花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

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2020年10月31日 | 研究
環境班ハンターズのもとに突然封書が届きました。
差出人はなんと環境省。何かやらかしたかと
恐る恐る開けてみると、中には通知が入っていました。
実は今年の6月頃でしょうか、いつもお世話になっている
環境系のコンクール事務局から気候変動アクションの
環境大臣表彰というコンクールのような企画があるので
応募してくださいという案内をいただいたのです。
もちろん全国の環境活動に取り組んでいる皆さんに当ててのものです。
今年は新型コロナの感染拡大のためコンクールは激減。
さらにハンターズはストックホルム青少年水大賞に出場するため大忙し。
そんなことで成果を評価してもらうチャンスがなく
ちょっとモチベーションが落ちていた時のお誘いだったので
せっかくだからと2014年から環境システム科に移籍し、
環境班として活動してきたフローラとハンターズの取り組みを応募しました。
締め切りは7月。ハンターズの世界グランプリ受賞前の話です。
したがって期待もせず、半ば忘れかけていた今、突然届いたのでびっくりしたのです。
文面を読んで見ると、なんと令和2年の気候変動アクションの普及促進部門の
緩和適応分野で表彰されることになったのです。
この大会はたくさんの分野があって、たくさんの団体を表象してくれます。
本当であればフローラが常連としていた日本最大級の環境イベント「エコプロ」で
表彰される予定でしたが、残念ながらコロナで表彰式は中止。
今後のことはこれからわかると思いますが、
とりあえずお世話になっている皆さんにご報告したいと思います。
大会のホームページでも発表されました。
まるで一足早い収穫感謝祭。嘘じゃないのでご覧ください。
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大地の収穫祭「名農祭2020」

2020年10月31日 | 学校
今日から2日間、名久井農業高校の文化祭である「名農祭」が開催されます。
例年であれば校舎に地域の皆さんを招き、学習成果や出し物を披露。
さらに食堂や模擬店などいろいろな食べ物や飲み物も提供されるので
大人から子供までたくさんの方が訪れる一大イベントになっています。
ところが今年は新型コロナウイルスの影響から一般公開を中止。
というか校内展示は一切行わないことになりました。
ではいったい名農祭では何をするのでしょう。
それは農産物や加工品販売。かつて4学科あった名農ですが
今は学科再編計画で生物生産科と環境システム科の2学科募集となりました。
まだ2〜3年生の園芸科学科の皆さんは在学していますが
いざイベントをやろうと思うとこの人数減が
ボディーブローのようにダメージになってきます。
そこでこの2日間は全校生徒すべて農産物販売に集中し
地域の皆さんのニーズに応えるという逆転の発想で臨むことになりました。
おそらく普通科の先生方、若い農業の先生方には考えられないことだと思いますが
かつて農業高校の文化祭は、地域の皆さんのために開催するもので
自分たちが楽しむ場ではないと常に教えられてきました。
では名農生はいつ楽しむのでしょう。それは翌日の収穫感謝祭。
今回は内容が少し縮小されますが、それでも広いキャンパスを利用して
全校で焼肉パーティーを行う予定です。
みんなそれを楽しみに今日から2日間頑張ります。
販売は2日間とも9時から14時まで。マスクの着用お願いします。
詳しくは本校ホームページに掲載していますので、ご覧のうえぜひご来場ください。
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喜びを感じたい

2020年10月30日 | 研究
先日、Jr.が夏に設置していた温度計を回収しました。
それも部屋や土の中ではなく、水中からの帰還。
「はやぶさ」が宇宙から岩石を採取し、無事に帰還して研究者に届ける。
ピンポイントで採取する技術も凄いのですが
それをちゃんと持ち帰る技術にも驚かされます。
ハンターズの温度計は「はやぶさ」とは比べものにならないぐらい
手を伸ばせば届くところに設置していますが、水中というところがかなり無謀。
もちろん水中に設置するものではなく、メーカーも想定外の使い方です。
たったビニール袋1枚に入れただけで大丈夫でしょうか。
水耕栽培研究をしているチームは時々こんなことをするので
無事回収できるかいつもハラハラします。
今回、引きあげてみてびっくり。
なんと袋の中に水が入り、完全に水の中ではありませんか。
これはもう壊れたかもしれないと諦めつつPCに繋ぐと、まだ作動しています。
そこでPC上から急いで測定を停止させ、データ回収に挑みました。
するとどうでしょう。ご覧のようにPCの画面に測定データが
グラフとなって現れたではありませんか。まずはひと安心です。
今月上旬にはすでに実験が終了していたので、すぐ回収すべきでしたが
完全に忘れていたので、今の回収となりました。
したがってグラフには夏から秋にかけて水温が下がっていく様子が
克明に記録されていました。こんなデータでも嬉しいのですから
「はやぶさ」関係者の皆さんの喜びもわかるような気がします。
明日から名農祭が始まります。みんなで育てた新鮮野菜を
地域の皆様に提供できるのも名農にとっては大きな喜び。
皆さんのご来場をお待ちしてます。
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ルーツはFLORA

2020年10月30日 | 研究
先日も紹介したハンターズが制作した機能性園芸ブロック。
優しいパステルカラーの花壇や家庭菜園用のブロックです。
ここにあるのは黄色、薄緑、そして灰色の3色で
中に入っている肥料の種類が異なります。
野菜を育てる際、窒素肥料は草丈を大きくするので「葉肥え」と呼ばれます。
またリン酸は花つきを良くし、根も伸ばすので
「実肥え」「根肥え」と呼ばれます。
育てる作物によって何色のブロックを多く使うかが変わってくるので
きっと栽培が楽しくなってきます。またウサギの姿に成形して
栄養供給する庭や小さな鉢の置物として使うこともできます。
さてこのように環境班にしては珍しく園芸に関したモノづくりですが
そもそもハンターズのルーツはチームフローラフォトニクス。
園芸科学科で誕生した草花班で、
結成時は花の研究によく取り組んでいました。
フローラの卒業生がこのブロックを見たら、きっと納得すると思います。
園芸科学科が募集停止となり、名久井農業高校の草花部門は
環境システム科に移行することが決まっています。
もしかしたら草花班チームフローラフォトニクスが再結成されるかもしれません。
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野生の勘

2020年10月29日 | 学校
秋も深まり落葉樹が葉を落とし始めました。
来年の春までしばしお休みという植物が多いなか
これからが自分たちの季節という植物があります。
ご覧ください。枯葉のよけてみると
しっかりした芽が顔を出しているではありませんか。
これがヘレボルス・ニゲル 。
正真正銘のクリスマスローズで12月に咲きます。
多くのクリスマスローズといわれるオリエンタリスという種類は
年が明けてから咲きますが、欧州でのニックネームはレテンローズ。
でもこのニックネームのままでは日本では売れない。
そう判断した業者が、同じ仲間であるニゲルの
ニックネームをつけたのです。
レテンローズは赤や黄色など、いろいろな花色がありますが
ニゲルは純白だけ。濃い緑の葉との対比がとてもきれいです。
12月に咲くにはちょっと出芽が早いような気がしますが
今年は寒いのか、今が芽を出す適期と感じたのでしょう。
ニゲルにはいつもより早い冬の到来がわかるようです。
果たして12月に開花するのか。それともフライングか。
野生の勘を確かめたいと思います。




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