そして次がフィアット・ウーノ ES。



パンダの開発コードが「ゼロ」だったので、その次に開発されたこのクルマが「ウーノ(1)」になったということらしいのですが、
それだけではなく、いまのフィアットのクルマのイメージやクルマ作りの基礎となった一台です。
ウーノの前身が127だと知れば、いかにウーノが新しく、
そして今売られているフィアット各車の礎になったのかが、わかります。

これまたジウジアーロによる、クリーンでモダン、登場以来29年たっても
まったく古くなっていないデザインを持つウーノ。
1301cc、1116cc、903cc(いずれも直4)が登場時には用意されましたが、
取材対象になったのはそのうち903ccエンジンを積んだ「ES」。
「エコノミーセービング」の略を持つ燃費重視のグレードで、日本には入ってきていないと思います。

外装に限らず内装もステキ。灰皿はパンダ同様にダッシュボードを左右に自由自在に動かせ、
ポップなメータパネル、そしてサテライトスイッチなどなど、80年代らしさが横溢しています。

ウーノはその後I・DE・Aによるリスタイルを受け、後継のプントに道を譲る事になります。



しかし、この頃はほんとうに外車がまだまだ一般的ではなく、
「ガイシャ」って感じがしますよね。
バブルの前ですから、記号性っていうことでもなく、通常の「クルマ選び」の選択肢にはない、
「好きな人だけが買う」という世界。
でもだからこそ、ガイシャが外国そのもののにほひを運ぶものだったものでいられたのですね。


外車が売れるのはすばらしいことです。
でも、願わくば、やはり、乗るだけで・持つだけで、
その外車を作っている本国に瞬間移動出来るようなものであって欲しいと願ったりします。




>>うむむ、この記事、タイトルが「その1」なんだが、
「その2」はあるの?って思われた方、正解!
この号、実は後半にもとんでもなく面白い記事があって、それを載せないわけにはいきません!

>>その特集の名は「ヨーロピアン・ミニ・ワールド」。
欧州小型車11台の競演です!お楽しみに!

>>ではちら見せw


>>ちなみに、いつもお世話になっているアウトレーヴさんに、
スプリントQV、入荷中!うおお、これは見に行かないとー!
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【くるま】自分のクルマのデザイナー、まとめてみた。

2011-12-27 | くるま。



いま乗っているのは、先日のエントリーでも書きましたがシトロエンのVISAと初代のC5なieなのですが、
この2台とも、デザインはシトロエンの社内デザインです。



と思ったら、過去乗ってきたクルマ、「誰が線を引いたのか」なんてまとめてみようと思ったりして。相変わらず唐突ですみません(汗
ではではスタート...。



■1989 RENAULT SUPER5 BACCARA (JAXもの、キャブ5MT、LHD)



★言わずと知れた「スーパーカーデザイナー」、ガンディーニおじさんの作品ですね。
今見てもこのクルマ、小型車の造形として完成されています。すごくいい。
バランス、細かいデザイン処理、言うこと無い。リアビューはサンク以外のなにものでもないです。


■1982 ALFAROMEO ALFASUD 1.5SUPER (伊藤忠もの、5MT、RHD)



★イタル設立後のジウジアーロの作。
小型実用車の傑作中の傑作だとieは勝手に思ってます(汗
後期モデルはバンパーなどが大きくなってますが、
このあたりにはさすがに関わっていないと思います...。
でもほんとこのクルマ、パッケージすごいですよ。後席の広さとか半端ないですもん。


■1987 FIAT PANDA 1000CL (チェッカーもの、4MT、LHD)



★これもジウジアーロの最高傑作のひとつ。
コストの安い平面ガラス、効率的なパッケージング、
なんでもほうりこめる布のダッシュボードなど、今見ても画期的なクルマ。
あー。また欲しくなってきた。ヒエラルキーって何?って笑い飛ばせる一台。

気持ちイイ風をいっぱいに窓とサンルーフから取り込んで、大きな声を出してCDに合わせて歌えば、
何も付いていないパンダには「自由」がいっぱいついていることに気づく。
45PSしかないエンジンを釈迦力にまわしきって走れば、難しいことなんざどうでもよくなる。
柔らかいハンモック調の椅子。バスケットみたいなダッシュに財布や携帯を無造作に放り込む。
薄い鉄板を通して容赦なく入るエンジンのノイズ。近い外界。車内は閉ざされた空間ではない。
道といっしょになって走る、素っ裸の感覚。素晴らしいゲタ(拙文より)。


■1976 ALFAROMEO ALFASUD 1.2ti (日英自動車もの、5MT、RHD)



★スッド2台め(笑)。言うまでもなくジウジアーロ
こっちのがオリジナルのデザイン。メッキバンパー。シンプルさがより光る。
スパっと落としたテールデザインが好きだ。


■1985 RENAULT 5 GTLフランセーズ (キャピタルもの、4MT、LHD)



ルノー社内デザインと言われている。各部のディティールやR4ベースの縦置きFFであるなど、
設計の古さはいかんともしがたいが、いまだに色あせない素晴らしいデザインだと思う。
70年代初頭にプラスチックバンパーを採用してたの、ほんとにすごい。
フランス人のプラッチック好きがうかがえる?


■1994 CITROEN XANTIA V-SX (西武もの、4AT、LHD)



ベルトーネ×シトロエン最後のタッグ。XMを手がけたマルク・デュシャンの作と言われる。
ベルトーネとシトロエンの蜜月は、XANTIAの直前にシトロエンにナイショでそっくりのクルマ
デーウ・エスペロ)を出したことに激怒して終わった、とかいう噂あり!?
ところでXANTIAって、スリークォーターから見るとたまらなくかっこいいと思うのは自分だけ?


■2001 PEUGEOT 206XT (ブルーライオンもの、4AT、RHD)



★ピニンファリーナと決別し社内デザインとなったプジョーの新生デザイン第一弾。

端正を旨とした205にくらべ、アグレッシブなデザインになったが、
そのあとさらに派手になった207、308などに比べれば、まだまだ大人しい。
個人的にはこのクルマの凝縮感あるデザインは好き。
5ドアのリアドアの切り方やリアドアのウインドウグラフィック、
まだ黒バンパーバリバリ採用してるってのもいい。


■1988 CITROEN 2CV6 (マツダが入れた実験車らしい。4MT、LHD)



★DSをデザインしたフラミニオ・ベルトーニの作。
ちなみに彼の最後のクルマ作品はAMI6(アミ6)。
むかし、情報が海外からぜんぜん入ってこなかったとき、ベルトーニを「ベルトーネ」と勘違いして、
DSがベルトーネデザインだと書かれていた文献があったことを思い出す。
機能だけで作り上げられた機械の美しさを見よ!


