![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/7e/8f6ce03da1668df2a1adc2491e05e49d.jpg)
あーあ...出しちゃったie(笑
はよPSAとルノーのほかの「まつり」せいよ!て声も聞こえる中、強行してしまうタルボまつり(涙)。
しかも、タゴーラまつりをお送りしてしまう次第です(汗
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ed/3d873dd8d90f12d676cc2be662eea4c2.jpg)
タルボ・タゴーラ...またそんなわけわからんクルマですみません。
でもこれ、あの「世界最悪クルマ大全」に、
ベースになったプジョー604とともにノミネートされているんです!
って、ぜんぜん嬉しくないか(涙
そうなんです。先週の「プジョー604まつり」は、今週の伏線でもあったのだ(汗
ということで、タルボ・タゴーラ(Talbot Tagora)です。
タルボというブランドの説明は長くなるので、「タルボ・サンバまつり」の
記事内を見ていただくとして(手抜きw)、
PSA(プジョー・シトロエン)傘下に入ったタルボは、1980年にこのタルボ・タゴーラを登場させます。
実質的な前身モデルはクライスラーUK(旧ルーツ・グループ)で開発された
欧州クライスラーの旗艦・タルボ・シムカ1610(ややこしいがデビュー時はクライスラー160/180だった)
にあたりますが、モデルチェンジでは車格がひとつあげられ、
ルノー30やシトロエンCXとぶつかる、フランス国内でも最上級クラスで戦うクルマとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/13/526cf0e8b54930f5189fbdd729c34bf0.jpg)
もとはクライスラー時代、「C9」という名前で開発されていたこのクルマ、
クライスラーには直4の2L以上のエンジンが無かったのですが、
PSA傘下に入ったことでPRVのV6を手に入れることが出来た、とのこと。
また、PSA傘下で開発がすすめられて以降は、プジョー604のメカニズムの多くが盛り込まれ、
エンジンは前述のPRV・V6 2664cc、604にも搭載された直4 2304ccターボ・ディーゼル、
604にはない直4ガソリン 2165ccの3種類が用意されました。
また、足回りも前後ともに604、505と共通のものが使用されており、
そのためホイールベースは604とほぼ同じでした。
その一方で、内外装デザインはクライスラーUKで進められたものをそのまま使用したため、
他のタルボ車...オリゾンやソラーラのテイストとよく似た、悪く言えば無国籍、
よく言えば先進的なスタイルを持っていました。
でも、ご覧のようにエッジと直線基調のデザインは、個性的ではあるけど、
高級感があるかどうかは...(涙
604は質素だけど、エレガンスはあるのですね。だけどタゴーラはねえ...。
あ、でも個人的には好きなんです、このカタチもデザイン処理も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/6c/83d863626f5018a8d54d43440697b439.jpg)
四角い後姿。たしかにフランス車には見えない。デザイン自体は悪くないと思うんだけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/7b/94ad834232b5613ba03e4d3bc50b73d0.jpg)
内装もちゃっちいと批判された。高級感のなさではルノー30もびっくりだけど、
質感がとても低かったのだそうだ、このクルマ。
あ、でも個人的には好きなんです、この色遣いも造形も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/95/383b54de37224f7cf93cfd99a240ef46.jpg)
なんだか80年代のフランス車らしからぬデザインのシート。要するに平凡...。
しかも座り心地もイマイチっぽい感じ。座ってみたいが叶わぬ夢だろう(涙
ライバルは前述のごとくルノー30、シトロエンCX、そして身内ともいえたプジョー604だったのですが、
このタゴーラ、これら特長のあるクルマたちに対するアドバンテージが比較的安い価格くらいしかなく、
仕方なくPSAは、グループ内でタルボに持たせていたスポーティなイメージを、このタゴーラにも
与えることにしています。
それは、PRV V6搭載の「SX」に関して、604よりも高いパワーを与えるということでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/50/fdae0faadd6181902a77920f6da9e4a8.jpg)
V6「SX」。くどいようだが顔が四角いw
タゴーラのV6エンジンは、トリプルバレルのウェーバー・キャブレターを2連装。
PRV V6の燃料噴射モデルよりも10HP高い165HPを発揮、最高時速195km/hをこのクルマに与えています。
これ、このクルマ登場時ではフランス車で最速だったのです(涙
こんな地味な高級車が(汗
さらにはこのSXにはスポーティモデルの代名詞のようなタイヤ、ミシュラン「TRX」が装備されましたが、
1800mm超の車体幅に対して505の足回りを流用したがゆえの狭いトレッドによる、
操縦安定性の不足が指摘されたりもしていました。
でも...それでもやはり、個性的なライバルが並ぶフランス車の高級車市場に、
タゴーラは高級感、デザイン、性格、タルボというブランドそのものなど、
すべてにおいて訴求力が無いこと、
さらには、そもそも604を持っていたPSAには、なんの必要もないモデルだった
(あー、それ言っちゃだめだw)こともあって、
1981年には約15000台、翌1982年には約2500台しか売れず、なんと1983年には生産すら行われず(号泣)、
デビューから実質数年で姿を消してしまったのでした。うう、哀しすぎる...。
開発におカネもかかっていただろうに...。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f1/d82de2437e010c38ae9613515de1ae9e.jpg)
懸命に高級車ぽさをカタログでは演出しているけど...。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/66/7c0b01a96ba63981daafbdd47f8a6aff.jpg)
うう、BXとかでおなじみのパワーウインドウスイッチだ(萌え
しかしこのナリでターボディーゼルってんだから、変態のieにはたまらんクルマかもしれません(大汗
>>なお...V6搭載のタゴーラの生産台数は、なんと約1000台!!ええー!って数です。
>>しかもV6積んで華々しく登場した時期が第二次石油危機だったり、
なんていうかPSAやルノーのクルマに比べて抜けてる感じがするところとか、
タルボってなーんか哀しい感じがつきまとうんですよね...(涙
>>そんな哀しい感じのタルボのフラッグシップが、これまた哀しすぎるんですよ...嗚呼、タゴーラ。
「世界最悪クルマ大全」では、「何から何までダメ」って書かれてた(号泣