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自分でもまさか買うことになろうとは、のサーブ900 ターボ16。
引き続いて印象&インプレをお送りします。
ということで今日は気になる乗り心地やシート、動力性能編。
●乗り心地と操縦性
★重厚。ふんわりではなく、まったり。
そう表現するほかない感じです。
ターボ16というからにはスポーツな感じで乗り味も固め、と思うのですがさにあらず、
コーナーではロールは派手だし、基本どアンダーなのでコーナーが怖い...
古典的FFの乗り味です。慣れてくれば飛ばして楽しいクルマなのかも、ですが
ひたすら真っ直ぐに走りたい...
というのも直進安定性はピカイチです。
ステアリングから手を離しても、ぐんぐん走ります。
まあ仏車はおしなべてそうだったので、特に驚くほどでは無いのですが。
特筆すべきは、「元祖空力ボディ」だけあって?横風とかにも強いのがすごい。
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乗り心地は、まったり。
ふんわりというほどふわふわ感があるわけではなく、
ガッチリとした剛性感あふれたものでもなく、
低速域ではタイヤが目地のごつごつをこまめに拾っているのがわかるのだけど
それが車体をゆらすわけでなはく、
それでいて仏車のようにすべてサスで吸収できているわけでもなく。
でも。
角がない。しっとり、まったり。ちょっとウエッティな乗り心地。
でいて、ルノーのようなねっとりではないし、シトロエンのような浮いた感じもない。
プジョーの猫足がいちばん近い?
でもあんな感じの「しなやかに足が動いてる」って感じもないし。
でもまったり、まろやかな乗り味なのです。不思議だなあ。
ルノー19からの乗り換えですから感覚的な「ハードル」は高いハズなのに
そう思えるのですから、悪くないはずです。いやいや、いいと思います。
●シートの座り心地
★姿勢が良くなるシート。
ドイツ的な、きっちりとした着座姿勢を要求するシートです。
背もたれのランバーサポートが結構派手に出ています。
背もたれの角度を倒しすぎたりすると、とたんにこのサポートが
背中にかなりいやな感じで迫ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/e9/d237ad9512bbea3b9a799613cc448cd1.jpg)
でも、教科書通りの着座をすると、これが気持ちがいい。
あれほど出っ張っている感じがしたランバーサポートが
きれいさっぱり背中から消えるんです。腰椎の形状にフィットしているので
しょうか。背もたれ上部の角度も、丁度人間の肩から首のラインにぴったり。
背もたれを立てたときにありがちな「首の重さを感じる」こともないです。
見た目すごく薄い背もたれなのに、不思議です。
座面もクッションが厚く形状の出来も良く、腰をすっぽり包んでくれます。
大腿裏の圧迫感も心地が良い。
そんなかんじで、一度「決まる」と身体を動かさなくても良くなります。
ルーズなウォーターベッドみたいな昔の仏車のシートとは方向性が違うのですが、
でもこれはこれで実に気持ちがいい。
ただ、助手席が運転席よりも座り心地が劣ること、それと
座面が高いので場合によっては大腿部のもっこりが逆に圧迫になるかも
しれないことが欠点といえば欠点です。
独特の形状のヘッドレストは、案外やわらか。
運転中に頭を押しつけても不自然は姿勢にならないのがいいです。
ほんと、出来の良い家具って感じのシート。感心しました。
椅子にうるさい自分ですけど、これならずっと乗っていけそう。
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リアシートです。フロントシートがハイバックなので
前はよく見えないんですが、でも座面は明らかに一段高く、視界は良好。
クッション・座面ともに、現代の仏車でさえ失われた「ふかふか」なシート。
着座姿勢・形状は優れていますが、惜しむらくは座面がセンターから
車端方面に向かって傾いている感じがすることです。
足下のスペースは2Lで4.7Mもあるクルマとしては及第点といった感じで、
FFであるならばもっと広くあるべき。
でもフロアトンネルもほとんどなく、アップライトで座るのと、
窓が立っているので窮屈な感じはしません。
●動力性能
★踏めば痛快なターボ。
サーブ自製の1985ccDOHC 16Vエンジンには、
APC(Auto Performance Control)付きターボが装着されています。
エンジンやAPCのことはまた説明するとして、ここではインプレを。
APCによってハイオクでもレギュラーでも大丈夫なこのターボエンジン、
燃料の種類によって過給圧が変わるのですけど
ハイオクの場合9.0barの過給圧になります。でも日本仕様では160PSしかありません。
でもさすがにターボ、効き始めたときの背中を蹴られたような加速感は気持ちがいいです。
いざ踏み込めば、それなりに痛快かつ暴力的。
★段のない淀みない加速が出自を思わせる。
僕のはオートマなんですが、これがなんと99時代に設定されたボルグワーナー製の3段。
トルコンスリップは大きいし、
100KM/Hでも3000回転もありネンピ的にもつらいオートマなのですが。
しかもこのオートマのせいで出足は悪いです...まあいらいらするほどでは無いのですが、
実用的な加速感という意味では、
トルキーでありながら軽快に回るルノーエンジンの良さを引き出していた
ルノー19のエンジン+オートマのほうがイイです。
DOHC+16Vっていうといろいろ期待しちゃいますが(笑)、
もっさりしてます、正直なところ。
ただし。
アクセルをじわーっと踏んでいくと
やがてタービンが「ふひーん」と音をあげ、1.4tに満たないボディを
ぐわっと前に押しだそうとします。
シフトショックもないこのオートマの段がつかない加速感は、
まるで飛行機が離陸に向かっていくような感じを受けます。
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あいかわらずわかりにくいんですが(汗
独特の視界と軽飛行機のような?ダッシュボードがほんとにそれっぽい感じです。
>>排気音は野太いんですが、むしろ絶対的な音量はルノー19よりも静かです。
>>気持ちいい巡航速度は90~120KM/H。
前述のように3段オートマで、100KM/Hで3000回転を越えたら
サーブ900自体は遮音に優れているのにやはりそれなりのうるささ。
アクセルも重いし...まあこれはクルコンで解決なんですが。
>>でもほんとサーブ900も高速クルーザーでした。
安全に安楽に目的地へ...
やっぱり、こういうクルマが好きみたいです(^^
ただ、巡航速度が低くなりました。それはそれで良し。
ゆっくり、まったり、走りましょう...。