■1987 CITROEN BX19TRS (西武もの、4AT、LHD、実家のクルマ)



★これまたガンディーニおじさんの作品。
当時ベルトーネのチーフデザイナーだった彼は、
1977年に試作だけで終わった、トルコのメーカー・アナドール向けに開発された
リライアントFW11のデザインを持ってきたのか、
BXにはその要素が強く感じられるものとなった。
なお、ベルトーネとシトロエンの関係の最初の一台。

気になるリライアントFW11のことについては、また別の機会に書くことにしましょう。


■1995 CITROEN  ZX BREAK1.8(新西武もの、4AT、RHD)



★これもまたベルトーネ。1991年当時のチーフがマルク・デュシャンなので、これもまた彼の作品か。
ゴルフクラスでありながら、ハーフ・スパッツに猫背のキャビン、比較的傾斜したリアハッチ、
無表情でちょっと切れ長の顔など、みごとにシトロエンルック。
自分のはブレークだったけど、まさに「四角い箱」で、
4.3mも無い車体なのに、とんでもないくらい荷物が積めたです。いいクルマでした。


■1988 RENAULT 19 TXE CHAMADE (JAXもの、4AT、RHD)



ジウジアーロ社内デザイン。6年前の記事「ルノー19、ガンディーニ案!?
にあるとおり、
R19をデザインしたのはジウジアーロとなっているのだけど、
どうやら彼がすべてをデザインをしたのでは無く、
結果的にはその後ルノー自社でリデザインがされているようです。


■1987 プジョー505 V6 (西武もの、4AT、LHD、友人ねこさわ君との共同所有)



ピニンファリーナ
これまた美しい一台。「ジドウシャ」なスタイルはピニンファリーナの傑作のひとつであります。
長いホイールベースとオーバーハングのバランス、スラントノーズ、
大きな目なのに違和感を感じさせない絶妙な形状、
サイドを走るえぐれのキャラライン、どれもパーフェクト!

全長4.6mにも満たない、しかもFRでありながら、
昨今の同サイズのクルマたちと比べ物にならない車内とトランクの広さは、
切り立ったウインドウと、見事なまでの3ボックススタイルのなせるワザ。
クルマって、こうでいいじゃない...って思わせちゃう。


■1993 SAAB 900 TURBO16(ミツワもの、3AT、LHD、クラシック最終型)



自社デザイン
ぜいぜい、やっとここまで来たか(涙
もとは1967年登場の「99」。それの前後だけがのばされたスタイルゆえ、
クラシカルなのはいうまでもないうえに、クラシックサーブ900特有の
きり立ってるのに大きく湾曲したフロントウインドウ、
ドアを開けるとサイドシルが無い独特の構造など、特長も多く、
これぞサーブ、というデザインだと思います。
これの5ドアとか、3ドアコンビとかは、なおいいねえ。


■2001 CITROEN C5 2.0 (新西武もの、4AT、RHD)



★自社デザイン。
それまでのベルトーネの低くキレのあるデザインから一転、
ミニバン風ルックで車高も高く、とらえどころの無い造形になったC5。
ただ、フロントオーバーハングは異様に長く、とがった鼻先、
そして猫背のビッグキャビンと短かめのリアともども、
シトロエンらしいスタイリングではあるのでした。
ただいかんせん、全体のデザイン処理が眠いんですよね。
どこかにバシっとメリハリあるラインでも入っていれば。


■1983 シトロエンVISA GT(西武もの、5MT、LHD)





★自社デザイン+ユーリエ(Heuriez)。
最初はシトロエンの自社デザイン、のちにユーリエが手を加えてVISAIIになりました。
どうもシトロエン自社の「豚顔」はさすがに衝撃が強すぎて、売れなかったみたいです(涙
104のボディに2CV系のエンジンを詰め込んだ「LN/LNA」では
デザインが何もシトロエンが手を出せなかったためか、
VISAでは思う存分シトロエンが仕事しちゃってますw





>>ということで、なんだか長くなってしまってすみません。
思ったより短くまとめられなかったです(涙

>>それにしてもジウジアーロ好きねie(笑

>>おまけ。
ダイナミックな開き方で大好きだったサーブ900のボンネットオープンgif(笑)


※スマホ(iphone含)版で見るとgif動かないみたいですね。スマホの方も「PC版」でご覧くださいー。



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【くるま】ちょっとだけ、西武自動車のおはなし。

2011-08-24 | くるま。





ところで、ieが最近買ったVISA、正規ものなので、あたりまえなのですけど、
西武自動車扱いのクルマだってことに、ふと気がつきました。



その西武自動車(新西武自動車)と言えば、
1960年代の半ばから、2002年(西武自動車としては1995年まで)まであった、
日本の輸入車に多大な影響を与えた偉大なるインポーターでした。
残念ながらいまはもうありません。


西武自動車販売は創業当初は横浜に本社を置き、シボレー・ホールデンを輸入していたのですが、
1971年ころ、にフィアット・フェラーリ・シトロエン・サーブを扱っていた
「西欧自動車」を吸収合併したことによって、シトロエンやサーブの販売を始めた経緯があります。
フィアットの販売からは撤退、フェラーリに関してはコーンズに販売権を譲渡、
そして、1977年からは新東洋企業からプジョーの取り扱い引き受け、
ここで僕らが思う、「西武=シトロエン、プジョー、サーブ」のイメージがかたまります。



60...なんだっけ?な604も、西武で入れてました。




xantia。京都にて。1998年。


その後1995年、なんと!西武自動車はアメリカ・クライスラーの日本法人である
「クライスラージャパンセールス」に吸収合併されてしまったのです!

