Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.95 ピニンファリーナ・セダンの真骨頂 プジョー505

2008-02-29 | セダン蒐集癖。
いよいよ100回目を迎えようとしております、
この拙コーナーでございますが、
なんとなくリスト化などをしてみたところフランス車が全然無いんですね。
ハッチバックの多いお国柄、しかも日本に入ってくるセダンはこれまた少ない。


ということで2007年7月にプジョー605を投稿して以来の
フランス車セダンはこれ。



プジョー505GTIです。


ほんのわずかな期間ですが、505V6に乗っていたこともあって、
しかもそれを堪能することもなく、志半ばで降りた経緯があるため
やはり街で見ると「はっ」としてしまう一台。


四角くて大きく見えるけど、幅は1.7Mをちょっと超えたくらいだし、
驚くべきは全長が4.6M無い。
なんとブルーバードシルフィの現行型よりも短い...(驚

505というクルマ。拙ページの拙文から拾った文章で恐縮ですが、
ステアリングフィールはなめらか。
でも硬質な奥にあるしっとり感はフランス車のそれ。
笑ってしまうほどの直進性能も、まさにおフランス車。
ハンドリングは繊細かつ素直、
「真綿を締め上げるような」と形容される独特のブレーキタッチ。
革なのに、バフン!と沈んで身体をひたひたと包み込む分厚いシート。
クラシックなピニンファリーナのボディライン。
華奢で繊細なピラー越しの素晴らしい視界...。

パッケージングには不利な後輪駆動なのに、505の車内は広い。
トランクは高さは無いが奥行きはすごい。


ああ、また欲しくなってしまったじゃないか!



>>PRVのV6エンジンも捨てがたい。でも今度買うなら4気筒のGTIかなあ。

>>といいつつ、V6とGTIってシートが全然違う。
なんで、理想?はGTI買ってV6の椅子...(笑

>>それかSTIですね...
76万かあ...気になるなあ(涙
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【セダン蒐集癖】Vol.94 これも立派な2ドアサルーン スバルR-2

2008-02-26 | セダン蒐集癖。
セダンという規定がいかに曖昧なのか、という車種の登場です。

今日はそんな一台、スバルR-2です。




実際R-2、リアはぺろんとした猫背のかわいらしいスタイルで
3ボックスではありません。
ですが独立したエンジンルームを持ち、ハッチバックでもありません。
それに、この車が出た当時...昭和44年頃には、「ハッチバック」という呼び名が無かったと思います。

何にせよ「乗用セダン」として、R-2は
スバル360の後継車として華々しく登場しました。


基本的にはスバル360のメカニズムである
RR駆動、モノコックボディ、
脅威の4輪独立懸掛、2サイクルエンジンを踏襲するR-2ですが、
2サイクルの欠点でもあった混合給油は
分離給油式(スバルマチック・完全分離潤滑方式)となり、
ボディや内装も、簡素な国民車として設計された360とは異なり
「オーナーカー時代」の到来を感じさせるものになりました。


しかし、それでもR-2は苦戦を強いられます。

というのも、当時の軽自動車はその頃すでに高性能・豪華傾向となり、、
また環境意識への高まりから2サイクルエンジンへの風当たりが強くなっていきました。

市場では、ダイハツフェローがいち早くFF化、高性能化を達成し、
ホンダも特徴的なクーペ、ホンダZを発売。
スペース効率を極限まで追求したライフも登場。
スズキはフロンテをRRのままながら
商品力を大幅にアップさせた71シリーズに移行、
などライバル各社の攻勢はすさまじく、
R-2の商品力はあっという間に低下してしまったのでした。

これに対してR-2には水冷化や似つかわしくない
派手なグリルを付けるなどのマイナーチェンジで対応したものの、
発売後わずか3年後に登場したレックスを発売。
そして翌8年には、R-2は発売を終了。
12年作った360に比べて、あまりにも短い寿命ともいえます。



>>初期モデルのこのシンプルな顔はいいですね。
残念ながらエンブレムやサイドモールが欠損しているようですが、
とても綺麗に乗られています。

>>実はこういう国産軽自動車が欲しいんです。でも結構高いんだよなあ。
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【セダン蒐集癖】Vol.93 岩みたいなボルボ 古きよき244

2008-02-25 | セダン蒐集癖。
ボルボから、新しいV70が発売されましたね。
これのセダン版であるS60はまだ先代のままのようですが。

それにしても、ボルボもとてもスタイリッシュになったと思いませんか?

