花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

いじめ、カッコ悪い

2022年05月14日 | 研究
ビデオゲームについてはよく分かりませんが「馬娘」というゲームが人気のようです。
擬人化した馬を自ら育成して競走するらしいのですが
このような育成ゲームは昔から根強い人気があります。
こちらは水分の供給量をコントロールして
甘いトマトを栽培しようとみんなで競っているトマトチャレンジ。
今年チームが行っているこのチャレンジもまさに育成ゲーム。
それもバーチャルではなくリアルな世界。
競い合うという遊び感覚を取り入れたフローラらしい研究です。
さてミストを発生させる間隔を4人が工夫しながら取り組んでいますが
現在、最も長い間隔にしているメンバーは2時間30分おきに15分噴霧。
つまり2時間ぐらいは根に水のない状態となります。
そんな状態で気温が上がってくると葉はこのように少し萎れてきます。
しかしミスト噴霧されるとまた元に戻ります。
もしかしたら水分ストレスで機能性成分が増えるかもしれませんが、まるでいじめです。
するとまもなく開花というこの時期に、今までの発生プログラムを変更し
3時間30分にしたいという「いじめっこ」が現れました。
今なら変更しても間に合うタイミング。
さっそくタイマーを修正していました。
「いじめ、カッコ悪い」誰かに言われそうです。
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台本

2022年05月14日 | 研究
先週、テレビ出演した野菜班と環境研究班。
本番直前に台本が届きました。
これを見ると各班の代表2名が活動を紹介することになっています。
しかし口頭で説明してもなかなか伝わるものではありません。
そこで急遽、説明用の資材を集めることにしました。
フローラハンターズが用意したのは沖縄の赤土など三和土の材料、
そして完成した各種三和土、さらに赤土流出や3月に石垣島の高校生たちが
実際に取り組んでくれた三和土作りの写真ボードなど。
これをメンバーたちが持ち、三和土チームの代表が説明する作戦です。
するとスタッフも興味津々。いろいろ質問されています。
用意した小道具は皆さんの理解を深めるきっかけになったようです。
さてリハーサルが始まるとこの台本とはずいぶん違うことを話しています。
なぜならこの台本は、まだ名農の取り組みがわからない状態で
テレビ局が製作したもの。現場でとどんどん変わっていきます。
幸い野菜班の代表も環境班の代表の男子もフリートークは得意。
柔軟にアドリブで新しいコメントを自分で作ってスピーチしています。
よく就職試験の面接練習をすると、真面目に一字一句台本通りに話す人がいます。
しかし途中で、ど忘れするとスピーチは中断。
こんな途中で話せなくなる人は思った以上にたくさんいるものです。
それに対して、自分はどんな順番で何を伝えるかだけ決めてくるタイプもいます。
このような人は毎回話す言葉は違うものの、伝えたいことはよくわかります。
今回の二人は後者。こんなぶっつけ本番に向いているタイプでした。
では野菜班はどんな小道具を準備したのでしょう。
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伝家の宝刀

2022年05月14日 | 生物生産科
野菜班が先日のテレビ出演で用意した小道具がこれ。
ご存知「南部太ねぎ」です。
野菜班といえば昔、農業クラブ全国大会で最優秀を受賞した「食用菊」を思い出します。
忘れもしない長野大会。初めて文部大臣がいらっしゃった大会です。
来場されたのは、その後、総理大臣になられた森大臣。
最優秀を受賞した名農のプロジェクト発表に感激され、
翌年文部大臣賞が設けられたのは当時は有名な話。
歴史を変えるとはさすが野菜班です。
彼らの最近の話題は、なんといってもこの「南部太ねぎ」。
消えかかっていた在来種を復活させたストーリーは多くの人を感動させました。
さらに昨年からは同じく在来種の「糠塚きゅうり」に注目。
今までも何度か「糠塚きゅうり」の普及にチャレンジした研究班がいましたが
なぜかスポットライトが当たる前に自然消滅することが多かったので
ぜひ今年はなんとか頑張って欲しいと思います。
それにしても太くて立派なネギです。
お話ではこれは採種用に栽培しているものらしく、もう葱坊主がついています。
来月には採種作業が行われるとのことです。
おそらくテレビを見た方は美味しそうなネギに注目されたのではないでしょうか。
やはり農業高校は農産物が主役。
伝家の宝刀「南部太ねぎ」の登場でピリッとしまったように感じます。
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