![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1f/317114cd8531c3b08d935b1e27a10779.jpg)
縦サンクまつりで
旧いフランス車の画像の良さを再発見し、すっかり虜になったieです。
今日はプジョー編。あえて日本ではほぼ手に入らない
(プジョー204ブレークの売り物は1台、いま販売中のがありますが...189万...手が出ない^^;)
プジョー204・プジョー304をお送りします!
ie、このクルマ大好きなんです!
何が好きかといいますと...かつてのプジョーの印象ともいえる「実直さ」があふれているところです。
いまでこそプジョーはスポーティなイメージが先行していますが、
実は205のデビュー(1983年)より前は、地味な実用車をパリから遠く離れたアルザス地方で
コツコツとモデルチェンジもせずに作り続けている同族経営の堅い会社...という感じだったのです。
「地味で実用的」。でも、そこはやはりフランス車。
ウイットに富んだデザイン、すぐれた機能性と抜群の乗り心地、
そして耐久性を持っていて、素晴らしく魅力的。204はまさにそんな1台に思えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/45/4c1b035039240ed7365389b0124d2bc1.jpg)
プジョーといえばサンルーフ!という時代。カタログに載っているクルマも
もちろんサンルーフ付き。
第二次大戦後にデビューし爆発的に売れた大衆車203の後継として
204はプジョー初のFFモデルとして1965年に登場。
ところで、メインの駆動方式が3社ともに違っていて興味深い時代です。
すでにシトロエンはFFを採用していて、方や、ルノーはRRが主流。
で、プジョーはFRがメイン。
1980年代終わり(厳密には1990年)まで505を作り続けましたから、FRの印象がとくに強いですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/bd/04bc337ee0f0973a4125c404611e3686.jpg)
いまでもフランス車といえばワゴン、のブレークモデルはこの当時から用意されていました。204ブレーク。
長いホイールベース(全長4m以下なのにホイールベースは2.6m!)とボディ(オーバーハング)のバランスが絶妙。
プジョー204のエンジンは「古いフランス車のエンジンはOHV」という印象を覆す、
オール・アルミのOHC4気筒、1.1L。
ルノーは初のFFたるR4で縦置き、シトロエンも縦置きの時代に
204は横置きを採用していたのも特筆に値します。
搭載方法はイギリスのミニの拡大版、ADO16シリーズに影響を受けたと言われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/d5/90b999a60a3c2a1f43c811aac986b94d.jpg)
204のデザインはピニンファリーナ。406、306までのデザインを受け持っていましたよね。
プジョーオリジナルもいいですが、ピニンにはピニンのもつ美しさがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/80/3e7d0447598c38256df6dee768863f81.jpg)
小粋なクーペやカブリオレもわざわざホイールベースまで短くして用意されていました。
実直で実用的を柱とするメーカーなのに、プジョーは必ずと言っていいほど
カブリオレとクーペを用意する「粋」なメーカーでもあります(^^
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/1a/195b14e15fb5e693577b1ef35800ebfc.jpg)
このなんともいえない楕円のまなこと、全体の丸さがゆるい感じがして好きなのです...。
虚飾がなく簡素でありながら上質でことも、このころのプジョーの魅力だったようです。
で、続いて、プジョー304。
ひとクラス上に用意されていた404(1960年登場)とのギャップを埋めるべく1969年に登場したのが、304です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/19/089893af3ed346e15ba2fc9c447029a9.jpg)
とはいえ、ご覧の通り顔は504風でモダナイズされていますが、ボディシェルは204そのもの。
R8に対するR10のような存在です。
エンジンは204よりもひとまわり大きな1.3Lが用意されました。
トップの絵にあるように、304にはブレークもあります。ただし、リアエンドも
新規造形した304ベルリンヌに比べて、ブレークは顔以外204そのままのデザインですね。
また、ブレーク同様に、304にもクーペとカブリオレが存在しました。
基本的な成り立ちはブレークと同じで、顔だけ違う感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/04/a6a428ced74138719f0e2dc18a4e6d96.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d2/1ee62b7ef8dc367c31457399c9c958b2.jpg)
個人的にはクーペとカブリオレは304のほうがまとまっていると思います。
304は後継の305(日本ではマイナーの極み)が登場したあと、
1979年に生産中止になりましたが、外観はほぼこのままだったようです。
80年代に届く寸前、いや205がデビューする数年前までこの姿の新車が買えたのね...すげー。
>>ちなみにこれがプジョー305。505に似てるからFRっぽいんですけど、FFです(^^;
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/93/cfea5ad5145c127e565a29aaf3bcc4af.jpg)
>>さらにちなみに、この305、思い切り日本ではマイナーなんですが、フランス車初の4段ATの採用や、
いまでこそ普通にプジョーで採用されているエンジンの横にミッションを置くエンジン搭載方法や、
プジョーのスポーティイメージのはしりともいえる「GT」を用意するなど、
プジョーの次世代への橋渡しとして、結構重要な車種だったりします。
>>304のディーゼルなんて乗ってみたいな...。ってNOXにひっかかっちゃうのか(涙
いや、それがどうしたと言われると困りますが。
初めて写真を見ましたが、結構良いと感じました。
プジョーって同じ仏車でも好き者からはちょっと注目度が低い気が。
205とか欲しいと思ったこともありますが、現存しているのはGTIとかCTIばかりのようです。
305、カタログは持っているのですが
実車を見たことがありません。(入ってないか?)
