ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1139、人はここまで優しくなれるのか

2011年04月29日 | Weblog
「キャンディーズ」のスーちゃんとして親しまれ、21日に亡くなった女優の田中好子さん(享年55)の葬儀・告別式が25日に行われました。
出棺前に流された最後の肉声は、“人はここまで優しくなれるのか”、という感動と衝撃を受けました。
このとき体力は弱まり、死を予感していたようで声に力はありませんが、心の底から絞り出された思いは、強い意志と優しさに溢れています。
東日本大震災から2週間後、死の23日前に録音された約3分20秒のメッセージで、3月29日に録音されたものです。
死を目前にして名前も顔も知らない人たちに対し、天国でお役にたちたい、と自らの心情を語っています。
関係者に感謝の言葉を述べ、「幸せな人生でした」と締めくくっています。

「こんにちは。田中好子です。今日は3月29日、東日本大震災から2週間たちました。
被災された皆さまのことを思うと、心が破裂するような、破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。
 私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。
でも、そのときは、必ず、天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています。
 今日お集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。
幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝してます。特に、ランさん、ミキさん、ありがとう。2人が大好きでした。
映画にもっと出たかった。テレビで、もっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。
 お礼の言葉は、いつまでも、いつまでも皆さまに伝えたいのですが…、息苦しくなってきました。
 いつの日か、妹夏目雅子のように支えて下さった皆さまに、社会に少しでも恩返しができるように、復活したいと思ってます。
 カズさん、よろしくね。その日まで、さようなら」
http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=DwEQqxkN_qY
*カズさん:夫の小達一雄氏で、故夏目雅子さんの実兄