堅牢なイメージを残しつつ、流麗なボディラインは、
かつての「ハコそのもの」というボルボを思うと隔世の感があります。


今日の一台は、V70・S60のご先祖244をご紹介。



ソリッドグリーン+フォグランプ...趣味良すぎ



244は、1967年に登場した144の進化版ともいえる車種で、
スラントノーズ化と安全対策の5マイルバンパーが目立つものの
基本的なボディはそのままともいえました。


以前このコーナーでもこの244の改良版であり
最後の四角いボルボとしていまでも入手が容易にできる240を取り上げています。

その時にも同じ説明をしていますが244の一の位はドアの数を示し、
十の位はエンジンの気等数を示します。

244が発売されていた当時は、この法則にのっとり
2ドアが242、4ドアが244、ワゴンは245、
6気筒モデルは2ドアが262C、4ドアが264でした。



>>「ボルボは四角い」という印象、そろそろ捨てないといけないのかしら。
四角いボルボの前は、良く考えたら四角くない「アマゾン」のような車種だったわけだし。

>>だけど、まあ、なんでも古きよきって言うのはいやなんですけども、
FRで縦置きエンジンで小回りがきいて、四角いから乗りやすくて、
サイズも適度で大きすぎず、実直で、飾りが無くて、
っていう四角いボルボが正直好きです。
ですので、ieが好きなボルボは、
FFの横置きですけど、850くらいなのかなって思います
(850のマイチェンともいえる初代70シリーズは飾りが多いって感じるのです)。
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【セダン蒐集癖】Vol.92 <必見!? 番外編>純粋な4ドアセダンじゃないんですが...

2008-02-18 | セダン蒐集癖。
改めましてセダン収集(蒐集)シリーズで掲載しているクルマの基準は、

1)俗に言う「サルーン」系すべて
2)すなわち、厳密に言えばセダンではない、Bピラーレスハードトップなども含む
3)なので、2ドアセダンなども含まれる
4)ie自らが撮影したもの
5)ここ数年以内に撮影したもの

などとなっております。
まあこう考えると、セダンっていう提議もあいまいなもんだ。
簡単に言えばリアハッチがあかない、3ボックス様のサルーンは全部
って感じでしょうか。


でも、ときおり、
ああ、セダンじゃないけど、厳密に言えば上の条件に合致しないけど、
これ載せないといかんよなあ、載せたいよなあ、ってのが
あるわけです。


今日は、そんな<番外編>。



だって、これはあまりにも日本では希少なんだもの......




ある日ある道。
バックミラーを頻繁に見ながら運転するie、
見慣れぬクルマに釘付け(こらこら前も見なさいw)。

うむう?
なんだ?

懸命に頭の中のカー・インデックスがフル計算します。

答えは出たのですが、
これって日本にいるの?

という単純な疑念で、答えが確証に変わらなかった。



そのクルマがこれ。








日本ではマイナーです。
ひょっとしたら、これ1台なのではあるまいか?
どんな好事家が入れたのでしょう。
その意気込みに感動すら覚えました...。









おわかりになったでしょうか...





そう、これ、
スコダ(シュコダ)・オクタビア(しかもRS)。


これ、セダンじゃなくて実は5ドアハッチなんです。
なんで、掲載しようか迷ったというわけです...。


で、シュコダ。
WRCにも参戦していたので、名前を聞いたことのある方もいらっしゃるかと。
ラリージャパンで「シュコダ」とカタカナで大きく車体に書いていたので有名?


オクタビアの勇姿。くわ、かっこいい。


シュコダ。
欧州では良く見かけます。
100年以上の歴史を持つ、東欧・チェコのメーカーです。


共産主義時代は1990年代まで、リアエンジンの1L級ファミリーセダンを
アップデートして作り続けていたのですが、
ペレストロイカ以降まったく新しい車種(ファボリト)を出すなど
変化の兆しを見せ始め、1990年以降はVWの子会社となって、
質の高い車をVWよりも安価で提供しています。



>>旧来のシュコダ(自分の中ではスコダなんですがw)といえば
いちばん好きなのが「105/120/125/130/135系」。
中身は1960年代のリアエンジン車100系なのですが
外観が無理やり70年代、80年代風にされているのがまた...。
妙にケツが長いのもいかにもリアエンジンですって感じですし。


