晴れ舞台は準備万端

今日は賞状授与式。
明日の卒業式前日にたくさんの賞状が3年生に渡されます。
情報ではFLORA HUNTERSのメンバー全員も
FFJの特級や学校の特別功労賞などをいただけるそうです。
園芸科学科時代、また環境システム科に移籍したばかりのFLORAは
FFJの特級を受検する人は極一部に限られていました。
それは大学を目指すメンバー。特級は研究レポートの提出が義務付けられています。
大学の推薦入試の前に自分の研究をレポートにまとめると
頭が整理できるので挑戦していました。
しかし最近は、それぞれの研究の質が向上しているため
大学を目指していないメンバーの活動もなかなかのもの。
そんな訳で、ここ数年は全員でチャレンジしています。
もうひとつが功労賞。大会などで活躍し学校の名をあげるなど
貢献した生徒に授与されるものですが、その最高位が特別功労賞。
こちらは日本一を受賞しないともらうことはできません。
したがって功労賞の該当者はあっても、特別功労賞はなしというのが普通です。
ところがFLORAとアップルガールズが結成された2009年から
嬉しいことにいつも受賞してるような気がします。
調べてみなければわかりませんか、もしかしたら14年連続かもしれません。
受賞条件である日本一受賞にチャレンジできるのは2年間。
その間で、なんらかの大会で日本一となっているのです。
今年も受賞とは嬉しい限りです。
またメンバーの半数がいろいろな賞の受賞者の代表として登壇するらしく
一緒に活動したこちらも誇らしく感じます。おめでとう。
式場はご覧のとおり準備万端。今日は名農生の晴れ舞台です。

Episode XⅢ 素顔のままで

寒かった2月も今日をもっておしまい。
明日3月1日は、名久井農業高校の卒業式です。
本来は卒業の際、生徒はいろいろな団体からたくさんの賞状をいただくのですが
全部伝達していては、とんでもなく長時間の卒業式になってしまいます。
そんな理由から卒業式の前日に、卒業証書以外の賞状を渡すことにしています。
それが賞状授与式。青森県では各校の受賞者の名前が新聞などに掲載されたりします。
たくさんの賞状の他にも学校の新聞、機関誌などもいただけので
3年生にとってはとても嬉しい日です。
そんな彼らが一番楽しみにしているのが卒業アルバム。
実はまだ今年のアルバムを見ていませんが、ちょっと興味があります。
当然ながら個人写真はマスクなしのはず。
その他の写真もきっと撮影のために一時的にマスクを外していると思われます。
そのため例年と同じ卒業アルバムの出来になっている可能性がありますが
彼らの３年間はコロナ真っ只中という世にも奇妙な高校時代。
その痕跡がアルバムのどれぐらい残っているか探してみたいのです。
さてこちらはFLORA HUNTERSのオリジナルアルバム。今年で13巻目となります。
オフィシャルな学校出版ではないので、昨日メンバーに届けられました。
表紙を見てお分かりのとおり、今年もFLORAの流儀にならって6名それぞれ違う編集。
こちらはカジュアルなアルバムなので、素顔とマスク姿がいっぱい。
まさにコロナでズタズタにされた傷跡があちこちに残っているのです。
それもまた思い出。将来、こんな時代があったと笑ってもらえると幸いです。

魂は置いていく

もういくつ寝ると卒業式でしょう。
カウントダウンが大きくなってきました。
そんなこの時期に、なぜか土肥実験室にMacのPCが用意されました。
もう課題研究もないのに、誰が使うのでしょう。
答えはFLORA HUNTERS。なんとまだ使っているのです。
実は年末、ある農業系のコンクールに応募していました。
これは2018年のTEAM FLORA PHOTONICSも応募した大会ですが
予選の結果発表の期日がしばらく過ぎてもなんの連絡もありません。
当然、落選だと諦め、頭を切り替えて
先日大阪で行われた授賞式を最後の花道としてみんなで参加してきました。
するとどうでしょう。忘れた頃に突然の連絡。
予選を通過してファイナリストになったというのです。
それも最終審査は3月10日。もう卒業式が終わっています。
さらに北海道の大学に進学するメンバーなどはもう引っ越ししています。
さすがにこれは開いた口が塞がりません。
しかし主催者から詳しくお話を伺うと、まだコロナの心配があるため
TEAM FLORA PHOTONICSがかつて出場した時のように
現地開催はしないとのこと。ではオンラインかと尋ねるとこれも違うようで
事前に音声を録音したパワーポイントのデータを主催者に送り
会場で上映して審査員が入賞者を決めるとのこと。
したがって当日オンラインで繋がる必要もないというのです。
肩透かしをくらったようですが、とりあえずデータを送らなければなりません。
そんな理由でまたMacを引っ張り出し、代表たちが録音しているというわけです。
やっとデータも完成。結果は卒業式後。
FLORAの実態がなくなっても、魂がここに残り戦います。

３つの顔を持つ

これが毎日地球未来賞でいただいたクリスタルトロフィーのプレート。
よく見ると環境研究班と刻まれています。
しかし昨年暮れに行われた環境系の活動発表会では
同じメンバーなのにFLORA HUNTERSと名乗っていました。
２つの名前を持つ研究チームですが、
気分で使い分けているのではありません。
2014年、環境システム科に移籍した際、
従来の草花班から環境研究班に正式名称が変わりました。
もちろんこのネーミングはこちらの希望ではなく学科の指示。
新設された環境システム科の研究活動を牽引せよと
学科名の一部をとって名付けられました。
しかしご存知のとおり、チームにはニックネームがあります。
2014〜2018年は園芸科学科からのニックネームをそのまま引き継いて
TEAM FLORA PHOTONICS。2019〜2020年はTreasure Hunters。
そして現在の2021〜2022年のFLORA HUNTERSと
こちらはメンバーによってその都度つけられます。
したがって沖縄の赤土流出抑制活動や塩害抑制研究など
今年度行われた活動や研究だけを提げて出場する場合は
現在のチームのニックネームであるFLORA HUNTERSを用い、
過去の先輩の活動を含めて発表する場合は環境研究班と名乗っているのです。
このトロフィーのプレートは環境研究班。つまり機能性集水システムなど
先輩の成果も含めて受賞したことになります。
ちなみに2009年の草花班時代を含め、今までの研究班全体を指す場合は何というでしょう。
ちょっと力ずくですが、こちらはFLORA。
ある時はFLORA、またある時は環境研究班、そしてある時はFLORA HUNTERS。
まもなく活動15年目。いろんな顔を持っています。

飛脚リレー

毎日地球未来賞のトロフィーはご覧のとおり30cmもある大きなもの。
クリスタルなのでずっしりと重いのです。
いかにもいただきましたという重量感で嬉しいのですが、
授賞式が終わった彼らは、ちょっと複雑。
これ青森まで持ち帰るの？宅配便で送ることもできますが、
嬉しいにニュースは早く学校に届けたいもの。
そこでみんなで飛脚となって持ち帰ることにしました。
検討の結果、1人目は授賞式の会場からホテルまで。
2人目はホテルから伊丹空港まで。3人目はお土産を買う伊丹空港内。
4人目は伊丹空港から青森空港まで。
5人目は青森空港からJR新青森駅まで。
そして最後のアンカーは新青森駅から八戸駅までと
全員飛脚リレーすることになりました。
とはいっても乗り物の中は棚の上。
そんなに困ることもなかったようです。
みんなで持ち帰ったトロフィーは、現在校長室に飾られています。
今週は賞状授与式、そして卒業式。
いよいよカウントダウンです。