Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【シトロエン】拾った画像でシトロエンBXまつり。

2010-12-15 | シトロエンな話。



一部の方々に絶大なご好評をいただいておりますこのコーナー、
気が付いたら他にしないといけないコーナーを差し置いて、
いまやメインコンテンツ気味に(w


いつかのルノー15まつり、
シトロエンLN/LNA/VISA/C15/AXELまつり
前回のルノー6まつりなど、祭りたくても日本にほぼない、なのに祭るw
というこのコーナーの隠れた主旨以外にも、
ルノー5(初代)まつりなど、多くの方が接しているクルマも取り上げておりまして。

今回は、その流れを汲み、
登場以来28年・そろそろ名車の域に達したシトロエンBXまつり開催です!



シトロエンBXは、GSの後継、xantiaの前のハイドロ搭載ミドルシトロエンです。

詳しい説明は拙HPからの引用・修正にて展開させていただきますw



シトロエンといえば2CVとDSがあまりにも有名ですが、
それらが販売されていた当初、車種が事実上
この2台しかなかった(なんて極端な!)というですから、驚きです。

そのすごい両極端を埋めるべく、2CVベースのちょっと上級なアミシリーズなどが
作られたりしたものの、
結局、大きなギャップを埋めるには至りませんでした。



そこでシトロエンは、なんとDSのテクノロジーであったハイドロニューマチックを、
1Lクラスの大衆車に採用して送り出します。それが、GSシリーズ。
素晴らしい実用性と乗り心地を持っていたGSは非常に高い評価を受け、
15年の長きに渡り屋台骨を支え続けました。






そのGS(と、改良型のGSA)の後継車となるべく1982年に登場したのがこのBX。
ボディはずいぶん大きく見えますが実はGS/GSA とほとんど変わらないんです。意外ですね。

その平べったいノーズには、
ついに純血の空冷フラット4を捨て、プジョー系の血が流れた、
ごく一般的な直4ユニットが横置き方式で積み込まれることとなりました。
そう、BXは、プジョーに吸収されてからのはじめてのハイドロニューマチック車なのでした。


ちなみに、ベースはプジョー405だと思われがちですが、
305という日本には入っていない、でも地味プジョーらしさが最高な
これまた目立たないサルーンというところが、PSAグループらしさ。






BX14E。たまらん。こんなの日本で乗ったらある意味、注目されるな。
モールも何も何もついていなくて潔い。BX本来の姿を見せてくれる。
なお公表されていたCD値は、たしか0.335だったと思う。


そのひとつうえのトリム、14RE。それでもまだ何もついてない感、炸裂w
こいつもたまらん!




それまでのシトロエンとは一線を画す四角いデザインはベルトーネの作で、
当時在籍したマルチェロ・ガンディーニが線を引いています。
デビュー時はシトロエンぽくないと言われたが、
今見ると、シトロエン以外にはどう考えても見えないw



長いホイールベース、短いテール、猫背。四角いが、シトロエンのスタイル言語を崩していない。
なお、ホイールベースは、わずか全長4,230mmのクルマなのに、2,655mmもある。


またメカニズム・品質的にも、
GS/GSAに比べて、BXは飛躍的な進歩をとげています。
軽量化・ボディの剛性アップ・部品点数の削減・ボディ外皮への積極的な
プラスチック部品の採用などが図られ、信頼性も大幅に向上しました。




初期型のブレーク。これは14RE。



こうして登場した最初のBXは、俗にボビンタイプとも呼ばれ、
通常の回転式のメーターを持たず、
操作系もサテライトスイッチに集中しているなどの特徴があります。
このあたりはシトロエンっぽさを色濃く残していました。



これがぱっと見てメーターだってわからないよねw
真ん中の0...2みたいに見えるのが、「ボビン」。
ieが最初に夜乗った時、何が何だかわからなかった。
お世辞にも視認性がいいとは言えないのがツボw
今となっては「目」のマークもなつかしい(メーターのチェックボタンだった)。




ボビンの内装。メーターナセルを大きく膨らませないのはシトロエンの伝統か。
そして、えもいわれぬシート。猫背で全体重を背もたれと座面に対して放射線状に散らばすので、
とにかく体の重さすら感じさせないほど、疲れない。
極端に言うと、シートの存在を忘れる。肉体と一緒になってしまうような感覚。
構造は大きく違うが、2CVのハンモックシート的な「体重の逃げ」を感じるつくり。



BX GT。
前期モデルは日本でも売れた「GTi」ではなく「GT」。
エンジンはただしノーマルの1905ccモデルと同じなので、
キャラ的には「スポーティモデル」の成り立ち。