シュコダ120。数字は排気量を示す。1147ccなのに115にはならない。




シュコダ130。なんだかちょとだけ近代的。この風体で1990年初頭まで
生き延びた。萌え。


>>チェコといえばほかにタトラがありますが、
さすがに日本ではタトラは見つけられないんだろうなあ。
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【セダン蒐集癖】Vol.91 アリオンがセリカ・セダンだったころ...カリーナA60系

2008-02-13 | セダン蒐集癖。

カリーナ。トヨタを代表するスポーティセダンでしたね。

いまは、その後継として「アリオン」として生き残っていますが、
もはやプレミオと性格がどう違うの?的な
販売店向けバッジエンジニアリングカーになってしまった感があります。


で、カリーナなんですが、コロナの兄弟車というイメージがあるんですが
それはFF化されて以降で、
初代から、今日の一台であるA60系までFR車はセリカをベースにしていたのです。
まあ厳密にいうと、コロナ最後のFRである140系自体が
A60系セリカ・カリーナの兄弟車なんですけれども。


そう、言うならば、このころのコロナとカリーナは、
セリカ・セダンでもあったのですね。



硬派だなあ


デビュー当時はエンジンは旧来のものも多く、
1.6LのDOHCは2T-G、2Lは懐かしの18R-Gだったのですが、
のちに2LDOHCは廃止(ただしそのかわり1.8LDOHC 3T-Gがターボ化される)、
1.6LDOHCは誉れ高い4A-Gに変更されました。

4A-G搭載のFR車といえば
現在異様な価格で取り引きされているハチロクレビン・トレノが
真っ先に思い浮かびますが、このカリーナだって同じじゃん(汗

まあ問題はタマ数がまったくないってことでしょうけれども(涙


で、コイツのコロナクーペがかっこいいんだ、これまた...。



>>ちなみにこのカリーナの兄弟車であるA60系セリカが大好き!
パキパキのボディラインがいい!
前期モデルは装飾も少なく
ライトもリトラではないポップアップ式。
とくに2ドアクーペがかっこいい~。
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【セダン蒐集癖】Vol.90 凡こそ実用車の本質なり?FIAT レガータ

2008-02-02 | セダン蒐集癖。
つい最近まで、超地味な「平凡なクルマ」、ルノー19(ディズヌフ)に乗っていました。


だけど、この「平凡」って、そうそうできることではないということを、
ディズヌフは教えてくれたのでした。


あたりまえのことを、あたりまえに出来ているクルマ。
適度なクルマ。

広い室内。
広いラゲッジ。
トルクフルで扱いやすいエンジン。
類まれなる乗り心地と、
乗っても疲れない「非疲労性能」。
腰痛と無縁のシート。
素晴らしい視界と取りまわしのよさ。
適度なボディサイズ。
過剰ではない性能。
信頼性(笑)。

これだけ出しても、こんな「あたりまえに」あって欲しい性能や性格が、
果たして現在のどれだけのクルマ(むろん実用という範疇において)
に備わっているというのか。



そう思うと、ひとむかし前の欧州車には、「適度」ないい実用車が
まるでキラ星のように無数にあったような気がします。

まあ、信頼性っていう点では、及第点は出ないのですが(号泣



そんな一台を今日はご紹介、っていうか、捕獲。



正直 100回記念くらいに出してもいいくらいのクルマ...


フィアット レガータです。



先日この収集コーナーに登場したフィアット131の後継車です。
ハッチバック版はリトモと呼ばれ、このアバルト仕様、
130TCには死ぬほど恋焦がれたっけ。



レガータ、取り立てて特徴はありません。
FF、直4のセダン。エンジンは131からキャリーした、古いものばかり。
日本仕様にはオートマの85Sと、マニュアルの100Sが用意されましたが、
ほんとうに、特徴のないサルーンだったのです。


だけど、このクルマ、すごくいい。
車内はすごく広く、ルーミー、ラゲッジも広大。
シートはフランス車もまっさおなほど出来がいい
(フィアットは基本的にシートがすごくいいメーカー)。
欧州車として恥ずかしくない直進安定性とハンドリング、
疲れない性能。

まあ...品質や信頼性は......(ry


だけど、こういう凡な乗り物に、メーカーの信念や自力、
底力が見える気がします。


そして、日本にはこういう凡なのに素晴らしい車がなかなか現れないのです。



>>大好きなんです、このクルマ。
買うまではいかなかったけど、いつも話題の俎上に乗る車でした。
この深いブルーが、すごくイタリア車っぽいですよね。
見つけたとき、叫んでしまいました。

>>このレガータに乗っているオーナーさん、がんばって!
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