花のたより☆山のふみ ~青森県立名久井農業高等学校~

青森県の小さな学校「名久井農業高校」の美しい自然と植物研究グループ「チームフローラフォトニクス」の取組みを紹介します!

層の厚さが自慢です

2018年09月18日 | 学校
このところ、国際大会で準グランプリを獲得したせいか
取材の問い合わせが増えています。
その際、皆さんに必ず聞かれるのがチームの立場。
どうやら部活動のひとつだと思われているようです。
農業高校の学習の根幹はプロジェクト活動といわれる課題解決学習。
したがってどの農業高校にも授業の一環としてたくさんの研究班が存在し
さまざまな学科が扱う各分野の課題解決のため取り組んでいるのです。
名久井農業高校の生物生産科には野菜班、加工班、生物工学班、
園芸科学科には果樹班、草花班、農村都市交流班、
環境システム科には工業班、施設園芸班、
そして私たち環境班の9つがあります。
また各研究班はさまざまな小グループに分かれているうえ、
3年生と2年生では研究内容が異なるため
学校全体では20以上の研究グループが存在していることになります。
今回、チームフローラフォトニクスが注目されましたが
ドローンで溶液受粉を行っている班、南部太ネギを復活させた班なども有名。
日替わりで脚光を浴びているのです。
この層の厚さが名農の魅力のひとつです。さて面白いのが研究グループの名称。
名農では大きな分類を班と呼び、その中の小グループをよくチームと称しています。
確かお隣の三本木農業高校では班ではなく、研究室と呼んでいるはず。
チームもいいですが、ラボという響きもいいものです。
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富士には月見草がよく似合う

2018年09月16日 | 学校
夕方、月見草が咲いています。
太宰治は「富士には月見草がよく似合う」という名言を残しましたが
秋を迎えて草木の色が薄れていくこの時期、
パッと目をひく鮮やかな黄色の花は
富士山じゃなくてもとても風流に見えるものです。
チームフローラフォトニクスは一昨年、北極圏の植物にも
昆虫を誘うサインであるネクターガイドがあるかどうかを
国立極地研究所の協力で分析しましたが、
その昔、この月見草にもネクターガイドがあるか調査したことがあります。
なぜなら月見草が咲き始める夕方から夜では昆虫が少なく
ネクターガイドをもつ意味がないのではと考えたからです。
ところが調査してみると見事なネクターガイドの撮影に成功しました。
調べてみると月見草の受粉を手伝う昆虫はハチなどではなく
スズメガなどの夜行性の昆虫たち。
夜の虫を呼ぶためにネクターガイドを備えていたのです。
さらに甘い香りと極端に多い蜜。そして目立つ黄色の花。
妖艶な香りや色でも誘っているようです。
さて月見といえば「中秋の名月」。
旧暦の8月15日の月をこう呼びますが、2018年は9月24日。
秋分の日の翌日、連休の最終日です。
ちょうどお彼岸なので、晴れたら月にかかる月見草が鑑賞できそうです。
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果肉まで赤いリンゴ!

2018年09月15日 | 学校
品種名は忘れましたが小さな姫リンゴの仲間です。
面白いのは果肉まで赤いという特徴。
この特徴は生食よりも加工した時に魅力を発揮します。
ジュースにするとピンクになります。
またジャムも赤くなります。
現在のリンゴジュースもジャムも
どちらかといえば黄色いのが一般的。
しかし誰でも思うリンゴのイメージは赤です。
このリンゴはそんな人たちに
ぴったりの赤い加工品を作ることができるのです。
現在、果肉まで赤いリンゴは
いろいろな品種ができています。
青森県でも販売している商品があるので
気になる方はぜひ探しててみてください。
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探究心のルーツが眠る場所!

2018年09月14日 | 学校
名久井農業高校は現在、さまざまな研究活動で成果を上げていますが
名農のプロジェクトのルーツ、探究心のルーツはここ第1農場にあります。
それがこの気象観測所。知る人ぞ知る大活躍した名農気象班の本拠地です。
かつてここには八戸の気象台の観測所がありました。
観測されたデータは地域の農家はもちろん、
自治体や試験場の重要なデータとして役立っていました。
ところがある時、この観測所が閉鎖されることになり
貴重なデータが途切れてしまってはいけないと思った名農は
先生と生徒達で観測を引き継ぐ気象班を結成。
アメダスで自動観測が始まるまで60年以上も365日休み返上で観測したのです。
もちろん観測方法は気象台と全く同じ方法で観測機器も検定を受けたもの。
気象台に変わって地域に正式に発表できる精度の高いデータを取り続け
各方面に毎月気象月報というマンスリーレポートを提供したのは今も忘れません。
この成果が認められデーリー東北賞を受賞、さらに日本で最も権威のある
科学コンテスト「日本学生科学賞」でも日本一を2度受賞しています。
この快挙は、さすがのフローラでも叶いませんでした。
私も数年間、気象班のお手伝いをさせてもらいましたが、
コンピュータのない時代、毎晩遅くまでデータ整理する
先生や生徒たちにそれは驚いたものです。
時代の流れでしょうか、観測はコンピュータによる自動化観測に変わり
名農気象班は役割を終え、いつしか解散してしまいました。
現在は名農遺産となっているこの百葉箱たち。
ここに来ると当時のことが昨日のように思い出されます。
現在のTEAM FLORA PHOTONICS の活躍を見たら先輩方はなんというでしょう。
「まだまだだな」、間違いなくそんな答えが返ってくるはずです。
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農業ビジネスを体験的に学ぶ

2018年09月11日 | 学校
残暑厳しいとはいいながら祭りが過ぎるとあっという間に秋がやってくる南部町。
今週は気温が20℃前後とストックホルム並みにグンと下がってくる予報です。
気がつくとなんだか景色も鮮やかさを少し失いつつあるように感じます。
さて目の前の畑に植えられているのはトウモロコシ。
草丈2m以上もあるかもしれません。
これが噂の「もちトウモロコシ」です。
ビジネスの仕組みを学んでいる環境システム科の園芸ビジネスコース。
商業高校では仮想の商品を売ったり買ったりして学ぶそうでが
農業高校には実際に商品を自分で作ることができます。
このトウモロコシも商品のひとつで、マーケティングのもと
自ら栽培しては商品化し販売することで
ビジネスのノウハウを学ぼうと1学期から栽培してきました。
夏休みの収穫を避けるために6月下旬に定植したので
収穫はもう1週間ほど先ですが、そろそろ販売体制に入らなければいけません。
どうすると売れ残りを最小限に抑えられるか、
販売価格はどのように設定するのか、
お客様に喜ばれる販売方法は何が考えられるか。
秋は実践を通してダイナミックに学ぶ農業高校がさらに輝く季節なのです。
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