でも、西武はシトロエンへの愛を捨てられなかったのでしょう、
ジープの販売会社となった際に、シトロエンの輸入販売を続けるために、
新西武自動車を設立したのでした。えーん、泣ける話です。


その一方でサーブは、ミツワに取り扱いが移り、さらに1997年からはヤナセが輸入販売を開始、
新西武はマツダ(というかユーノス)がシトロエンの販売から撤退したあとも
日本におけるシトロエンの総輸入代理店としてがんばったのですけど、
2002年、シトロエンがついに日本法人「シトロエン・ジャポン」を設立。
輸入権をシトロエンジャポンに移行させたことで新西武はシトロエン事業から撤退することになり、
ここで西武-新西武自動車の歴史は終わることになったのでした(涙




小生の2001年型C5 2.0。エアコンは30度以上で効かないし、LDSも漏れっぱなしだけど、
まだ乗ってますよー!元気です(汗)。新西武もの!




で、これまたふと思い立ち、過去所有車(実家含む)のインポーターをまとめてみたのですが...。

・JAX/2台(R5バカラR19TXE
・日英/1台(スッド1.2ti
・ミツワ/1台(サーブ900ターボ16
・伊藤忠/1台(スッド1.5スーパー
・キャピタル/1台(縦R5GTL
・ブルーライオン/1台(プジョー206XT
・西武・新西武/7台(VISA GTプジョー505 V6ZX 1.8ブレークxantia V-SXC5 2.0
実家のBX19TRSとxsara1.6SX)
・チェッカー/1台(パンダ1000CL) 
・並行/1台(2CV6チャールストン


ということで、西武・新西武が突出してました...!




...それにしても、西武自動車って、すごいと思います。
イチインポーターなのですけど、
日本に魅力ある輸入車を根付かせた功績は相当なものです。
それまで本国仕様でなく、アメリカ仕様の4灯丸ライトや牙を抜かれた排ガス対策、
無粋な5マイルバンパー装着をされた「北米仕様」が日本に入っていたころ、
西武は基本欧州仕様のまま、日産からの技術協力なども得つつ自社で触媒を開発し、
クーラーも単なるつりさげる場合以外も504などではダッシュに違和感なく埋め込む等しただけでなく、
外観は本国の黄色く濁るオメメの欧州仕様で日本に入れるようにしてくれたりしていたのです。




美しきかな505。西武自動車の手でなければ、北米仕様が日本に入っていたのかも!?




>>ちなみにie、西武といえば、すごく小さいころから「クハ1411萌え」って言ってました。
相変わらず、いやな子供ですw


>>これがクハ1411。電動車を持たない、制御車だけのグループです。

>>戦災復旧という名目だけど、まんま戦前のクハ55と同じ設計で、昭和30年すぎても作っていた、
なんとも西武らしい電車です。好きだったなあ。


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1984年、まだ外国車がガイシャだった時代のCGを見て、涙する。

2011-03-21 | くるま。
高校生くらいからCG(カーグラフィック誌)を購入しだして、
それからかなり買ってすべて所有していたのですが、
一昨年くらいに、保管場所の関係もあって残念なことにその所蔵をかなり減らしてしまいました
(...今思うとなんて勿体ない!)。
これは!というのは残してあるんですけど、
そんな一冊をひさしぶりに書棚から抜いて、手にしてみて、
うん、なんというか、とにかくびっくり。

今回紹介するそのCGは、1984年11月号。ieが中学一年のときです。

もちろん日本はまだ3ナンバー以上に「禁止税」ともいえる高額税が課され、
3ナンバーの車も、外国車に乗っている人も、稀な時代です。

なお1984年の輸入車の台数は、41,982台。ちなみに、ピークは1996年の323,392台!
2010年は、213,283台。
いかにまだ、外国車が珍しかったか、わかるかと思います。

そんな時代のCGの表紙を飾るのがこれ...。



1984-11号、特集:300万円と400万円の欧州車。


っていうタイトルで、いきなりフィアットアルジェンタだもんなあ(涙)。
正規で入ってたんだ、っていうかチョイスが渋すぎでしょw
そりゃーやられるよ...。



で、気になる「300万円の欧州車」がこれ。



夢のような世界(号泣)
あえてすでに欧州車、外国車としての地位を絶対的にしていた西ドイツ(西ってのが懐かしい)車の選択なしで、
そうすると、ただでさえ少ない外国車市場なのに、
その中でもさらにマイナー系なラテン車がこうして並んでると圧巻です。



取り上げている4台は、
・アルファスッド1.5ti 日英自動車(涙)293万
・フィアット リトモ105TC チェッカーモータース(涙)245万
フィアット レガータ85S 同上 264万
ルノー9 AUTOMATIC キャピタル企業(号泣)282.5万



それにしても、当時はあたりまえだけど欧州のメジャー車ばかり、
でも日本ではどれもこれも珍しいものばかり。
あえてこの中から日本でのメジャーを選ぶとすれば、その後130TCに発展したリトモは、
比較的よく見る車だったと思います。


といいつつレガータの記事の写真。



レガータは、「実にバランスのよい、そつなくまとまった良い車」との評。
まさしくそのとおり。昨今は欧州車ですら、こういう「何の変哲もない実用車」を作ってくれない
(ぷんぷん)!





で、続いて「400万円の欧州車」がこれ。





これまたすごいぜ(汗
・フィアット アルジェンタEI 近鉄モータース(汗)375万円
・ルノー18 AUTOMATIC 日英自動車(R9とは輸入元が違う!)342万円
・アルファロメオ ジュリエッタ 日英自動車 398万円
・サーブ900GLi 西武自動車 

もう、前の2台に関してはサンプル輸入程度で終わってしまったような車たち!




フィアットアルジェンタは、1972年デビューの古株132のマイチェン&改名バージョン。


日本に入っていたのが驚きなんですけど、
このアルジェンタ、その古さゆえの味わい、車内の広さ、運転の見切り、
また古いフィアットゆえの実にオーソドックスで堅実な設計を持つ、
実にすばらしい実用車だと書いています。

「あらゆる点でオーソドックスな、堅実な家庭の友としてのお薦め品。
さらりとこんな車を乗り回していたりすると、くるま道楽の限りを尽くした挙句の、
枯れた境地に見えなくもない。」
と書いてあって、ああ、それはieの目指すところでもあるわけで、
妙に納得してしまいました。


ルノー18の評もいい。
「柔軟無碍の走り味 ”着る”ように乗れる不思議な乗用車滋味あふれるルノー18」
うーん、たしかにそうだ。
ルノー18は友人が持っていたので、ずいぶん乗せてもらったなあ。
ほんとにいい車だった!




