Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【もやっと列伝】更新 Vol.6,7,8,9 サーブ900、サンク、クライスラー、W124

2014-10-31 | おしごと。
お仕事報告ばかりでごめんなさい!

毎週金曜のお楽しみ!?

ホビダスオートで連載させていただいております
「ヤングタイマーもやもや列伝」ですが、毎週着実に更新されております〜!

気がついたら前回のアルファ164から4号も配信されています!


第6回はサーブ900





第7回はルノーシュペールサンク





第8回は80年代末クライスラー





第9回はメルセデス・ベンツW124



となっております!

車種は珍しいのはあまりありません(月末は「レアな正規もの」ですが)。
紹介する車種がメジャーなのがこのコーナーの特徴です。
でもテキストのどこかにいつも小ネタが仕込んであるので、ぜひ本文も隅々までご一読くださいね!

 
どうぞよろしくお願いいたします!



>>ちなみに、描いている車種も、選抜はかなり本気です^^
色も、仕様も、年式やバリエーションのバランスを考えていますー!

>>どの車種のオーナさんにも「そうそうこれこれ」って膝を叩いていただけるようにしたく思っています。
これからもどうぞご期待ください。


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【もやっと列伝】更新 Vol.5 アルファ・ロメオ164

2014-10-04 | おしごと。


毎週金曜のお楽しみ!?


ホビダスオートで連載させていただいております
「ヤングタイマーもやもや列伝」更新です!


第5回は日本でも人気を博したアルファ・ロメオの旗艦
164をお送りいたします。


アルファ・ロメオにとって久々の6気筒となる1979年デビューの「アルファ6(セイ)」。
これに搭載されたオールアルミのV6・SOHCエンジンは世界一官能的なV6とまで評されました。



アルフェッタに似てるけどトランスアクスルじゃないのよ~

このV6を3Lまで引き上げたエンジンを164に搭載していましたが、
V6エンジンは輸出メイン(アメリカでもアルファを販売していた)で、164の販売の6割くらいが
じつは直4エンジンでした。


などなど、そのあたりを書いています*^^*



ぜひぜひご覧になってくださいね!
絵も、かなりいいと自分でも思ってますー!



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【インプレッション】穏やかさ、という偉大なる性能。シトロエンC3。

2014-10-02 | インプレッション。



基本的に小型車、実用車が好きだと公言しているワタクシ遠藤イヅル(ie)ですが、
その傾向は子供のときからありました。


でもそれを決定づけたのは、「欧州車の洗礼」をぼくに与えた、
ルノー・シュペール5(サンク)バカラです。



1993年。ポーズは若気の至りなので許してくださいw


ぼくのサンクは最上級版のバカラだったけど、それでもエアコンの効きが良いとか、
装備が豪華だったりはしませんでした。
本来1.1Lから用意されていた「フランスのゲタ」であるサンクは、
内外装の仕上がりは決してほめられたものではなかったです。
同世代の国産車よりもトラブルの率は何倍も高かったですし...。


幸運なことに子供の頃からVWのタイプ2やボルボ144、
アウディ100などが入れ替わり立ち代わり家のクルマだったぼくは、
欧州車の「価値」というものを理解しやすい素地はあったんだと思います。

とはいえ、
「クルマの良さというのはハードの出来の善し悪しだけで判断してはいけない」
という考えを心の底に強烈に植え付けたのは、このサンクでした。
いまからもう、22年前のことです。


素晴らしく身体をサポートしてまったくどこにも痛みを感じさせない椅子、
当時のクラウンやセドリッククラスよりも良い直進安定性。
これらの「無疲労性能」という数値に出ない性能で、ほんとうに何キロ走っても疲れないのです。


バカラはとびきり豪華だったんだけど、サンク自体は素晴らしく素っ気ないクルマだった


ボトムレンジのクルマでも、椅子や脚などのお金をかけるところはかける。
必要ない装備や過剰なプラの材質にはお金をかけない。
その考え方に、とても共感しました。


なので、サンクのライバルであるシトロエンのAX、
そしてプジョーの205にももちろん興味がわきました。
まだ20代前半のぼくはまだ若く、GT、GTIといった
ホットハッチがいいなあという気持ち(今でも欲しいけど)もありましたし。

あ、でもAXはTRSのほうが当時から好きだったんだよね(枯れた20代w


1990年頃の14TRS。のちにアウターの装飾パネルが取れて、さらにシンプルなスタイルに。


そんなシトロエンAXもまた、見事なまでに質素なクルマでしたよね。
後期モデルではだいぶ質感があがったけど、
初期モデルの内装のプラスチッキーさには逆に目を見張るものが...(笑



日本仕様の14TRS(LHD)のインテリア。VISAとは別の意味でロボットみたい^^


一体感がなくモジュールをつなぎ合わせたような煩雑なダッシュボードには
どう見てもアトヅケのクーラー(エアコンではない)が堂々と鎮座していました。
シトロエンらしいエキセントリックさはあの当時からすれば薄かったけど、
でもTRSの1本スポークステアリングは、隠しきれない出自を無言で物語っています。

TRSは最上級グレードだったけど、内装はほんとうにシンプルだった。
だけど、それでいいじゃん、と思わせる「小型車づくりの妙味」があった。

AXは「上も下も見ていない」のです。
高級になど、そもそもなろうとしていない。
そういう意味では、「現代の2CV」を目指して開発されたAXは、
2CVの性格をきっちり継承していた、とも言えます。


こんなに質素で、見る人から見ればショボいAXだったけど、
乗り心地とシートの良さはには驚かされました。
リアシートはちょっと今一歩だったけど、
でもフロントシートに関してはTRSもホットハッチのGTも優れていました。
あえていうならTRSのほうがなお、良かった!

