国営の数字ルノーがどうにもこうにも好きなieです。
ひさしぶりの「拾った画像で」コーナーは、ieが死ぬまでに一度は日本でステアリングを握ってみたい1台、
ルノー17(ディセット)です。
以前にもシートのネタで登場させたことがありましたが、
そのときに「ルノー15/17についての詳しいことは書きたいことだらけなのでまた次回」と書いて早5年(大汗
やっと取り上げる日が来ました(涙
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/7c/2d4a092e299b30ef75fdb6a95e8f1ad0.jpg)
イエローバルブの4灯!こんなのに照射されたら死んでしまう(爆
フランスのメーカーというのは面白いもので、
地味だったり合目的的な実用車しか作らないようでいて、やはり2ドアクーペなども
ちゃんと用意はしているんですが(売れたかどうかは別ですけど...^^;)、
このR17もそんなクルマですね。
ルノーは4CVやR8の時代から、そのシャシを使ってフロリド/カラベルなどの小粋なクーペを作っていて、
R17はその後継車になります。
R8の後継車がR12だったのと同じく、R17もベースはR12なので、縦置きFFという設計を持ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/4d/f6eccfae963714cbf2fd50acef556a34.jpg)
初期顔。個人的には後期顔(さっきの写真)のほうが好き。
面白いのが、ちょっとファミリーにも向けた「ライトな」R15と、
もうすこしスポーティよりなR17の2種類が1971年に同時に出たことです。
スペシャリティの兄弟車って珍しい?
ボディはハッチバックに見えますが、初代メガーヌクーペ的に、テールゲートは持ちません。
エンジンはR15とR17の性格分けを象徴するように、R15は1.3L、17が1.6Lと、
R17のほうが大きなエンジンを積んでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/15/a2234099b0c6ad7d2395a319c898af23.jpg)
とびでたメーターがかわいい初期型の内装。このころの内装って、いま見ても斬新なものが多いように思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/57/d820d0a8b93e3bf6cfb7fc7e3112cf85.jpg)
後期型の内装。ダッシュボードは無国籍...。でもシートは例の「媚びる椅子」。
ルノーがすごいのは、いつも言うことなんですけど、「スポーツモデルになるほどシートが気持ちいい」こと!
この媚びる椅子、座ったらわかるんですけど、サポートがいいぶん、ウォーターベッドの
くるまれ感がアップするんです。
ルノーのスポーツ仕様シートがいいのは、昨今のクルマもずっとそう!
新しいクリオ(ルテシア)はまだ座ってないですけど、メガーヌRSなどは
明らかにノーマルのメガーヌよりも背中が喜びますものねえ...。
R17にはインジェクション仕様のエンジンも用意されていて、
後年、これは「ゴルディーニ」という名前で販売されましたが、
ミニ・クーパーと競ったころのR8ゴルディーニのようなスポーツ仕様という特別なニュアンスはちょっと薄くなって、
いち高性能バリエーション的な扱いになったように思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/68/5c2434608590b469caf2c67c4541e963.jpg)
とはいえ、そこは最新鋭の「g」ですから、ルノーはこれでラリーを戦い、それなりに成績を収めています。
...それにしてもこの写真のシチュエーションはさっぱりわからん(爆
でも結局、この2台は明確なキャラクターも持てず、
スポーティとも言い切れない性格だったが故か販売的には失敗し、1980年には消滅。
これらの後継は言うまでもなくフエゴなのですが、まあ、フエゴも...実際には売れなかったんですよねえ...。
すごく魅力的なのになあ。
ルノーのスペシャリティって、そんなところもなんだか儚くて惹かれます(^^;
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/6b/8fb6333b09e61bc7f797ee0958764af1.jpg)
フエゴといえば、AUTOREVEさんのあの個体!
走行はちょっと多いけど、履歴がしっかりしているから、いいかもしれない...。
ルノーはご存知の通り、スペシャリティだからといって全然ハードじゃない。
例の「背中がとろけるシート」がついていて、乗り心地はサルーンよりも少し固められた程度。
それでいて「他のフランス車に比べてスペシャル」な外観。
実用的な5ドアのフランス車ももちろんいいのですが、
優雅にさらっとフランスのスペシャリティクーペを実用の足に
気取ることなく乗るって、すごくかっこいいかも!
そう思うとプジョーの406クーペも、最近とても気になるんです......。
>>AUTOREVEさん、すみません、また勝手に画像を使ってしまいました(m--m
>>ルノー17、日本にもサンプルで入ったはずなんですが、さすがにもう残っていないでしょうねえ...。
あのころのCGでは、乗り心地はいいが、ハンドリングは明らかに古く、
しかも重ステが半端な重さじゃなく、ATだというせいもあって面白くなく、
「椅子以外は酷評(涙)」されてましたが、
でも今乗ったらあの頃の国営ルノーの乗り心地や、シート、
そしていかにも70年代ルノーな内外装のデザインの魅力を存分に味わえると思うんですよね。
>>果たしていくらあれば、日本で乗れるんだろう?R17...。
エアコン付きを望むのは贅沢かしら(^^;)そんなの海外にあるのかなあ?
>>ルノー15・17⇒フエゴとなって、その後釜は...直接的なラインで言えば
R18(フエゴ)⇒R21(クーペなし)⇒ラグナ1(クーペなし)⇒ラグナ2(クーペなし)⇒ラグナ3...クーペ、あり...
ということは、フエゴの正式な系譜で言うところの後継車はラグナクーペってことに(^o^
まあ実際には初代メガーヌクーペがフエゴのクラスやカテゴリに近いように思います。
>>トップ画像の側面図...テールゲートが...ついてるぞ?あれれ?