それにしても、さすがにCG、総評も素晴らしい。
400万クラスでは、このように書いてあります。


「いずれを取っても、とくに新しいとか、思わず目を引くとか、
ずば抜けて高性能というわけではない。
むしろ、単純に数字だけで評価すれば、たいしたクルマではないものばかりだ。
にもかかわらず、確固たる存在感に満ち溢れていたという点で、さすが彼の地に
このクルマありといわれるだけのことはある、と改めて感銘を受けた。
それぞれの揺るぎない信念に裏打ちされた強さが、なにものにも
代えがたい魅力になっているのだ」

これこそが、外国車のおおいなる魅力の一つなのです。
そこをズバっと書きあげる、こういう文章が好き。
さすが、CGなのです。



いまや外国車はすっかりあたりまえの存在になっています。
個性がない、個性がないと言われても、でもやっぱりアルファはアルファだし、
ルノーはルノーだし、フィアットはフィアットらしいと言えます。


それにしてもこの時代。

この8台のうち、アルファやサーブは当時からブランド力もあり
記号性も高かったのですけど、ルノー9、18、フィアットレガータ、アルジェンタなどは、
「良く出来た平凡な実用車にこそ、欧州車の底チカラを見る」ことが出来るものの、
さきほど引用の評論にもあったように、枯れた魅力、存在感といった
一般的にはわかりにくい個性を持っていた(そして現に、日本では売れなかった)わけですが、
この時代、いや1970年代、そして1990年代の初頭まで、
こういった地味で良く出来た「記号性の無い」車が、案外、黙々と正規で日本に来ていたことが面白いです。



キャピタルのR9の広告。エスポワール=希望...うう、このキャッチ意味がわからん(涙)


だけど、それら(=記号性の無い、本来の意味でのその国のクルマたち)こそ、
外国車選びの醍醐味のきわみでもあった...。と思います。


やはり、この頃はまだ、「外国車」が「ガイシャ」であったと言えます。
というのも、「ガイシャ」は特別な存在のジャンルであり、
一般的なユーザの方々が車を買うときの選択肢の俎上に、
そもそも乗らなかったのです。


だからこそ、この頃の外国車は面白いのでしょうね。
本国の「地味だけど良い車」を入れてくる姿勢がいまよりも高かったのではと思います。






>>しかし、改めていい時代だなあ...となみだ涙。

>>レガータあたりは本当にいい車で、記号性がないゆえ全くと言っていいほど
日本では売れませんでしたが、
小さい車体なのに広い車内で、ラゲッジも広大。
シートはフランス車もまっさおなほど出来がいい。
欧州車らしいすばらしい直進安定性とハンドリングと
無疲労性能を持っていました。
まあその点、自分のR19も同じですね。

>>まあ一概に品質とかトラブルの問題があって、
手放しで外国車の市場は広がる由もなかった時代ですが、
それがかえって、本国のそれらしい車が
入ってこられた理由だったのかもしれません。

>>だから、こんど「また売れないだろうね」ってわかりつつも、
プジョーが508を入れてくるとか、そういう姿勢がとても好きだし、
大事だと思います、応援したいです(買えないけど...涙)。
シトロエンは残念ながらC6の輸入をやめましたし、ルノーはそもそも
ラグナ3も持ってきていないんですけど(涙)
そのメーカーのらしさを本当の意味で持った、そんなクルマを
もっと入れてほしいなー!

>>しかしま、いいなあフィアットアルジェンタ...
これいま、中古で売ってたら飛びつくよ!
1984年の段階でもう、
「凡庸をきわめたその奥底に いぶし銀の光沢をはなつ佳作」だって!
いちばん好きな傾向の車じゃんか(号泣)


どうでもいい1日1枚より)

>>なお、この号、国産車はマーク2の71系、レオーネRXターボとかが試乗記で出ています。
え?RXターボの評価のほうが気になるって!?(笑
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【web雑誌】クルマニスタ 創刊!

2010-11-10 | くるま。


いつも拙ブログにコメントをいただいている自動車ライターの
LANDYさん(キタニさん)をはじめとした方々が、
ついにweb雑誌(電子書籍)を刊行されました。


その名も、「クルマニスタ」。


「クルマニスタ」とはどんな内容なのか?

そのHP(ブログ)から引用をさせていただくと、


----------------------------------------------------------------

『クルマニスタ 』は1990年代~2000年代前半ぐらいの
“ちょっと古い輸入車”をテーマにした電子雑誌です。
このあたりの年式の輸入中古車って、ビックリするほど安いですよね?
せっかく安く買えるんだから、楽しまない手はないでしょう!
というのがクルマニスタの出発点。

毎号1車種を取り上げて、そのクルマについてのモデルガイドと
プロショップインタビューをメインに、オーナーズボイスや
コラムなどをパッケージングして、電子書籍として配信します。

プレ創刊として10月26日にリリースするVol.00では、プジョー206を特集。
プロショップインタビューでは原工房の原誠二さんにインタビューさせていただきました。

そして、コラムコーナーはCar@nifty『明るいクルマ生活研究所』でも
お馴染みのBACCARS主催、夢野忠則さんの連載が決定!
これ、キタニ個人も今から楽しみ(笑)。

------------------------------------------------------------------

とのことで、ものすごく「ワタクシieの趣味に合っている」んですね、クルマニスタ(^^;


なので、もちろん、ieもさっそくDLしましたよ!
⇒DLページはこちら!
ワタクシの乗っていた206も写真で取り上げていただいて光栄でした!


ということでVol.00『クルマニスタ206』は期間限定で無料配信中!
ぜひぜひ、皆さんもDLしてください!
ieも絶賛応援中です!