見た目には何の変哲もない薄く見えるシートなのに、
座ると体にフィットするのです。
座面が短いのは確かだったけど...。


車重はわずか700kg台しかありません。
でも乗り心地は重厚で、こんなに軽くてこんなに小さいクルマなのになんで!?と驚かされます。
視界も広く、運転は至極楽。
そういった様々な要素が重なって、
AXもまた見事な無疲労性能と「快適※1」さを有するに至ったのでしょう。

※1 この場合の「快適」は、エアコンの効きや装備がもたらすものではないことに注意


このAXの前身がヴィザ(VISA)である。このクルマについても語りたくてしようがないんですが、
そうするとこれまたとんでもなく長くなってしまうので
それは当ブログの別項に譲る(是非見てね!)としますが、
VISAもまた、驚くほどに「快適※2」な乗り物でした。



なんとも愛くるしい不格好さがまたたまらんのです
 
AXに輪をかけてふかふかで沈み込むシートは、座ったみんなを笑顔にします。
もちろん、どんな姿勢でどんな体格の人が座っても、誰の体にも痛みを与えませんでした。
そして高速道路ではバカみたいにまっすぐ走る(笑)。
乗り心地も、アシは抜けていたのに、とても良かった!



笑っちゃうようなダッシュボード。でも実用性は抜群。


たしかにエアコンは効かない...。オーディオは走行中はその音がうるさくて聴こえない...。
だけど、乗員はほんとうに「快適※2」だったのです。

※2 この場合も、「快適」は、エアコンの効きや装備がもたらすものではないことに注意(くどいw
まあ夏は...車内は灼熱地獄(号泣



さらにさかのぼるとシトロエンの小型車の原点、2CVに行き着きますが、
ああ、もうこうなると肝心のC3の話に辿り着かないので、もうそろそろまとめましょう(笑



何が言いたいのかというと、欧州の小型車は、「出来が良い」ということなのです。
装備はついてないし全体的な造りもほめられたものではなかったですから、
そういう箇所での出来は残念な部分が多かったんですが...。


でもそのかわり、
短時間、短距離しか使わないようなクルマだからこの程度のアシやハンドリング、シートの出来でいいや、
という妥協は、無かった。
サンクも、AXも、VISAも、205も、ましてや走る海の家みたいな2CVでさえも、
走ることに対しては、クラスレスだったのですね。





そして、ようやく今日の本題、現行型/新型シトロエンC3の話に行き着きます(長いw

AXはサクソ(シャンソン)になり、そのサクソはC3となりました。
そしてC3も、2世代目になって今に至っています。



まるっこいデザインは先代C3譲り

その間、ジドウシャを取り巻く環境は変化し、小型車も大きく変わって来ました。
AXの頃ではシンプルを旨としても問題なかったBセグメントも
プレミアム化が一気に進み、まだどことなく質素だった先代のC3に比べて
現行モデルのC3は別物のような上質な内外装を手に入れています。
もはや国産車も、その仕上がりにおいては敵ではないでしょう。
敵ではないというより、置いてってしまった感もあるくらい。

エアコンも良く効きます。要らないなと思うような装備は無くて、
現代において何も困ることは無いほどに、装備は充実しています。
前述のように高い質感を持ち、もはやBセグメントのクルマであるとは
室内からはまったく感じられないほどです。遮音性も密閉性も、とても優れています。

装備がもたらす【快適】も、いまやフランス車には標準装備なのです。


気になる乗り心地だが、ズバリ、良い!
カーブを曲がるとき倒れちゃいそうになるような
絶対的に柔らかいサスペンションを持っていた過去のフランス車とは違う柔らかさだけど、
ふんわりと段差をいなし、長い周期で揺れを収束してゆく揺れ方には
懐かしささえ感じることが出来ます。

実はハンドリングにも優れているシトロエンの伝統を受け、
現行のC3もまた、ほどよいロールを伴いつつ
望外にシャープにワインディングを攻めることが可能です。


もちろん、欧州小型車が持つ「無疲労性能」も何も失われていません。
矢のような直進安定性、そして優れた乗り心地がもたらすぶれない視線、
高いアイポイントと大きな窓による昨今のクルマとしては非常によい見晴らしと
車両感覚の掴みやすさによって、どこまでもどこまでも走って行けるような気がするのです。



