花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

初出演

2022年05月13日 | 研究
2009年に園芸科学科の草花班として誕生したチーム。
さすがに今年で結成14年目ともなると、今までに何度もテレビ出演してきました。
「あさイチ」、タレントのグルメの旅番組はもちろん、
東日本大震災の津波被害を受けたサクラソウ救出や
被災地で取り組んだボランティアを取り上げた特集番組、
引退された夏目さんが司会をされていた「あさチャン」では
観光甲子園で日本一を受賞した「戸の町」観光ルートをフローラが実際に歩くという
企画で2日間に渡り密着取材を受けました。
そんなチームが先日、野菜班とともに地元のローカルテレビに出演しました。
フローラハンターズにとっては初めてのテレビ出演、さらに生放送ということで緊張気味。
それを知ってかテレビ局も念入りに何度も何度もリハーサルを繰り返します。
そのうちにしゃべりも慣れてきて、本番では堂々と語っていました。
スタッフの「時間ぴったりでした」というアナウンスに
スタジオとなった土肥実験室に集まった関係者一同拍手。
見事やりきることができました。
今回は沖縄の赤土流出を防ぐという取り組みを紹介したので
主役となったのは三和土チーム。でも水研究の日本代表の二人も
ちゃっかりと出演しちゃいました。
在学中に1回でもテレビ出演すれば上出来のチーム。
果たして今年2回目はあるのでしょうか。
さて昨日と今日は恒例の野菜苗販売。
こちらでもテレビ取材を受けている名農生がいるはずです。
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雪形

2022年05月13日 | 学校
名久井岳と馬淵川。
いかにも南部町というのどかな風景です。
そんな南部町ですが、りんごの開花も終わり、
いよいよ農作業も本格的になってきました。
さて青森県はまもなく田植えとなります。
よく先人は山の残雪の形を見て、田植えの始まりを見定めました。
八甲田山の雪形は有名で、青森市や十和田市など
見る方角によってさまざまな形が知られています。
十和田から見えるのは馬の頭。「駒の雪」という雪形ですが
それがはっきりあらわれるのは6月上旬。
しかし田植えは5月なのでかなりずれがあります。
理由は田植えの方法の変化。昔は成苗という30cm以上もある
大きな苗を手で植えていました。
苗がこの大きさになるのが6月なのです。
ところが田植機が発明されると大きな苗ではなく
小さな稚苗で植えるようになります。
その結果、田植え時期が早くなり、
先人が眺めていた雪形の時期とは合わなくなってしまったのです。
さて名久井岳にはないのでしょうか。
答えはなし。615mと低い山なので残雪がないのです。
でも調べて見ると名久井岳の姿で何かを判断したという
先人の知恵はぜったいあるはず。こんな農村文化を調べて見るのも
立派なプロジェクトになるはずです。
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地に足つけて

2022年05月13日 | 環境システム科
誰も世話相してくれない連休という第1関門を乗り越えたトマト。
ひとまず安心と思っていたら、やはり問題が発生しました。
このトマトをご覧ください。
右側に散布用の薬剤スプレーが置いてあります。
実はこのトマト、ぐらぐらして倒れてしまったのです。
このスプレーはつっかえ棒。とりあえずの応急処置です。
しかしよく見ると全部で4株ほどが同じ状態。
倒れるまでいかなくとも、大きく傾いているのです。
「地に足つけてしっかりせよ!」と一喝したいのですが
それはできません。なぜならこのトマトたちは水耕栽培。
根をしっかり伸ばす土がまずありません。
それどころか根が水中でフラフラしているのです。
根には根毛のように養水分を吸収する役割もありますが
主根のように大地にしっかり食い込み、
体を支えるという使命もあります。
1年生は「農業と環境」という農業学習の入門科目で
植物の部位やその役割を学びますが
このぐらぐらした情けない状態を見ると
根の役割を一発で理解するのではないでしょうか。
それはともかく今フローラが抱える問題は
この倒れそうなトマトをどうするか。一般的には支柱を立てますが
この水耕栽培装置には支柱を立てるところはありません。
現在、フローラの財産を活用して
ハンターズらしいユニークな方法で対処しようと考えています。
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