それにしても、クルマ好きが減っていると言われている昨今。
クルマはますます白物家電化し、「クルマは何でもいいよ」っていうユーザを
生んでいるような気がします。

そもそもクルマはいらないって人も、増えているのでしょう。
でも、クルマが好きな僕たちは、クルマの楽しさをなんとかして
そういった方々に伝えたい。
それには、どうすればいいのか。

HPやブログを作る。本を出す。など、方法はいろいろあると思います。
ブログをされている方々の中には、なんとか自分の思っていることを
書籍化してたくさんの人に読んでもらいたい、と考える方も少なくないのでは...。


だけど、特に書籍を出すのはたいへん。お金もかかる。
そんな中、電子書籍は出版よりもハードルが低いように思います。
NAVIのシオミさんも「Bagnole(バニョール)」をipad専用電子書籍で刊行されましたが、
今後、専門性の高いもの、ユーザの属性にムック以上に特化した電子書籍が
どんどん発行されていくのではないでしょうか。



>>もう昔のように、明らかにクルマに性能の差や出来不出来の差が無いので、
クルマの評論は難しい時代になったと思います。
このような中では、好きなものだけを取り上げるという傾向って、アリだと思います。
内容が濃く、「欲しかった情報がこれだ!」
「こんな記事が読みたかった!」という内容では、
興味の無い人には面白くないものなのかもしれないけど、
でも求めて読む側は、それで大満足出来ます。


>>その一方で、好きな人だけが見るコアな媒体になってしまうと、
クルマに興味の無い人たちに対して
とっつきにくいモノにもなる可能性がある。
初心者向けでは内容が薄くなるし可能性もありますものね。


>>がんばってください!「クルマニスタ!」
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【NAVI休刊】最終号をやっとゲット!読んで思った、「懐かしいあの感じ」に感涙

2010-03-17 | くるま。
「NAVI」休刊の衝撃発表から幾月たち、
ついに、わがジドウシャ人生の羅針盤となった雑誌「NAVI」の再集合、もとい、最終号をようやくゲットしました。

ちなみに、発売日が2/26から3/1にずれたんですね、知りませんでした(その理由も「NAVI」らしいwです)。



場所によっては売り切れも出ているとのことでしたが、職場のある神保町はさすが二玄社のおひざ元と言うべきか、
ふつうにふつうの本屋のラックに並んでいました。



表紙は、なつかしい斜体のロゴと、そのロゴのステッカーがまず、嬉しい。
むかしはこの「NAVI」のステッカーを、自分でカッターで切りだしてサンクバカラとかに貼っていたもんだ。


リアハッチのウインドウに注目...。1993年春、田園調布にて。


帰りの電車の中で読み始めたのですが、いつもより分厚い中身は
ファッションの広告も、提灯持ちの記事も少なく、とにかく文字だらけw

懐かしい面々の執筆やインタビューで構成されていたこともあって、
文章や記事内容に勢いがあり、すぐに引き込まれてしまいました。
ああ、もう降りないといけないのか、つづきを家に帰って早く読みたい!
...と、すごく感じたのです。






...これって、「あのとき」のNAVIを読んでいて、いつも思っていたことだった...。
どの記事も、ひと文字漏らさず読みふけれる内容だった「あのとき」と...。


まあ、記事は過去をたどるような内容だったから、
自分が感じた面白さは、ノスタルジーだったのかもしれない。
時流にそぐわない感傷なのかもしれない。
でも、たしかに、最終号には自分が好きだったころの「NAVI」らしさがあった。
このまま休刊するな、このまま進んでくれたら来月以降も買うのに...
と思ったくらいなのですから。



NAVIは、何人かの旧執筆陣が書いている通り、
今の混沌としている時代だからこそ無くなってはいけない、と自分も思います。
自動車が価値を失い、「家電」のようにこだわりのないもののように扱われている現代日本において、
クルマを知ることの大切さや面白さを訴えられて、馬力やスペックに踊らされないクルマ選びの面白さを教えてくれて、
「いいもの」を見極められる「目」を持つ人をひとりでも増やすこと、
それが出来るのはNAVIであったのでは無いか、と。


でも、日本のクルマの「白物家電化」に、
そして自動車文化に、そして数多くのユーザーに、NAVIは結局、風穴をあけられなかった。
メーカーがユーザーを育てると思うのですが、それを考えると、
クルマに興味が無いユーザーをどんどん作り続けてきたメーカーの姿勢を、
NAVIは劇的には変えることが出来なかったのは、とても残念という感じがします。






小沢コージ氏ではないですが、わたしたちも「NAVI」の作品
(というとおこがましいので、申し子とも言いましょうか)なのかもしれません。

以前にも書いたように思いますが、その意志を、遺志を、
個人からの発信ではありますが続けて、クルマは面白いのだ、ということを訴えていきたいと思います。
もちろん、紙媒体ほどの影響力も、無いかもしれない。
ですが、「NAVI」がieの人生を変えてくれたように、私たちの発信を見て「人生が変わった」方々が
ひとりでも増えることを祈って、頑張りたいな、なんて思った初春の宵なのでした。




>>それにしても欧米は、とくにヨーロッパはまだまだ面白いですね。
つぎからつぎへと、停滞している日本の自動車とは違って、
「あのとき」と変わらないような勢いで魅力的なクルマが出てきます。
とても家電化しているようには見えない。
上級移行してもゴルフはゴルフだし、BMWの新車にはワクワクさせられるし、
メルセデスは宇宙イチのままだし、アウディはメカ好きな男のコにドキドキ感を与えてくれる。
ルノーといえば実はシトロエン以上に変わったことを相変わらずしてくれるし、
シトロエンは方向性で迷いっぱなしだし(涙)、プジョーはスポーティを突き詰めている...。

>>そう思うと、クルマはまだまだ面白いのです。日本だけが、取り残されている気がします。
といいつつ、懐古趣味で後ろ向きなものが好きなieが言うのも説得力が無いのですが(汗



>>「NAVI」が昔と違ってどう形を変えたとしても、
それを買い続けていれば、ひょっとして存続の一助になったのかもしれない。
そう思うと、過去の一読者として、申しわけない気持ちもあったりします...。
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【くるま】4代目・新型マーチ(マイクラ)、登場!かっこいいじゃん!

2010-03-03 | くるま。


マッチのマーチ(涙)も
いよいよ4代目に突入するようで、
先のジュネーブショーで発表されました。。


基本的にロングスパンで製造されるマーチですが、
グッドデザインだった3代目も実際には登場は2002年ですので、8年も作っていました。
国産車の売れ筋では異例の長さですね。


でも、初代、2代め、ともに10年作っていたので、3代目が8年というのは、ちょっと勿体ない感じ。


それはさておき、4代目。
これがまた、いいじゃないか!