日本に何台入っているのでしょう?
R9と並び、端正なセダンとして好感持てます。
304のブレークもそそります。
これも見たことないですね。
プレーンなワゴンで、これも好感度高し!
ここいらのプジョーは魅力十分ありますね。
これもPFデザインですね。
>asn?さん
いろんなところでお会いしますね。
今後ともよろしくお願いします。
毎回とても楽しみに拝見させていただいてます。
現在シトロエンを2台所有してますが、
20年以上前に、プジョー504Dに数年乗ってました。忘れられない思い出です。
asn?さま>
>初めて写真を見ましたが、結構良いと感じました
実にかっこいいと思うンです、305。
505も中はえらく広いのですが、このクルマも
このホイールベースですから相当なものだと
思います。
FRだから狭い、って言い訳するメーカーに見ていただきたいです。
すぎりんさま>
>日本に何台入っているのでしょう?
たぶん、ほぼ無いと思いますが、
サンプル程度には入っているかもしれません。ね。
もし残っていたら即買い!かもです(^^;
>304のブレークもそそります。
品もあり、かわいさもあり、で、顔だけちょっとこわい...そんなところも好きです。
カルロスさま>
ありがとうございます。
>20年以上前に、プジョー504Dに
自分もいちど買う寸前まで行きました。
でもnoxが厳しくなる数年前で、長く乗れないと思い断念しました。
あのフィーリング、デザイン、存在感、どれをとってもプジョーの良心のかたまりのような
いいクルマですよね。
そういう意味では205はエポックだったんですね。
古いプジョーは伝統とか格式を感じます。
前と後ろのホイールアーチが違うのが昔っぽくて好きです。
中近東やアフリカで現役姿をニュースとかで見ます・・・
いいなぁ。
>そういう意味では205はエポックだったんですね。
そうなんです。当時のCGなどを見ると、205の登場、GTIの登場は大きな驚きに受け止められていました。
>古いプジョーは伝統とか格式を感じます。
ここも好きなところです。
>中近東やアフリカで
そうなんですよ。砂漠のライオン。アフリカで酷使されるイメージがあって、プジョーの丈夫さを物語っている気がします。
midoriさま>
>304はブレークが良いですね。
同じくです。304はボディ部分の古さを感じさせないリニューアルで、R8→R10に比べるとうまくいっていると思います(^^;
>地味な実用車をパリから遠く離れたアルザス地方で~
↑この一文にグッと来ました。205以前のプジョーってまさにそんな感じだったのでしょうね~。 いやーそれにしても味がありますね、
この世代のプジョー^^
ありがとうございます。
>この世代のブレーク
今回はブレークの後ろ姿で掲載に耐えるサイズの写真拾えなかったんですが、
ほんとうはリアスタイルが最高に好きなのです...。
>味
なかなか日本ではクラシックシトロエンはいても、
クラシックプジョーは無いので、すごく気になっています。
305の最初期も、このベルトの取り回しでした。
電動ファンになったのはいつの頃なんでしょう。
最近、実物を見たのですが(しかも初期型)、
リアのフェンダーとかバンパーの造形が、なんとも
品の良い形をしていて感心しました。