Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

X1/9と、X1/20

2005-01-18 | くるま。
フィアットX1/9(エックス・ワン・ナイン)という、
小さなスポーツカーがあります。
フィアットの小型実用車・128のエンジンをそっくりミッドマウントすることで
コストを下げることに成功した、「小さなフェラーリ@福野礼一郎」です。

エンジンは僅か1300cc、もしくは1500cc。ツインカムもターボも付かない、
平凡なものです。
でも、小さく、軽い車体には、それでも充分で、
地を這うような目線の着座位置、またエンジン音が背中から聞こえるだけで
気分はほんとうにスーパーカーです。
何度かチョットだけ乗ったことがありますが、
ほんとにイタリア~ンな一台でした。

一時期、ほんとに買おうと思ったほど魅力的なこのクルマの名前「X1/9」は、
ずばりコードネーム。
フィアットの小型スポーツカーとして、ベルトーネデザインのX1/9と、
ピニンファリーナデザインのX1/8が同時に計画され、先にX1/9が登場。
その後、X1/8はX1/9の上級仕様ということでナンバーもX1/20に改変され、
しかも傘下の高級ブランド「ランチア」から出ることになったのです。

エンジンなどをランチアベータシリーズから貰ったX1/20は、
名前をランチアベータ モンテカルロとして登場しました。

これがまた、滅茶苦茶にかっこいいクルマです。
ピニンファリーナのデザインするミッドシップエンジン車の持つ
はかない前後バランスが、このクルマにもあります。
残念ながら、運転したことはありません。見たことすら、多分数回しかない、
憧れ(多いけど)の一台です。

なんでこんな話になったのかというと、今日走っているのを見てしまったのです、
モンテカルロ。かっこよかった...(うっとり)。

>>実用前輪駆動車のエンジンを前から後ろへ移して
スポーツカーを作る手法では、トヨタMR2なども同じですね。
実は、初代MR2が僕の最初の愛車でした。
キーをひねるとエンジン音が後ろから聞こえてくるのは、
なかなか気持ちよかったです。
気分は、いっつも速かったです(笑

>>モンテカルロといえば10年以上前、田無の住宅街の駐車場に
放置されていたのを思い出します...。今頃どうなってんだろ。
コメント (5)
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