「マーチ(マイクラ)らしさ」も溢れんばかり。
質の高いデザインって感じです。
鉄が厚く見えるというか、中身が詰まっているような塊感もありますね。





リアビューは意外と先代ほど遊びの要素が少なく、ルーフも長く、
思いのほか切り立ったハッチゲートで居住性の良さを感じさせます!


デザイン以外の詳細はまだよくわからない。
Responceによれば、

「欧州仕様のエンジンは、新開発HR12DE型1.2リットル直列3気筒ガソリン。
2011年には、アイドリングストップ+スーパーチャージャーによって、
CO2排出量95g/kmを達成するHR12DDR型直噴1.2リットル直列3気筒ガソリンを追加する。
トランスミッションは5速MTと副変速機付きの新世代エクストロニック CVTだ。

新型は3月下旬のタイでの発売を皮切りに、世界160か国と地域へ投入。
欧州での発売は今秋の予定だ。欧州向けはインド新工場で生産。
タイ、中国およびメキシコでも生産される日産のグローバルコンパクトとなる。」


とのことで、スペック的にもなんだかオトコノコな部分がくすぐられる感じ...!
アイドリングストップ+スーチャー+直噴+3気筒!?
ううむ、興味津津。


うわさ通り日本向けもタイ製になるのかな。でもこの存在感でニュースでやっていた
価格感だったら、売れそうな予感!




ううむ、内装は現行型のほうがいいなあ。
新しいマーチ(マイクラ)は、この内装を見ただけでも、
かわいい系な要素を捨てて、骨太なコンパクトを目指しているのかなって思います。





>>気になるのは、このシャーシやエンジンがルノーにどのように使用されるのか?
ですよね。
欧州仕様のディーゼルとか入ってこないのかなあ。


>>シートが良ければ...乗り味がルノーみたいだったら...買ってもいいかも?(^^;
最近の日産のクルマのことなので、期待したいですね!


>>そして...注目せよ!バンパーコーナーモールやドアモールがついていることに!
ショーモデルなのでボディ色なのでしょうが、きっと低廉グレードでは黒仕様になるはず!
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【くるま】自動車誌NAVI 休刊の衝撃。

2010-01-07 | くるま。



ある意味、ieを作り上げた罪づくりな(汗)本、
二玄社の自動車雑誌、「NAVI」が2/26発売の4月号で休刊するとのニュースが入ってきました。


正直、びっくりです...。



不景気がゆえなのか。


書籍として魅力がなかったからなのか。


自動車趣味の縮小を体現しているのか。


クルマが売れない時代だからなのか。




実のところ、NAVIに関してマニアと称してもいいくらい耽読していたのは
1989年(高校生だ...いやな高校生だw)から1990年代中葉なので、そんなに長くは無いですし、
毎月買わなくなってもう10年以上もたつことになります。


そう思うとNAVIが休刊しても、さして生活に変化は無いのが悲しいところではありますが。



毎月必ず買っていて、発売日がすごく楽しみで、
買ったら期待を裏切らないほど記事が面白かった、NAVIに脂が乗っていたあの頃。


正しい批評の目線で記事を掛けないメーカーのちょうちん持ちのような記事や、
ファッション誌と見まごうような広告もなく、
徳大寺、舘内、大川氏のNAVI TALKの内容も冴えにさえていました。




単なる自動車オタク雑誌にとどまらなかったのは、
ライフスタイルなど記事は無かったにせよ、クルマと文化を結び付けて
なぜその国のクルマはそのような考え方で作られるようになったのか、といった
「クルマが生まれた背景」まで踏み込んでいたことだったと思います。
それは、いまなお他の自動車雑誌の外国車記事には出てくる事はないように感じます。




それにしても当時のNAVIは本当に面白かった。
いま思い出しても、あまたの記事がまぶたの裏に浮かんできます。


下野康史氏の比較記事。
手製?のマネキン「計子ちゃん」で車内の広さを測ってたり...懐かしい...。



珠玉の特集といえば、「嗚呼人生グランドツーリング」という号。
福野礼一郎のキャノンボールの記事は一生忘れない。


フランス車の特集も数年おきに発刊されて、
特に思い出深いのは1994年4月号の「自由!平等!友愛!フランス車」です。
フランス車の奇妙さをわかりやすく説明した名特集だったと思います。
実は拙HP(すっかり更新してない...汗)も、これらNAVIからのインスピレーションを多分に受け、
文章の傾向、内容の多くを参考にさせてもらいました。




平凡に映ったルノーラグナも、
乗ってみればその本質は大川氏がこよなく愛したルノー16となんら変わらないのだ、
最近のフランス車がつまらないというのは間違っている、
なぜなら、あの当時(504やルノー16が生産されていた時)
もこうしてラグナのようなファミリーカーでパリは埋め尽くされていたのだ、
少なくとも、フランス人にとっては当時も今も、何も変わらないのだ...

という珠玉の記事...。
こういう、記憶に残る記事が最近の雑誌には無いように思うのです。






とにもかくにも、NAVIという雑誌は
いまのieのクルマ趣味、いや考え方、いや行き方さえも決定づけたと言っても過言ではありません。

フランス車で遠くに行くこと。
クルマに対する審美眼や、趣味嗜好。
エンスー(@渡辺和博氏...も亡くなられましたね)という言葉への憧れ。
軽妙朱悦なライターさんの記事。
巻末の○×批評の面白さ...。
プジョー505を、「クルマが好きなのに好きじゃないふりが出来る」なんて視点、
NAVI以外の自動車誌ではお目にかかれなかったでしょうw





>>内部のドロドロ、二代目編集長のイデオロギー的発言など問題もあったかと思います。
でも、それがむしろ逆に、NAVIにいろんなところに風穴を開けんほどの勢いと記事のパワーを与えていたように思えます。

>>現在、NAVIの魂は二代目編集長が別の会社で創刊したENGINEに多少感じることが出来ますが、
それでもieはそのENGINEもほとんど買いません。NAVIも、フランス車特集以外は買っていません。
その理由は、自動車趣味が自分の中で固定化されたから、というだけではないように思えます。


