花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ただいま妄想中

2021年09月30日 | 研究
この日の課題研究も土肥実験室。
みんなで何やら話し合ったり、用紙に書き込んでいます。
実は現在、フローラが夢中で取り組んでいるのはビジネスプラン作り。
環境研究チームがなぜ?と思われるでしょうが
秋にビジネスプランを考えながら頭の体操を楽しむのは
10年以上続いているフローラの活動スタイルなのです。
なぜなら「高校ベンチャー」を合言葉に結成された初代フローラ。
研究成果などを応用して新しいビジネスを妄想するという
先輩たちの遊びがすっかり定着しているのです。
今年は男女6名。6名で考えては誰かがお客様になってしまうので
2チームに分けて競うことにしました。
好きなもの同士で自由にグループを作ろうと呼びかけましたが
やはり出来上がったのは、男子チームと女子チームの2つ。
お年頃なのでしょうか、気兼ねなく話せるのは同性の方がいいと思ったようです。
しかしこれが功を奏し、男性ならではのビジネス、
そして女性目線のビジネスと面白いものが出来上がってきました。
ああでもない、こうでもないと雑談の中から
夢のビジネスプランが徐々に形をあらわしてきました。
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初めての取材依頼

2021年09月30日 | 研究
こちらはビジネスプランに取り組む女子チーム。
ホワイトボードにサービスや商品の流れ、
それに対するお金の動きなどを図にして書き出しています。
システムを考える場合、まずはこのように図にすることが大切。
頭で考えたビジネスの仕組みに破綻がないか、
矛盾がないかを探ることができるからです。
大きなホワイトボードに2チームがそれぞれ自由に書き込みながら
議論するのを見るのは、とても頼もしく感じます。
完成はもう少し先ですが、今から期待をしています。
さてそんなフローラハンターズに地元の水関係の団体から取材依頼が届きました。
実は昨年、青少年の水の研究で世界チャンプとなった
トレジャーハンターズを取材された方で、
その後、どんな取り組みをしているのか広く皆さんに紹介したいというのです。
そこで現在の取り組みの様子を伝えたところ、
ぜひ取材したいということで明日の課題研究で取材を受けることになりました。
ほとんどのメンバーが初めての取材対応。
ちょっとビビっているように見えるのは気のせいでしょうか。
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ついに捉えた

2021年09月29日 | 研究
フローラハンターズにはJr.出身の女子メンバーがいます。
彼女は昨年の1年生の時から、研修生として環境班で研究をしています。
そのため今年から始まった課題研究なのに、彼女はすでに2年目。
キャリアとしては3年生と同じなのです。
さてそんな彼女が取り組んでいるのは乾燥地での塩害抑制研究。
しかしここは北国青森。塩害が発生している様子は目にすることができません。
目にするのは地表に何やら塩の結晶のようなものが染み出してきた写真だけです。
彼女は、かつて先輩が大学の先生から教わった塩害土壌の作り方にしたがって再現。
その土を大きな容器に充填し、地下にわずかな灌水をしながら
ガラス温室に設置して塩類集積が起きるかどうか、
また自分のアイデアで抑制できるかどうかを試しました。
その結果、彼女にとっては想定どおりの結果が現れて手応えを感じたようです。
でも2年間も取り組みましたが、写真で見たような塩類集積現象は現れませんでした。
覚悟はしていましたが乾燥地を再現するのはそう簡単ではないようです。
今年のデータ収集は夏休みで終了。そろそろ、ほったらかしにしていた
装置を片付ける計画を立てようと思った先日、不思議なものを発見しました。
これがその時の写真。少し明るい色の土が盛り上がっています。
それは触るとすぐ崩れそうなぐらい繊細なもの。
まるでカビでも生えたかのようです。もしかしたらと思い分析した彼女。
とんでもない量のナトリウムが含まれているのがわかりまたびっくり。
カビのようなものは水分の蒸発でできた塩の結晶だったようです。
実験を始めて1年半、とうとう塩類集積を目撃することができました。
彼女の頑張りを見守った女神フローラが、
最後に見せてくれたご褒美かもしれません。
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産地ならではの贅沢

2021年09月29日 | 
昨年、世界グランプリを受賞したトレジャーハンターズには
いろいろなところから取材依頼がきました。
嬉しいことなので快く受けましたが、
時々、お土産を持参してくださる方がいらっしゃいました。
これはその時にいただいたもの。
青森県産の果汁100%のリンゴジュースです。
青森県人同士で県産加工品の消費拡大を促進していると考えると
なんだか微笑ましいことですが、ここで注目したいのはジュースの中身。
まずジョナゴールドと品種名が書かれています。
一般にリンゴジュースは、さまざまな品種のミックスですが
リンゴ王国ともなると単一品種のジュースが楽しめるのです。
品種によって甘いタイプ、酸味の強いタイプなど
ジュースの味がはっきり違うのでとても楽しいものです。
次に注目するところは「ストレート果汁」という表示。
果汁100%のジュースはスーパーマーケットで常に販売されていますが
その多くが「濃縮還元」。絞った果汁の水分を飛ばして濃縮し、
いざジュースを作る時に水を加えて戻すという製法です。
濃縮した方が輸送に便利なので、リンゴに限らずオレンジなど
ほとんどがこのタイプですが、よくみると香料も加えています。
この製法では香りが薄れてしまうからだそうですが
これでも果汁100%なんですね。
ところがこのストレートは搾った果汁をそのまま充填したもの。
こちらの方が美味しいに決まっています。
産地ならではリンゴジュース 。贅沢すぎてごめんなさい。
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ラストチャンス

2021年09月28日 | 研究
4月から活動を開始した新生環境班フローラハンターズ。
1学期の約4ヶ月間は、とにかくデータの収集に全集中してきました。
しかし夏になるとボランティアの大会や
先日行われた発表会に参加するため、発表練習などに進路変更。
そんな大会も一段落した今、実験室を見回すと
実験に用いた試験区がそのまま放置されているではありませんか。
そろそろ片付けなければなりません。
でもこのまま撤去してはもったいない。
貧乏性なので最後にもう一回だけ測定してみることにしました。
なぜなら同じ状況を再現するとしたら、また半年もかかるから。
まずまずの成果が確認できた7月末。あれから約2ヶ月経ったので
もしかしたら現在はデータが変わったかもしれません。
不要と思えば不要な調査ですが、
チャンスと捉えればラストタイミングです。
これは測定している様子。みんなが机で分業しながら
それぞれの担当試験区のデータ収集をしています。
これからいろいろな試験区の最後のデータが続々と集計され
分析されていきますが、どんな結果か楽しみです。
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