ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

667、「歴女」は昔からいた

2010年01月05日 | Weblog
665、龍馬伝」で、今年は「歴女」も忙しくなるでしょう、と書きましたが「歴女」とは「歴史好きの女子」という意味で、戦国時代の武将や幕末の志士に大きな関心を寄せています。
三国志や戦国時代をテーマにしたゲームや漫画が増え、それらのゲームや漫画に触れた女性が原作本を読み「歴史通」になります。
原作を読んだ彼女たちは、その舞台となった地を訪ねます。(私もそうでした。)
神田にある歴史書専門店では、以前は客のほとんどが中高年男性でしたが、07年頃から若い女性客が増え始め、いまは約40%が女性客だそうです。
「歴女」は2008年ごろに生まれた言葉とされ、直江兼続、石田三成など、“愛”、“義”を重んじ気骨を持って生きた武将が人気を集めています。
2010年の「龍馬伝」はミュージシャンとしても幅広い人気がある福山雅治が龍馬を演じているので高知市、長崎市、京都市など、龍馬ゆかりの地は「歴女」であふれるでしょう。

198、ショック、寺田屋が」で私も龍馬ゆかりの地を訪ねた、と書きましたが、その他幕末の舞台になった多くの地を訪ねました。
土佐、京都、長崎、江戸などを訪ねましたが、長州の萩に行く機会はありませんでした。
江戸(東京)にも井伊直弼が暗殺された桜田門、勝海舟の墓がある洗足池など幕末に関する地は沢山あります。
1973年にアメリカに行き、1985年に一時帰国しました。(12年ぶりの日本でした。)
そのとき真っ先に行ったのが萩で、松下村塾、高杉晋作の家、萩城址などを訪ねました。
萩は西の京都と呼ばれていて、町並みは当時の面影が残り「幕末の志士たちもこの道を歩いたんだろうな。」と彼らを偲びました。
日本で唯一江戸時代の地図で町歩きができる、といわれるほど古い町並みが残っています。
日本の近代化を進めた明治の元勲の多くは萩出身の長州人です。
その萩が近代化から取り残されましたが、古い町並みが残る情緒ある景観は貴重です。
私が行ったのは12月でしたが、各家には夏みかんが植えられていて黄色い実がたわわについていました。
これは明治期に武士の救済措置として栽培が奨励され、城下町の白い土塀、枝を張った緑、黄色い実がきれいでした。
旅館で借りた自転車で回りましたが、あちこちで若い女性(1人、数人のグループ)に会いました。
彼女たちも自転車で回っていて、お互い「あそこは良かった」と情報交換していて、私にも教えてくれました。
当時から「歴女」は元気でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