※ご指摘いただきました編集長の着任の間違い(初代ではなくて二代目)、修正いたしました。ありがとうございました。

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【くるま】オペル・インシグニアに萌え

2009-06-25 | くるま。
日本では見られない欧米のクルマは数え切れないほどあるのですが、
決してメーカーはマイナーでは無いのに、
正規輸入が途絶えているがために日本で見ることかなわず、のクルマも多いですよね。


そんなメーカーが、オペル。







ひとむかし前ならコルサ(日本名ヴィータ)、ベクトラ、アストラなど、
比較的売れていた欧州メイクスだったと思います。
むしろシトロエン、ルノーなどよりもマイナーな感じはしませんでした。

カリブラ、ティグラなどの2ドア系まで輸入されていたくらいですからね。


でも、先代ベクトラ、アストラあたりで妙なプレミアム路線に触発されて、
地味ながらも実直なドイツ車を作っていたメーカーにかえって特徴が薄れたのか
価格帯が上昇してしまったことも影響して
販売はヤナセを持ってしても急降下、
ついには正規輸入が無くなってしまったのです(涙

しかもオペル自体が「GMの肉体の一部」のような存在であったのに
いまやGMの傘下からはずれ売却の憂き目に...


そんな中、本国ではオペルはえらいことになっていたようです、という
お話なのですが。前置き長いね(汗



で、その「すごいこと」の一台が、
オペル・インシグニアです。



ベクトラの後継車とは思えないスタイリッシュさ。
ie、ノックアウトです。カッコよすぎ。
世界でも有数のカッコイイセダンなのではないかと思います。



オペルよ、すごいじゃないか!なんでこんな車が出来るようになったんだ(涙
中身は良かっただけに...デザインって大事なんだなあ。

このインシグニア、2009年の欧州カー・オブ・ザ・イヤー獲得しちゃったんですが、
それはやはりこのデザインも効いたのではないか?

面の張り具合は、硬質感と柔らかさのバランスが抜群。
筋肉質でもあり、だけどスリーク。荒々しくはない。
それでいて高級プレミアムな雰囲気はバッチリ



クーペのようなルーフラインだから、もはや昔のオペルのような室内空間や
実直な設計は影を潜めているのだろうけど
(ieはその傾向は好きじゃないんだが)、
でも素直に「かっこいい」んだよなあ(汗



>>オペルといればワゴンも昔からある。
インシグニアにもむろんある...



>>やばっ、これもええやないかああ(涙
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【くるま】NV200バネットに、むしろ仏車の先進性を思う

2009-06-23 | くるま。
不景気もどこ吹く風、
世はエコカー真っ盛り。

プリウス、インサイトの一騎打ち!的な記事が専門誌以外にもあふれている昨今、
でも一部のクルマ好きの心をがっちりつかんでいる、ある一台のクルマがあります。


それが、NV200バネット。


大面積黒バンパーに萌えまくりですわ


バネットの名は消えていたわけでは無く、初代セレナのバン仕様だったあとは
マツダ・ボンゴのOEMとして長いこと販売されていました。


で、ひさかたぶりに「日産メード」のバネットの再来となったわけですが、
これがまた日本車には珍しい、「遊び心」ある商用車。
ルノーカングーをなんとなく彷彿とさせるところがあります。
商用だけでなく、7人乗りの乗用も用意されるんですが
車内は鉄板むき出しだったり、シートも他のミニバンよりも商用然としていて、
こんな雰囲気もカングーぽい。

商用がベースで、乗用。
でも決して安っぽくないし、高級装備満艦飾のご時世、
割り切った設計、割り切った内装などがかえってクール。
むしろ商用ベースであることを生かしきる、そんなあたりが似ています。


乗用7人乗り、16Sの内装。ううむ、このチープさ、すごくいいじゃないか!



で、このNV200。
トピックが、これが日本専売では無い、グローバル商用車であること
(欧州では今年の秋から発売。スペインのモトールイベリカで生産、
ディーゼルはルノー製になる)。
欧州と共用のバンって、なんだかかっこいいんですよね。


それと、「FF」の1box商用バンであることです。


前者も珍しいことですが、後者については、ようやく日本車も、かと
思うところがあります。


というのも。

ライバルのタウンエースは、旧来式というか、日本的コンベンショナルなFRですし、
旧型バネット、ボンゴバネットなど、どれもこれもFR。


ということなので、
このクラスの商用車(プロボックスやADバンクラスでは無い)でFF、というのは
エポックであると思うのです。



ところが、欧州、ことフランスでは、1boxバンのFF化は、とんでもない頃から
行われていました。

言うまでもなく、シトロエンのH(アッシュ)トラックが思い出されることかと思います。


ボディが波板なので、外皮自体が強度を受け持つという斬新さ


デビューは1947年です。このときからFFなのがすごい。
トラクシオンアヴァンですでに乗用車はFF化していたシトロエンですが、
だからといっていきなり商用にFFを採用するあたりの先見の明は尊敬に値します。

床は限りなくペタンコなので、大きなボディのアッシュでは、
なんと荷室に立つことも出来ますし、後ろはついてくるだけですから、
ホイールベースの延長なども自由自在。
その発想の柔軟性にはおそれいります
(ほとんどデビュー時のまま1981年まで作り続けていたこともすごいw)。



でも、フランス車を侮るなかれ、ルノーも、プジョーも、60年代から商用車はFFだったのです。


プジョーは、Jシリーズが有名です。


これはJ7。低い床だから牛もつまづかないぞ。

5年くらいまえのエントリーに書いてあることをそのまま持ってくると、
「一番上の写真は、内部構造。
FFなので、床は真っ平ら、強固なシャーシはありますが、
後輪駆動(FR)のトラックのような目立ったフレームすらありません。
ドライブシャフトがないFFゆえ、ホイールベースの延長は自由自在、
むろん荷室床の高さもとてつもない低さです。
後輪サスはなんと乗用車のような独立懸架、しかも見事に
シャーシの中に収まっているのに注目してください。
しかも、前輪のバネの尋常ならざる高さ、そして後輪のタイヤハウスの
スペースも、タイヤが上下動する範囲が大きい...サスストロークが大きい
ことを示しています。乗り心地も、きっと良いことでしょう!

