花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

特徴はエクボ

2023年06月30日 | 研究
1学期、先輩の取り組んできた節水栽培をさらに発展させてきた
FLORA HUNTERS AQUAの女子メンバーとJr.たち。
先日、無事にひとまずレタスがゴールインしました。
左が一般的な水耕栽培で、右2つが節水栽培。
ご覧のように節水しても何の遜色もなく立派なレタスが収穫できました。
もちろん根の形状は以前ご紹介したように大違い。
何倍も節水栽培の方が大きくなります。
では地上部の形状には違いが出るのでしょうか。
これは収量調査した際のものですが、左の水耕栽培の葉が
すべすべしているのに対して、節水栽培では葉がでこぼこしているのです。
そこで専門家に栽培法は伝えずに、このレタスの形状について伺ってみるとびっくり。
可能性のひとつに水分量があるとスバリおっしゃられました。
水耕栽培は常に根が養液に浸っているので水は十分にあります。
しかしプランターなどでかん水して育てると、場合によっては水が不足し、
成長が遅れたり早まったりするので葉が波打つというのです。
節水栽培は定期的に水をミスト状で与えるので水量は変化します。
スバリ言い当てられ、これには驚き、そして納得しました。
でも味には差がなくどちらも美味しいレタス。
葉のへこみが「エクボ」のようなのでディンプル・レタスなんて
ネーミングはいかがでしょう。
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案ずるより産むが易し

2023年06月30日 | 研究
これは先週日曜日のFLORA HUNTERS AQUA。
ボランティアの全国大会予選に出場するため午前中だけ出校しました。
これは大会直後のメンバー。緊張から抜け出し、笑顔いっぱいです。
他校生や大人の方と交流する初めての大会だったので緊張したようですが、
終わってから感想を聞いてみるとみんな「楽しかった!」と話します。
ガチガチになっていた発表者なんか、あの緊張はいったい何だったのかと
笑っています。案ずるより産むが易し。これでひとつ成長できました。
さてみんながジャンケンしていますが、これはお土産のお菓子と飲み物を
分けているところです。実はこれもFLORAの流儀。
休みの日に活動すると、ちょっと面白い外国のお菓子などを配るのです。
ただしこれはTEAM FLORA PHOTONICS末期に生まれた比較的新しい流儀。
なぜなら2018年、2020年、2022年と立て続けに
水の国際大会に出場することになり
実験や練習のための休日出校が増えたから。
彼らを応援するため、ほんの少しですがご褒美として差し上げているのです。
ご褒美は7人いれば7種類。同じものは用意しません。
今回の目玉は「Watermelon Juice」。飲んでみたいようで、ちょっと怖い感じ。
誰が手にするのか。大会のノリそのままでジャンケン大会も大盛り上がりでした。
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期待大

2023年06月29日 | 学校
ここはかつて名農が誇る熱帯植物温室でした。
バナナやソテツなど珍しい植物を見ることができ
昔は来校されたお客様をよく案内したそうです。
しかし現在は石油が高騰。熱帯や亜熱帯の植物を育てるには
あまりにコストがかかります。さらに教育のための見本園のため
入場料をとるわけにいかないので、ここからの収入はゼロ。
そんなことから現在は稼働しておらず、いわば廃墟と化していました。
ところが今年、この温室に生徒たちが命を吹き込んでくれたようです。
先日覗いてみると自慢の石垣に見覚えのある蔓が絡まっています。
お話では奥からナガイモ、ヤマノイモ、そしてトコロだそうです。
トコロは昔から自然の整腸剤として民間療法で使われてきました。
アクを抜いて食べると少しホクホクしますが、独特な苦味があります。
含まれるサポニンは動脈硬化などを予防するともいわれています。
ちゃんと成分分析をしたら新たな健康食材として注目されると考え
かつてFLORAも取り組もうと考えましたが、アイデアだけ。
それだけにこの温室で研究に取り組む名農生には大いに期待しています。
名農は今日から考査です。
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なんでだろう?

2023年06月29日 | 研究
土肥実験室はもちろん実験室ですが、
部活動や生徒が係の打ち合わせをする集会場的存在でもあります。
そんな大事な実験室を畑に変えてしまった不届き者はFLORAの2人。
彼はその一味で、たった一人でたくさんの鉢を管理しています。
水耕栽培装置を自ら作って、4月下旬から栽培しているので
レタスの収穫はこの日で2回目。調査も慣れたもんです。
しかし彼はこの日も首を傾げています。なぜなら彼は水耕栽培の養液内で、
なんと掟破りの二酸化炭素を発生させているのですが
なぜかレタスが大きくなるのです。さらに苦味も少ないときます。
きっと偶然に違いないと考え、彼は再度レタス栽培に挑戦。
しかしこの日も結果は同じ。確かに二酸化炭素は光合成に必要不可欠ですが
ほとんどが葉からで根からの吸収は微々たるものといいます。
したがって二酸化炭素濃度が高まることによる
悪影響の方が大きいと思っていたので、この結果は不思議でなりません。
分析依頼の結果、活性酸素から身を守るポリフェノールの量が減少。
苦くなかったのはこれが理由です。でもなぜ?
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第2試合はエコマシンレース

2023年06月28日 | 研究
富栄養化池沼を濃縮して液肥にしようと取り組んでいる男子メンバー。
装置製作に手間取り、他のメンバーがゴールインする中
今月中旬にスタートしたばかりのレーサーです。
しかし彼のレースはドラッグレース。
2つのモンスターマシンとも、とんでもないスピードで
あっという間にゴールに到達しました。
想像以上の高性能。これには驚きました。
でもこれで完成ではありません。実は燃費が悪いのです。
太陽光で濃縮するのですが、
そのためには富栄養化水を装置に送り込まなければなりません。
そこに少しですが電気エネルギーを必要とするのです。
これから作るマシンはその電気エネルギーさえ使わないエコマシン。
この紐や布を使って製作されます。
モンスターマシンに比べると濃縮スピードが落ちることは予想されますが
実際はスピーはそれほど重要ではありません。
明日からテスト。テストが終わったら第2レースの分析が始まります。
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