花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

緊張していいんです

2023年05月31日 | 研究
昨日、羽田空港経由で三沢空港から富山空港に向かったFLORA。
今日は朝から富山市の文化センターのような会場でポスター発表会となります。
昨年もFLORAは同じ大会に出場したのですが、
なんと予選を突破し決勝審査に残ったのはFLORA史上初の3組4名という大人数。
まさに1人1研究の賜物で、他の学校ではなかなか見られない光景です。
こんなに出場すると仲間がたくさんなので緊張などありません。
見知らぬ会場がいつもの土肥実験室のように思えてきます。
しかし今年は1組2名と最小ユニット。それも初出場ときています。
今回は放課後に5回ぐらい練習しましたが、
初めての割には落ち着いて発表でき、質疑にも対応しています。
でもこれはおそらく身内同士だから。いざ本番になると
大学や企業の研究者の質問に対応するので、間違いなく緊張するはずです。
こんな時、FLORA事務所が彼らにしてあげられるのは、
近い雰囲気を作って事前に体験してもらうことぐらい。
そこで今回も先生にお願いして質問してもらうことにしました。
その役を買ってくださったのはなんと校長先生。
メンバーが一番緊張するからです。最後は頑張れと激励していただいた2名。
今日は2時間という長丁場ですが、自由な質疑応答を楽しんでもらいたいものです。
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らんまん

2023年05月31日 | 学校
春から初夏へとかわろうとしているこの時期、
一面薄いピンクの花が咲いている野原があります。
頭の中に浮かぶ植物名は2つ。ヒメジョオンとハルジオンです。
名前も姿もそっくりの植物ですが、見分け方がいくつかあります。
代表的な方法が茎を折ってみること。
中が空洞だったらハルジオン、びっしり詰まっていたらヒメジョオンです。
どうして違うのでしょう。勝手に考えてみます。
ハルジオンの開花期はその名の通り、4月から夏まで。
ヒメジョオンは5月から秋までとずっと長いのです。
短い期間で成長し、花を咲かせ種子を作るハルジオンはスピードが命。
そのため簡単な中空工法で茎を建築したのかもしれません。
その他にも多年草と1年草など似ていて非なる2つの植物。
朝ドラの「らんまん」ではありませんが、
いろいろな植物の生き様の理由を妄想してみるのも面白いと思います。
なおハルジオンは「春紫苑」。シオンというキク科の植物がありますが
春に咲くシオンという意味です。またヒメジョオンは「姫女苑」。
ヒメは小さな。ジョオンは中国の草花。つまり小型の女苑という意味です。
残念ながら畑地雑草と一括りにまとめられますが、
「雑草という草はない。 どんな植物でもみな名前がある」と
牧野先生に叱られちゃうかもしれません。
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踊りに行こうぜ

2023年05月30日 | 研究
ここは名久井農業高校の第2農場。
草花温室群からFLORAの本拠地である馴化温室を眺めていますが
建物の奥にうっすらと名久井岳が見えます。
大きなサインボードはFLORAが2020年に
ストックホルム青少年水大賞で世界一を受賞した際に作られたもの。
まるで馴化温室の巨大な表札のようです。
10年以上も前、この場所でTEAM FLORA PHOTONICSが結成されました。
東日本大震災が起きたときは温室の右側の空き地で
マイクロバブルによる除塩研究。温室の中ではサクラソウの保護栽培。
またたくさんのLEDがぶら下げられ、機能性や付加価値を高めた
さまざまな作物の栽培法が開発されました。
世界で評価された三和土や塩害研究などが行われたのもこの場所です。
そんな本拠地から今朝、FLORAの代表2名が雨の徳島県を目指します。
なぜなら学会主催の発表会に出場するためです。
三沢から羽田、羽田から徳島阿波おどり空港という飛行機を乗り継ぐ空の旅。
もちろんメンバーは初飛行機です。みんなお土産を期待しているようですが
お土産は美味しい名物?それとも賞状?
もちろんどっちもです。
大会でのFLORAたちの活躍の様子は、また後日ご紹介します。
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水風船

2023年05月30日 | 研究
これはチームが本拠地にしている馴化温室の天井。
先日、栽培に取り組んでいるメンバーと温室で作業をしていて
何気なく見上げると、とんでもないものを見つけてしまいました。
なんと巨大な水風船。どうやら雨漏りして室内に滴ってきた水が
天井のビニールに溜まったようです。
これから梅雨になります。このままならいいのですが
もし水爆弾となって破裂したら大変なことになります。
なぜならこの水風船のそばに彼の栽培装置が設置されているから。
これから雨が降るたびにヒヤヒヤしながら
天井を眺めることになりそうです。
さて今日はFLORAが二手に分かれます。
ひとつは徳島市で開催される学会主催の発表会に参加するグループ。
代表2名が今朝、飛行機で三沢を飛び立ち、
羽田経由で徳島阿波おどり空港を目指します。
もうひとつはお留守番チーム。短縮授業でメンバーも少ない中、
5名で5つのサンプルの水質分析に挑みます。
どちらも大変ですが、目標に向かって頑張ります。
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TEAM AQUA

2023年05月29日 | 研究
今年のFLORAは6名が水を絡めた環境や農業、ビジネス研究に取り組んでいます。
Tシャツに描かれているのはFLORA HUNTERS AQUAのロゴ。
自他ともに認める高校生の水商売研究チームです。
さて水草を育てているのは今年FLORAの代表を務めるメンバーのもの。
みんなに集合場所や持参物の連絡、さらにはスケジュール調整などの
相談にのってくれる頼もしい男子です。彼は富栄養化池沼に水草を植えて
過剰な栄養分を吸収させ、さらにその水草を肥料にする企みを立てています。
でも心配することがいっぱい。なぜならこの水槽は、
一般的な観賞魚用水槽よりも栄養分が多いので育つのかどうかわからないのです。
また水草はどれぐらい栄養分を吸収するのかもよくわかっていません。
彼の期待は2つあります。ひとつは水草が繁茂したら少しかもしれないが
水が浄化されるというもの。そしてもうひとつは栄養分を吸収したので
水草を肥料化した際は一般的な水槽で育てたものより栄養分が多くなるというもの。
どちらもなんとなく期待はもてますが、こればかりは誰もわかりません。
水草を眺めながら定期的に水質分析を行う彼はまるでアクアリスト。
他のメンバーには優雅で楽しそうに見えているかもしれません。
5月も下旬になりました。いよいよ分析が始まりました。
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