注目は下の4つの写真のうち、右上。
これがボディのない、架装メーカーへの回送姿!
ちゃんとテールランプもついています。
いかに床が薄く、低いかがわかります。
さらには、このJ7、および後継のJ9は、フロントドアがスライド式!えー!」


続いてルノーも、むろんこのサイズの主流は、FF。
エスタフェも、マスターも、トラフィック
も、ほとんどがFFなのです。



エスタフェ。かわいいなあ(ToT


旧型マスター。日本各地でミニバスになっているのは現行モデル。
キハ35のような外吊りドアが新鮮。



現行型トラフィック。日産名で日本でも売ってほしい...。




>>いやはや、やっぱりフランス車はすごいね。
なんというか、FFのすごさ使いきってるこれらの設計。
とことん感心&感動。

>>それにしてもようやっと、日本の商用1boxバンも、FFになったんですねえ。
日野コンマースの先進性がしのばれます。

>>今回も写真サイズバラバラ。合わせるの面倒だったんです。すんまそん。

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【くるま】新しいレガシィがヤヴァイ(いやほんと

2009-04-28 | くるま。
というわけで
日本でも追って新しく出る予定の5代めレガシィですが...


新しくなるだけにブラッシュアップされ、
良くなっていることは間違いないのでしょうけれど...




エクステリア........








...これはちょっとなあ.......(号泣





ええと...


まずは現行(4代め)の完成されたスタイルから見ていただきたく。





適度なボディサイズ、シンプルで整ったディティール、
ホイールアーチとボディのバランス、黄金比的なキャビンサイズのバランス、
フェンダーの張り、ボディサイドの面の張りの美しさ、
オーバーハングとホイールベースのバランスの良さ。
無駄のないパッケージングを想像させる凝縮感。
前後オーバーハングの絶妙な絞り込み。




で...新型...











...サイドパネルはなんでこんなに平板なのかなあ...
...フェンダーが大仰過ぎて、バランスを壊してるよなあ...
...Dピラーが...ああ...ヒドゥンタイプじゃないんだ...
...なんだこのヘッドライト...レガシィの持っていた控え目な美しさはどこに...?
...異様なまでのオーバーハングの重たさ...
...フラット4を低い位置に搭載しているという特徴がまったく出ていない...。


とにかく鈍重なイメージ。
バランス悪いし、洗練されてない。
4代目がこれ以上ないくらいのデザインなので、なおさらそう思うのです。
エクシーガがレガシィの正統後継なのではと思うくらい。


デザインを変えるのは悪いことではないですが、
ただ、スバリストのみなさんが「ここがいいんだ!」というところを
捨ててまで、こんなにアグリーなモデルチェンジをしていいのだろう?
って思わずにはいられないんです。


新型のデザインでいつも文句を言われるシトロエンは、
モデルチェンジのたびに、いつも批評の的。。
でも時間がたてば、それが認められていく。
そこには長いホイールベース、猫背のビッグキャビン、
長いフロントオーバーハング、要所要所は洗練されているディティール
という「スタイル」の伝統が息づいているから...。


だけど、このレガシィはどうなんだろう?
レガシィのDNAを捨て去ったスタイル。
何年か経って、このきわめてバランスの悪いレガシィが、認められるのだろうか?




>>ちょっと手厳しかったかもしれないです。
デザイン論しかしてませんし。
モデルチェンジというのは必要だし、
スバルは、ドラスティックに変えたかったのかも知れない。


>>だけど、ほんと5代めって売れるのか、心配になります。
現行インプ、売れてないですけど(涙
あのテイストにならなかったのだろうか?
...って、そういえばインプも相当なイメージチェンジだったっけ。

コメント (24)
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【くるま】近所に夢のような一台、現る!

2009-03-05 | くるま。
以前のエントリーで、近所の日産にR89Cがいた!っていう記事を書いたのですが、
その日産、やってくれましたよ...



多くは語りません、まずはご覧ください...。








R380-Ⅱです!!!!
ちなみにこのR380は谷田部で7つの世界記録を打ち立てたやつですな。



サイドに日産て書いてあるけど、違うやい。
これは、プリンスの魂なんだい!!!!


いやあ、初めて見た。
ニスモフェスティバルとかだとこれ走るんだよね?
走るんだよね?


やっぱり行かないとならぬのう(涙



>>プロジェクトXの「プリンス編」、youtubeで(汗)何度も見ちゃいました。
プリンスには、ieを引きつける強力なオーラがあります。
戦闘機メーカーであったということ。
戦後、きわめて高い理想で、当時の水準を抜いた理想主義的な名車を
輩出していたこと。
ポルシェに負けじと生まれた、伝説の名車スカイライン
(車の出来不出来ではなく、日本人のソウルカーとしての存在)を生んだ
稀有のメーカー...。

>>って、Ⅰ型だけど売りに出てたんか!!!5500万って...高いんだか安いんだか...。

>>ちなみにようつべはこれ。
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【くるま】R89C、近所に現る!

2008-10-08 | くるま。
ieがGr.Cカーを好きなのは、いつかのエントリーでお伝えしていると思うのですが、
中でも一番!好きなのは(どのCカーも捨てがたいのだけど)日産R89C!




で、最近サーブさんで環七を北上していたとき...日産のレーシングカーを
こまめに展示していることで(ieの中で有名な)日産のディーラーに
ある「もの」が展示されていた...




そのモノとは...







そう、R89C!!!



クルマをあわてて戻してディーラー脇の駐車場に押し込み、
なめるように見入ってしまった!
あいにく店舗が開く前なのでそれ以上はかなわず、仕方なく退散。

いやあ...感激。久しぶりに、いいもの見た!


>>FISCOのストレートエンドで400km/hを叩き出していたバケモノ...

>>豪快な予選、でも本選ではケチケチ&頭脳ウォーズ!
Cカー、復活しないかなあ。しないよなあ(涙
ああ、あの時代が懐かしい!

>>これたぶんR89Cのスプリント仕様(リア19インチ仕様なので)では?
(ほんとはスパッツ仕様がたまらんのだけども)。
なのでR90CKではないとは思うのですが
この手の保存レースカーは色替えとか普通にしちゃうので
Cカーに詳しい方、判定頼みます!
コメント (11)
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