リアシートも座り心地は良い。アップライト気味に座るが長時間でもさほど疲れない。
足下空間も充分な広さを持っている。




リアシートがダブルフォールディングしないのは残念だけど、
トランクルームも日常生活では困らない容量。





1199cc、水冷直列3気筒DOHC12バルブエンジン。
82ps(60kW)/5750rpm、12.0kg・m(118N・m)/2750rpmを発揮。




ちょっと前までのフランス車のオートマといえば
「燃費が悪い」という印象があったけど、
新しいC3は1.2Lの3気筒というなんだかとっても「フランス車【らしい】」ユニットに
ついに2ペダルマニュアル「EGS」が採用されたことによって
燃費も格段に良くなり、メーカーからは「49%向上」(すげー!)と発表されているほど!
たしかに乗っていてもガソリンメーターが動かないのを実感出来ました。


C世代になってから(もう15年近く経っているんですね!)はトラブルも大幅に減っています。
かつて悩まされたオーバーヒートもまったく心配ないです(当然ですが昔を知っていると感動しちゃうんです)。


DS3と同じ意匠のダッシュボード、というよりDS3がC3と同じ、と言った方が正しい。
今回お貸しいただいたのは廉価版の「セダクション」なので
本革ステアリングなどがつかないが、フル装備といえる充実した内容を誇る。



遊び心と視認性の両方を持つメーター。


こまめにコントロールされる空調、静かな車内に響くオーディオ...といった【快適】さと、
乗り心地、シートの良さ、視界の良さなどクルマが人と接する部分が持つ「快適※3」が
いまや両方備わっているのだとすれば、C3の「心地よさ」がわかっていただけますでしょうか(*^^*

※3 しつこいけどここでいう「快適」は、エアコンの効きや装備がもたらすものではない。
どんなにクルマが良くても、人間がクルマと触れる”インターフェイス”である
シートやハンドリング、乗り心地は良くあるべきだ、と思うのです。



それにしても、こういった小型実用車をはじめとして、
フランス車に乗るとこころが穏やかになる。
攻めても速かったり、そもそもが高性能で速いクルマもあるけど、
そんなクルマでも、実は結構「癒し系」だったりします。


フランス車は人に優しい、という感じがしませんか。
どんなに仕事でヘトヘトになって家に帰る時も、
フランス車だとその疲れを感じさせなくなることがあります。
そのまま、都心から名古屋くらいまで行けそう!という気持ちにさえ、なります。
まあ、実際余裕で行けちゃうんですよね、それが、Twingoでも、AXでも。
そしてこのC3なら、もちろん。



絶対的にコンパクトなのはやはり精神的は負担が無く、強みとなるところだ。


外観も穏やか。乗っても穏やか。
ギラギラしていない。せかせかしていない。
乗っただけで、こころがすーっと開放されていく。
そんな「穏やかさ」も、立派な性能だと思います。


そう、新型C3には、「穏やかさ」という性能があります。
それは実は簡単に手に入るものではないはずです。
いろんな事象が高いバランスを持ってはじめて実現することでしょう。
それを実現したのは、長いシトロエンの小型車造りのノウハウがあるからこそ、と考えます。


クルマの価値に何を求めるか、というのはユーザによって千差万別だと思うのだけど、
クルマ選びの必要項目の中に「こころを豊かに、穏やかにするのりもの」
というのがあってもいいのではないでしょうか。

そしたら、このC3の得点はズバ抜けて高いところにあります。
もしこれを読んで「えー、どんなふうに穏やかな気持ちになるの?」って思っていただけたら、
ぜひ週末、シトロエンのディーラーに行って、触れて、乗ってみて頂きたいです*^^*

見た目かわいい系のクルマではないけれど、C3は「真の癒し系クルマ」だから...。





>>新型C3の白眉は、やはり運転席/助手席の頭上に広がる「ゼニスウインドウ」。
「VISIODRIVE(ビジオドライブ)」(「VISION」と「DRIVE」を掛け合わせた造語)
というコンセプトから生まれたこの装備は車内にいながらもまるで屋外にいるような開放感が得られる、
まったく新しい発想のグラスルーフです。



>>通常のグラスルーフだと、
フロントウインドウの頂点にはどうしても骨格やバイザーを収める空間があり
その後ろからグラスルーフがはじまるため、
前席の住人は見上げても実際のところは
サンバイザーを見ることになってしまっていました。

>>でも!ボンネットからルーフの真ん中くらいまで「窓」というゼニスウインドウだと、
ちょっと見上げたら嘘みたいに視界に何も無い(笑)ので、これがまあ開放感抜群!
暑かったらシェードを閉めればいいし、
そもそもガラスもかなり太陽光をシャットアウトしているので
暑くてたいへん、ということは無いのです。
一度ショールームで体験してみてくださいねー!



ほらね、頭上も「窓」!


わかりますでしょうか、この開放感!


暑くなったらシェードを閉めましょう!^^



>>C3をお貸しくださいましたプジョー・シトロエン・ジャポンさまに
改めまして御礼申し上げます。
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