その後、GTは「sport(スポール)」に進化。
エンジンは同じ1905ccながらもツインキャブを装備し、128PSを発揮。




その後1986年にマイナーチェンジを行い内外装に大幅な変更を受け、
さらに万人受けする姿へと発展しました。



俗に言う後期型の初期。ie的には、中期型。TRDは、ディーゼル搭載。



前期型にくらべて、バンパー、ヘッドランプなどに変更がありました。
初期型もそうなんですけど、前後バンパーは塗装ではなく、
ボディカラーに似た色の樹脂色。
合理的なはずの国民なのに、ボディに近い色樹脂バンパーって、
あの国のクルマ、結構あります。



内装は「ふつうの」メーターと、「ふつうの」サテライトスイッチに変更。
それでも、今見ると前衛的なダッシュボード。これはRHD仕様。
なお、RHD仕様だと、中期型以降の特徴でもある助手席前ダッシュ上面にある
小物入れがなくなります。




同僚プジョー405Mi16風なバケットシートも誇らしいGTiの内装。



中期型に追加された4×4。

うおおおーこの写真見るとヨンクのBX欲しくなる!こんな雪道、BXで鼻歌歌いながらかっとびたい!
てかヨンクのBXってこれ以上ない存在じゃないか!?



シチュエーションがよくわからんなw
これはスポーティに装ったGTI。でもエンジンはこのころまだDOHCではなかったが、
インジェクション化して125PSもあった。


で、GTiはその後16Vを追加。実はフランス製の市販乗用車で最初のDOHC16Vは、
プジョーでもルノーでもなく、シトロエンの、しかもBXだった面白さ!
405Mi16に積まれたあのエンジンと同じ。

もはや昔日の「遅いシトロエン」の姿はどこにもない!

ちなみに本国風に言うと、16Vは16Soupapes(バルブという意味)。このほうがかっこいい!



最終的にはこんなに派手になる。




中期のブレーク。日本でもかなり台数が出たと思う。この写真では、グレードもTRSだし。なお、TRSの下のグレードは、RS。
ルノーのGTXとかといっしょで、全然「RS」じゃないやつwたまらんw



だめ、こんな写真に弱い。サスペンションのストロークの長さを感じさせる、
妙にこころに刺さる写真。




最終的には1990年代をまたいでも生き残りましたが、
最終型はボディ同色バンパー、スモークリアランプなどで
さらに洗練された印象になっています。



日本向けカタログから。



お座りの図。かわいい。



バンパーはボディ同色+ふとモール風塗装に。
でも実際、バンパーは中期型と同じものなのだと思う。色だけで印象が違う。



でもBXらしさはたっぷり。デザインだけではなく、各部の完成度も高い。



BX、4態。



日本にはボビンタイプのBX16TRSが5MTで輸入がはじまり、
その後、AT(ZF製)仕様が追加されて以降、
本国のマイチェンに合わせて進化を続けました。


とくにこのBXに関しては、グレードもバリエーションも豊富に
日本市場に用意され、その結果、
それまで特殊な印象だったシトロエンを、
一気に「マダムが買い物に使えるふつうの外車」にまで変えることに成功しています。


BXの魅力は何なのか、ということになりますが、それは、
生産が終了しXANTIAにバトンタッチしても、
そのXANTIAがC5にスイッチして、しかも2世代目に入ってしまっても、
BXはいまなおファナティクを多く持つクルマであることには大きな理由があります。

それは
「サイズが丁度良い」
「ハイドロである」
「適度にフランス車の濃さが残っている」
「いろいろ我慢しなくていい」
「車内がすごく広い」
「トランクも使い勝手がいい」
「ルーミーで運転しやすい」
「21世紀の路上で、問題なく使える」
「乗り心地とシートが明らかに今の世代とは違う」
「いかにもシトロエンらしいいい意味でのエゴイズムを持っている」

などの要素を持つ「実用的でありつつ、趣味性の高い車」
であるという点が大きいのではないかと。



ハイドロの証明、車高マックスの図。猫澤君のボビン。これであちこち行ったなあ。



もとよりシトロエンは車種が少ないのですが、
CXは旗艦であるし、1970年代設計(実際にはさして困ることは無いのだけど、)、
DSはさらにクラシックカーの範疇(偉大な一台であることに異論はないが)、
GS/GSAは実用的なサルーンだが、空冷エンジンであるし、
トラブルの可能性は捨てきれない(多少簿覚悟がいる)。
2CVはベクトルがちょっと違う(だがある意味、シトロエンの哲学そのもの)。
ZXは残念だがハイドロがない(無くても正直困ることは無い...乗り心地は相当にいい)。
XANTIAはフランス車らしさがBXよりは薄味になっている
(でもいま見ると...これが見事にフランス車なんだ)、
しかもサイズはBX比でいえば、かなり大きくなった。

