花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

詐欺じゃないです!

2019年03月31日 | 研究
10年間活動してきたチーム フローラ フォトニクス。
今年度をもって解散を決めていたため、
昨年の暮れから5名の最終メンバーとともに
備え付けていたLEDを配線ごと取り外したり
植物をきれいに整理するなど、いわゆる終活をしてきました。
借りた時より美しくして生物工学研究班に返還しようと
それはそれはみんな精一杯片付け、
過去の研究記録等も冬の間にすべて処分しました。
ところが想定外の延命措置。
なんと環境班の活動が来年も継続されることになったのです。
これは嬉しいことですが、急遽、生物工学研究班にお願いして
もう少し馴化温室の一角を使わせてもらう交渉をしなければいけません。
先日卒業したばかりの最終メンバーに報告しましたが、みんなビックリ。
みんな喜んでくれましたが、
まるで「やめる、やめる詐欺」を犯してしまったようで気が引けます。
こんなことになるなら、温室をそのままにしておけば良かった。
配線し直すなど再スタートを切るには余計な手間がかかりそうです。
しかし解散は解散。フローラの戦う遺伝子を引き継ぐ新チームの愛称は
今度の新しいメンバーと考えたいと思います。
ちょっとどころかかなり都合が悪いのですが
来年度もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
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学校表彰

2019年03月31日 | 学校
このところ気温の低い日が続いています。
うっすらと雪も降るほどです。
日中になれば気温は上がるので雪は積もりませんが
心地よい春の日とはなっていません。
したがってグラウンドにも運動部の姿をありません。
寒の戻りでしょうか。もう少しの辛抱のようです。
とはいっても野菜苗の育苗、花壇用の花の播種など
もう農場では春の作業が始まっています。
休みも農場で頑張る名農生にエールを送りたいと思います。
さて平成30年度は何度か名久井農業高校が表彰されました。
そのひとつが農業高校・農業大学校ホームページコンテスト。
慶應義塾大学主催のコンテストで名農が全国15校に選ばれたそうです。
詳細はホームページコンテストのプレスリリースをご覧ください。
そういえばチームが作った水質浄化システムの英語版のPDFもリンクされています。
機会があればご覧ください。
また全国農業高校長協会からアグリマイスター顕彰学校表彰もいただきました。
これは名農生の活動を数値化して客観的に評価したもので
名久井農業高校は2年連続の受賞です。
名農生の活躍が全国でも認められ嬉しい限りです。
明日から新年度。年号も新しくなるのでさらなる飛躍を期待します。


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フローラの結論

2019年03月30日 | 研究
ポスター発表会に出場して今年で10年目。
当時の名久井農業高校生と変わってきたのは「質問力」だけではありません。
これは大会後の交流会ですが、何やらみんな楽しそうです。
恥ずかしがり屋の名農生。昔はいつも会場の端っこに仲間だけで集まっていましたが
今はご覧の通り、積極的に交流できるようになりました。
あとで聞いてみると新潟と沖縄の高校生らしく
笑い合いながらとても有意義な時間を過ごせたようです。
引っ込み思案はそう簡単に変わるものではありませんが、
精一杯チャレンジを続ければいつしか自信となります。
そしてやればできるという自信は、必ず新しい自分に出会わせてくれます。
フローラは名農生をチャレンジの旅の入り口までは連れて行けますが
そこから先に進むかどうかを決めるのは個々の意志。
一歩踏み出す小さな勇気と覚悟が必要となります。
フローラはいろいろな成果をあげることができましたが、
つまりこれは全て歴代メンバーの勇気の結晶なのです。
「チャレンジするのは面白いこと」
「怖がらずに一歩踏み出せば何かが変わる」
これが10年、フローラが体を張って得た結論です。
長い間、フローラの実験にご参加くださったメンバーのみなさん、
そしてご支援いただいた関係者のみなさん、ありがとうございました。
明日をもってTEAM FLORA PHOTONICS は解散となります。
安室奈美恵さんとイチローさんの引退、そして最後の平成という話題が今後出るたびに
フローラもこの年で解散したことを思い出していただければ幸いです。
そしてこれからも青森県立名久井農業高等学校の応援よろしくお願いいたします。
研究班の今後は?びっくりするニュースがあるので明日またご報告いたします。
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質問力

2019年03月30日 | 研究
さて東京の高校生ポスター発表会に参加した環境システム科のバブルボーイズ。
研究はまだ途中段階ですが、臆せず専門家の先生方と討論していました。
どうやらいいアドバイスをいっぱいいただいたようで、これからが楽しみです。
さて2009年、フローラが初めて学会に参加してから10年経ちますが
この間で名農生はずいぶん変わってきたような気がします。
そのひとつがこの光景。説明しているのは他校生。
説明を聞いて、それに質問しているのがバブルボーイズです。
自信がなく人前で話せない名農生をなんとかしたいと立ち上げたフローラ。
結成当時はポスターの前に立ち説明するのがやっとでした。
しかし案ずるより産むが易し。何度も繰り返していると、
すぐに物怖じせずに堂々と説明できるようになりました。
また嬉しいことに数年経つと自分の意見もきちんといえるようになり
ディスカッションも楽しめるようになっていきました。
一方的ですが「説明できる」から「人の意見を聞いて自分の考えを述べられる」と
ゆっくりですが着実に成長しているのです。
ところが最近、他の研究に対して質問する姿を目にするようになりました。
浮かんだ疑問を自分の言葉で積極的に相手に伝えられることは
今大切だといわれる「質問力」が育っている証拠。
自ら考え、研究をさらに発展させていく力も徐々に身につき始めています。
このように確実に名農生はステージアップしているようです。




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農業高校とSSH

2019年03月29日 | 研究
日本農芸化学会主催の高校生ポスター発表会に参加した高校はなんと73校。
北は北海道、南は沖縄までまさしく全国各地から集まっています。
その中に嬉しいことに農業高校が名農を含めて数校います。
チームフローラが初めてポスター発表会に出場した2009年からの数年間、
どこの学会にも農業高校の姿がなく、とても寂しく思いましたが
今はこのように全国の仲間たちが頑張るようになりました。
発表テーマは理科の分野から農業までと広範囲。
難しい内容もあれば農業高校にとって身近な食品の話題までいろいろあり
とても興味深く拝見させていただきました。
受賞できる高校はわずか2割程度と少ないのですが
ここに参加している人たちは受賞することよりも
自分の研究を伝えて討論するのを楽しみにしている人ばかり。
したがって予定時間を忘れてディスカッションを楽しんでいました。
さて今回の最優秀はなんと九州の農業高校。キノコの研究でした。
名農にも同じような研究をしているチームがあるのでぜひ紹介したいと思います。
農業高校といえどもSSHの指定を受けているところが増えており
今回出場しているのも半数以上が現在、もしくはかつて指定を受けていた高校。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)は中学校でも広く認知されていますが、
青森県で指定を受けている農業高校は今も昔もありません。
したがって農業高校もこんなにサイエンスの分野で頑張っているんだということが
今ひとつ青森県では理解されていないのが実情です。
なんとかPR活動を通して現在の農業高校生の活動を知ってもらいたいものです。
ところで結成時より学会の高校生ポスター発表会に参加していますが
青森県のSSHにはほとんど会いません。違う学会に参加しているのでしょうか。
素朴な疑問が浮かびます。
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