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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

瞳がほほえむから

2025年05月21日 | 研究
先日、水槽の浄化装置を改造して
中に微生物ビーズを充填した3年生の男子。
設置してからまだ10日あまりですが、もう効果が出てきました。
左が無処理。中に淡水魚のタナゴが2匹泳いでいますが、
レタスやキャベツの肥料になるのは魚の餌の残りと糞だけです。
右はビーズ化した納豆菌が充填された浄化装置を搭載した水槽。
ご覧のように野菜が元気。それも左のキャベツの生育が旺盛です。
なぜなら納豆菌は有機物を効率よくアンモニア態窒素に変える微生物。
キャベツは好アンモニア性植物。硝酸態窒素よりも
アンモニア態窒素が大好きなのです。
狙い通り、キャベツを大きく育てている彼。
口には出しませんが、瞳が笑っています。
このように早くはっきり効果が現れることはそんなに多くありません。
どうやら女神フローラが微笑んだようです。
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アクアポニックス

2025年05月10日 | 研究
青と黄色の人工イクラを作っていた彼。
たくさん作ったイクラをなんと鑑賞魚用の浄水兼エアポンプに取り付けました。
これは水槽内の写真ですが、2種類のイクラが入っています。
ところがどうでしょう。一晩たったら色が抜けています。
洗い流されてしまったようです。これは失敗ですが大きな問題ではありません。
彼が取り組もうとしているのはアクアポニックス。
今人気の魚と植物を同時に育てる水耕栽培法です。
植物の栄養分は魚の食べ残しの餌や糞。
これが分解されて植物の肥料になります。
そこでは分解を促進させるため2種類の微生物を
ビーズの中に閉じ込めたというわけです。
魚を飼育していると水換えがどうしても必要となりますが
液体で微生物を水槽に添加していないので、これなら水換えしても
微生物が流れ出ません。エコでもあるようです。
泳いでいるのは淡水魚のタナゴ。翌週はレタスが植えられる予定。
FLORA初のアクアポニックスが始まります。
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副賞はお宝自動車!

2025年05月09日 | 研究
3年生と2年生が応募していたコンクール。
嬉しいことに企業の賞をいただきました。
先日、彼らのもとに小包が届きましたが
開けてみると素敵な賞状とクリスタルトロフィー。
これには満足の2人です。
しかしよく見ると箱の中にはまだ何か入っています。
まずはポールペン。立派なものですぐ使えます。
それ以上に彼らを驚かせたのが、自動車の模型。
ミニカーではなく10数センチはありそうです。
実はこの企業、自動車メーカーでした。
これがその写真ですが、箱の下にGT-Rの文字が見えます。
もうわかったと思いますが、日本を代表する大手自動車メーカーです。
調べたらメーカーのオンラインショップで入手できるようですが
その額を見てびっくり!ほぼ1万円。
高級車の模型も高級でした。
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人工イクラを作ろう?

2025年05月09日 | 研究
FLORA HUNTERS 3代目が何やら実験しています。
といってもいつもの泡研究に比べるとなんだか楽しそうです。
彼らが作っているのは「人工イクラ」。
アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液に垂らすと
ゲル状に固まる現象を利用して作ります。
楽しい科学実験ですが、FLORAにとっては懐かしい実験。
園芸科学科草花班時代の最終メンバーと
環境システム科初代環境班のメンバーが取り組んだ
水質浄化システム「BIO-ENGINE」研究の際に行いました。
でもこれは遊びで取り組んでいるわけではありません。
ある男子の今年の研究なのです。
しかし彼らの養液は青や黄色。とてもイクラに見えません。
いったい何をしようというのでしょう
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いいとこ取り

2025年05月07日 | 研究
こちらは1年生のJr.の研究。
実はこのJr.のバディーである2年生は、昨年のFLORA HUNTERS AQUAの
水冷水耕栽培の流れを汲んで、暑い夏でも栽培できる方法を研究しています。
その方法が気化熱の利用。彼の実験は、すでに事前実験が完了し、
今月中旬から本格的に栽培される本実験のための準備に入っています。
そんな先輩の指導を受ける1年生なので、研究は同じく気化熱の利用。
しかし方法が違って、泡で植物を覆うという見たこともない栽培に
取り組むことになりました。泡だったら水よりも蒸発がゆっくりで
長時間気化熱による冷却をしてくれるのではないかと考えたからです。
この日はそのアイデアをチェックするための実験。
定温器のイチゴ苗に右はミスト、左は泡を散布しています。
この泡の発想はもちろん3年生の泡農薬がヒントです。
卒業した先輩の水冷水耕、現在の3年生の泡、そして2年生の気化熱。
この3つのいいとこ取りしたユニークな研究が始まりました。
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