そうなると、なおさらBXの存在が光るのではないかなあ、と...。




>>写真集めるに大変ですがこのコーナーは
画像ぺたぺたで済むと言えば済むので、楽と言えば楽だったり。


>>しかしまあ、BX、ほんとに魅力的だなあ...。


>>ますます欲しくなった!でしょ!背中を押すのは、結構得意です...w


>>最後にBXのパトカー@スペイン。
追跡中に下血で止まっちゃう、なんてこと、無かったのかなあ(汗


ジャンル:
ウェブログ
コメント (26)   この記事についてブログを書く
« 【セダン蒐集癖】Vol.251 ソ... | トップ | 【セダン蒐集癖】Vol.252 い... »
最近の画像もっと見る

26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (*tomo)
2010-12-16 02:44:40
はい、ごめんなさい、赦してください、もう降参(泣)。
ほしいー…(笑)。

懐かしい…。 (axbxcx)
2010-12-16 04:38:05
いや、本当に懐かしいです。

考えてみれば、同じ車を二台続けて買ったというのは、BXだけですね…。 86の16TRSと89の16v。

やっぱりマニュアル車が欲しいと思ったのですが、16vにしてしまったのは軽率だったかも知れません。

そして1991年から2009年までマニュアルのランドローヴァーに乗ることに…。
Unknown (VOLF)
2010-12-16 12:13:59
嗚呼...卒倒物の素敵画像の数々......

モールなしのボビンやっぱいいなぁー
ペキペキカクカクなデザインが強調されますね
ゴールドのボディカラーなんてボルボツンドラ風味で思わずニンマリと
しかも内装はブラウン!!たまらなーい!!!

≫追跡中に下血で

エンジンかけて発進する間に犯人に逃げられちゃったりとかしないんだろうかといらぬ心配も・・・



Unknown (ほそモール)
2010-12-16 12:20:20
なんだか二回位呼ばれたような気がw。
Unknown (ほそモール)
2010-12-16 12:20:46
なんだか二回位呼ばれたような気がw。
BX LOVE (マツモト)
2010-12-16 15:26:30
あぁ…
言いたいことはいっぱいあるけど、
もう表題だけでいいや(笑)

イチゴーゴのタイヤが欲しいです。

フェンダーパネルを移植した偽ボビンがいるそうですが、そういう悪戯もしてみたいです。

BXのホイールキャップをデザインしてみたいです。
空想ホイールキャップデザインコンペでもしませんか?

馬鹿です(笑)

すみません(笑)
名車 (《》nek)
2010-12-16 16:37:01
素晴らしいBX集ですね^^

ブレークのルーフって途中から
盛り上がっていたのですね~。
知人が乗っていて、運転までしたのに
気が付きませんでした~。

いやー名車ですね~。
毎度のことながら、ホイールカバーとか
堪りませんね^^
桜新町の西武自動車に通っていた頃は、
その魅力に気が付かなかったのが、
惜しまれますww
でも、BX好きな小学生ってのも異様か!?(笑
素晴らしきBX祭り! (しい)
2010-12-16 22:24:19
ここに背中を押されている人が一人(^^;)
2台体制を断念して手放したのがちょうど1年前ですが
やはり忘れられませんね。
仏車に詳しくない友人達にも乗り心地が好評だったようで
「早く復活させろ」と言われております。
縦サンクともまた違った魅力があるんですよね。
あー、もっと田舎に住んで2台体制復活させようかなあ(笑)
Unknown (ぱとらしゅ)
2010-12-16 22:40:21
まだ免許を持ってなかった頃,今はなき「ユーノス」にて
BXを試乗したことがありまして(恐らくBX19)
(無論助手席,運転はユーノスのお姉さん)
記憶は遥か彼方ですが,何か国産とは違う!という
認識を持ったことだけは覚えています.

なぜそのままそっち方面に走らなかったのか…
ここを出入りするたびに,悔やまれます
休車 (月面車町内2号)
2010-12-16 22:59:34
身近に今年休車になったブレークがいたりします。
あのシート、ルームランプ、お座り等、最初見たときはなんとも異国なクルマでした。
毎年あれこれ直してお金掛るのも異国の車だからと思っていましたが、まさか同じ国のクルマに乗るようになるとはその当時思ってもいませんでした(爆

コメントを投稿

シトロエンな話。」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事